主人公イメージ作ってきました。
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何かうまくリンク貼れない………なんでぇ?
さて、今日は町を目指さなきゃな……とりあえずは、何かお腹に入れておきたいんだけど、果物とかあると助かるな……森の中だし、一個くらいはあると良いんだけど……
暫く上をキョロキョロしていると、梨のような果実が生っている木があった。
あれは……梨に似てるね。早速取ろうか。そう思い、梨を取るイメージをすると、影から真っ黒の手が延びていき、梨を取ってくれた。うん、なんか、死霊の腕みたいだね……触手のほうがまだ良いかな……今度からは触手でイメージしよう。
取った梨モドキを一口齧ると、日本の梨より甘く、みずみずしかった。
「……おいしぃ」
梨モドキを食べながら道を探し、歩いていく。梨モドキを二つほど食べたところでお腹が一杯になってしまった。そして一時間ほど歩いていると今度は大きい熊に遭遇した。
この世界の動物って大きいね
「グルルルル……」
すごいよだれ垂らしてる……やっぱり小さいと獲物になりやすいのかな……そういえば、この体結構力あったんだよね。パンチで木凹ませるくらいの力が。多分あの駄女神のサービスだろうね。とりあえず、不老不死だし、死ぬことは無いだろうから、殴りあってみるのも良いかもね。
「……影よ……我を護りたまえ……」
そう呟くと影は僕に纏わりつき、全身黒タイツみたいな姿になった。髪は出てるし、すごいピッチリしてて、体のライン出るから人前じゃ恥ずかしい……
「……フッ!」
まずは先制攻撃、熊の鼻目掛けて殴るけど、
「グルァァァア!!」
「ぐッ!?」
すぐにカウンターを貰い、吹き飛ばされちゃった。うわぁ……影抉れてるよ……生身で貰ったら凄く痛いんだろうなぁ……やっぱり、熊相手はやめとこう
「ニードル!」
そしてニードルで頭を貫いて、倒した熊を影にしまった。また暫く歩いていると、道のようなものがあり、車輪の跡が残っていた。
「………右、左………どっち……?」
道を見つけたは良いけど、車輪の跡だけじゃわからない……どうしよう………
そう思って唸っていると、ガラガラガラと、なにか音が迫ってきていた。
「ぅん?」
音がする方を向くと、馬車が此方に向かってきていた。馬車にのっていた人は僕に気づいたのか、「おーい」と手を振ってきた。
馬車から降りてきたのは、気前の良さそうなおじさんだった。
「お嬢ちゃん。こんなとこでなにしてんだ?ここ最近モンスターが出やすいからあぶねぇぞ?」
「……町に行きたい」
「町?ここの近くの町って言ったらアクセルだな。俺もそこにいくところだからのってけよ」
「……良いの?」
「良いよ良いよ」
なんと、アクセルという町にのせていって貰えることになった。ていうか、僕が盗賊だとかそういう考えは無かったのかな?
そして、僕はおじさんの隣に座ってるわけなんだけど、これお尻痛いね。ただの木だから仕方ないんだろうけど。そうだ、ぷにぷにの影でも敷こうかな。おじさんにもやってあげよう。
そう考えていると、おじさんが質問をしてきた。
「お嬢ちゃんはどこから来たんだ?みたことねぇ格好してるが」
あ、そう言えばまだ服装の検査はしてなかったね。白マフラーに、ワンピースっぽい何か……ショートパンツ、ニーソックス……全部白黒だね。でもどうやって説明しよう……そうだ
「……極東から来た。ニホンっていう国」
「極東かぁ……そらまた随分遠いところから来たなぁ…ニホンって国は聞いたこと無いが、一人で来たのか?」
「ずっと、一人」
まぁこの世界に来てまだ二日目だからね。おじさんが第一人間だよ。
「……そうか、深くは聞かねぇが、よく頑張ったな」
……頭撫でる必要あるかな……嫌なわけじゃないんだけど、人に頭撫でられるって照れるね。僕は照れ臭くて、おじさんからプイッと顔を背けてしまった。
「……おじさん、腰すこし上げて?」
「ん?お、おぉ、どうしたんだ?」
「見てて」
おじさんの下にあった影をぷにぷにのクッションにする。なんか影がモコモコぉ!って盛り上がってスライムみたいだった。
「うぉい!?なんだこりゃ!?お嬢ちゃんがやったのか!?」
「うん、お尻、痛いから、町まで乗せてってくれるお礼。ぷにぷにで、気持ちいい。座ってみて?」
「お、おう、わかった……うぉぉぉ……すげえなこれ……ケツが楽だなぁ……そういえば、お嬢ちゃんの名前はなんて言うんだ?俺はビルドって言うんだ」
名前……考えてなかったな……どうしよ……いっそのことビルドにつけて貰おうかな?
「……な、名前は無い……良ければ、ビルドにつけて欲しい」
「はぁ!?………お前さんの親は何してんだよ……わかった!俺で良ければつけてやるよ!え~と………キィ、キィラってのはどうだ?」
キィラか……良いね。
「….ありがと、僕はキィラ、キィラ……すてきな名前、ありがと」
ニコッとしながら言うと、ビルドは何故か顔を背けて、
「……気に入って貰えて良かったよ」
と言って、クッションを触っていた、気に入って貰えてよかった。後で影から切り離して実体化させておこう。
そして、馬車に揺られながら色々な話をていたら、またオオカミが出てきた。
「チッ!一撃狼だ!キィラ!お前は中にいろ!」
何か凄い慌ててるね。いちげきおおかみっていうんだ、あのオオカミ。でも、3匹だし、僕がやったほうが早いね
「ビルド、僕がやるから、ビルドは中にいて」
「なにいってんだ!キィラは「見てて」おい!?」
やめろって言ってくるビルドを無視して馬車から降り、手に影を纏わせて前につきだし、軽くしゃがむようにしながら勢いよく手を後ろに振り下げる。イメージするときにアクションを挟むとちょっと楽に操れるんだよね。
「ニードル!」
そして、狼たちは頭を貫かれて絶命した。そのまま狼たち自身の影に沈ませて、死骸を回収する。それをみていたビルドは口を大きく開けて目を見開いていた。
「終わったよ、ビりゅ、……びるど……///」
ああああ!噛んだ!噛んだよ!はずかしぃ……せっかくかっこよく終わらせたのに……うぅ……///
僕が顔を赤らめてビルドに頭をくしゃくしゃっと撫でられた。
「キィラは強いなぁ……お陰で助かった。ありがとう」
「…………」
お礼は言われなれて無くて、どうしたら良いのかわからなくて、僕は何も言わずに馬車に戻った。そして、ビルドが馬車に戻ってきて、再び、ビルドとアクセルを目指し、出発した。
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ーーsideビルドーー
俺は商売をし終わったあと、家族のいるアクセルに戻る最中だった。この道で地面を見ながらじっとしてる子供がいたんだ。最近はモンスターが活発でよく一撃狼に襲われた、なんて話は珍しくなかった。だから俺は声をかけることにした。なんなら、子供のいる町まで送っていってやろうと思ったんだ。
「おーい」
呼び掛けると子供はすぐに此方に気づいたのか此方を向いてくれたんだ。俺は少し馬車を早めて子供の側で馬車から降りて見てみれば、白髪で赤目の美少女だった。一瞬呆けそうになったが、すぐにどうしたか聞いたら、
「……町に行きたい」
ってよ、どの町って言わなかったから、一番近いアクセルだろうと思ったんだよ。
「町?ここの近くの町って言ったらアクセルだな。俺もそこに行くから乗ってけよ」
って、誘ったんだよ。そしたら心底不思議そうに「良いの?」って聞いてきたんだよ。こんとき俺は違和感を覚えたが、それはほっといて少女を馬車に乗っけたんだ。何故か俺の隣に座ったが、まぁそれはどうでもいい。暫く無言だったが、俺は少女の格好が気になった。色んな町に行ってる俺でも初めて見る服装だった。
「お嬢ちゃんはどこから来たんだ?みたことねぇ格好してるが」
俺が質問すると、暫く考え込んでから
「…極東から来た。ニホンっていう国」
極東……俺は知らないが、過酷な場所、とだけ聞いているな……それにニホンか……聞いたことがない国だ……そんなところから……
「極東かぁ……そらまた随分遠いところから来たなぁ……ニホンって国は聞いたことないが、一人で来たのか?」
俺はその質問したことを少し後悔した。嬢ちゃんは目線を下に下げて、「ずっと、一人」って言ったんだ。その姿は寂しそうだった。軽く聞いちゃならねぇ事だったんだ。俺は見てられなくて、頭を撫でちまった。撫でながら、
「……深くは聞かねぇが、よく頑張ったな」
俺なりに励まそうとしたんだ。すると嬢ちゃんはプイッとそっぽ向いちまった。それは、照れてるように見えた。話題を変えようと考えてると
「おじさん、腰、すこし上げて?」
って言ってきた。腰?まぁ良いけどよ、そして腰をあげると、俺の座ってたとこがボコボコ!ってなり始めたんだ。俺はそれに驚いたが、嬢ちゃんはそれを見てても慌ててなかったから直ぐに嬢ちゃんのスキルか何かだと思ったんだよ。嬢ちゃんは「乗せていってくれるお礼、ぷにぷにで、気持ちいい」ってよ、俺はそれに腰を下ろすと、確かにぷにぷにで、ケツが楽になった。嬢ちゃんはお礼だと言ったが、俺は嬢ちゃんが優しいってことはすぐにわかったよ。
そして、俺は自己紹介をしてないのを思い出して、聞くことにしたんだ。
「お嬢ちゃんの名前はなんていうんだ?俺はビルドって言うんだ」
そう聞くと、嬢ちゃんはまた考え込んじまった。俺は嫌な予感がしたんだよ。その予感は当たって、
「な、名前は無い…良ければ、ビルドにつけて欲しい」
「はぁ!?……お前さんの親は何してんだよ……」
名前が無いってのは……捨てられた、迫害された、色々なことが考えられる。多分だが、逃げてきた、ということだろうな……
「わかった!俺で良ければつけてやるよ!」
俺は即答したよ。だって、名前が無いなんてあんまりじゃねぇか、俺はあまりセンスに自信が無いが、頭をフル回転させて、良い名前を考えたんだ。
「キィ…キィラなんてどうだ?」
俺がそういうと、嬢ちゃんは復唱して
「…ありがと、僕はキィラ、キィラ……すてきな名前、ありがと」
ニコッってよ、そりゃぁ、可愛い笑顔だったよ。さっきまでずっと、無表情だったのによ。不覚にも、ドキッてきちまったよ。勿論、性的な意味じゃねぇよ? 愛おしいっていうか……まぁそんな感じだ。俺も照れ臭くて、顔を背けちまった。クッションの触り心地は最高だ。
そして暫くしたら嫌な気配がしたんだ。回りをみると一撃狼が三匹いやがった。俺だって今は商売してるが、元々はアークウィザードだ。キィラに馬車の中にいるように言ったが、キィラは俺の声を無視して行っちまった。そして、キィラが腕を一撃狼に向けたんだ。その腕は真っ黒に染まっていた。いや、闇が纏わりついてたんだよ。腕を下げた瞬間、一撃狼はいきなり生えた黒い槍に頭を貫かれて死んだ。死んだ狼はそのまま闇に沈んでいったんだ。俺はそれを見て、キィラに対して恐怖しちまった。あの槍はキィラがやったんだろうが、スキルどころか、魔力の流れを一切感じなかった。
「終わったよ、びりゅ、……びるど……///」
戻ってきたキィラは俺を呼ぼうとして、噛んだんだ。それが恥ずかしかったのか、顔を真っ赤にしてんだよ。俺は、バカだ。俺を守ろうとしてくれたキィラに、怖いなんて思っちまった。俺は恥ずかしそうにしてるキィラの頭を雑に撫でて
「ありがとう」
っていうと、もっと恥ずかしかったのか、小走りで馬車に戻っていった。そして、俺とキィラはアクセルに向かって出発した。
勝手に回りがシリアスするよ。