【転生】転生した先が激ヤバな件【おまけ込み】 作:アーヴァレスト
「なに・・・クーデターだと!?」
「聖マグノリア純血純白憂国騎士団によるものです、占拠されたのは・・・」
退院3日前、俺は駆け込んできた部下の一人から報告を受けていた
血相を変えて飛び込んでから一大事であるのはすぐにわかったので質問すると、やはり馬鹿共がやらかしたのだ
「どこだ、さっさと言え」
「それが・・・統合参謀本部なんです・・・」
「完工前を狙ったか、侵入は資材搬入口からだな?」
「はい、即座に設置を終えていた通信設備を掌握、国土全域に一斉に蜂起を宣言しました」
ふむ、情報を制するという常套手段を使ってきたか
だがそれくらいは事前に予測済みだ、それに国軍の本部機能を抑えても彼らの働きの大半は無駄になる、何故なら・・・
「事前にコードを変更しておいて助かりました、蜂起した部隊は今のところ若手かつ中将・・・いえ、統合参謀本部長の方針に反対する者だけのようです」
「今はまだ正式任官前だから中将で構わん、こちらの対応は?」
「現在統合参謀本部を完全包囲しています、地下道も包囲済みです」
「よし、そのまま包囲をし続けろ。奴らの要求は?」
出されたのは数枚の紙だった
そこに書かれている文面を・・・半分超えたあたりで破り割いた
「良い度胸じゃないか・・・皆殺しにしてやる」
そこにはあまりにも横暴が過ぎる文がびっしりと書かれている
それは俺がキレるに十分な理由があった、こいつらは絶対に許さん
「包囲全部隊に通達しろ、これより統合参謀本部長が出陣するとな」
「正式任官を待たずにですか?」
「どのみち確定している事だ、今言ったところで変わるまい」
そう言って軍服を着て外に出る、医師は何か言いたげであったが緊急事態を理解し病院帰着後に精密検査を受けるという条件で外出の許可を得た
「ルセットは?」
「制圧部隊の本部において指揮をされています」
「回線を繋げ」
「了解です」
そのまま迎えに来ていた指揮通信車両に乗り込み、リンクされていたシステムを確認する
車内に既にアネットがいるのは俺の行動を予測していたからだろうか?
「良いのかここにいて、最前線に行くんだぞ?部屋に籠ってた方が安全だと思うが」
「ところが私も部屋を追われちゃってね、安全なのがここしかないのよ」
「襲われたのか?」
「レーナが間一髪助けてくれたわ、奴らが来る数分前に連れ出してくれなかったら今頃あの世行きね」
少し顔が青ざめているが死にかけたのが理由か、いい体験をしたようだ
俺はそのまま回線を確認して通話を開始する
「聞こえているな?」
「えぇ、聞こえています」
「アホ共の声明は?」
「一度きりです、こちらから全回線を遮断しました」
「念のため他の回線を用意していないか調べろ。無線・有線関係なく全てだ」
「既にやっています、今のところ見当たりません」
流石は俺の優秀な副官だ、俺に言われる前に封殺してくれている
「よし、正面に着ける。回線は一つだけ用意してやれ、俺とだけ話せる回線をな」
「了解です、お待ちしております」
「あと、
「まさか、自ら制圧する気ですか?」
「そのまさかだ、頼むぞ」
そして通信を切りため息をつく
「あーあー、めんどくせぇことしやがって・・・作りかけだとしても誰が修繕費出すと思ってんだか、クソッタレ共が」
「そう言いながら全員倒す気なんでしょ?」
「大半は踊らされているだけだから加減してやるとして、問題は主犯のイヴォーヌ・プリムヴェールだ、コイツだけは生かせん」
「・・・理由は?」
「コイツを生かしておけば確実に国が荒れる、ただでさえ薄氷の上の安寧をギリギリで保っている今の政局を揺るがすという事がどういう事を意味しているか分かっていない輩だ」
それに加え、と一呼吸開けて告げる
「コイツの掲げる事が実現すれば、この国は滅亡する。そう遠くはない未来にな」
そう言って数分後、車は正面玄関に着いた
「通信機です、これで相手の回線に繋げています」
「ふむ、武器は?」
「こちらに、あと、コレをかけて下さい」
「暗視ゴーグルか、俺の突入後に電源を落とすつもりだな?」
「はい、突入後すぐに本部内に通じる全電源回線を外部より遮断します。幸い、非常用発電装置はまだ燃料が補充されてませんし、その補給部隊と思われる後発の部隊はこちらで押さえました」
「よくやってくれた、これである程度楽が出来るな」
着いてすぐに降りるとすでにルセットが待っていた
彼女から必要なものと追加の備品を貰い受け、通信を入れる
「聞こえるかね、イヴォーヌ・プリムヴェール君?」
「貴方は・・・オッツダルヴァ・ノインツェーン!?」
「直接声をかけるのは初めましてだな。丁度いい、そこから正面玄関の方を見下ろしたまえ」
三階建ての建物の最上階、その一部が開く
そこは俺の本来仕事する予定の部屋だ、そこを見上げながら俺は告げた
「良い眺めだろう?見下ろす景観に気を付けて建築してもらったんだ」
「正面から堂々と取り戻す気!?」
「逆に聞くが、自分の仕事場に裏口から入る理由がどこにあるのだね?その部屋が誰の部屋で何をするべき場所か、たった数時間で忘れてしまったのかな?」
「つっ・・・!!」
数十メートル先の人間、イヴォーヌ・プリムヴェールが息をのむ声が聞こえる
それを不敵に笑いながら見上げ、告げた
「君達がとれる道は二つだけだ、即時降伏か、あるいは死だ。3分の時間をあげよう」
「私達が降伏などするわけがないでしょう、正面から来ると分かっているなら押し潰すまでよ!!」
「貴重な時間を無駄にすることもないだろうに・・・良いだろう、君達がその覚悟できているのであればこちらも加減はしない」
通信を切り、手をあげる。そしてその手を降ろした瞬間、館内の電源が失われた
「全部隊任務変更!!統合参謀本部長に続け!!これは演習ではない、実戦だ!!」
「「
それからはまさしく一方的だった。フル装備で練度の高い部隊の精鋭達とまともな訓練も受けていない軍人では、そもそもの戦闘能力自体に大きな開きがあるのだから当然だろう
それに加えて相手は少数、二個中隊程度の戦力だ
こちらは一個大隊+一中隊級でありその戦力は2.5倍、これに勝てる指揮官などそう相違ないだろう
俺ならば、考えうる全ての策を講じ、手段を問わず撃滅する戦略で挑めばワンチャンあるかもしれないが、それにしても確率は5割を切る割に合わない事になる
「ふむ、順調順調」
戦闘の音を聞きながら俺は執務室を目指す、そこでノインツェーンが珍しく質問してきた
(殺すのか?)
「侮蔑的なシュプレヒコールやビラ配り、ラジオの海賊放送程度なら、現状を理解していない馬鹿共の危険な火遊び程度で活動を許してたんだけどな。
俺がキレた文面には
人間は、
だから俺はまずその権利を守るための力を重視した。その究極系は戦闘能力、つまり武力だ
だから血反吐が出るような訓練を自らに課したし、それを部下にも行った。全ては当たり前の権利を守るためである事も教えた
「それを許すわけにはいかない、それをしたら俺は嘘つきになってしまうからな。かつての人生で散々言われたその存在になる事だけは、今の人生で一番避けている事だ」
(そういう割には、割と嘘をついているようだが?)
「ついて良い嘘と悪い嘘くらいあっても良いだろう?」
確かに、俺は嘘をついている事もある
だがそれはすぐにバレるものだ、そして心が痛まないものでもある。
俺が避けているのは心を痛めつける嘘、
復讐のために嘘をつき続け、そして関係した多くの人の心を傷つけ・・・唯一守りたいと思った存在を、守ろうとしたものを守れず・・・自らの腕の中で看取るはめになった
(お前がいつかのレーナに言った、優しい嘘というものか?)
「いつか地獄になろうとも、な」
それが嘘をつくという事だ、嘘の中には誰かの命を奪いかねない危険性もあるという事を心しないといけない
俺は一度目の人生でそれを悟った、にもかかわらずその結果として唯一愛した女性も守れなかった
結果として俺が殺したも同然だ、だから俺はこの世界では誰も愛さない、心に残るだけの存在であり続ける
それは俺のつく嘘でその人の顔を悲しみで埋めたくないからだ、自分が死ぬときであろうとも、哭いてほしくはないからだ
「そう、だからこそ」
今、この国に涙を齎そうとする者達に審判を下す
無辜の国民に犠牲を強い、涙を流させるその行為、誰かが許そうとこの俺が許しはしない
「邪魔だ、寝ていろ」
廊下にいたライトを持つ兵士を持っていたサーベルを鞘ごと叩き付けて昏倒させた
こいつらはただ甘言に踊らされているだけだ、これから真実を教えていけば自らの行いを恥じて正しい道に戻れる
だから踊らされている人間たちは殺さない、部隊にもそれは徹底しているため、俺のハンドガン以外は全て麻酔弾だ
唯一俺のだけが実弾であるのは、俺が首謀者を殺す事をルセットが理解しているからだろう
「さて、オープンセサミ!!」
そうこうしている間に目的の部屋に到着する、そして掛け声と同時に扉を蹴り開け、途中で倒した兵士の持っていた閃光手榴弾を投げ込み目を眩ませる
なお、ルセットが渡してくれた暗視ゴーグルは北部方面軍特製の超高機能モデルであり、このような攻撃の際には自動的に網膜に入る光量を大きく減らす機能があるため戦闘に支障がない
「はぁい、逃げずに留まってくれてありがとう、首謀者のイヴォーヌ・プリムヴェール君。君は本当に残念だな、俺が相手で」
「どういう、意味かしら?」
「お前がクーデターを企てていた事、分かってなかったと思う?」
俺のその声に、鼻で笑い彼女は続ける
「貴方こそ、分かってないから占拠されたんでしょう?」
「残念だがそこから違うなぁ・・・俺は占拠させるべく動いていたのだよ」
「なん・・・ですって?」
今度はその表情があり得ないものを見た顔に変わる。それはそうだろう、わざとこの出来事を起こすように仕向けたと語ったのだから
「だいたいさぁ、君・・・少しも疑ってなかったのかい?自分の計画が上手く行きすぎている事に」
「それは・・・!!」
「残念だがお前優秀でもなんでもねぇただの普通の人間だよ、ただ運が良いから今の地位に上がれただけの、平凡極まりない一般人だ」
「そんな事・・・!!」
否定したいのだろう、顔は必至だ。だがそれですら虚構のものだ、コイツは最後まで自分にすら嘘をつく
自らの才能が偽りで、ただの運と知ってなお
・・・まるで、過去の俺が最悪の形で目の前に現れた気分だ
違うのは、あの時でも俺は復讐のために戦っていたのに対して、コイツのはただの欲望という事だ。反吐が出るとはこの事か
「違う・・・違う、違う違う!!だって私は!!」
「いいや、お前が何をどう言おうと結果は変わらん。お前はただ運が良かっただけの存在だとな。ただ上手く時世に乗れて、言葉の使い方が上手くて仲間が生まれただけの、その程度の才能しかもっていない普通の人間だよ」
「ならば、貴方の言う一般人が・・・驚かせてあげるわ!!」
彼女がそう言って部屋を飛び出す、その瞬間を待たず肩を撃ち抜いたがそれでも逃げた
痛みに関する感覚が鈍いのか、あるいはただ無視しただけか
それを確認するまでもなくすぐさま追いかけながら太ももを撃ち抜く、だがそれでも止まらない
決死行か・・・ならばそれに付き合ってやろう
「ここが終点か?」
「えぇ・・・そうよ・・・ここで貴方も死ぬのよ!!目覚めなさい、ヌル!!そして目の前の男を殺すのよ!!ないと今日は三本、四錠よ。螺子もキリキリ巻いてあげるわ、耐えられるかしら?」
「ギィ・・・アァァァァァァ!!」
そう言って彼女は逃げ込んだ地下駐車場に置かれていた布の掛かった何かから勢いよく布を外す
鼓膜を貫くほどの慟哭を迸らせて、喉が裂けんばかりに嘆きを振り撒き現れた少女は、格好こそ元86の子達と似た服ではあったが・・・
その肉体には血管のような毒々しい色のラインが幾つも奔り・・・その目はどこまでも虚ろだった
「まさか・・・」
「えぇ、そのまさかよ・・・!!あなたの予測通りにね!!これで私が凡人でない選ばれた人間と理解したかしら!?」
「やってくれたな貴様ァッ!!」
目の前の少女は実験体として選ばれたなれの果て、血臭と慚愧と暴虐の産物となり果てている
しかもその顔立ちはよりにもよって、ギアーデに偽装亡命させた小隊長のものとよく似ている、彼女は俺と仲が深まった際に家族で妹がいると口にしていた
そっくりと言ってもいいくらいだからその人物である可能性はとても高い、だから俺には殺せない
そしてコイツはそれを知らないだろう、と思った俺にイヴォーヌ・プリムヴェールは続けてせせら笑う
「貴方が私を知らなくても、私は貴方を知っているわ!!貴方には、女子供を殺せな・・・」
「黙れ・・・それ以上喋るな」
激怒のあまり、そう言いながら頭を撃ち抜いていた
命乞いも聞くつもりすら起きない、こんな奴と話しているだけで舌と耳が腐る!!
「さて、問題は・・・」
だが、命令は既に下っていた、その命令が・・・実行される
「アァァッ!!
「残念だが、そうも行かなくてな!!」
今のこの子の、限界まで強化実験を行われ続けた肉体は既に限界を超えているレベルだろう
身体を動かすたび、あちらこちらから少なくはない量の出血が起きている
おそらく、筋肉が強化されすぎた結果自己崩壊を起こしているのだ、そのダメージはおそらく内蔵にも及んでいるに違いない
ただの一般人だった少女が、苦難の果てに一流の戦士と拮抗する光景・・・そこだけを抜き取れば、まるで物語の主人公のようであるが
間違ってはいけない、これは非人道極まる行為だ!!
「お願い死んで死にたく、死にたく死にたく・・・痛い、痛い、いたいイタい嫌アァァッ!!」
「安心しろ、俺が終わらせてやるッ!!」
恐らく、86というだけの理由で・・・
錯乱した世界の中、敵意と懇願と絶叫が、絞り出すように破壊の力を生み出し続けている、命を激しく燃やして・・・
だから俺がそれを止める、おそらく薬剤は効果が望めない・・・CQCでしか対処できないだろう
「もういい、もう・・・眠っていいんだ・・・だから!!」
一瞬の隙をついて後ろから抱きしめながら、殺さないギリギリまで強く首を絞める
そして、彼女に行われた非人道的行為の跡を見ながら、俺は優しく声をかける
「もう、疲れただろ?だから、おやすみ・・・後は俺に任せて、な?」
「あ・・・」
少女の身体から力が抜けると同時に、落ちないように支えながら床に優しく寝かせる。そして自分の上着をかけて、開かれたままの目を閉じた
呼吸はしっかりしている、これから薬剤を抜き、どれだけの長い時間をかけようとも根気よく治療を施していけば・・・心が壊れていない限り大丈夫だろう
たとえ壊れていようとも・・・その時はどうにかしてみせる
(この子の心が壊れてるのは分かってるだろう、助けることに意味があるのか?)
「たとえそうだとしても、救う事に意味はある・・・その時はお前の力も借りるぞ」
(分かっている、むしろ私から言いだそうと思っていた・・・この子の治療には私も協力するぞ、同居人)
「あぁ・・・」
そして、後ろを見る
そこには、床を這いながら逃げようとしているイヴォーヌ・プリムヴェールがいた
頭を狙っていたが、それて当たらなかったようだ
だがすでに出血多量で虫の息に近い、それでも逃げようという神経の図太さに呆れかえるが・・・生かすつもりは毛頭ない
「残念だが」
「ギィ!?ガァァァァ!!」
「逃げられると思うな」
そう言ってハンドガンを抜き、残弾を確認する。既に弾倉内は空で、薬室に一発があるだけだった
目の前で弾倉を入れ替え、告げる
「お前に審判を下してやる・・・死刑だ」
「や、やめ・・・!!」
命乞いは聞かない、薬室内の一発を含めた合計8発の弾丸を念入りに足から撃ち抜いて最後に心臓を撃ち抜く形でトドメを刺した
「中将、ご無事でしたか!?」
「あぁ、俺は問題ない。だが、この子の治療を最優先にしないとな」
「・・・この子、まさか!?」
「あぁ、非人道な人体実験を受けていたようだ・・・」
そのすぐ後、北部方面軍の頃からの部下達が流れ込んできた
その一人が少女を抱きかかえて歩き始めていた俺に声をかけ、俺の発言に息をのむ
「医療班に薬物に詳しい奴がいたはずだな、ルセット」
「はい、現在は旧本部医療施設内で勤務しています」
「医療班のスタッフを旧本部に呼び戻せ、全員漏らさずにな」
「この子の治療の為ですね?」
そのまま野外に設営された応急指揮所まで歩いていくとこれまたルセットが待っている
お前はいつからエスパーになったんだ?
「あぁ、そうだ」
「一日・・・いえ、5時間ほど時間を下さい。最高のメンバーで当たりましょう。それと、旧本部医療施設は現在の医療施設である軍中央医療センターに殆どの機材を移しているのでそちらで事に当たります」
「・・・聞いてないぞ?」
「今言いましたので。指揮官もそちらに転院ですのでご安心ください」
「安心要素皆無なんだが?」
聞いてない事がさらっと言われた、聞いてない俺にも問題があるが言って欲しかった事でもある
「ここからだと何分だ?」
「統合参謀本部と併設ですよ指揮官。二号館が丸ごと医療施設です」
「あぁ、お前の肝入りで作った別館か・・・内部は?」
「敵もそこまで人が足りてなかったのか誰も侵入していません。施錠もされていたので侵入はしなかったのでしょう」
つまり、医療施設はミラクルで無傷という事だと理解した
「よし、行ってくる」
「後は私とカールシュタール准将にお任せください」
「報告だけは細かくしてくれ、指揮はお前に一任するけど、な?」
「了解しました」
そして転院先である新医療施設に入る
新築の建物というだけあり内部は新鮮さを感じる作りであると同時に、ルセットの趣味か観葉植物が多めに置かれている
落ち着きのある空間になっているので、この場にいるだけで癒されていきそうな感覚を覚えた
しばらくして到着したスタッフに少女を預け、俺は転院前の医者から怖い顔で新しい病室に連れ込まれたのであった
今話、とっっっっても長い!!
そして原作の何十倍もドス黒くなるイヴォーヌ・プリムヴェール、末路もそれに合うだけ悲惨になったネ!!