この素晴らしい影使いに祝福を!   作:メヴィ

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梨モドキと男の事情

 朝ごはんを食べ終えた僕たちは、皆でギルドへ向かっていた。

 

 ギルドについたけど、まだ朝早いということでギルドの酒場で朝ごはんを食べている人、依頼を選んでいる人とかで一杯だった。

 

 取り敢えず、ルナさんに指名依頼が来てないか確認しようかな。

 

 「カズマ、ちょっとルナさんと話してくるね」

 「ん?おぉ、わかった」

 

 

 

 「おはようルナさん。何か指名は来てるかな?」

 「あ、キィラさんおはようございます!そうですね……特には来てませんが……あら?王都から呼び出しが来てますね……期間は何時でも良いとの事ですが……どうしますか?」

 「う~ん……まぁ久しぶりの呼び出しだし行ってみるよ」

 

 王都で味噌とか醤油の補充がしたいしね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「………梨モドキってすごかったんだね……」

 

 ボクが王都に呼び出された理由、それはボクが普段食べている梨モドキを譲って欲しいということだった。

 最初は何で?って思ったけど、実はこの梨モドキ、スッゴいレアな果物らしい。

 

 この梨モドキの正式名所は【霧の果実】凄く栄養価が高くて、正しく扱えば高価なポーションの材料になるものらしかった。

 霧の果実はふと現れ、ふと消える。そんな果実らしい。見つけることが難しく、育てるのも難しい……らしい。

 

 ボクの庭に植えてあると言うと王都の人たちは物凄く驚いていた。そこからは育て方の質問責めで……ボクはただ種を植えたら一晩で木が生えたってだけだから何も知らないんだけどね……

 最終的に定期的に霧の果実を王都に納品するって事で落ち着いたけど、一個15万エリスで買い取ってもらうことになったけど…………

 

 前世ではあれだけお金が欲しいって思ってたけど、これだけ簡単にお金が集まるようになるなんてなぁ……お金はあればあるほど良いって言うけど使うことが無いからなんかね……石油王ってこんなかんじなのかな?

 

 「ただいまカズマ……何で皆に睨まれてるの?」

 「お?おぉ!?キィラ!助けてくれ!俺は無実なんだ!!」

 「??」

 

 どうしてかはわからないけど……何か疑われてるのかな?カズマって悪いことする人じゃないと思うけど……

 

 「キィラその鬼畜変態から離れてください!」

 「ほらキィラさんこっちにいらっしゃい……」

 「えぇ……?」

 

 めぐみんもアクアもどうしたの……?皆カズマから距離取って……いやダクネスが興奮してるってことは……本当に何したの?

 

 「え~と…カズマ?何をしたのかな?」

 「ダメよキィラこの変態クソニートと話しちゃ」

 「おいキィラに変なことを言うな!」

 「事実でしょうが!!」

 

 また言い合いはじめちゃったよ……めぐみんに聞こう。

めぐみん曰く、ボクが王都に行ったあと皆で談笑してたところ、カズマのジョブの冒険者は他人から教えてもらえばどんなジョブのスキルでも覚えられることに気づいたらしい。なんで冒険者が最弱なのかな?普通に強いと思うんだけど……

 まぁそれはおいておき、めぐみんが爆裂魔法をカズマに教えようとしたらロリッ娘扱いされて凹んだらしい。

 

 「私より本物のロリがいるのですがね……」

 

 ……自覚はしてるけど後悔はしてない!

 

 そしてクリスとダクネスに会い、シュワシュワ一杯で盗賊スキル、スティールを教えてもらうことになった。スキルを習得する時に、一応ボクの影操作とか深淵スキルがあったらしいけど、ポイントの必要量の多さに皆で叫んだらしい。ちょっと見てみたかったね。

 

 そしてスティールの授業も兼ねて、クリスにスティールをすることになり、……え、パンツ?……スティールは完全ランダムのスキルの筈なんだけど……もしかして幸運値のせいかな?だとしたら……まぁカズマも男だし元男としてわからないわけじゃないけど……え?めぐみんもパンツ盗られたの!?

 スティールは完全ランダムだから偶然と思いたいけど……………………仕方ない。同郷&元同性として人肌脱ぐかな

 

 「……カズマ、ボクにスティールを使ってみてくれるかな?」

 「ちょ!?正気ですかキィラ!?この変態の毒牙に自ら掛かると言うのですか!?」

 「そうよキィラ!!この変態クソニートの為に犠牲になる必要は無いわ!!」

 「や、やるなら私にぃ……///」

 

 ダクネスは平常運転だね

 

 「スティールが盗れるのは完全ランダムだから……これでボクから……そうだね……大当たりは私の財布、残念賞はこの梨モドキだよ」

 「キィラ……!よし!じゃぁキィラの胸を借りて汚名を返上させて貰うぜ!!よくみてろよおまえら!?!?

  行くぞ!スティール!!!」

 

 カッとカズマの突き出された掌から光が出て、それをバッチリ喰らったボクは……

 

 「目がぁぁぁぁ!?目がぁぁぁ!?」

 

 その場で目を押さえてごろごろとしてた。

 ムスカ大佐バカにしてごめん……これスッゴい辛い……

 

 「ちょ!?カズマあんたキィラの目を盗ったの!?」

 「は、はぁぁぁ!?カズマ!鬼畜通り越して悪魔ですよ!!」

 「な、なわけねぇだろ!!おら見てみろ!これがめんたまにみえ……みえ……」

 

 ふぅ……やっと痛みが収まった……ん?何かスースーするような……

カズマが持っていたのは白いレースが掛かった純白のパンツ。間違いなくボクのパンツだった。

 

 ……思った以上に恥ずかしい……あれ?可笑しいな……なんか目がボヤけてきたような……

 

 「か、カズマあんた……さいっっっっっていよ……」

 「………カズマ……信用してくれていたキィラにこの仕打ちですか…もう大人しくキィラに土下座してお縄に付きましょう……」

 「ち、ちが……本当に……」

 「……カズマ………取り敢えずパンツ返して……」

 「………⊃パンツ」

 

 『緊急!緊急!!冒険者全員は正面ゲートに向かってください!繰り返します!!』

 「な、なんだ!?」

 「おい急ぐぞ!!」

 「な、なんだ??何が起きてるんだ!?」

 「良いから早くこい!!」

 「うぉぉぉおお!?」

 

 え、ちょカズマさん?ボクのパンツ……

突然鳴り響いた緊急放送にギルドにいた全員の冒険者達が一斉に動き、出口付近にいたカズマは波に飲まれて持っていかれてしまった。………ボクのパンツが……

 どうせこのじきならきゃべつだしもうかえる……もうすきにして……

 

 

 

 その日はふて寝して次の日の朝

 カズマと顔合わせるの気まずいなぁ……あ、カズマ達だ……なんかカズマの顔が……まさかね……?

 

 「おはよう皆」

 「あ、おはようキィラ!助けてくれ!アクアが俺の報酬を横取りしようとするんだ!!」

 「良いじゃないカズマ!あんただけこんなに稼いで不平等よ!!私は女神よ!!もっと平等に!いや全部寄越しなさい!!」

 「だぁれがやるかぁ!?」

 

 カズマも大変だね……でもアクアもキャベツ狩りで稼いだんじゃないのかな?ならなんであんなに必死なんだろ?

 あ、めぐみんが少し離れたところでもきゅもきゅと何か食べてる。ちょうど良いから聞いてみよ

 

 「めぐみん、二人っていくらぐらい稼いだの?」

 「え~と、カズマが100万ちょいでアクアが数千エリスです」

 「…??………もしかしてアクアが捕まえたのって全部レタスだったの?」

 「その筈です。それで酒場のツケが払えなくてカズマに集っているのですよ」

 

 なんとまぁ……流石幸運値最低レベル……逆にカズマは少し狩りすぎじゃないかな?アクアと逆に幸運値が最高レベルだからかな……

 

 「ね"え"ぇぇぇ!!おねがいよかじゅましゃぁぁあん!!ツケを払う分だけで良いからぁぁぁ!!」

 「知らねぇよこの駄女神!!俺たちは早く馬小屋暮らしを脱出しなきゃ行けねぇだろうが!!」

 「!!…そりゃぁカズマさんもプライベートな空間が欲しいのは解るけど??夜中にごそごそしてるの知ってるしぃ……昨日なんてキィラのパンツで……」

 「よっしわかった!俺たちは仲間だもんな!!仲間を助けるのは当たり前だよな!!だから黙ろうな!?」

 

 

 ………まぁ……うん……あ~……顔アッツい……カズマがボクので………

~~~~ッ!!

 

( ᐛ )パァ

 

 「き、キィラ?顔が赤いですが……それよりその顔は何です?」

 「にんげんしこうほうきもだいじなんだよめぐめぐ」

 「はぁ……??」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




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