トレセン学園の農園で土にまみれる日々   作:タカハン

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お待たせしました。

皆さんはウマ娘新シナリオ、楽しんでいますか?
私は初報の際に思わずフリーズしました。

話は変わりますが、この小説に主人公の成長要素はほぼ無いです。日常系の作品なのでね。

では、どうぞ。


オペラオーとドトウと出産介助と堆肥作り、そして牛乳の味

さて、今日は牛舎での作業になる。

現在は冬真っ盛りなので指先がかじかんでいるが、牛舎内は我々より体温の高い牛のおかげで程よく暖かい。

なので早く牛舎に入って作業したいところだが、肝心の今日共に作業するウマ娘がまだ見えない。

 

「さっっっむ………」

 

「幾ら何でも凍えすぎだろ……」

 

「今年はやけに寒いな……」

 

「鬼頭さんって岩手出身でしたよね?岩手って寒いイメージあったんですが、そんなに凍える程寒いですか?」

 

「岩手は広いからな。具体的には四国と同じくらいの面積。俺の出身地はあまり雪降らなかったんだよ」

 

「そんなんじゃ真冬のの外作業はやってられんぞ鬼頭」

 

「太田は何でそんなに余裕なんだよ!?」

 

「試される大地出身だからな」

 

「あぁ納得」

 

そんな雑談をしながら待っていると……

 

 

 

「ハーッハッハッ!!!舞い散る雪の中に現れたボク……なんと美しい……罪を感じるッ!!!」

 

「おうオペラオー、今日も元気だな。じゃあ服装チェックするぞ」

 

彼女は中等部のテイエムオペラオー。

上下一体型の作業着、帽子、長靴をピンクで纏め、白い手袋を嵌めている。

とても彼女に似合っている。

 

「うん、大丈夫だ」

 

「当然だとも。覇王の路を往くなら身だしなみにも気を配らなければ!」

 

さて、今日はもう一人来る筈だが……

お、来た。

 

「お、遅れ、ま、ひゃあ~!?」

 

「ちょ、大丈夫かドトウ!?」

 

雪のぬかるみに足を取られ、地面に顔面からダイブを決めた彼女はメイショウドトウ。

そこそこ降った雪がクッションになったおかげで目立った外傷は無いようだ。

とりあえず、彼女に手を差し伸べ立ち上がらせる。

 

「あ、ありがとうございますぅ~」

 

「うん、じゃあ服についた泥と雪落として。その間に服装チェックするから」

 

「はいですぅ」

 

ドトウは上下分割の青い作業着を身に付け、帽子、長靴、手袋を白で纏めている。

作業するのに申し分無い服装である。

 

「うん、ドトウの服装も問題無いよ」

 

「ありがとうございますぅ~」

 

「うし、じゃあ今回の作業を説明しよう」

 

二人の服装チェックが終わった所で、太田が声をあげた。

 

「今日の作業は、まず牛の世話をした後……」

 

「ちょっと待って下さい、さすがに寒いです。牛舎に入りましょう」

 

そう声をあげた五十嵐は、さっきまであまり寒そうにしていなかった筈。

意外と限界だったか?

 

「牛舎の中は暖かいんですよね?暖かい場所でミーティングをしましょう」

 

そう言って牛舎の入り口に向かう五十嵐。

 

って、不味い……!

 

「五十嵐!ちょっと待て!」

 

「え?」

 

振り向いた五十嵐の顔に、影が落ちた瞬間。

 

ズダンッッッ!!!!!

 

「がッ……」

 

「五十嵐テメェ、牛を皆殺しにするつもりか……!?」

 

俺の横にいた筈の太田が、五十嵐の胸ぐらを掴んで牛舎入り口の柱に叩き付けていた。

 

「な、何するんですか……」

 

「そのまんま入ると、最悪全頭殺処分なんだよ!」

 

「は…………?」

 

そこで我に返り、二人の仲裁に入る。

 

「太田!ストップだ、彼女達もいるんだぞ!」

 

太田はそこでハッとし、五十嵐から手を離す。

 

「す、すまん」

 

「一体何なんですか……」

 

何とか落ち着いたようだ。

いきなり手が出た太田も問題だが、今のは五十嵐の行動にも問題があった。

なので俺が説明をする。

 

「五十嵐、牛舎の入り口の脇に石灰が入った箱があるよな」

 

「え、ええ」

 

「牛舎にいる牛ってのは、我々の靴裏に付いた病原体から病気になる事が多いんだ」

 

「そうなんですか……?」

 

「ああ。で、その病原体が付いたままの靴で牛舎内を歩き回ると、どうなる?」

 

「牛舎中に病原体が広がりますね……」

 

「そう。それを防止するために、消毒作用のある石灰を足裏に付けるんだ」

 

「て言うか、五十嵐は養鶏学んだんだろ。鶏舎でも消毒はするだろ」

 

太田が横から突っ込む。確かにそれはそうだ。

 

「私の所は、鶏舎の入り口をくぐった所で消毒でした。それに、石灰ではなく消毒液を使ってましたよ」

 

「なるほど。それなら納得したよ。じゃあこれからは気を付けてな」

 

「ええ」

 

「オペラオーとドトウも、消毒は徹底してくれよな」

 

忘れず二人にも説明する。

全員が気を付けないといけない事だからだ。

 

「あ、あぁ。徹底するよ」

 

「わかりましたぁ」

 

「うん。じゃあ改めて、中に入ろう」

 

 

 

「今の太田さんの動き、見たかい……?」

 

「凄く速かったですぅ……」

 

ウマ娘二人が小声で話しているが、よく聞こえなかった。

 

 

 

足を消毒して、牛舎の中に入る。

実際、牛舎の中は暖かかった。

 

「よし、じゃあ作業の説明だ。今日はまず寝床の掃除と搾乳をやって、その後に牛糞で堆肥を作る」

 

「うん、わかった」

 

「はいですぅ~」

 

「よし、じゃあ作業開始しよう」

 

 

 

寝床掃除中……

 

「ドトウ、そこ糞あるから気ぃ付けてな」

 

「わかりま、ひゃあ!!」

 

「おっと、大丈夫か?メイショウドトウ」

 

牛糞を踏んで転び掛けたドトウを、咄嗟に太田が支えた。

 

「あ、ありがとうございますぅ」

 

「おう」

 

 

 

搾乳中……

 

「おお、暴れ狂う猛牛よ、私の名はエスカミーリョ。さぁ、私の元へ飛び込んで来たまえ!!」

 

「オペラオー、牛に大声出さないでな」

 

「はっは!失礼!」

 

牛もどことなく(何だコイツ)って顔してるな。

 

 

 

「ふぅ、しゃがんでの作業は息が詰まるね」

 

「でも牛さん達、穏やかな顔してますぅ」

 

「やっぱ搾乳終わると、牛達も『一仕事終えた』って感じなんかな」

 

搾乳作業が粗方終わり、オペラオーとドトウと雑談をしていた。

 

「……これは!みんな、来てくれ!」

 

太田から集まるように声が飛んで来る。

何かと思いつつ太田の元に向かうと、一頭の牛がいた。そしてその牛の肛門から、足が出てきていた。

 

「……出産、しかも」

 

「ああ。……逆子だ」

 

「ええと、これは一体……?」

 

オペラオーが困惑している。ドトウも同じような顔をしている。

 

「オペラオー、ドトウ。今、この牛は子牛を産もうとしているんだが、本来前足と頭から外に出る筈が、後ろ足から外に出てきてしまっている」

 

「……?体が出てきているなら、大丈夫では?」

 

五十嵐が当然の疑問を呈する。

 

「逆子になると、へその緒が潰れて、子牛への酸素の供給が途絶える。何もしなければ……死産になるな」

 

太田の言葉を聞いて、ウマ娘二人と五十嵐は青ざめた。

 

「しかも今日は経験豊富な親父が非番で居ねぇ、俺達だけでやるしかねえな」

 

その言葉を皮切りに、俺達は動き出した。

 

太田とオペラオーで牛のセッティング、俺と五十嵐とドトウで道具の準備だ。

オペラオーは太田の指示に従い、牛の向きを調整している。

 

「五十嵐、牛舎入り口近くに一輪車があるから、それとロープと滑車とタオルが近くにあるから持ってきてくれ」

 

「わかりました」

 

「ドトウはこっち。洗い場でバケツにお湯を作ろう」

 

「わ、わかりました~」

 

 

 

全部の準備が整ったので、出産介助が始まった。

太田が指示を出していく。

 

「メイショウドトウ、君は牛を落ち着かせてほしい」

 

「わっ、わかりました!」

 

「テイエムオペラオー、ロープの牽引は任せたぞ」

 

「任せたまえ!」

 

「五十嵐は滑車の後ろから出たロープを引っ張ってくれ」

 

「わかりました」

 

「鬼頭は俺と共に牛を押さえよう」

 

「わかった」

 

全員が配置につく。

 

「テイエムオペラオー、五十嵐、陣痛が来たら合図するから、思い切り引っ張ってくれ」

 

「わかった」

 

「わかりました」

 

「メイショウドトウ、牛は出産時には結構暴れるから気を付けてくれ」

 

「わかりましたぁ」

 

「鬼頭……行くぞ」

 

「任せろ」

 

 

 

『ヴゥ……ヴモォォォ!!!』

 

「今だ!引っ張れ!!」

 

オペラオーと五十嵐の牽引で、ロープがギチギチと音を立てる。

ウマ娘のパワーに人間二人で対応出来るのかと言えば、牛は出産時には(ここでは)頑丈な手すりと首をロープで繋いで固定しているので、実は俺達の仕事は産道の確保である。

 

「くっ、ターフの上でのプレッシャーとは違う緊張感……!これは、母牛と、子牛の命を預かっている、責任!」

 

「牛さん、頑張って下さい……頑張って、子牛を産んで下さい……!」

 

『ヴゥ……』

 

「引っ張るの止め!」

 

牛が幾分か落ち着くと、太田から声が入り、一旦牽引が落ち着く。

しかし、刻一刻と子牛の生命は蝕まれていく。

 

「鬼頭」

 

「!」

 

「落ち着け」

 

…………

 

「すまん」

 

「次に備えろ」

 

そうだ。

やり方を間違えれば、母子共に命は無い。

タイミングは太田が仕切ってくれる。

落ち着け……

 

『ヴモォォォ!!!』

 

「今だ!」

 

「くぅぅぅ……!」

 

必死で牛の臀部を押さえる。

その時、手のひらで押さえる先で何かが動いたと認識した瞬間。

 

『ヴゥゥゥ……』

 

「出たぞ!」

 

子牛が排出された。力が解放され、オペラオーは転びそうになったのを耐えたが、五十嵐はそのまま転んだようだ。

それよりも。

 

「子牛は!?」

 

「今確認してる……」

 

太田が手袋を外して、牛の鼻に手をかざす。

全員が固唾を飲んで見守る。

 

「大丈夫だ、息はある」

 

「……よ、良かった……」

 

そのままへたりこむ。

何とか命は繋げたな……。

 

「さて、休んでるヒマは無い。子牛を洗うぞ」

 

「あ、あぁ」

 

 

 

用意したお湯で子牛の体を洗い、タオルでキレイに拭く。

その間の母牛はと言うと……

 

「なんか、牛さんだらけてますねぇ」

 

「テレビとかだと、動物の子どもが産まれたら親が体を舐めるのを見るけど、牛は違うのかい?」

 

「いや、本来牛もそうするんだけど……太田、この牛って何産だ?」

 

「今回で3産目だな」

 

「やっぱり」

 

その会話で、ウマ娘二人と五十嵐が頭に?マークを浮かべる。

 

「牛も最初は、子どもを連れ去る人間に対して困惑するんだが、何産かすると牛も慣れて人間に任せるようになるんだよ」

 

「それは……寂しいですぅ……」

 

「おっと、これ実は牛側にもメリットがあってだな。出産は親も疲れるから、人間が子牛の対処してる間に親も休めるし、何より、親牛って体も大きいし体重もあるから、誤って子牛を踏み潰してしまうんだよ。子牛と親牛を離すと、そういう事故も起きなくなる」

 

「それはいけないですね。ちなみにその子牛はここで育てるんですか?」

 

「いや、すぐに育成牧場に送り出すよ」

 

「育成牧場……って何ですか?」

 

「乳牛の子牛を出産可能な状態まで育てる牧場。生後1週間で子牛とはお別れかな」

 

「1週間で!?それじゃあ、もうこの子は親と会えないのかい!?」

 

「そうだな。オペラオー、牛を俺達の家族として扱うならこの親子は共に生きられるが、ここは農園なんだ。言い方は悪くなるが、最も効率よく農園を運営するなら、このやり方でないとやっていけないんだ」

 

中等部の子達には少々酷だったか?と思いつつ、農業の現実を教えるためにはこのくらいは序の口だと思う。

 

「じゃあ俺は子牛をハッチに入れてくるよ。鬼頭、フォローまでしろよ」

 

「わかってるさ」

 

そう言いながら、太田は子牛を一輪車で運んで行く。

 

「ドトウ、ドトウが牛を落ち着けさせてたから、今回は暴れなかったよ。ありがとな」

 

「そっ、そんな、ありがとうございます~」

 

「オペラオーも。普通子牛の出産介助はもっと大人数でやるんだ。オペラオーのおかげで俺達も楽出来たよ」

 

「そう、か……フフ、ハーッハッハッ!!やはりボクがいてこそだね!」

 

うん。

とりあえず元気を取り戻してくれたみたいだ。

農園では農園の事を教えながら、アフターケアもしなければいけない。難しいな……。

 

と、そこで太田が戻ってきた。

 

「じゃあ次は子牛にミルクを与える。鬼頭、五十嵐、用意を頼む」

 

「おう」

 

「わかりました」

 

 

 

※ミルクの用意シーンは『ライアンとアルダンと搾乳と哺乳』参照

 

 

 

「準備できたな。じゃあ、メイショウドトウ。やってみるか?」

 

「わ、私ですかぁ!?……わかりましたぁ」

 

ドトウは哺乳瓶を持ち、乳頭部分を子牛の口に寄せるも……

 

「牛さん、ご飯ですよ……?飲んでくださぁい……あれ、飲んでくれません……」

 

「うむ、鬼頭。説明と実践頼む」

 

「だと思った。ドトウ、哺乳瓶貸してみな」

 

「はいですぅ」

 

ドトウから哺乳瓶を借りると、子牛の首に左腕を回して頭を固定し、乳頭部分を子牛の口に無理矢理ねじ込んだ。

 

「えぇっ!?」

 

「ちょっ……!?」

 

ウマ娘二人が驚いているが、気にせず続ける。

すると、子牛が乳頭に吸い付き、ミルクを吸い始めた。

 

「凄い飲んでますね」

 

「うん。牛に限らずだけど、産まれて初めて見るものだからな。目の前に差し出されても、それがご飯だと気付かないのさ。だから多少無理矢理でも、『これは食べ物だ』と子牛に気付かせないといけないんだ」

 

「成る程……」

 

そうやって話していると、太田が号令を掛けた。

 

「よし、じゃあ次の作業に移ろう。次は最初に話していた堆肥作りをやろう」

 

 

 

「じゃあ牛糞堆肥の作り方について説明をする。牛糞は水分量が多いとカビが生えたり、臭いの元になったりするんだ。だから調整する」

 

「具体的には?」

 

太田の説明に対して五十嵐が疑問を呈したので、俺が補足する。

 

「稲ワラやもみ殻を使うんだよな。どっちを使うんだ?」

 

「今回はもみ殻を使う。ベタつかないくらいまで混ぜるぞ」

 

そう話した後、全員で牛糞を混ぜる。俺と太田は臭いに慣れているからまだ良いが、他の3人は少々グロッキーになっている。

 

「二人とも、大丈夫か?」

 

「少々堪えるね……」

 

「はいですぅ」

 

「確かウマ娘は鼻が良いんだっけか。二人は……」

 

「すまない鬼頭さん、もう正直口を開けていたくないんだ」

 

「うぅ……」

 

「すまん」

 

そうやって作業すること十数分……

 

「後は雨避けにビニールを掛けて、これで終わりだ。移動しよう」

 

「わかった。オペラオー、ドトウ、五十嵐、お疲れ」

 

「こ、今回は精神的に疲れた……」

 

「ですねぇ……」

 

「凄い量でしたからね……」

 

「牛は結構食べるからな。出す量もその分多いんだ」

 

「ちなみに、牛糞って全部堆肥にするんですか?」

 

「いや、今はそれ以外にも利用出来ないかって研究が進んでる。例えば……宇宙開発とか」

 

「宇宙……ですか?」

 

スケールの大きくなった話にドトウが目を瞬かせている。

 

「うん。牛糞から採れるメタンガスを使った燃料を、ロケットの打ち上げに使用出来ないか、って研究があるよ」

 

「ロケット……」

 

「……ん、オペラオー、どうした?」

 

「いや……それを聞いて、胸の辺りが少し、暖かくなったよ」

 

「…………?そうか」

 

 

 

「あ、そうだ太田、終わる前に牛乳飲んでいきたいんだが」

 

「お前も好きだよな……」

 

そう言いながらバルククーラーの元へ向かう。

そして当然の事ながら着いてくるウマ娘二人。

 

これは……お勉強の時間かな?

 

 

 

俺は棚から大きめのボトルと紙コップを出し、ボトルに牛乳を入れ、紙コップを太田と五十嵐、それと俺の前にだけ置いた。

 

ボトルから紙コップに向けて、文字通り乳白色の液体が注がれる。

それを俺達は、躊躇無く飲み干した。

 

「うん。市販のより何倍も旨い」

 

「鬼頭さん、ボク達も頂いても良いかい?」

 

「是非飲んでみたいです」

 

ウマ娘二人がこの牛乳を飲んでみたいと言ってきた。

答えは勿論、

 

「「駄目」」

 

俺と太田の声が重なった。

 

「駄目なんですか!?」

 

五十嵐が当然の疑問をぶつけてきたので、軽く説明する。

 

「加熱殺菌してない牛乳は、加熱した牛乳と比べて何倍も旨いんだ。だけど、何が入っているかわからない、もしかすると汚染されているかもしれない牛乳なんだ。だからそれを一般人が飲まないように、法律で『一般人は加熱殺菌してない牛乳は飲んじゃいけません』って決まっているんだ」

 

「なんと……」

 

「それは……残念ですぅ」

 

「ただ~牧場とかの関係者には特に決まりはないので~」

 

「ん?」

 

「えぇ……?」

 

「今日農園内で作業したのであれば~農園関係者と言えるので~」

 

「鬼頭さん……悪巧みの顔になってますよ」

 

「俺達が見てないところで勝手に飲まれても正直わからないし~」

 

「「えっと……?」」

 

「じゃあ太田」

 

「おぅ」

 

「え?」

 

そのままの流れで五十嵐の両腕を二人で掴み、

 

「じゃあ二人とも、ちょっと5分位席外すから」

 

「変なとこ触るなよ。それと、紙コップはそのままで良いぞ」

 

「私今日扱い酷すぎませんかあぁぁぁぁ」

 

五十嵐を引きずりながら、その場を後にした。

 

 

 

「行ってしまいました……それより、この牛乳、どうしましょう」

 

「うーん、鬼頭さんも言ってた事だし、飲んでみようか」

 

「い、良いんでしょうか」

 

「フッ、実はドトウも気になってるだろう?」

 

「それは……わかりました。オペラオーさん。飲んでみましょう」

 

「よし……いざ……!」

 

ゴクン……!

 

 

 

「……ッ!美味しい!」

 

「凄く美味しいです!牛乳の味が凄いですぅ!」

 

「コクがありながらもスッキリした後味、今まで飲んだどの牛乳よりも美味しい!」

 

「もっと飲みたいです!……でもこのボトル全部飲んじゃって良いんですかぁ?」

 

「もしダメであればボクが謝るよ。それにしても、この牛乳、もっと飲んでみたいね」

 

「そうしたら、またお手伝いしましょう」

 

「そうだね。それが良い!また手伝って、また頂こう!ハーッハッハッ!!」

 

 

 

「満足して貰えたみたいだな」

 

「うむ。生産者としてはこの瞬間がグッとくる」

 

「まぁ、結果良ければ、ですかね」

 

 

 

その後、オペラオーとドトウが作業について話したのか牛舎での作業の募集人数が増大したとか。

 

また、今回の牛の出産作業を武志さんに話したところ、満点を貰えた。




Q,トレセン学園のウマ娘っていわゆるアスリートだけど、そんな中る可能性のある食品与えて大丈夫?

A,ウマ娘の毒耐性を信じてます。

この小説を投稿した後に、活動報告に質問コーナー的なものを作っておくので、是非使って下さい。
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