「それじゃあ、そろそろ愛しの秀吉君に会いに行くのかな~?夢希♪」
昔のことを色々聞かれた(尋問に近かったような気がするが)後、愛子がニヤニヤと私に聞いてきた
「う、うん。で、でも向こうは私のこと覚えてないかも知れないし、それがちょっと怖いんだ」
「だーいじょぶだよ!ボクはまだ、木下君にあったことないけど話を聞いた限りじゃ誠実そうだし、何より押し潰されそうな夢希を見て声をかけてくれたみたいだし。それに自分の事を男って見てくれた事をそんなに喜んでいたならきっと木下君も覚えてるって☆」
愛子が私の不安を振り払うように言ってくれた
「うん、ありがとう。少し勇気出たよ!……Fクラスに行って来るね!」
「残念だけどそれは無理よ」と振り向くとプリントの束を持った優子がいた
「優子、どうして無理なの?」
「FクラスがDクラスに宣戦布告したからFクラスとDクラスで戦争が起こるからよ。その間私達は自習よ」と持っていたプリントの束をペラペラさせてそう言った
「ありゃあ~、残念だったね、夢希」
「仕方ないよ、召喚戦争中は他のクラスは手出し無用だしね」
「ところでFクラスとDクラスどっちが勝つと思う?」と愛子が聞いてくると
「私は是非ともDクラスに勝って貰いたいわ!なんの努力もせずに設備を変えようなんてそんな虫のいい話はないわよ」と機嫌悪そうに優子が答えると愛子は
「FクラスはDクラスとの戦力差を知ってるはずだからなにか意外な切り札を持ってるかも!という訳でボクはFクラスかな」
「……私はFクラス」
「うわ!?……代表いたんだ」いつの間に後ろにいたんですか姉さん・・・
「Fクラスの代表は雄二、あの雄二が何の策もなく戦争を起こすなんて有り得ない。だから必ず勝てる切り札を持ってる」と姉さんは自信に満ちた顔で答えた
「え?Fクラスの代表て雄兄なんですか?姉さん」
「うん、Fクラスの代表は雄二」
Fクラスの代表はあの雄兄だったのか、だったらこの戦争の勝敗は分からなくなった。かつて神童と呼ばれたことがある雄兄のことだ、姉さんのいう通り何の策もなく仕掛けるなんて有り得ない。なにか有るのは確かだろう。あ、ちなみに私が雄兄と呼んでいるのは幼い時にお兄ちゃんみたいな存在だったのでそう呼んでいて今に至るという訳です。って誰に説明してるんだろ、私・・・
「私の予想は「Fクラス(だよね~)(でしょ)(…)」…あう」何故か言う前に言われてしまった
「好きな人に勝って欲しいってのが恋する乙女の考えだしね~」(コクコク)
と言う愛子に頷く姉さん
「べ、べつにそう言う意味で言った訳じゃ…」
「顔真っ赤にしてそう言っても全然説得力ないわよ、夢希」と反論しようとした所を容赦なく潰す優子
「はいはい、余計なおしゃべりはここまで。自習のプリントやるわよ」
『 は~い 』と言うと私達は自習のプリントをやり始めた。プリントをやりながら秀吉君達が勝つように祈ったのはないしょ
下校時間になり、Fクラスは下校中の生徒に混じっての戦闘を開始した。Fクラスの皆がDクラスの面々を取り囲み、次々と討ち取っていたがDクラスの本隊が動くと状況は一変した
「本隊の半分はFクラスの代表を狩りにいけ!他のメンバーは囲まれているやつを助けるんだ!」
「Fクラスは全員一度撤退しろ!人ごみに紛れて撹乱しろ!」
「逃がすな!個人同士の戦いになれば負けはない!追い詰めて討ち取れ!」
「どうやら、Fクラスが追い詰められてきたようね」と優子が戦局見ながら言うと
「でもDクラスが追討にかかった分、戦力が分散してDクラスの代表の防備が手薄になったから奇襲を仕掛ければまだ勝ってるかもしれないよ!」
「夢希、クラスの代表はそのクラスの最高成績者なの。Fクラスの本隊が囲まれて動けないこの状況で単独でDクラスの代表を討ち取れる戦力がFクラスにあるのかしら?」
確かにその通りだ、雄兄がいる本隊はDクラスに囲まれて動けないし、ほかのメンバーも、個人同士の対戦にもっていかれ次々と戦死していく状況。万事休すかと思われた時、木刀を持った召喚獣を連れたFクラスの男子が奇襲を仕掛けようとしたが、近衛部隊に阻まれて失敗に終わってしまい、今度こそ終わったと思ったが気がつくとDクラスの代表の後ろにピンク色の背中まで届く柔らかそうな髪をした女子生徒がそこにいて、床から魔法陣が現れDクラスの代表と戦闘を開始
『Fクラス 姫路瑞希 VS Dクラス 平賀源二
339点 VS 129点 』
一撃でDクラス代表を下して、戦いに決着がついた