「キィラ、あれがアクセルの街だ」
ビルドにそう言われ、指の指す方向を見ると大きな壁がそりたっていた。ウォールマリアみたい。
「壁、おっきいね」
「あぁ、街にモンスターが入ったら大変なことになるからな。それに、ここアクセルは冒険者の卵が生まれる場所だからな」
つまり始まりの街……だからアクセルなの。納得
そして僕とビルドはアクセルに入った。
「キィラ、お前さんはこの後どうするんだ?」
僕が馬車から降りるとビルドは馬を馬車から切り離しながら質問してきた。
このあとは……まず身分証を作りたいから、ギルドに行こうかな。あの駄女神は冒険者になって魔王倒してって言ってたしね。
「ギルドに行って、登録する。身分証を作りたいから、あと、お金が必要だから…」
「そうか、なら俺もついていこう。ちょっと待っててくれ」
「え、あ、ありがと」
まさかついてきてくれるのか、ギルドへの道がわからないから、とても助かるね。そして暫くその場で待っていると、ビルドが戻ってきた。
「じゃキィラ、俺についてきてくれ」
「わかった」
ギルドへテクテク二人で歩いていると、道中ビルドに話しかける人が結構いた。ビルドは結構有名らしい
「なんだビルド!帰ってきたのか!て、お前その子供は!?遂に子供が生まれたのか!?」
「ちっげぇよ!!帰ってくる途中で拾ったんだよ!」
「……え、誘拐?」
「阿保か!!」
とか、茶番をしていた。ビルドは黒髪だから白髪の子供は生まれないでしょ……たぶん……
「そういやキィラ、お前年いくつだ?ギルドは12歳からしか登録出来ないぞ?」
「………」
そういえばこの体何歳なんだろ?『16よ!』?なんか頭のなかで声が聞こえた気が………まぁいっか、
「おい、キィラ?」
「……16」
「16!?」
「?」
なんでそんなに驚いているの?…………あ、そういえば今の僕はちっさいんだった。どうりで周りの人たちが大きいはずだよ……
「16って……成人したばかりじゃないか……」
へぇ、この世界では15辺りで成人なのかな?
「…成人って、15?」
「ん?あぁ、そうだ。極T…いや、なんでもない」
やっぱり15か、なんかビルドが言いかけてたけど、本人がいいならいいかな。
「よし、ここがギルドだ。登録は右側のカウンターだ」
「ビルド、ありがと」
「良いよ別に。あとこれは選別だ。受け取ってくれ」
「?」
そういってビルドは何かが入った袋を渡してきた。開けてみると、数枚の銀貨と金貨が入ってた。
「!び、ビルド、これ…受け取れない……ここまで連れてきてくれたのに、お金まで……」
「良いんだよ。俺は近々家族と別の街に引っ越すんだ。それに、俺も元冒険者だからな。登録には1000エリス必要でな、俺も新人の時はそれを知らなくて慌ててたら、プリーストのじぃさんに金を貰ったんだ。だから、次はキィラの番だ。だから、受け取ってくれ」
「………わかった…………ビルド、ほんとうに、本当にありがとう。ならこれは、僕からの選別」
僕は回りの影を集め、マジックバックのようなものを作り、その中に10個程の影のぷにぷにクッションを入れ、それをビルドに渡す。
「これは?」
「僕の力で作った、マジックバック。見た目よりもいっぱい入るよ。そのなかに、馬車のクッションと同じやつをいれといた。家族と使って」
「はっはっはっはっ!そいつは助かる!あのクッションは最高だったからな、ありがとう、頂いていくよ」
「うん、ビルド、バイバイ」
「あぁ、達者でな、キィラ」
ビルドと別れた後、言われたとおり右のカウンターへ向かった。そこにはポニーテールの巨乳の女性がいた。
胸大きいなぁ……ていうか、ブラジャーしてないよね?街でも大きい人はすっごい揺れてたし、ブラジャーって概念がないのかな?とりあえず、あの人が受付の人だよね
「すいません、冒険者登録をしたいんですが」
「え、は、はい、すいません、冒険者登録は12歳からとなっておりまして……」
「………僕、16ですよ」
「え、えぇ!?し、失礼しました!では、登録手数料の1000エリスがかかります」
そんなに16に見えないかな……もっと大人っぽい服着てみようかな?
「……ん、1000エリス」
「はい、たしかに頂きました。では、冒険者カードについての説明になります」
「ん」
「最初に、冒険者には職業というものがあります。そしてこれが冒険者カード。どれだけ討伐したかの記録がされます。そして、スキルを獲得できるスキルポイントはレベルが上がるとポイントが増えるので、頑張ってレベル上げをしてください!」
なるほど、討伐したモンスターは勝手に記録されて、スキルも取得できる。良いね、でも、密猟とか、嘘はつけないね。そんなことやるつもりないけど。
「ん、わかった」
「では、こちらの水晶に手をかざしてください」
「わかった」
僕が水晶に手をかざすと、水晶は光りだし、カードに記入がされていった。なんか凄いハイテクに見える。かっこいい
記入が終わったのか、受付嬢さんが僕のカードを見ていた。いや別に良いけど。そして僕のカードを読み上げていった。
「名前はキィラ……本当に16歳…………えぇ!?何ですかこのステータスは!!知力は平均より高い位ですが、他のステータスが平均を軽く越えてます!中でも!魔力、生命力はこのアクセルの中でもトップクラスですよ!キィラさん!あなたは何者ですか!?」
「ふぇ…」
急に大声出さないでよぉ……びっくりしちゃったよ……でも、ステータスはかなり良いみたいだね。生命力に関しては不老不死だからね。あれ、おかしいな、なんで涙出そうになってるんだろ……
「あ、あぁ!?ごめんなさい!つい驚いてしまって……!本当にすいません!!!」
「……だい、じょうぶ、びっくりしただ……け……だいじょうぶ……」
ちょくちょく思ってたけど、明らかに精神が体に引っ張られてるよね……
僕が泣き止むまで受付嬢さんは背中を擦ってくれた。僕が泣き止むまでは結構かかっちゃったね
「……もうだいじょうぶです。えっと……」
受付嬢さんの名前は聞いてたっけ……
「私は受付嬢のルナです」
「ありがと、ルナさん。あと、モンスターの買い取りはしてる?」
「モンスターですか?はい、素材の買い取りは常に受け付けていますよ」
よし、なら狼と熊を買い取って貰おう。
「ですが、その前に職業選択がまだですので……お願いします」
「ん、わかった」
「キィラさんの適正は……あら?アビス?初めてみる職業ですね………」
「アビスにして」
「え、良いのですか?キィラさんなら、上級職のアークウィザードなども選択できますが」
「いい、多分、アビスは僕の専用職業だから、おねがい」
「了解いたしました。では、モンスターの買い取りをさせていただきます」
「うん、どこに出せばいい?」
「え、もう持っているのですか?なら、この場で大丈夫です」
そっか、でも血で汚れないように出そ
「……影よ……」
「え?え!?な、なんですかこれ!え!?これって、一撃狼と一撃熊!?」
僕が唱えると、僕の影が広がり、狼と熊が出された。あ、影は敷いてるから床は血で汚れないようになってるよ
「こ、このモンスターは、キィラさんが?」
「うん、襲われたから……」
「そうですか……ですが、どれも一撃ですね……解体がすんでいないので、解体料を報酬から引かせていただきますがよろしいですか?」
「おねがい」
熊と狼は全部で19万エリスになった。なんでも、頭を一撃だったからとても綺麗な毛皮がとれたらしい。解体料は1万エリスだった。