IS×MTG   作:獅子男

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ひっそりと再会します


四話

ISを展開しピットから飛び出してアリーナに出ると、先にアリーナで待っていたセシリアに話し掛けられた。

 

 

「専用機の調子はどうですか神楽さん? 」

 

 

セシリアの表情や声のトーンから敵意は感じられず、一夏との試合で心境に変化があったようだ。

 

 

「問題ないぜ、しっかり一次移行も終わってるから安心してくれ」

 

「それはわざわざ教えて下さってありがたい限りですわ。正直一夏さんとの試合ではとても驚きましたので」

 

「それにしても男に対する見方も随分と変わったみたいだな」

 

 

早速名前で呼んじゃってるよセシリアさん……一夏のイケメンっぷりには最強だな……

 

 

「試合開始まで後20秒です。」

 

 

いよいよ戦いへのカウントダウンが始まった。

 

 

「ワタクシは今まで殿方はみんな女性の機嫌ばかり気にする軟弱な生き物だと思ってましたわ」

 

 

黙っている俺を見ながらセシリアは続ける。

 

 

「ですが一夏さんの戦いを見てその考えを改めようとおもいました。ですので…………」

 

 

セシリアがスターライトMkⅢを構え俺に狙いを付ける。

 

 

「これからは油断無しの本気で戦わさせていただきますわ。」

 

 

試合開始のブザーが鳴り響くと共にセシリアはレーザーライフルで射撃を行う。

 

 

「おっと……」

 

 

このまま撃たれても困るので俺はすぐに〈カイトシールド〉を目の前に呼び出し攻撃を防いだが、装備コストを支払わなかったためすぐに地上へと落下し、ポリゴン片と共に消えてしまう。

 

 

「……操作方法ちゃんと分かってますの?」

 

「小手調べだっての」

 

 

防具はちゃんと装備しないとって言うのはまさにこのことだな。そんな事を考えながら俺は次の手札を切る。

 

 

「〈液態化〉を発動 」

 

「なっ、ステルス機能が付いてるんですの? 」

 

 

カードテキストと同じ様に透明化した俺は剣を呼び出すと黒マナ2マナをつぎ込んで〈死裂の剣〉へと変化させるとバリアを背に守りを固めるセシリアへと突撃したはずだったが。

 

 

「武器が丸見えですわよ! 」

 

「何っ、クソがっ」

 

 

武器はステルスの範囲外だったらしく、そこから位置を割り出された俺は、至近距離でミサイルビットを喰らい大きな土煙を上げてアリーナの壁に強く叩き付けられる。

 

その衝撃で〈液態化〉と共に〈チャンドラのフェニックス〉も耐久値を使い切り破損してしまった。結果、何の装甲も無い最弱の機体が土煙が晴れると同時に露わになる。

 

 

「彩咲人さん、そんな状態ではもう戦う事は出来ないでしょう。ワタクシも無駄な攻撃はしたくないので一度諦めてもらえませんか?」

 

 

形が変わった俺のISを見たセシリアは、何かの故障だと思ったのか俺に降伏するように促してきた。だが俺にとってその誘いは無用だった。

 

 

「この機体の力はMTGと言うカードゲームに依存している。その証拠にこの危機的状況も俺にとってはチャンスなんだぜ」

 

 

そう言って俺は唯一生き残った武装〈死裂の剣〉を掲げる。

 

 

「俺はコイツの効果を使って手札から好きなクリーチャーを戦場に呼び出せる。来い〈鬼斬の聖騎士〉 」

 

 

俺がクリーチャーを召喚すると共にISが変化していき、オレンジの甲冑と白いマントの西洋風な騎士になる。

 

 

「さらに俺は〈層雲歩み〉を使う、行くぜセシリア」

 

 

これなら確実にイケる。俺は現れた雲の上に乗るとセシリアの元へ飛び、そのまま斬りかかった。

 

 

「なるほど、そんな事も出来るのですか。ならばもう一度撃ち落として差し上げますわ。」

 

 

そう言ってセシリアは引き金を引こうとする。しかし、

 

 

「えっ、どうして、スターライトが動かないですわ」

 

 

いくら引き金を引こうとしてもまるでセーフティが掛かっているかのように固まっていて動かない。

俺は何が起きているか詳しくは知らないが、理由は分かるので説明する。

 

 

「それは聖騎士のスキル先制攻撃だ。相手との戦闘で確実に先手を取れるのさ」

 

「そんなのってありなんですの。 キャアーーーー」

 

 

俺は動けなくなったセシリアを勢いよく斬りつけて一度距離を置く。先制攻撃はとても魅力的な力だが、攻撃した後はこちらが動け無くなってしまうのであまり使いがっては良くない。

 

 

「ならばワタクシも。行きなさい、ブルーティアーズ 」

 

 

セシリアは切り札であるBT4基を俺に向かって放ってきた。

 

 

「さすがにそれは通せないな。 〈調和者隊の盾〉今度は装備だ。」

 

 

俺は盾をだして一斉掃射されたレーザーを防ぐ。

 

 

「なかなかの判断力ですわね。ですがこれならどうですか? 」

 

 

それを合図に4基のBTが俺を取り囲んだ。

 

 

「いくら何でもISにのって間もない神楽さんにこれは避けられないでしょう?」

 

 

確かに今の俺にはそんな技術は備わっているはずも無くこのまま撃たれればたちまちシールドエネルギーはなくなるだろう。ただ撃たれる前に倒してしまえば何の問題もない。

 

 

「〈砂塵波〉発動」

 

 

俺は残るマナを全て使いきって切り札を発動した。




微妙なところで終わってしまいすみません。
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