厄払いの刀遣い   作:ユイトアクエリア

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拾壱 少年が生まれた意味

ーー昔々、一つの大きな島がありました。

 

その島は人を集め、やがて一個の村となり、多くの街を形成し、一つの大きな文化が生まれました。

 

そんな島に流れ着いた少年が一人。

 

名無しの少年。

 

武器を持ちながら、意識を失っている少年は、別の島からの漂流者だと分かりました。

 

彼を引き取ろうと考えた島の人々は、彼を部屋の一室に入れておくことにしました。

 

その際に、武器は危ないからと、別の場所に保管しておきました。

 

すると、その部屋から謎の霧が湧き出て、やがてそれはヒトのカタチを創り上げました。

 

そのヒトは、部屋を壊し、村を壊し始めました。

 

それを恐れる人々は、ことごとく潰され、殺されていきました。

 

成す術もなかったのです。

 

何せ、自分の何倍も大きい、黒い影だったのだから。

 

そんなものに立ち向かうなんて、とてもできなかったのです。

 

けれど、それに向かう少年が一人......いえ、二人かもしれません。

 

一人は影のような人物、一人ははっきりとした形をしていました。

 

その二人は別の場所に保管してあった武器を取り出して、そのヒトに向けました。

 

するとなぜか苦しみだし、それは少年の元に戻っていきました。

 

そして、その少年は目を開き、こう言いました。

 

 

「私のこれは、この島にも存在している。君たちが知らず知らずのうちに持っているものだ。私が持ってきたものではない」

 

 

そして、最後に一言だけ。

 

 

「私と同じもの、それ以上に強いものを持っているものは、もう一人いる」

 

 

そう言うと、少年は意識を落としました。

 

あのヒトのカタチを、人々はこう呼びました。

 

「厄災」と。

 


 

「確か、私の......いや、()()()を止めてくれたのは君なんだろう?」

 

言葉が、出なかった。

 

こいつが来たことで爆発的に広まったのは確かだ。

しかし、僕がその時連れていたのが、厄災?

いいや、確かに連れていたのは人間だったはずだ。

だとしたら、カイトに入っていたそれが?

 

「あぁ、思考は大体合っている。君がワタシを止めた時、そばにいた君のそれが、その子供に入っている。言っただろう?私が来る前に、すでに厄災はいたんだよ」

 

信じたくはないが、黒ローブの言っていたことは真実だったようだ。

ならば、どうして今、僕は刀を振るえる?

 

「それは君の刀の問題だな。反転の能力を持ったその刀は、常に()()()()()()()使()()()()という現象をひっくり返してきているんだ。だから、君は刀が振るえる。あぁ、もっと言うとね?」

 

そいつは口元を歪めた。

 

 

 

 

「親がいないだの、子供であるだの、刀遣いである条件なんてものは存在しないんだよ。でも必要なのはたった一つ。体の中に厄災を住まわせること。そうじゃなきゃ使えない。ほら、毒を以て毒を制すというだろう?あと一つ、とっておきの情報を教えよう。そこに寝ているカイト君だけど......」

 

黒ローブは自分を指さした。

 

 

 

()なんだよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




だいぶ意味深に書けた気がする
キャラ紹介も後で編集します
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