この素晴らしい影使いに祝福を!   作:メヴィ

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どうも人生初のアンチコメントきて逆にモチベーションが上がった変態です。


お迎えして

 「あとは……あ!もう孵りそうです!キィラさん卵の前に__おいビークせめて背中に回れお前が刷り込みしたらどうすんだ」

 「ギチ…」

 

 ヨシザルさんに言われてビークは渋々と背中に回った。

 でも甘噛みはやめないんだ…痛くないから良いけどさ…あ、

 

 サナギの皮がペリペリと裂けたと思ったらあっという間に孵化した。出てきたばかりの柴蜂達はすこし湿ってて羽はくしゃくしゃで丸まっていた。まぁそれよりも、

 

 「可愛い…」

 

 ビークの半分あるかないかくらいの大きさでヨタヨタと歩く姿が凄く可愛い…

 怖がらせないように下から手を伸ばすとチロチロと黄色い舌で舐めた後に腕をヨジヨジと登ってきた。

 ……可愛い過ぎじゃないかな?なにこの本当に可愛い生き物…

 

 「ちょ、キィラさん顔が…刷り込みはできましたけど、まだ羽とか

骨格が柔らかいんで抱き締めるのは我慢してくださいね?」

 「可愛いのに、抱き締められない…残酷…」

 「だめだこりゃ……」

 

 

 

 

 

 

 

 6匹すべてが孵って軽くヘヴン状態だったボクを見かねたのか背中にいたビークが強めに首を噛んできた。

 

 「痛い!?」

 「ギッシャ…チチ…」

 「あ、帰ってきました?もう一時間くらいたちましたよ…さて、柴達の体も羽もしっかりしてきたようなのでそろそろ行きましょうか」

 

 

 首もとを擦りながらヨシザルさんの後をついていく。

 生まれたての柴蜂ちゃんたちはボクのローブの中に潜り込んで引っ付いている……アッアッアッ胸の奥がキュンとする……これが母性か

 

 取り敢えずヨシザルさんの家で一休みすることになり、お茶を頂いた。柴蜂のハチミツが入ってて甘いレモンティーみたいな味だった。

 

 そのあとも柴蜂たちについて質問したりして、ボクにとって最も重要な事を聞いた。

 

 「柴蜂達の寿命って、どのくらいなんです…?」

 

 不老不死のボクは、この世界において"残される側〟だ。

 あまり考えたくは無いけど…でも、目を背けちゃいけn「ん~…わかんないですねぇ…」……はい?

 

 「え、えっと…?それはどういう…?」

 「ぶっちゃけて言っちゃうと一代目…私で十七代目なんですけどその頃の柴もまだ生きてるんですよね」

 

 ま、まだ生きてる……?い、一代10年だとしてももう100年以上になるんだけど…え?

 

 「まぁ200年以上前から生きてるのもいますよ。この村全部の柴のリーダー的な存在になってます……不老不死のことは気にしなくて大丈夫です」

 「ッ!?な、なんのことですか?」

 

 なんでバレてるんだ…?冒険者カードにも書かれてないし、ウィズとビルドにしか言って無いのに…!もしかして、ヨシザルさんも転生者なの…?

 

 「やだな~そこまで警戒しないでくださいよ…ほんとお願いしますビークに殺されそうですからッ!」

 

 いつの間にかビークがボクから離れてヨシザルさんの背後にいた。いつ移動したか全く気づかなかった……そんな殺ります?みたいにこっちを見ないでよ…

 

 「ビーク大丈夫だから戻ってきて」

 「……チッチッ…ギチャ」

 

 戻ってきたビークはボクの膝の上に座ってヨシザルさんをずっと見てる。いや君今朝までお世話して貰ってたんだから…

 

 「はぁ~助かりました…ン"ン"、そんで私ら養蜂家は一代目のスキルを引き継いでるんですよ。鑑定眼ってスキルです。柴達の世話には欠かせないスキルです。見た物、人の詳細な情報がわかります」

 「…なるほど……因みに、どこまで見えてます?」

 「まぁ種族、名前、性別、体調…常時発動のスキルとかかけられた呪いとかですね」

 

 こんな風に見えますと紙に書かれたのを見るとRPGのステータスそのものだった。

 でも前に見た一代目の日記では特典はキメラを作ることの筈だけど……もしかして、自身を弄ったんじゃ…?

 

 「ヨシザルさんって一代目と血繋がってます……?」

 「まぁ代々続いてる家業ですからね」

 

 ……あのアホやってた…多分自分を弄ったか、スキルの受け渡しとかできるの作ったな……まぁボクには関係ないから良いけどさ…

 

 「事情はわかりましたけど……このことはくれぐれも内密にお願いしますよ?」

 「わかってます」

 

 ヨシザルさんは信用しておくとして…それからも柴蜂たちのことについて教えて貰った。

 花とか以外にも普通に肉、魚、果実、穀物も食べるから食事に関しては心配いらないみたいで驚いた。勿論ハチミツを作るのは花の蜜がないとだけだけれど。

 

 巣に関しても別に木材じゃなくても良いらしい。養蜂場では数が多いからそうしているだけで家の中で一緒に住むこともできると聞いたときは心の中でコロンビアポーズを決めた。

 

 肝心の柴蜂6姉妹の名前はヨシザルさんも一緒に考えてくれた。

 これから長い付き合いになるからボクの名前の一文字いれてみたらどうかって言われてそうした。ナイスアイディア ️

 暫く話し合った結果

 アイラ、エトラ、セトラ、アトラ、サテラ、ステラ

 

 に決まった。皆凄く賢いみたいで一匹ずつ目をみて名前を何回か繰り返して呼ぶと口を鳴らしたり、前足をあげたりしてくれた。

 ほんとうちの子達天才…まぁ、アトラはすこし手こずったけど…それも愛嬌!

 

 

 

 

 

 名付けも終わって皆が飛べるようになってから、これから作るハチミツの原料となる花を探しにいった。

 皆それぞれ好きな花が別れるらしくて、普段は好きな花が同じ柴蜂どうしで協力してハチミツを作ってるんだって。

 アイラ達が花を探している間にビークがハチミツの詰まった巣を持ってきた時は凄く驚いた。

 しかもビークが作ったハチミツだってヨシザルさんに聞いて更に驚いた。だってオス蜂ってハチミツ作らないはずだよ?

 

 

 「えぇまぁ…こいつは…いろいろと変わってるんですよ。癖がなくて美味しいですよ原花は…ヒマワリです」

 (ヒマワリの花言葉は……永遠の愛、ずっと一緒…まじでこいつ(ビーク)柴か…?人間じゃね…?)

 

 

 しかも巣ごと食べれるって言われて食べてみると凄く濃厚なハチミツで柑橘系の風味もあって今まで食べたハチミツの中で一番おいしく感じた。

 そうしているうちに皆花を選び終わったみたいだった。

 

 アイラは蜜柑

 

 エトラとステラはローズマリー

 

 セトラとサテラはマヌカ

 

 アトラはレモンだった。

 

 「ありゃ木選んじゃったか…植えられるスペースあります?」

 「数にもよりますけど…8本くらいなら」

 

 家を買うときに梨モドキの木を植えようと思って買ったから庭は結構広いから行ける。足りないなら新しく広いところに引っ越せば良いだけだしね。

 

 木はヨシザルさんのところに生えてるのを譲って貰うことになり、ボクがポータルで木と人を庭に送ればほんの2時間程で植え付けは終わり、代金を支払って家に帰った。

 

 けど、花があんなに大きいとは思わなかった…うちの村の標準サイズですって…ローズマリーもボクの背丈位の大きさだったし…向日葵なんて木と大差ない大きさで………と、まぁいろいろあったけれど1日のうちにお迎えも環境の整備も終われて良かった。

 

 寝る場所は皆ボクからあまり離れたがらないから一緒の部屋。そらぞれ気に入った場所に影でハンモック式の寝床を作ってあげた。

 ビークはボクのベットを陣取ったけど、一緒に寝られるならボクも嬉しいからよしとした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それからちょくちょく家を改造したりして家に籠り続けることが多くなった。

 部屋にアトラ達専用の出入り口をつけたり、蜜を貯める部屋を作ったり、いつでも新鮮な水を飲んで貰うためにちょっと高い魔道具を王都から買ってきたりもした。

 

 アトラ達の成長は早くてもうビークと殆ど同じ大きさになった。よりいっそう可愛くなったし、モフモフも大きくなったんだけど…一匹ずつしか抱っこできなくなったのが残念……いつの間にか背中はビークの定位置になってた。

 

 

 

 ビーク達をお迎えして3週間が経つと、それぞれの性格がわかってきた。

 

 ビークは面倒見が良くて、よくアトラ達のサポートをしてる。一緒に遊んでたり、効率の良い蜜の集め方?を教えてたりしてた。

 

 アトラは物覚えが良いんだけど…少し抜けてるところがある。

 こけたり、飛んでて木にぶつかったりだとか。でも姉妹の中では2番目にしっかりしてる。

 

 セトラは凄く優しくて色々と助けてくれる。一番しっかりしてるのはこの子。

 サテラは臆病でいつも姉妹の誰かと一緒にいる。大体はセトラの近くにいる。

 

 エトラはよくステラと一緒にいる。エトラはツンデレみたいなところがあって他の姉妹がいないときとかにもじもじしながら寄ってきたりするから物凄く可愛い。

 姉妹にツンが多めで、特にステラはよく叩かれてる。

 まぁステラがお調子者でよく悪戯したり絡んだりするからなんだけど、仲が良い程なんとやらだ。

 

 最後にアトラなんだけど…不思議ちゃん、としか言いようが無い。

 リーンが来たときにはいつの間にかリーンの尻尾にいたりする。

 サテラは最初は隠れちゃってたけど、皆と一緒なら近くに行くまでには慣れてくれた。

 

 

 

 

 

 

 「そう言えばそろそろギルドに顔出したほうが良いよ?凄い噂になってるから」

 「噂?」

 

 ビーク達が来てから良く来るようになったリーンと庭で日向ぼっこをしてるとニヤニヤしながら言われた。

 何か噂になるようなことしたっけ…?

 

 「最近籠りっきりだったり家のもの揃えてたりしてたでしょ?急にそういう事するもんだから()()()()()()()()()()()()って噂になってるんだよねぇ」

 

 あたしは理由わかったけどと、リーンはアトラを撫で回し始めた。

 

 「なんでそういう話になるの…?」 

 「自分で気づいてないの?すごい調子良さそうだし、す~ぐ家に帰るし…」

 「…?」

 「ダメだこれ…ていうかアトちゃん達の事知り合いに教えたりした?」

 「一応ビルドには手紙出したよ」

 

 ビーク達をお迎えした翌日には手紙を出した。今度家族で会いに来てくれるって返事が来たから楽しみにしてる。

 

 「……カズマには?」

 「カズマには最近会えて無いからなぁ…なんでカズマ?」

 

 ルナさんとか他にも人はいるのになんでカズマなんだろう……?

 

 「あ~…先が思いやられる…まあいいや、じゃああたしはそろそろ帰るね」

 「え、うん___アトラ連れてかないでよ」

 「え~?だめ?」

 

 駄目に決まってるじゃん

 

 

 

 

 

 








【メヴィのトリセツ】
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 「続き早くしろハゲ」
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