ラブライブ 虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 オリジナル 作:クラヤミノオロチ
よろしくお願いします。
19話 小宮兄妹編6 それぞれの価値
小宮家
宿題をしている翼。その様子を見ている佐津姫。
佐津姫「兄さん?」
翼「君は寝たほうがいいんじゃねえか?明日も声優の仕事あるじゃねえか。休んだほうがいい」
佐津姫「うん。おやすみ」
カフェ・レインボー
昼ごはんの時間、たくさんの人達が利用している。翼も自分の弁当を出して食べている。ほとんど切れ端ばかりだ。
彼方は翼に気づく。
彼方「小宮君。お弁当?端っこばっかり、彼方ちゃんと似ているね」
翼「君もほとんど妹の分に入れているんだな」
彼方「これは春巻き?自分で作ったの?」
翼「勿論だけど?何か?食ってみるか?」
彼方「いいの?」
翼「食いたそうだからな」
彼方「いただきます」
彼方は春巻きを食べる。それは外はパリッとしてある。
彼方「これはすごい。彼方ちゃん作った事ないんだけど。どうやったの」
翼「そんなの調べればいくらだって美味いのは転がっている」
彼方「どうして・・」
翼「そりゃあそうだろ?こんなにより美味しいのならいくらでもある。君だってこれよりも冷凍とかそこら辺の店で食べる方が美味しいに決まっているだろ?」
彼方「それはもうレベルが違いすぎるけどさ。何もそこまでと比べなくても」
翼「そんな都合の良い事を」
彼方「小宮君?」
翼「人間なんてそんなものさ。良いものにしか目がいかねえじゃん。この学校には俺よりもすげえ奴らがたくさんいるって言っただろ?」
翼はそう言って去って行く。
彼方「え?」
翼の声「そうだ。俺はアラタ、君のようにみんなを引っ張るリーダーにも、カイトのようにみんなを守る事も、耕太のように勉強を教える事も、明日奈のように人とのコミュニケーション能力も、蓮のように人を見る力もない。そして高咲、君のようにみんなを支える柱になってあんな良いチームを作る事も出来ない。そうだ。俺は出来ない事だらけなんだ」
スタジオ
声優の仕事をしている佐津姫。カットがかかって今日の収録が終わる。
佐津姫「お疲れ様でした」
翼の声「佐津姫、君のようにみんなの人気者にだってなれない。あいにくこんな顔つきなんでね」
小宮家
風呂を沸かした後にご飯を作り始める翼。
翼の声「そうだ。俺は生まれた時から別に特技なんてなかった」
東雲学院・体育館
東雲学院のメンバーがトレーニングをしている。休憩に入るメンバー。
遥「ねえ佐津姫ちゃん。すごい今日は調子いいね」
佐津姫「遥や侑さんのおかげよ。このダンスは絶対成功させたいもん」
遥「それからさ。お兄さんの事なだけどさ。お姉ちゃんから聞いたんだ。自分よりすごい人ならたくさんいるって言っているって事」
佐津姫「兄さんよく言うわよ?」
遥「どうして?」
佐津姫「これは幼稚園くらいにまで遡ちゃうよ?」
遥「いいよ。別に」
佐津姫「お兄さんは幼稚園の時から周りからは顔つきが怖くて避けられていたの。それで友達なんて一人もいなかった。そして周りは出来る子が多かった。4歳で英語で自己紹介ができるような子だったり、5歳で囲碁のタイトル手に入れた子だっている。小学校に進んでも同じ。10歳で気象予報士の免許取った子、9歳で漢検2級を取るような子、11歳で野菜ソムリエになった子とかいたりするような感じでね」
遥「それは劣等感しか感じれなくなるよね」
佐津姫「私だって同じようになっていたと思う。ほら、練習再開するよ」
練習に戻るメンバー達。
同好会部室
かすみ「それでは皆さん、ダイバーフェスで歌う曲が完成したようです。そうですね?侑先輩」
侑「うん。そして衣装も完成したんだって。服飾の子達が作ってくれて」
服飾部の子がやってくる。
果林「あら、山中ちゃんじゃない」
山中「果林さん!いつも見ています。モデルとしてもスクールアイドルとしても」
果林「嬉しいわ」
山中「しかし今衣装の方が・・」
袖の部分が上手くくっついていない状態である。
ランジュ「何でこうなっているのよ。考えられないわ」
翼「そんな縫い方ではくっつくわけないだろ。縫うのではどこを通っているかわからない。この接着剤使えばいい」
山中は翼の言われた通りにやって見ると上手くくっついた。
ミア「へえ。やるじゃないか。ベイビーちゃん」
翼「ベイビーちゃんか」
彼方「その言い方は」
翼「別にいいだろ。この程度で驚く方がどうかしている」
愛「だってこんなの」
翼「こんなの基礎知識だ。当たり前だろうが」
栞子「別に。これは私もわからない事でした」
翼は黙って去って行く。
生徒会室
蓮太郎「今日も東雲来るんだって?」
翼「ダイバーフェス今週末らしいからな。カイトも関わっているんだって?」
カイト「伯父様のお弟子さんが関わっているからな。それで俺も呼ばれた」
明日奈「やっぱりすごいですね。当日はどんなライブになるのかしら」
アラタ「佐津姫ちゃんセンターやるんだって?それは楽しみだよ」
耕太「翼も観に行くんだろ?」
カイト「妹がセンターなんだからな」
翼「あのな!でも観には行くぜ?」
耕太「何かあったのか?」
翼「別になんでもない。てか文化祭の事、話し合うんじゃねえのか?」
同好会部室
遥「それでこれが当日の流れになります。私達は午後イチに行いますので」
侑「わかった。ありがとう」
佐津姫「私達は12時から更衣室使えますので時間お方もよろしくお願いします」
彼方「ねえ佐津姫ちゃん。小宮君、どんな感じなの?ネガティブすぎない?」
佐津姫「あれが兄さんですよ」
彼方「そんな悲しすぎるよ。あんな特技を持っておいて」
栞子「私達にはない技術ですよ」
佐津姫「別に兄さんにとっては対していいものとは思ってないようです」
しずく「どうしてですか?」
佐津姫「誰でも出来るからですよ」
侑「そんな。あんな衣装を思いつくのはできても実際に作るのは無理だよ」
愛「愛さんだって。あんな細かいところまで見て。しかも料理だってすごいじゃん」
栞子「でもあんな環境で育ってしまったのでは」
侑「そんなの関係ない。あの人は世界は広いって言っていた。この学校でさえも。私達の知らない人達を紹介してくれた。私は小宮さんは紹介していた人達にも劣らないすごいものを持っているんだってわかったんだ」
彼方「それは彼方ちゃんも分かる」
璃奈「小宮さんだって出来る子しか見ていないって事になっちゃう?」
彼方「でも言い方悪いとそう言う事。小宮君にはもっと自分を好きになって欲しい」
エマ「それは分かるかな」
果林「あんな子を紹介しないわけにはいかないわ」
佐津姫「私、このセンター曲で兄さんに思いを届けてみせます」
彼方「ファイト!佐津姫ちゃん」
佐津姫「はい!」
トレーニングルーム
遥と佐津姫が帰って行った後、侑達はトレーニングをしていた。より一層スイッチが入っていた。
ランジュ「あの二人も自分の学校に行ったみたいね。練習しているはずだわ。私達も負けないわよ」
ミア「はあ・・はあ・・ちょっと・・」
愛「ミア大丈夫?」
璃奈「無理しなくてもいいんだよ?」
ミア「みんなありがとう」
歩夢「今回は全員曲だから一人でもバテちゃうとさ」
エマ「それは大変だよね」
栞子「そうですよ?ランジュ。周りの方々の事も考えないと」
ランジュ「わかっているわよ」
東雲学院・体育館
パフォーマンスの練習をしている東雲のメンバー。遥と佐津姫のコンビネーションが決まる。
遥「いい感じだね」
佐津姫「ええ!でもまだまだこんなものじゃないよ。みんなもまだやれるかしら?」
遥「勿論。この曲は佐津姫ちゃんがお兄さんに自分の思いを伝える曲だからさ。佐津姫ちゃんの思い、絶対伝えたいもん」
佐津姫「みんなありがとう。この技をもっと磨かないとだね」
スーパーマーケット・夜
買い物をしている翼。
彼方「あれあれ?小宮君?」
翼「近江じゃねえか。ここでも会うとかどうなっているんだよ」
彼方「別にいいじゃん。所で今日の晩御飯?」
翼「まあな。あの南瓜にするか。今日は南瓜のスープでも作るかな」
彼方「厳選もすごいね。よくわかっている」
翼「料理するからにはな。うまいものを作るべきだからさ」
彼方「彼方ちゃんだってきちんと選ぶよ?当たり前じゃないか」
翼「まあ価値観似てる所あるな」
続
ありがとうございました。
次回20話小宮兄妹編「何度だって」は9月23日21時頃に投稿します。次回で小宮兄妹編ラストとなります。
気になるオリキャラは?
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松崎アラタ
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浮所カイト
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小宮翼
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小宮佐津姫
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相葉耕大
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風間蓮太郎
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神宮寺明日奈