ラブライブ 虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 オリジナル   作:クラヤミノオロチ

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こんばんは。カイト編2です。

カイトについて少し掘り下げてました。

よろしくお願いします。


第7話 カイト編2 約束したコト

生徒会室

カイト「アラタ、俺一旦スクールアイドル同好会との打ち合わせ行くな」

アラタ「分かった。がんば!」

蓮太郎「カイト君、かなり張り切っていますよね?」

明日奈「いいんじゃない?」

翼「カイトのやつあの時俺の事も巻き込むくらい張り切ってやっていたよな。全く普段とは大違い」

耕太「確かに」

アラタ「何か動かされたのかな」

 

同好会部室

侑「それで最初のみんなの登場シーンでは四方八方からやってくる感じで。みんな違う場所から」

カイト「なら観客の入場はスムーズに終わらせれるように・・」

こうして話し合いは続いた。カイトの経験がかなりサポートしてくれている。侑達からしても初めて知る事ばかりな事もある。

 

 

 

廊下

休み時間。エマは偶然、教室移動しているカイトを見つける。

エマ「浮所君。あのさ・・」

カイト「エマじゃないか。あ!あの時の布。ありがとうな。おかげで怪我は回復したよ」

エマ「いいんだよ。怪我治ってよかった。そう言えば浮所君。伯父さんが舞台監督だったんだって?」

カイト「正確には大伯父なんだけどな。まあそうだ。俺も小さい頃、伯父様が監督された舞台観に行っていたんだ」

エマ「今はどうしているの?」

エマの質問にカイトの表情は一転する。エマはマズイとばかり思った。

エマ「変な事聞いちゃったかな?」

カイト「別に・・大丈夫だよ」

カイトはそう言って急いで去って行ってしまう。エマは表情を伺ってしまう。チャイムがなって授業が再開しすする。

 

同好会部室

薫子「浮所君の大伯父さんは浮所実継さんと言って、とても有名な舞台監督をしていて多くの舞台を作り上げてきたわ」

かすみ「大伯父?」

しずく「(小声で)祖父母の兄弟の事だよ」

薫子「浮所君がライブの手伝いしてくれるんなら安心だね。お姉さんが関わるまでもないわね」

侑「それで・・浮所君の大伯父さんは?今は?」

薫子「もう亡くなっているわ。10年前に・・スイスでね」

驚く同好会一同。エマは大伯父の事を聞いた時のカイトの表情の意味が分かった。

璃奈「どうして・・海外でやっていたんですか?」

薫子「実継さんは病気にかかっていたの。もう体が動けなくなる病気に。それで死ぬ事を選んだのよ」

歩夢「どうして・・どうしてそんな事を選んだのですか?」

薫子「家族を守る為なのよ。これ以上生きても負担をかけるだけだからって。あの家は代代弱き者を守る事を使命としているからね。上の人が下の人の盾になる事は当たり前だって」

侑と歩夢はカイトが親子を助けた事を思い出す。

侑の声「だから浮所さんあの時・・・」

彼方「しかしどうしてわざわざスイスに?体が悪いのに?」

しずく「生きている方がいいはずなのに・・」

薫子「安楽死を認めている所だからだったのよ。特にスイスは海外からも受け入れているからね」

歩夢「そうだったんだ・・」

愛「知らない知識だ・・」

ミア「でもどうして認めているの?」

薫子「生きる権利があるなら死ぬ権利もある。それが考えだからよ。条件が厳しいけど自分で死ぬタイミングを決めれるなら最後の言葉とかも残せるからね」

果林「でも可愛そう・・こっちが泣きそうになるわ」

薫子「その時、浮所君は小学2年生だった時に伯父さんと別れた。その時残してくれた言葉を今でも忘れずにいるのよね。きっと」

 

コンピューター室

嗣一とパソコンをいじっているカイト。話し合いながら事を進めている。

薫子の声「親からも親戚からも言われてきているんじゃないかな?」

カイトは作業を続けている。キーボードを慣れた手つきで打つ。それはまるでワープを持っていると思わせるくらいだ。

カイトの声「伯父様、父さん、母さん。見ていてください。この力を必ず役に立ててみせます。弱き者を守る為に」

嗣一「カイト?」

カイト「すまない。なんだ?」

嗣一「ここの部分なんだが・・」

カイト「どれどれ?」

 

学生寮

明日の準備をしている果林。エマは手が動いていない。

果林「どうしたのエマ?」

エマ「ごめんね。なんでもないよ」

軽い掃除を始めるエマ。

エマの声「浮所君・・そんな思いを」

 

生徒会室

アラタ「カイト、次の学校説明会なんだけどさ」

カイト「ああ!参加人数が満員の8割になってきたよ。確認したら」

耕太「徐々に回復はしてきたな」

蓮太郎「あの甘ちゃん生徒会共とは違うな俺達って」

明日奈「蓮、あまり調子に乗らないの。資料作りは間に合いそうですか?」

カイト「俺とアラタと翼で作れる」

耕太「カイト、君最近休めているのか?あんまり無理するなよ」

カイト「大丈夫だよ。仕事量なんて普段から変わってないと思うけど?」

アラタ「それならいいんだよね」

 

廊下

生徒会室を出るカイト。エマと遭遇する。エマは真剣な顔になる。

カイト「エマ??」

エマ「浮所君・・ねえ。聞きたい事あるんだけどいい?」

 

屋上

屋上に来るカイトとエマ。

カイト「ここまで呼び出してなんだ?」

エマ「薫子さんから聞いたよ?伯父さんの事とか」

カイト「伯父様の事は有名だからな」

エマ「スイスで亡くなったんだって?」

カイト「そうだ。君の出身地だね」

エマ「そうだね」

カイト「君の出身国には感謝している。伯父様の考えを尊重してくれて」

エマ「それでさ・・浮所君は最後にどんな言葉をもらったの?」

カイト「言葉だと?・・・」

 

スイス・病院・回想

看護婦さんの指示を受けている実継。

当時小学2年生だったカイトがやって来る。

カイト「伯父様!」

実継「カイト・・すまないね。でも私には・・」

カイト「伯父様。俺が貴方の跡を継ます。この浮所家を守り抜きます」

実継「良いか?カイト・・君は強い子になってくれた。それが何を意味するか分かるか?」

カイト「それは・・」

実継「困っている人を・・弱き者を救う為だ。決して悪い事に使ってはならないぞ。上に立つ者は下の者の盾になる事は当たり前の事だ。これは浮所家代代の使命じゃ」

カイト「はい!勿論です」

実継「カイト、私は君を誇らしく思っている」

カイト「伯父様・・・」

 

屋上・回想開け

カイトは全てをエマに話した。エマは唖然としている。

カイト「こういう事だ。俺が生徒会に入ったのは・・理事長先生からのスカウトみたいなものでもあるんだ」

エマ「どういう事?」

カイト「俺が人を守ったのはあれが初めてではない。俺がこの学校の中等部1年の時・・」

 

道・回想

カイトが中学1年生の時。彼は学校帰り。なんの変化もなく道を歩いていた時だった。女性の悲鳴が聞こえた。

 

女性はひったくりにあったのだった。カイトはひったくりを捕らえる。

 

ひったくり犯はサバイバルナイフを取り出しカイトに向けてきた。カイトの制服に当たるが血は出ていない。カイトは必死に抑えている。後ろから仲間のひったくりが現れてカイトは不意打を食らってしまう。

 

 

立ち上がったひったくり犯は人質を取ろうとするがカイトはそれを阻止。大人2人相手にひるむ様子もない。スタンガンを取り出してカイトに当てるひったくり犯。カイトは倒れこんでしまう。バッグを拾ってバイクに乗る。カイトは信号が変わって歩行者が通り始めるのに気づく。

 

 

バイクが発進し始める。カイトは残っている力を振り絞ってバイクの向かう方向にいる信号を渡っている人を避難させた。残された親子もバイクから避けさせた。バイクは猛スピードで逃げて行く。カイトは追いかけようとするがダメージが残っていて走る事ができなくなっている。その時、理事長先生に出会う。

 

保健室

カイトは虹学の保健室のベッドに横になっている。目を開けると、隣に理事長先生がいる。

理事長「すごいわね。貴方。自分の身を顧みずに人を助けるなんて」

カイト「誰も死なせずにすんだのはいいのですが・・」

理事長「安心して。あのひったくり犯は2人共逮捕されたから」

カイト「そうですか・・」

理事長「私は貴方のやった事を誇らしく思う。誰かを守る為にあそこまでなれるなんて。どうかな?生徒会として生徒を守るってのは?」

 

屋上・回想開け

カイト「結局ひったくりを捕まえる事には失敗したんだ。それでもなんとか周りにいた人は誰も怪我すらしなかった。それだけが幸いだよ」

エマ「浮所君・・そこまで人を守るのは悪い事じゃないけど・・」

カイト「でもこの程度、やって当たり前なんだ。ああだこうだ言われる筋合いはない。俺は伯父様との約束を果たしただけだ」

カイトは屋上から出て行く。

エマ「浮所君・・」

 

 

 




ありがとうございました。

次回第8話 カイト編3 守るとは?は6月17日21時頃に投稿します。

よろしくお願いします。

気になるオリキャラは?

  • 松崎アラタ
  • 浮所カイト
  • 小宮翼
  • 小宮佐津姫
  • 相葉耕大
  • 風間蓮太郎
  • 神宮寺明日奈
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