光る風を超えて   作:黒兎可

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今回から一部技の解釈とかに独自解釈入るのでタグ追加となります。



ST11.一寸先に空の傷

ST11.Who Knows What May Happen Be The Sky

 

 

 

 

 

 正直、意外な組み合わせに驚いた。

 夏凜と刀太という組み合わせはそれだけしっくり来ない。

 別に母親としての嫉妬とかそういうのじゃない、単に夏凜の性質と合わないと思っていたからだ。

 

 もともと夏凜は私を異様に慕っている……。いや、もともとアイツが救いを求めていたタイミングで、たまたま都合が良かった私と出会ってしまった。

 あいつはそれを運命だの何だの言うだろうが、ぼーやと似たようなものだ。あり合わせのものが、あまり物としてその場にたまたま揃ったというだけ。

 ただそれでも、一度比重を置いた気持ちがそう簡単に動かないだけの頑固さは持ち合わせている。そんな奴にとって、刀太など良い嫉妬と怒りのぶつけ先だろう。

 実際私もそう思っていたし、直前の光景を見てもまさにその通りだ。

 

 ……だからそんな夏凜が刀太を庇い前に出るという姿は、あまりに予想の斜め上を行きすぎだった。

 

 船の上、列島本州側の砂浜に九郎丸と二人で刀太を見つけた。

 丁度その時、夏凜が奴を拳でラッシュし襲っている姿を見た。

 次の瞬間、一切の迷いなく九郎丸は虚空瞬動を駆使して超高速接近、からの超高速墜落唐竹割りをしかけている。

 

 私が夏凜について話をするよりも前に、それはもう子猫が危険な目に遭ってるのを見た親猫のような敏捷さだった。

 そしてあまりにも余裕のないその様と、その直後の夏凜の振る舞いとが意外過ぎたのだ。 

 

 笑ってしまった私は悪くないだろう、ウン。

 ゆったり近づいてしまうのも、ちょっと楽しくなってきたせいじゃないぞ? ウン。

 

「いや笑ってねーで止めろって。俺、動けないんだからカアちゃん」

 

 そう言う刀太は砂浜に膝を突き、全身から煙を上げていた。

 夏凜の神聖魔法にやられたのだろうが、どうにも妙だ。

 

「いやー、済まない。思ったよりややこしいことになっているようだからな。

 ……というより外傷はないようだが、どうした? 身体の内側に毒でも入れられたように」

「毒かどうかは知らないけど、血風に直接、あのめっちゃ眩しい奴ぶつけられた」

「嗚呼、ならそうもなるか。お前の血装術は完成度が高くないからな」

血装(ブル〇ト)?」

 

 何故ドイツ語だ? 思わず頭を傾げたが、刀太なりのジョークかさもなければ思春期(ちゅーに)だろう。

 まぁ本当に中二(ちゅーに)だし、その辺りは仕方ないか(中三だが)。

 妄言の類だと流してやるのも、出来た母親というものだ。

 

「体内の血を媒介に魔力をもって武装として取り扱う術。およそ、悪魔や不死身の吸血鬼が扱う戦闘技法だ。

 魔法が使える以上はあまり必要のない術だが、私とて心得はある」

「はぁ」

「お前の……、血風(けっぷう)といったか。

 アレはお前の内に内在する『力』と、お前の不死人としての血、それからわずかに風魔法が混ざってるものだ」

「へっ、そうなの? 特に風魔法」

「ああ。精度はガタガタだが、風系の武装解除魔法だろう。

 魔法アプリのバリアを貫いたり破壊して貫通するのは、そのあたりが原因だな」

「へぇ……」

 

 感心したように頷く刀太。語彙が消滅して、ただただ赤べこのように首が上下する。

 自分の使っている得物のスペックを把握しきっていない、こういうところはまだまだしっかりしてない子供だ。少し可愛げがある。

 

 生活力というか生存力についてはかなり低いが、根っこのところはぼーやのように妙な芯を感じるので、年相応というか、そういう雰囲気を見るのは中々レアだった。

 

「この血装の完成度は、体外にある自らの血をいかに自らとつながった血と同様に扱うかという点にある。お前はその扱いが上手くないから、投げる直前まで体とつながっているんだろう?」

「うん」

「ということは、そこに神聖魔法……、『悪しきもの/敵対するもの』を『浄化/殲滅』するという方向性に特化した魔法に当てられたんだ。

 何が起こるか予想がつくんじゃないか?」

「…………レンジでチン?」

「体内をチン! だな」

 

 血の気が引いて「痛いのは嫌なのだが」と小さくつぶやく刀太。

 

 嫌だと言ったところで、この程度はほんの序の口なのだが……。

 大体夏凜や私程度、あの「狭間の魔女」などと比べて明らかに易しいレベルのものでしかないというのに。

 

「いやしかし、酷いなぁまるで犬も食わぬケンカなんてカワイイものじゃない――――」

 

「――――『まわる(フラミウム・グラディウム・)焔の剣(アトク・ヴェルサティレム)』!」

「――――神鳴流(しんめいりゅう)竜破風塵乱舞(りゅうはふうじんらんぶ)!」

 

 明らかに殺意の乗った無数の光の剣による夏凜の一斉射撃。

 対する九郎丸は、上段振り下ろしから突きに転じる動きでその剣をことごとくはじき返している。

 威力的には夏凜がやや優勢か……、神聖魔法の浄化作用が剣越しに九郎丸にも及んで、ある種毒のような効果を発していた。

 

 九郎丸の顔が歪む、しかし夏凜もそこまで余裕はないらしい。

 なにせ私と刀太の方を確認する暇もないのだ、もしそれが出来ればとっくに九郎丸ともども戦闘は終わっているだろう。

 つまりそれだけ集中する理由があるということで、ふむふむ……? ほうほうほう?

 

 いや止めてくれって、と疲れた様子の刀太だったが、私は甘やかしはしない。

 

「ならお前が頑張って止めてみろ。もうあらかた再生はしただろう?」

「確かに腹の中が裏返ったみたいな痛みが『戻った』から、臓器自体の再生とかは終わったんだろうけど、無茶言うなぁ……。というか夏凜ちゃんさんとか、雪姫出たら一発で止まるだろ。大好きみたいだし」

「いや、だって、面倒臭いし」

「面倒って……、夏凜ちゃんさん泣くぞ?」

「悪い奴じゃないんだが、どうにも愛が重くてなぁ……。

 でもお前も少しくらいはそう思ってるだろ?」

「それも味かなって」

「お前、日和ったな? ま、どちらにしてもここはお前が行くのが適任だろうに。戦っている原因はお前だろう。生憎、馬に蹴られて死ぬ趣味はない――。

 いや…………、この場合は種馬なのか? しかし普通なら『出来ない』だろうから……」

「何真剣な顔で変な話してんのかさっぱりわからないんスけど……。なんかどーっちを止めに行っても角が立ちそう、というか普通に俺、死にそうなんだよなぁ……」 

 

 仕方ないと。刀太はその辺に転がっていた、木刀の破片のうち、まだ原形を留めている方の柄を握った。

 

「ホントはもうちょっとまともな武器を手に入れてからイメージするつもりだったんだけどなぁ……」

「ん?」

 

 目を閉じた刀太は、一度左手を胸の中央あたりにもっていく。と、数秒してから見開き、両手で柄を握った。

 瞬間、柄が血装されて、赤黒い木刀のような姿になった。本来折れる以前の長さの再現でもしているのか、長いとも短いとも言えない。

 ……修学旅行で買うような木刀サイズか、流石中学二年生(現中三)。

 

「で、ここに血風を添わせる……」

「おぉ、鍔みたいになったなぁ。意外と……、風情がある?」

 

 小さな卍型の鍔のようなものが、刀太の手元でゆっくりぐるぐる回転している。と、それを刀太は構えて、下から切り上げ――――!

 

 

 

「――――血風(けっぷう)創天(そうてん)、習作!」

 

 

 

 今まさに、お互い距離を置いた九郎丸と夏凜の間を、巨大な「血の斬撃」が通過した。

 ぶん、と振り回した瞬間、卍がプロペラのように高速回転し、剣先に血を一気に供給する。

 扇風機の風で物が押し出されるような風に、剣先がしなり、血で出来た刃がうなり、伸び、あたかも軌跡が斬撃の後を追うように。

 

 ひゅー、と口笛を吹いた。なんだ思ったより「それっぽい」ハッタリの利いた技を考えるじゃないか。

 派手だし、吸血鬼らしいし、威力もある。……弱点は据え置きだが。

 さっきも思ったが、それは一言で言うと巨大な斬撃だった。

  

 それが砂浜を斬り、海に届くとかき消える。

 驚いた顔でこちらを見る九郎丸と夏凜だが、同時に私の顔を見て「雪姫様!? いつの間に!」と剣を仕舞い飛んでくるあたりはいつも通りだ。

 

 いつも通りだが……、あれ? コイツ、今の今まで私の存在に気づいていなかったのか?

 ん? それはひょっとしてアレかー? んんんんんん-?

 あの夏凜だぞ、本気と書いてマジで言ってるのか?

 

 思わず隣で失血死してる刀太を、変な目で見てしまう。

 干からびたりはしていないが、さっきの一撃でかなりの量の血を使ったらしく、造血というか再生産が間に合っていない。

 これは……、なまっているな。私が仕込んでいた時ならせいぜい貧血程度で済んでいたはずだが。

 

 ちなみに死後硬直で持っている木刀の柄は、血の濁流に耐えきれなかったのか既に粉砕されていた。

 

 そんな刀太に駆け寄る九郎丸は、もう今にも死にそうな顔だ。

 それくらい心配してる顔といえる……。そうだよなぁ、私が間違って刀太に反重力的な計算方式で加速するような魔法(本来は空中浮遊するためのもの)をぶつけてしまったせいで、あらぬ方向に飛ばされた刀太にだ。ことの原因である私を恨まず協力を仰ぎ、笑顔一つなく毎日毎日心配し、ちょっと目からハイライトが無くなっていたくらいだものなぁ。

 その上で再会したのだ、そんな顔にもなるか。

 

「刀太君、大丈夫? って、冷たっ!?」

「ちょっと血を使いすぎただけだ。九郎丸、少しどけ」

「は、はい、雪姫さんっ」

 

 親指の先を少し噛み切り、刀太の口に垂らしてやる。と、私の血を鍵に「金星の黒」への接続を意識的に強めてやった。一時的にだが再生力がこれで戻るだろう。こっちは良いのだが。

 

 

 

「雪゛姫゛さ゛ま゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ」

「怖っ! どうした夏凜、情緒不安定かお前!」

 

 

 

 私の脚下でひれ伏してる夏凜がちょっと、いや、かなり鬱陶しかった。

 聞けば、私がすぐ近くに居たのにその存在を無視して私情を優先した自分が許せないらしい。いや、そんなこと別に気にはしないが……。

 って、お前ちょっと汚いから、せっかく似合う制服が砂で汚れてるじゃないか。あーもう……。

 

「えっと、雪姫さん、こちらの人は……」

「あー、話せば長く……はならないのか? 私のツテの一人、結城夏凜だ。

 コイツもお前や私たちのように、不死人だ」

 

 ぐずったまま、夏凜ですと自己紹介する様に九郎丸は困惑していた。

 もっとも夏凜もさるもの、収納アプリから取り出したティッシュで鼻を噛み、何事もなかったような無表情に戻る。

 

「形状記憶合金か何かッスかねぇ、夏凜ちゃんさん」

「あ、刀太君!」

 

 と、九郎丸に起こされながら、まだ貧血気味な顔をする刀太が掌をひらひらと軽く振った。

 立ち上がった夏凜は二人の顔を交互に見てから問う。

 

「……キク、いえ、刀太。ひょっとしてそっちの子が時坂九郎丸ですか?」

「あー、はい、そうです。友達、友達」

「なるほど。…‥良い子ですね」

「へ?」「はい? ……あ、ど、どうも」

 

 困惑したような刀太と九郎丸に、夏凜は何故かうんうんと頷く。

 

「特に敵と見なした瞬間に容赦なく斬りかかる姿勢は、中々見どころがあるかと、雪姫様」

 

 あー、うん夏凜、こっちに話をふるな。ややこしくなりそうな気配がする。

 

「それはともかく、お前たちどうしてこっちに? 私たちが四国と本州の海上を行ったり来たりしてたから良い物を」

「海上……あー、ってことはひょっとしてずっと電源切ってた?」

「ああ。無線関係の違反になるからな」

 

 刀太たちの話と並行して、私たちの足取りも共有した。

 

 私が全力とは言わないまでも、衝撃波を伴うレベルで刀太を飛ばした事実は九郎丸の顔から笑顔と感情を奪い去るのに十分だった。

 あまりに見て居られず修行どころではないと、刀太が投げ出された方角をまっすぐ追うことにしたのだ。

 とはいえ目算から角度をつけて、かろうじて無理にという移動である。

 船は私の魔法で作った氷の船だし、推進力も同様に魔法。

 小舟で凍えながらも刀太の姿はないかと、連日海沿いをくまなく探していた九郎丸の執念じみたものには、頭が下がった。

 

 これには謝罪と感謝の言葉を素直に口にした刀太。いや、大したことはないよと照れる九郎丸は、その表情が完全に恋を知った乙女のようなものだと指摘してやりたいレベルだ。

 ……そんな二人を後方から理解者面めいた頷きをする夏凜は何なのだというツッコミも入れたい。入れたいが、なんだか言ったが最後泥沼に巻き込まれそうな気がしてきたので、そのあたり詳しくは後で聞き出そう。

 

 

 

   ※  ※  ※

 

 

「いや、事前にホルダーに連絡を入れていたせいで、お前が来たと知ったときは刀太を何度も惨殺してるものだと思ったぞ」

「流石にそこまで狂犬じみては……、ては…………?」

「悩むな、愛が重い」

「雪姫さま!?」

 

 動揺が激しすぎる……、悪い奴じゃないが相変わらず面倒くさいなコイツ。やっぱり。

 運よく温泉付きの宿があったので、四人部屋を一つ取った。

 

 部屋割として私、夏凜、九郎丸と刀太の2部屋で分けようとしたら、約二名から猛反対にあったせいだ。

 

『ぼ、僕は男なんですからどうして雪姫さん達と同じ部屋なんですか!』

『それは知らないけど、目を離すと刀太はまた魘されそうな気がするので、しっかり確保しておきたいです』

『魘され……? 夏凜さん、ちょっと詳しく話を聞かせてもらっても――――』

 

 その話自体は刀太がわめいて打ち切りになったが、ともかく。

 私と夏凜が女湯、おそらく今は九郎丸が男湯に入っていることだろう。なんだかんだ、刀太は九郎丸との生活サイクルを分けている節がある。

 そのあたり九郎丸は気付いているのかいないのか……。

 

 というか薄々、女の子か何かだって察してるだろ刀太の奴。

 

 まぁ、むしろその扱いのせいで完全に女の子になってしまった気もするが……。

 

「それで、刀太は一体どういう経緯で不死身に?」

「はは、さっきも思ったが何だか随分仲良くなってるみたいじゃないか」

「…………直前に殺しかけたりしましたが」

「あの程度で死ぬようなヤワな鍛え方はしたつもりはないぞ? いくらか鈍ってたのはあるだろうがな。

 まぁどっちかといえば、むしろ気質的なせいかもしれないが」

「気質…………、痛いのは嫌い」

「そう、それだ。多かれ少なかれ、私たちはそういう『人間的なしがらみ』から脱するのを受け入れざるを得ない境遇が多い。だから自らの力をふるい、自らの性能のままに生きることを、ある意味で強制される。

 その点、アイツはまだまだ成り立てだし、その段階にないんだろう。いずれその無限の再生能力を、自らのものだと受け入れる日が来るはずだ」

「……………………」

「どうした? 何か不満がありそうだが」

「いえ……、解釈が違うと思ったまでで」

 

 ほう? 夏凜、中々興味のあるようなことを言ってきた。

 詳しく聞こうと促すと、だが夏凜は少し視線を上に向け、頭を左右に振った。

 

「いえ、これはヒミツですので」

「ほうぅ? この私相手に隠し事だと? これでもアイツの義母(ははおや)のつもりなんだがなぁ」

「だったら、なおのことです」

「ふむ……、ならば強硬手段で吐き出させるまで!」

「ひゃんっ!? ちょ、雪姫さま、くすぐるのは、っちょっと、……あっ!」

 

 背後に回り首だの耳の内側だの、普段滅多に他人に触られないだろう箇所を色々とくすぐってやる。

 ちょっとした拷問みたいなものだが、さて何分耐えられるか……、ん?

 

「お前、胸のここのところ、虫刺されか? …………へ? いや、状況的に、そうか? あれ? ちょっと待て、お前ひょっとして――」

「な、何の話ですか? 別に何もやましいことはありませんけど?」

「いや、私は何も言っていないのだが……」

「大方、寝相が悪かったのです。あの子と、添い寝はよくしていましたので」

 

 ぴしゃり、とこの話は終わりとばかりに断ち切る夏凜。

 珍しく私相手に一線を引いている。いや私も流石にマジでそういう話だと思って話題を振った訳じゃないのだけれど、その反応は色々と問題があるだろう。本当にナニもなくても。

 

 それにしても、添い寝か……。完全に子ども扱いされてるな刀太。

 

「まぁ、刀太とは長い付き合いになるだろうからな、特にお前は。仲良くしてやってくれ、その調子で」

「長い付き合いとおっしゃられますと?」

「不死身の強度……、根本的な部分としては、お前とアイツがおそらく地上で二強だ。刀太は私や、私の知る『偉大なる魔法使い(マギステル・マギ)』すら超えるだろう。人が滅亡しても、お前たち二人だけはずっと地上に残るかもしれない」

「……つまり、アダムとイブ的な?」

「まぁ子供は産めんだろうがな」 

 

 どちらにせよ人類は滅んでいそうだ、と笑うと。夏凜は無表情ながら何か検討するような、思案するような風に「むむむ……」と唸る。

 ……何だその反応は、てっきり少しくらいは嫌がるものと思ったが。肌の露出は能力の関係上適当なところもあるが、テリトリーというか、パーソナルスペースというか。そういう境界をしっかり分ける女のはずなのだが夏凜は…‥。

 

 そのことをそれとなく聞いてみると。夏凜は私から視線を逸らし、どこか慣れない風に。

 

 

「――――まぁ、将来的にはその、そういうのも悪くは、ないような、そうでもないような、と」

「……お前たち、本当に何もなかったのか? お義母(かあ)さん心配なんだが」

「誓って、雪姫様に恥じるようなことは。大体犯罪じゃありませんか、子供相手には」

「私はナニがドウとは一言も言ってないけどなぁ……」

 

 後それにしてはこう、夏凜のその、居室の方に向けて送った流し目は、なんだか妙に色っぽいものがあった。

 

 

 

 

 ※注:合意がないのでやってません

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