【転生】転生した先が激ヤバな件【おまけ込み】 作:アーヴァレスト
「なんだ、このレギオン群は・・・?」
報告書を受け取った俺の口から出たのはそんな言葉だった
ココ最近、謎のレギオン群との遭遇が多くなっているというのは聞いていたし報告も幾つか受けていた
曰く、機体を行動できないようにするだけで何もせず去っていく・・・
曰く、通信を乱して同士討ちを傍観している・・・
曰く、こちらが気付いただけで逃げていった・・・
まるで人じみた・・・いや、人そのものと言える妙な行動ばかりが報告されているのだ
今日の報告書にも、遭遇してしばらく散発的に砲火に晒されたがそれだけで、特に被害というものがないのである
被害を強いて上げるならば、無駄に砲弾を使ったくらいである
「
(確かに、この動きは謎すぎる・・・まるで、
俺もノインツェーンも同じ不快感を抱いている
明らかにおちょくられているのが見えてくるこの不思議な行動が謎すぎるのだ
「歴史に残る偉人はこう言いました、思い立ったが吉日」
(また戯れるのか・・・)
ノインツェーンが何か言っていたが気にしないでおこう
「中将、貴方は暇なんですか?」
「暇でなかったらこんなとこにいると思うのかね?」
「指揮には従って下さいね」
「オーライ!!従うさ、ブラッディ・レジーナ様!!」
レーナが担当だったのが驚きだが、最近のレーナは俺に対しても中々アタリがキツく、前線に出た日には俺の負担がヤバい事になる
本人曰く、簡単に死なないから無茶振りが幾らでも出来て楽しいんだとか・・・俺ってばもしかして性格をドSにさせてしまったかもしれないのか?
「中将が問題視していたレギオン群の予想出現位置です、中将はこの中心まで単独で移動して下さい」
「ふぁ!?」
「問題ありません、破壊されたとしても駆動系のみなので。取り込んだり、殺害したりの報告は今のところ一回も報告がありませんから」
「お前帰ったら覚えてろよ・・・」
いけしゃあしゃあと言ってのけたレーナに恨み言を言って指示通りに動く
まぁ、そういう指示を出してくるであろうことは予測していたのだが、流石に言動までは予測していなかった
「出現しました、中将からは見えていますね?」
「あぁ、しかしまぁなんとも・・・」
眼前に見えるは総数5,000弱のアーマイゼとレーヴェの個体群だった
標準的なレギオンの一個群だ、その最奥部に指揮をしているであろうディノザウリアがいなければ、だが
「何だ、あの動き!?」
(踊っているような、戯れているような・・・何だアレは!?)
見る側をイラつかせる動きを最奥のディノザウリアがしていた
絵文字にすれば ♪└|∵|┐♪└|∵|┘♪┌|∵|┘♪ というような、戦場で見れば絶妙にイラッとする動きだ
「レーナ、ブチ込んでいいよな?と言うかトリガーに指が掛かってるんだが!?」
「映像で見ました、あまりにもキモいのでブチ込んで下さい」
あまりのキモさにレーナが使わない言葉を使うほどだ、よっぽどだろう
「ぶっ壊れるまでブチ込んでやる!!」
そう言って砲撃すると、着弾前に Σ(゚∀゚ノ)ノ という絵文字がごとく回避した
イラッと来るどころか殺意が湧いたのでおまけに数発ブチ込むとビビったのかイソイソと撤退していく
そのさまを見て、一人だけ該当する人物がふと頭に浮かんだ
この、相手を無性に苛立たせる動き、反撃した時のビビリ具合・・・間違いない
「テメェこのクソ親父!!
自分の愛機で威嚇すると、レギオン化した親父は (*´ω`)ノシ という風に返してから去っていった
そしてコレでわかった、
レギオン化してなおその精神性を有しているは、大概にして欲しいところだ・・・
「中将のお父上様!?」
帰還後、レーナに報告すると帰ってきたのはその言葉である
まぁ、驚きもするだろうが・・・
「あぁ、あの特殊レギオン群を操っている羊飼いは間違いなく俺のクソオヤジだ。野郎、あろうことかレギオン化してやがった!!」
「何故分かるんですか!?」
「
浮気癖の治らなかった親父は媚びへつらう時似たような動きをマミーにしていた、当たり前にぶっ飛ばされていたのだがコレで真面目なのだからたちが悪かった
そして、経営者としての見極めも鋭い。その鋭さはまるで未来予知と言えるほどであり、数ヶ月以上前から株価の変動値を正確に計算できる程だった
損害が出る前に撤退を選ぶのは、損切りするよりトンズラしたほうが速く、戦力の損耗が少ないからだ。生前の癖は治らんらしい
・・・まぁ、肝心の経営者としての能力ですら、マミーの足元にすら及ばなかったのだが運の尽きで離婚されたのだが・・・
「中将を別ベクトルで悪化させた感じですね・・・」
「お前今から寒い国行くか?その服で」
「嫌ですよ!?」
シレッと今度行かせる予定の国を匂わせながら、俺は告げる
「あのレギオン群はこちらとしても遊び相手程度にしてやれ、新兵とベテランの混成部隊で十分だ。相手は所詮、民間人がレギオン化しただけの一個群、恐れるに足りん!!」
「了解、指揮している羊飼いの呼称はどうしますか?」
「パペットでいい、イラつく動きだから他個体と見分けつくしな」
今度俺の前に出たら、その時はまたあの世に送ってやろうと決意した
~???~
「ザームカイト、了解」
ノウフェイスから指示を受けた私はそう返していた
大攻勢後、故郷たるサンマグノリアの軍に対する威力偵察を任されていた私は日々のノルマを楽しんでいた
コレで終わったと思ったが、レギオンは何故か私を仲間に加えていたのである
そのおかげで羊飼いと呼ばれている存在になったがそんなことはどうでもいい。
「流石だ息子よ、動きを見ただけで私と分かったか・・・私を楽しませてくれよ・・・これからも、な」
そして戦場であった息子の操縦する機体を見て、そう告げながら損害が酷くなる前に撤退して補給することにした
蜘蛛っぽい見た目の歩行戦車が実にキモい動きしてたらその場で吐く自信がある作者です・・・