この素晴らしい影使いに祝福を!   作:メヴィ

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このおはよう世界は遊んでたら何か出来てました笑


久しぶり めぐみん

 

おはよう世界

 

 カズマとジャイアントトードを討伐してから翌日だよ。昨日、アクアが持ってきたグリフォンの討伐依頼が残ってればそれをやろうと思ってるけど、無かったらどうしよ……まぁ、カズマ達と一緒にいれば良いか。

 

 そして梨モドキを齧りながらギルドへ行くと、まだグリフォンの討伐依頼は残っていた。

 あ~やっぱり残ってるかぁ~、とりあえずぱぱっと終わらせて……ん?なにこれ……

 

 ー急募!アットホームで和気あいあいとしたパーティーです!ー

  美しく気高きアークプリーストアクア様と共に旅をしたい冒険者はこちらまで!

ーーこのパーティーに入ってから毎日がハッピーですよ!宝くじにも当たりました!

ーーアクア様のパーティーに入ったお陰で病気が治ってモテモテになりました!

※※※※採用条件※※※※

  最上級職の冒険者に限ります

 

 

 

 …………ナニコレ……アクア……この世界に宝くじは無いよ……て言うか内容が詐欺のやり口だよ……カズマは何でこのまま………いや、止めたんだろうなぁ……多分諦めたんだろうね……

 ボクがカズマを憐れに思っていると、目の端に緑のジャージが見え、其方を向くとカズマとアクアがベンチに座っていた。アクアは隣で鼻提灯を作りながら寝ていた。あれで女神………

 討伐に行く前に、カズマとお話してから行こうかな

 

 「おはようカズマ」

 「お?おぉ、おはようキィラ。キィラはクエストか?」

 

 カズマはボクの持っている依頼を見るとそう聞いてきた。視野が広いことは良いことだよ。

 

 「うん。昨日アクアが持ってたグリフォンの討伐依頼がまだ残ってたからそれを片付けようと思ってね。カズマはパーティーメンバー待ち?」

 「あぁ……あんな募集で集まってくるとは思えんが……はぁぁ……」

 

 あ、結構落ち込んでるね……何か………あ、梨モドキあげよう

 

 「え、え~と、梨モドキ、あげる。まぁ、ボクにもソロの冒険者の知り合いがいるから掛け合ってみるよ。だから、がんばってにぇ……///」

 「お、おぅ………サンキューな」

 「……じ、じゃぁボクはもう行くから!!」

 

 ボクはそういって、その場でアビスポータルを作り、依頼場所にもっとも近いポータルに移動した。

 

 

 //////!!!噛んじゃった!カズマの前で!カズマすごいびっくりしてた!!ああああああ!!!

 

 その日、討伐されたグリフォン達は、頭ではなく、腹にでかい穴を作りながら死んでいたという。依頼者曰く

 

 「普段無表情なキィラさんが、あんな女の子の顔をしてるなんて思わなくて、萌えましたb」

 

 だそうです。

 

 

 

 

 グリフォンの討伐が終わったのはお昼前だったが、カズマと会うのが恥ずかしくて、ボクは影を纏って走って帰ることにした。走っている間にリフレッシュもできて、ちょうどよかった。アクセルに近づいてきた頃、ジャイアントトードの草原の方向から爆音が聞こえてきた。

 

 「え!?何!?あっちはジャイアントトードの……それに爆裂魔法………もしかして、めぐみん?」

 

 アクセルで爆裂魔法を使うのはめぐみんくらいだから、もしかしてパーティーが見つかったのかな?とりあえず向かって見よう。

 そして向かった先では、

 

 「おぉまえらぁぁぁ!!食われてンじゃねぇぇぇええ!!」

 

 カズマがジャイアントトードに食べられためぐみんとアクアを救出しようと飛びかかっていた。アクア………2日連続で食べられてるよ………ボクだったらその服二度と着ないよ………とりあえず、今はカズマはアクアを助けてるし、ボクはめぐみんを助けようかな。

 

 「カズマ~!!手伝うよ~!!!」

 「あ!?あ!!キィラ!!助かる!!キィラはそっちのカエルを頼む!!」

 「わかった!!」

 

 

 そして、めぐみんとカズマを助けた後、残りの三体をボクが拘束してカズマが止めを、という感じで依頼は達成し、アクセルに帰っていた。アビスポータルは現在、何故か不調で開くことができなかった。何でだろ………今まではそんなことなかったし、今朝も使えたのに……結局、アクアはずっと泣いたままだし、めぐみんはぬるぬるで動けないからカズマがおぶって歩いて帰ることになった。

 

 「助かったよキィラ。キィラが来なかったらどうなってたことか……ていうか、グリフォンは良いのか?」

 「うん、お昼前には討伐したんだけど、走って帰ってきたからちょっと、遅くなっちゃったけどね」

 「そうか、しかしなんでポータルが使えなかったんだ?」

 「さぁ………ボクも初めてだからよくわからなくて……」

 

 号泣してるアクアを後ろでほっときながら、ボクとカズマは並んで喋ってた。するとめぐみんが突然口を開いた。

 

 「……カエルの中って、臭いけど良い感じにぬくいんですね」

 「知りたくない、そんな知識」

 

 ………うん、知らなくて良いと思うよ……あの感覚は二度と味わいたくない…………

 

 「爆裂魔法は緊急の時以外禁止な?それまでは他の魔法で頑張ってくれ」

 「使えません」

 「は?」

 「爆裂魔法以外使えません」

 「……マジでか?」

 「マジです。キィラからもいってやってください」

 「なにを言えと……」

 

 ボクから説明することなんてあるかな?………めぐみんが爆裂バカってことくらいかな?

 ボクが考えていると、さっきまで泣いていたアクアがめぐみんに他の魔法も覚えられる筈だと言っていた。まぁ、普通は使えるよ?でもめぐみんだから……

 

 「私なんて宴会芸スキルを習得してからアークプリーストの全スキルを習得したわよ?」

 「「宴会芸スキルって何に(つかうんだ?つかうの?)」」

 

 ボクとカズマが同じことを言うと、それを無視してめぐみんは爆裂魔法の素晴らしさと愛を語り始めた。めぐみんが手を振り上げた時にカエルの粘液がかかりそうになった。本当に勘弁して二度と味わいたくないんだ!!

 演説を終えためぐみんは何故かアクアと意気投合してしまったようで、お互いにサムズアップをしていた。

 

 「そっかぁ~蕀の道だと思うけど頑張れよ~!ギルドに着いたら、報酬は山分けで機会があったらまたどこかで会おムグゥ!?」

 

 カズマが遠回しにパーティーからめぐみんを捨てようとするとめぐみんはカズマにガシッとしがみつき、囁き始めた。

 

 「我が望みは爆裂魔法を撃つことのみ。なんなら無報酬でも構いません。今ならアークウィザードの強大な力が、食費と雑費だけで手に入ります……これはもう、長期契約を結ぶしか無いのではなかろうか?」

 

 …………めぐみんのお小遣い増やそうかな……そこまで追い詰められてたんなら面倒を見てたボクの責任だよね………

 めぐみんのお小遣いを増やそうと考えているとカズマがめぐみんを振り払おうと体をグリングリンとねじり始め、粘液が撒き散らされた。あっぶないって!!!

 

 「もうどこのパーティーも拾ってくれないのです!荷物持ちでも何でもしますから!キィラにもこれ以上迷惑をかけられないのです!お願いです!何でもしますから!!私を捨てないでくださいぃ!!」

 

  ベチョッ

 

 「あ………」

 

 カズマがめぐみんを振り払おうとしていると、めぐみんに付いていた大量の粘液がボクに襲いかかった。体に付いた瞬間、ジャイアントトードの口内の感触が思い出され、放心状態になってしまっ。

 

 「………ビルド……ボク…また汚されちゃった……」

 「キィラも知り合いなら何か言ってくれ!キィラ?なんでそんな死んだ魚の目してんだ!?なぁ!?」

 「ふふ……あはは……」

 

 「みて!あの男!小さな女の子を捨てようとしてるわ!」

 「え?」

 「回りには粘液まみれの女の子もいるわよ!」

 「あんな小さい子を弄んで捨てるなんてとんだグズね!」

 

 あ、すこし落ち着いてきた………何か遠くでビルドが手を振ってたような……いやビルド死んでないよ!この前手紙くれたもん!

……ん?なんであの女の人顔赤くして指差してるんだろ?

 

 「見て!女の子は三人ともぬるぬるよ!一体どんなプレイをしたのかしら!!」

 「「いやぁ~///」」

 「ち、ちがぁ~うッ!!!」

 

 あぁ……そういうこと……確かに見た目は凄いからね……でも近くによってきたらわかるよ。プレイとかで使うローションよりスッゴい臭いから!!

 めぐみんはこれを好機と見たのか、ムフッて顔してる。カズマをチラッと見てから……

 

 「どんなプレイでも大丈夫ですから!!!先ほどのカエルを使ったヌルヌルぷr「よぉしわかった!!これからもよろしくな!!」

 

 ………カズマは不幸体質なのかな……

 

 「キィラ!俺はどうしたら良いんだよ!!」

 「…………笑えば、良いと思うよ」

 

 ニコッと言ってあげるとカズマはまた叫びだした

 

 「わらえるかぁぁぁあ!!!」

 

 

 

 

 ボクの家で粘液を落とすためにアクアとめぐみんと一緒にお風呂に入ったあと、昨日と同じようにギルドに行って、第二回パーティー会議となった。ボクとカズマは依頼の達成を報告するためにルナさんのところに来ていた。

 

 「一気にレベルが4も上がってる……本当にモンスターを倒すだけで強くなるもんなんだな」

 「初心者の冒険者ほど早くレベルは上がりますし、何より、キィラさんと仮とは言えパーティーを組んでいますから」

 「いや、ボクは何もしてないよ。カズマ達が死なないように助けてるだけで、カズマは自分の力で倒してるよ」

 

 ボクがルナさんに説明すると、驚いたような表情をして、そうですかと微笑んでから先にボクに討伐報酬金を渡してくれた。カズマに先に行っててくれと言われたから、アクアたちのいるテーブルに戻った。

 

 

ーーsideカズマーーー

 

 「カズマさん、キィラさんがパーティーを組むまで入れ込んで、それに加えて誉めるなんて、そうそう無いんですよ?」

 「え、そうなんですか?」

 

 俺はルナさんに言われたことに驚いた。だって、キィラはよく俺たちに世話を焼いてくれるから、それが当たり前で、キィラの性分だと思っていたからだ。

 

 「えぇ、今までも新人の方には軽く関わってはいましたが、ここまで深くは関わっていませんよ。そ!れ!に!キィラさんがあそこまで気を許しているのはカズマさん達やリーンさんだけですよ!」

 「へ、へぇ……そうなんですか」

 

 意外だ。キィラは誰に対してもそうだと思ってたんだが……

 

 「ちょっとカズマさぁ~ん?はやくしてくれな~い?おーそーいーんーでーすーけーどー!!」

 「あんの駄女神!!ルナさん!もう行きますね!」

 「はい、キィラさんと仲良くしてあげてくださいね」

 

 

 「やぁっと来たわねカズマ!」

 「遅いですよカズマ」

 「ん、おかえり、カズマ」

 

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 「報酬金は10万5000エリス……一人辺り3万5000エリスだ」

 「割に合わないわ………」

 

 そういいながらカズマは報酬金を三等分に分けた。確かに、あれだけ苦労したジャイアントトードだけど、そんなに報酬は良くないからね……

 

 「ちょっと待ってくださいカズマ。キィラの分はどうしたのですか?まさか!キィラの弱みを握って………!」

 「ちっげぇよ!キィラは正式にパーティーを組んでいないんだよ。仮メンバーってとこだ」

 「うん。それに、今日のはボクは受けてないからね。それと、めぐみん、良かったね、パーティー組めて」

 「はい、これでキィラにこれ以上迷惑をかけなくて済みます……なので、もう、その、お小遣いはいら「やめないよ?」へ?」

 「せめて、成人までは面倒みるよ。まぁ、言っては悪いけど……このパーティーはまだ駆け出しみたいなものだからね」

 「そうだぞめぐみん。安定した金が手に入るんなら受け取っておけよ。ていうか、キィラとめぐみんはどういう関係なんだ?」

 

 あれ、説明してなかったかな……

 

 「街に来たばかりの頃、行き倒れになっていた私をキィラが助けてくれたのです」

 「あの時は驚いた……突然倒れるんだから……」

 「なるほどなぁ」

 

 ギルドにくるなり急に倒れてびっくりしたなぁ……駆け寄ったらお腹の音すごいなってたし……たしか、あの時は5日食べてなかったんだっけ?さっきアクアから聞いた話だと、今回は3日で………とりあえず、来月分を渡しておこう…

 

 「……はい、めぐみん」

 

 めぐみんにいつもより多めにお金が入った袋を渡す。するとめぐみんは驚いた表情をした。

 

 「えっと、キィラ?今月はもう貰ったと思うのですが……?」

 「これは来月分だよ。もう今月分は使いきったんでしょ?まったく……とりあえず、今月と来月はこれで持たせること、良いね?」

 「で、でも、私もパーティーに所属したことですし……」

 「良いね?」

 「え、あの」

 「良いね?」

 「………ハイ………」

 

 ふぅ……無理矢理だけど渡せて良かった……こう見えて、めぐみんは礼儀正しいから、無理矢理じゃないと受け取ってくれないんだよね……とにかく、今日はめぐみんのパーティー加入祝いだね。

 

 「……めぐみんがパーティー加入したことだし、お祝いとしてここは奢るよ。好きに食べて良いからね」

 

 ボクがそういうと、アクアは嬉々として料理を注文し始める。それを見たカズマは少し焦ったように声をかけてきた。

 

 「おい、良いのか?キィラ?ずっと奢ってもらって流石に申し訳無いんだが……それに、結構金かかるだろ?」

 

 あ~……確かに最近奢ってばっかりだけど……やりたいからやっている訳だし……服とお菓子の材料以外にお金使わないから貯まる一方なんだよなぁ……たしか、今6億ちょいだっけ?

 

 「ボクがやりたいからしてるんだし気にしなくて良いよ。それに、こうして使わないと、貯まる一方なんだよね」

 「貯まる一方って……いまいくら位あるんだ?」

 「ん~6億ちょい?」

 「「6億!?」」

 

 ボクがそういうとカズマとアクアが目を向きながら、身を乗り出して詰め寄ってきた。

 

 「6億!?6億って言った!?何でキィラそんなにお金があるの!?」

 「え、え~と……」

 

 ボクがアクアの剣幕に圧されていると、めぐみんが代わりに説明してくれた。

 

 「落ち着いてくださいアクア。キィラは一年半ほど前に、アクセルを襲ったモンスターパレードを一人で殲滅したのです。その時に5億ほど貰っていました。というか、知らなかったのですか?キィラは闇の支配者という二つ名で有名なのですが……」

 

 「めぐみん、モンスターパレードってなんだ?」

 「モンスターパレードとは、モンスター達の大進行です。一撃狼や一撃熊、グリフォン………とにかく、大量のモンスターが攻めてくるのです」

 「えぇ……そんなの百鬼夜行じゃねぇか………それをキィラ一人で……?」

 

 めぐみん説明ありがと、まぁ、殆ど覚えて無いんだけどね……気づいたら終わってたし……

 

 「ね、ねぇキィラさん?もしかして、そうとう強い……?」

 「当たり前だろこの駄女神!初日に冒険者カード見せて貰ったじゃねぇか、忘れたのか?すまんキィラ、この駄女神にもう一度見せてやってくれないか?」

 「良いよ」

 

 そして、カズマにカードを渡すと、アクアとめぐみんと一緒にカードを観察し始めた。ん~……ちょっとむず痒いなぁ…

 

 「ん?なぁキィラ、持ってるスキル少なくないか?初期魔法に、アビスポータル、抱く深淵、影操作……スキルポイントもこんなにあるのに何でスキルを取ってないんだ?」

 「それはボクの職業のアビスのせいだよ。アビス専用のスキルは取得ポイントが多くて、まだあまり取れてないんだ」

 

 ボクが説明すると、カズマは納得したようだ。

 

 「キィラ!爆裂魔法はどうですか!?キィラの魔力ならきっと最高の爆裂魔法が使えますよ!!」

 「い、いや~……爆裂魔法はめぐみんの特権だから良いかなぁ…」

 

 正直、爆裂魔法はネタ魔法だからね……威力は凄いけど……

 めぐみんと話していると、カードを観察していたカズマが話しかけてきた。

 

 「お?キィラ、なんか取れるスキルがあるみたいだぞ?」

 「え?」

 「ほら、この………

 

 

 

 

 

 




今回のアビスポータルが使えなかった理由はダクネスフラグを建てるためです。今後もフラグのためにこうなるかも……………
これが創作者権限だ(ドヤァ

 新しい深淵スキルをアンケートです!
 追記
 3/22 11:59分までです
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