厄払いの刀遣い   作:ユイトアクエリア

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週一投稿間に合ってねぇ...


陸 少年は考える、自身の正体

目覚めたのはクルアのアジトの中。

どうやら、また倒れていたらしい。

この頃、業を使うごとに倒れてる気がする。

体が運動の許容量を超えているのか、それとも安心した勢いで倒れているのか。

どちらにせよ鍛える必要はありそうだ。

にしても、この前の。

 

「なんで俺、厄災取り込んだ?」

 

明らかに自分の意志ではなかったし、なんだか喋ったような気がした。

 

 

「俺は......一体......」

『自分が怖いんだよね、わかるわかる』

 

行く先々に現れる少女。

毎度毎度頭の中にいきなり入ってきて会話をしだす。

 

「......いきなり頭に入ってくるのやめてもらっていいか」

『無理、私喋れないもの。理解して』

「せめて、名前ぐらい名乗ってくれない?」

 

そう言うと、ため息をつく動作をしてから、再び頭の中に話しかけてきた。

 

『ミラ』

「ミラ、か。......なんか知ってる気がするなぁ......」

 

たびたびあるこの感覚。

なぜか知っていたり、なぜかわかっていたり。

そんなのがいくつもある。

 

『うーん......私が言えるのは何もないなぁ』

「......じゃあ話しかけんのやめてもらっていいか。考え事してるからさ」

 

なぜか知らないが、俺の機嫌が非常に悪い気がする。

 

というか、なんでさっきから他人行儀に話してるんだ、俺。

 

「はぁ......何が何だかわかんねぇ......」

 

とりあえず外に出てみよう。

何か変わるかもしれないから。

 


 

 

「......おや?」

「!......なんだ......?」

 

ドアを開けて、外に出て一番に目に入ったのは、黒ずくめの男。

黒いローブを着て、頭まですっぽり隠している。

 

「君は......あぁ、君が......なるほど」

「何一人でぶつぶつ言ってんだ、あんた」

「ふふ。いや、確認だよ」

 

そう言って、そいつは何かを抜いて、構える。

 

「......?壱......?」

「あぁ、君が次の所有者か、お手並み拝見、だ!!」

「っ!早い......!?」

 

刀の扱いに慣れている。

俺みたいな付け焼刃じゃない、戦い慣れした動き。

負ける、俺が負ける。

いや、不思議なことじゃない。

俺は刀を持ったことがない人間で、アイツはおそらくずっとそれを振るってきた。

歴が違う。

けれど、負けられない。

ここで、落ちるわけには。

 

「......ぅ、うぉぉぉ!!」

「おっと、手加減しすぎたか、さすが私」

「何自分褒めてんだよっ!!」

「ふむ、制度は上がっても怒りで攻撃が単調になるのは、変わらないな」

「うるせぇ!!」

 

でも、奴の言うとおりだ。

切り抜けるためには。

 

「『業血火(ごうけっか)』!!」

「!......血まで習得したか、さすがだね」

「黙れっ!業血雷(ごうけつらい)!!」

「ッ......人間には効果が薄いんだ、それ」

 

そういうそいつの体は多少ふらついてるように見える。

ここで畳みかけて、情報を吐かす。

なんだか、俺のことを知ってる口ぶりだったから。

 

「さっさと、大人しくなりやがれっ!」

「それは、無理な相談だなっ......!」

 

俺の刀が奴の首筋ぎりぎりを通り、逆に奴の刀はしっかりと俺の脇腹に命中していた。

 

「ぐっ......な、んで」

「......君には、まだ生きててもらう必要がある。私のためにもね」

「ま、て......待ちやがれ......っ......」

 

もう何度目だかわからないほど、俺は意識を落としているが。

今回は、本当に死んだかと思った。

 

 

 

 

 

 




モチベガン下がり
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