ラブライブ 虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 オリジナル 作:クラヤミノオロチ
よろしくお願いします。
スーパーマーケット・夜
彼方「でも違う所もあるよ。彼方ちゃん小宮君の事はすごい技術を持った子だと思っている」
翼「違う所は確かにあるな。どいつもこいつも自分の事が好きなんだって事もな」
彼方「小宮君は自分の事嫌いなの?」
翼「君だってそんなに好まないくせに。よく言うな」
別のコーナーに行ってしまう翼。
彼方「どうしてそんな悲しい事言うのかな?彼方ちゃん分からない」
普通科3年教室
授業を受けているアラタと翼。翼はノートを取っているが昨日の彼方の言葉が心に残っている。
翼の声「あのな!自分を好きにはなれねえよ。あんな自分大好きにはな」
生徒会室
耕太「どうやらついに明日開催だな」
アラタ「佐津姫ちゃんどんなパフォーマンスするかな」
翼「どうせアクロバティックな事だろうよ」
明日奈「それが持ち味なんじゃないですか?」
アラタ「そうだよ。僕も観に行きたいけど無理だな。生徒会の仕事やらないとだからさ」
耕太「俺も勉強会の方が忙しくなる」
蓮太郎「もうカイト君準備しているんだよね?」
翼「ああ。流石、プロに混じってられるだけあるよ。俺はちょいと同好会の部室に行く。この書類渡してくる」
同好会部室
山中「大変です。12人分作ったはずの衣装が1つ足りなくなっています」
侑「どうして・・」
果林「こんな事になるなんて」
ランジュ「栞子の分どうしてくれるのよ」
栞子「これでは私は舞台に立てません」
しずく「もう開催は明日だと言うのに」
山中「ごめんなさい。私達の力では作るためにはどうしても3日くらいは必要になってしまいます」
侑「私達に何かできる事ないかな?」
翼「おい、山中」
山中「小宮さん?」
翼「材料はあんのか?」
山中「あります。一人分だけですが余らせたのがありますので」
翼「だったら俺がやる。家庭科室に材料持ってこい」
山中「わかりました。私もできる事やりますので」
翼「一肌脱ぐとするか」
家庭科室
ミシンや小道具をスタンバイする翼。材料を持ってくる翼。翼は生地を布切りバサミで形を沿って切って行く。山中は衣装の装飾を作っている。手縫やミシンを駆使して衣装を作って行く。
作業している翼を見ている同好会のメンバー。そしてついに
翼「完成した」
侑「ありがとうございます。すごいです。小宮さん」
彼方「彼方ちゃん驚いた」
山中「本当にありがとうございます。私達だけでは今日中に作るのは無理でした」
翼「これで出れるな。頑張れよ」
侑「あの!小宮さん!ありがとうございます。本当に」
翼「礼なんていらない。ライブで返してくれればいい」
ランジュ「そうね。それが手っ取り早いから」
翼はバイバイと思われる手の振り方をする。
数分後、先程作られた衣装を見ている同好会メンバー。
侑「これを2時間程で作り上げちゃうなんて。それも一から」
璃奈「こんなの私では出来ない」
しずく「私だってこんなの一生無理です。あんな手の器用さはすごすぎます」
侑「きちんとライブで感謝の気持ちを伝えないとだね」
海の見える公園・夜
立ち止まって海を見ている翼。
カイト「翼?どうして」
翼「カイト?君の方こそ」
カイト「ダイバーシティフェスの仕事の手伝いに行っていた。観に行くんだろ?それに聞いたぜ。同好会の衣装作るの君が手伝ったって」
翼「服飾同好会の奴らに色々叩き込んだだけだがな」
カイト「君らしいな」
翼「なあカイト、君ならどうする?」
その質問にカイトは疑問に思う。
カイト「なんだよ急に」
翼「俺は君のようにみんなを守るだなんてできない。アラタのようにリーダーシップを出す事なんて出来ない」
カイト「それは俺だって同じだ。俺だって君のようには出来ない。俺は誰かを笑顔にするまでは出来ないんだ。守っても助かった人は怯えた顔だった事なんて多々ある。君は料理や衣装の手入れなんてみんな喜んでいるじゃないか。妹さんも嬉しそうだったじゃない」
翼「カイト・・」
カイト「同好会のみんなとまた触れ合うと俺も気づけなかった事に気づけた。本当にあの子達は俺達とは別のものを感じた。それを君も感じたはずだ。ライブ当日、あの子達の事しっかり見てきなよ、翼」
翼「任せておけよ!」
カイトと翼は拳でタッチした。
ダイバーシティ会場
お客さんがたくさん入って行っている。翼もやってくる。
翼「ここみたいだな」
侑「小宮さん、やっぱりきてくれたんですね」
翼「俺は約束を破るような真似はしない。それに君達は大丈夫なのか?」
侑「私達は午後からなんですよ。だから午前中はここでたくさんの音楽を聴きたいなって思って」
翼「そうか」
侑「佐津姫ちゃんのステージ楽しみですね」
翼「そうだな。あいつの出番まで時間あるからそこら辺回ってみようかな」
侑「それがいいですよ」
歩夢「侑ちゃん。いたいた。もう勝手に。あれ?小宮さん」
翼「上原か。君も回っていたのか」
歩夢「はい。ここにはアイドルだけでなくミュージシャンやダンサー、演奏者もたくさんきているので」
翼「俺はあそこのバンド聴いてみるか。ボーカルもそこそこ有名みたいだからな」
翼はクライシスと言うバンドの音楽を聴きに行った。
翼「朝からめっちゃ賑わっているな」
佐津姫「兄さん。ここにいたんだ」
翼「佐津姫?どうして。ここいたらやばくない?」
佐津姫「顔隠してあるから。大丈夫だよ。それよりこのバンド気になったの?私も良く聴いているんだけどね」
翼「そうなのか?すげえいい曲じゃん」
佐津姫「ボーカルの子かっこいいんだよね。歌声もしっかりしている」
翼「そうか。午後から楽しみにしているぜ」
佐津姫「うん。遅れないでね」
翼はいくつかの音楽を聴きに回った。
舞台裏
午後、衣装に着替え終わっている同好会メンバーと東雲学院のメンバー。チアガールをイメージした衣装である。
彼方「遥ちゃん、佐津姫ちゃん似合っている!!」
遥「恥ずかしいよ」
佐津姫「ありがとうございます。皆様の衣装も可愛らしいですね」
かすみ「そうでしょ、そうでしょ」
佐津姫「皆様のおかげで私も心を開く事ができました。そして今日来てくれた兄に曲を届けたい」
しずく「それは私達だって言わないとですよ。小宮さんには衣装を作り直してもらったので」
栞子「はい。あのままでは私は舞台に立てず、皆さんの事をガッカリさせてしまうところでした。小宮さんにはなと言ったら」
佐津姫「大丈夫ですよ。あんな兄を持って私は幸せです。でも兄さんはよくこんな兄でごめんとしか言わなくって。そんな兄さんにこの曲で思いを伝えたいって思っています」
彼方「それ伝わるはずだよ。その思いを持ってパフォーマンスすれば」
遥「私達だって精一杯行くよ」
佐津姫「ええ!」
メインステージ
スクールアイドルの時間までもう少し。翼もステージに行こうとすると人だかりが出来ている。
翼「スクールアイドル、めっちゃ人気だな」
男1「東雲のセンターは小宮佐津姫ちゃんだって」
男2「俺めっちゃファンなんだよね。楽しみ」
時間になって、
アナウンサー「皆さん。この時間のこのステージはスクールアイドル部門を行います。このステージでパフォーマンスするスクールアイドルを見て貴方が一番いいと思ったチームに投票すると言うシステムです。それでは最初のチーム、どうぞ」
ステージに立つ東雲のメンバー。構えて、音楽が流れて踊りだす東雲のメンバー。
翼は歌の歌詞、佐津姫のパフォーマンスを通して彼女達の思いが伝わってくる感覚になる。遥と佐津姫のコンビネーションが華麗に決まる。パフォーマンスが終わって拍手喝采。
佐津姫「皆様、ありがとうございました。この曲はここに観に来てくれている兄に対して歌いました。観てくれている?兄さん。兄さんは見た目は怖いし特技なんてないってよく言うけど、いつも私の事を考えてくれる最高の兄さんだよ。もし兄さんが私の兄さんじゃなかったら私はこの場にいない。私は何度でも言いたい。私は兄さんの妹でい続けたい」
翼「佐津姫・・」
佐津姫「兄さん。兄さんは私の自慢だよ。私の誇りなんだよ」
盛り上がる会場。虹学の出番が回ってくる。パフォーマンスをやりきる虹学メンバー。
夕方
フェスティバルが終わって集まってくる虹学メンバーと遥と佐津姫。翼とカイトも合流する。結果は東雲が優勝している。虹ヶ咲も準優勝している。その差は1票差だった。東雲のメンバーがトロフィーを持っている。
侑「みんなお疲れ様。結果は準優勝だったね」
彼方「でもいいって事。みんな全力だ出し切ったんだから」
歩夢「いいライブが出来たよ」
佐津姫「兄さん!」
翼「佐津姫!!」
佐津姫「ありがとう。聞いてくれて。とても嬉しい」
翼「ごめんな。俺も君の気持ちをわかってあげられなくて」
佐津姫「本当にそうだよ。私にとって兄さんはとても重要で大切な人なんだから」
遥「そうですよ。あんなすごい技術を持っていながらそんな」
彼方「そうだよ。彼方ちゃん達だって同じだよ」
侑「そうです。小宮さんがいなければ同好会のみんなは今日のステージに立てなかった。衣装はボロボロのままでした」
愛「愛さん達にない武器でサポートしてくれたから全力を出せました」
果林「こんな子を紹介しないわけにはいかないってくらいよ」
しずく「衣装を管理・修理してくれる人は絶対に必要なんです」
璃奈「いないと私達何もできない」
かすみ「かすみんの可愛い衣装を大切にしてくれてとても嬉しいです」
翼「みんな」
佐津姫「だからこれからも私の兄さんでいてほしい。私は何度だって兄さんの妹として生まれ変わりたいって思うから」
翼「泣かせんじゃねえよ」
カイト「嬉しいんだろ。翼」
翼「おいおい。ちゃかすなよ」
彼方「これからもお互い、妹を大事にしようね」
翼「そうだな」
ランジュ「そうだ。佐津姫!今回は負けちゃったけど次は負けないんだからね」
佐津姫「その時は。今度はラブライブで会いましょう」
侑「え?ラブライブ?」
佐津姫「はい。年明けに行われるんですよ。そこの予選で戦いましょう」
同好会一同「えええええ」
侑の家・ベランダ
月を見ている侑。歩夢が隣から話しかけてくる。
歩夢「まさかラブライブがあったなんてね」
侑「うん。調べてみたんだけどさ。やっぱり出るべきだなって思うよね。ここでこの学校の名前を轟かせたい」
近江家
ご飯を食べている彼方と遥。
彼方「今日は楽しかったね」
遥「うん。お姉ちゃん達のパフォーマンスも輝いていたよ」
彼方「遥ちゃんもだよ。やっぱり佐津姫ちゃんの運動神経はすごいね」
遥「そうでしょ?絶対真似できないもん」
小宮家
ご飯を食べている翼と佐津姫。
翼「お疲れ、佐津姫。俺の為にありがとうな。俺全然君の気持ちに気づけなかったよ」
佐津姫「兄さんも今日は来てくれてありがとう。兄さんにあの曲聴いてもらいたくて練習もたくさん頑張った」
翼「俺も行って良かったって思うぜ。俺も佐津姫のような妹を持って嬉しいよ」
佐津姫「もう・・兄さんったら」
笑う翼と佐津姫。
彼方の声「お互いにできる事で補い合って支え合う。これが兄妹であってほしいと彼方ちゃんは思うかな。小宮君。妹さんは勿論だけど小宮君もとても魅力的だよ」
生徒会室
翼「おはよう、みんな」
蓮太郎「おはようございます。翼君。文化祭の話し合いをするよ」
カイト「いよいよ。来週末は学園祭だな。アラタ」
アラタ「そうだね。やる事もどんどん決まって来ているから当日は楽しみだ」 続
ありがとうございました。
次回からは2話に渡って学園祭編になります。
気になるオリキャラは?
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松崎アラタ
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浮所カイト
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小宮翼
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小宮佐津姫
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相葉耕大
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風間蓮太郎
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神宮寺明日奈