巨人の墓標   作:敗残兵

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今回は第三者視点で書いたものです。


手紙 いつの日か

 この手紙が読まれているということは私はおそらく死んでいるだろう。

これは私が書いた手紙、というよりも遺書に近い。

今から書かれていることは私、ケイソン・ジェームズが...いや、俺、中田 (ヒカル)が書いた小説だ。

俺はこの世界じゃない世界から来た人間だ、まあ、冒頭からこんなこと書かれても意味不明だと思う。

俺の世界では転生って言われてた。

ようは自分が元居た世界で死んで、別の世界で生き返ることだ。

元々は俺は夢だと思っていた、エンディングがない映画のようなものだった。

しかし、それがあるとき変わった、弟が死んだのだ。

弟がテロに巻き込まれて死んだ、まだ8歳だった。

俺の非現実的な夢が現実に変わった、非現実的な現実だった。

元をたどれば俺が弟に『公園で遊ぼう。』と言ったせいだ。

何故、弟が死んだ?

5秒前まで元気に走り回っていた弟が横転したトラックの下敷きになって死んだ。

踏み潰されたカエルのように死んだ。

俺のせいで弟が死んだことを両親は理解していた。

それなのに両親は俺を優しく接してくれた。

申し訳なかった。

辛かった。

それでも母は俺を包み込むように育ててくれた。

父は休日に自分の時間を使い一緒に遊んでくれた。

せめてもの償いで軍に入った。

もう二度と弟のような子供は出さない。

しばらく年がたち戦争が始まった。

多くの仲間、敵、そして、民間人が死んだ。

許せなかった。

だから、ティターンズに入った、一人でも多くの敵を殺すためだ。

しかし、組織は暴走し腐り戦局は終盤を迎えた。

その時、俺は隊長となり部隊を指揮していた。

俺が隊長になれば仲間を生きの残らせれる、そう思った。

だが過信だった、だが無意味だった。

ガンダムと相対した、圧倒的だった。

俺は仲間を失い、生きる理由も失った。

死にたかった。

戦うたび仲間が死ぬ、死神だった。

今日、一緒に喋ったやつが、同じ飯を食べたやつが明日は肉塊になっている。

目を開けたまま動かない。

何より自分だけが生き残ってしまったという罪悪感に囚われ吐きそうになった。

自暴自棄になり、死に場所を求めてクロノスに入った。

しかし、あるときそれが変わった、お前だレボロス。

あの時のお前はどこか勝手の俺に似ていた。

死んだように生きていた、ただ、意味を持たない呼吸をしている。

『ほっとけばいい』と仲間は言ったがほっとけなかった。

生きてほしかった、弟に見えたから。

お前のような若者が鉄の弾が飛び散る世界に来てほしくなかった。

死んでほしくなかった。

弟のように思えたから。

だから、最後に願いがある。

死んでほしくなかったと後悔するな。

止まるな進み続けろ。

自分の宿命から目をそらすな。

後悔するな。

何があっても折れるな、立ち続けろ。

頼むぞ。

死ぬ気で生きろ。死にはしないから。

 

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