光る風を超えて   作:黒兎可

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毎度ご好評あざますナ!
 
チャン刀、怒りの血涙(内心)


ST123.世知辛い確認作業

ST123.Hard Work To Confirm 

 

 

 

 

 

 龍宮真名(たつみや マナ)の登場自体は原作のイベント順で考えれば特に不可思議な点こそないものの、シチュエーションが色々とおかしいことに思う所はある。それどころか、直接やりとりはしていないがカアちゃんこと雪姫(エヴァちゃん)経由などで間接的な知り合いくらいにはなっており、そういう意味ではやはりガバといえるかもしれない。もっとも影響度という観点で見るとそこまで大きいようには感じない気もするので、ここはとりあえずセウトということにしておこう。

 

 現・アマノミハシラ学園都市統括学園長および本校学園長、龍宮真名。もっとも本人は「代理人」だと言って憚らないが、そんな彼女のこの妙なキャラ立ち具合から予想できる通り、普通に彼女もまた「ネギま!」時代からの登場人物だったりする。もはや慣れたように旧2-Aおよび3-Aの生徒の一人で、当時から超中学生級と言わんばかりにオトナの女性らしい容貌をしていたため、よく「本当に中学生な年齢なのか」という疑惑が(作中で)持ち上がっていた。さらに、とある事情もあって当時から今とさほど見た目が変わっていない。黒髪ロングヘア、褐色肌の大人っぽい美人。おおよそ外見上は二十代。スタイルもモデルのようでいてグラマラス、色々と性癖を壊された読者層も多かったことだと思う…………、私は大河内アキラだったが(癒されたい)。

 なお戦闘能力に関しては、はっきり言って非魔法使いと言う意味では最強クラスの一人であるが、そのあたりはいったん保留するとして。

 

 さて、そんな彼女からのこの申し出――――私に出来る範囲でお願いを一つ聞いてあげよう、というものであるが。はてどうしたものか、と私自身、判断に迷ってしまう。

 原作「UQ HOLDER!」を踏襲するのならば手合わせを願うべきだろう。そもそもあっちでは、早朝訓練中の近衛刀太にかつて功夫を積んでいたネギぼーずを見て、実力を確かめてやろうと誘っていたりする。今回は思いっきり平和すぎて平和島静〇になりそう(適当)な勢いでデートしていたのを見た流れから来ているのもあるのだろうか、若干接し方が違うように見えた。

 

 まあ追及するべき部分は色々あるだろうが、近衛刀太としてはいくらか確認しなければ不自然な部分だけ照合するべきか。

 

「あーその前になんスけど、えっと、いつかのカアちゃんの電話で一緒にいたりした人で合ってます? あとミソラの婆ちゃんから電話いってた人」

「お? ……フフ、意外と覚えているものだな。

 直接の面識自体はなかったから、今回が初顔合わせになる」

「刀太君、学園長とお知り合いッスか!?」

「学園長『代理』だがな。…………いやしかし、こう、やっぱり妙に既視感を思い起こすよ」

 

 驚くマコトと私を見て、面白そうに微笑む龍宮隊長(ネギぼーずに倣ってそう呼称する)。

 とりあえず背負った黒棒を竹刀袋からいつでも抜刀できるようにチャックを開けつつ、彼女を見やる。

 

「えっと、既視感って言われましてもッスねぇ……。まー祖父さんのことなんだろーけど」

「当たりと言えば当たり、だ。アレは高校生時代だったか…………。かつての私のクラスメイトで一人、背が高く包容力のある力持ちがいてな。色々と恋愛系の悩みに悩んだネギ君を元気づける目的で、特に後腐れなくデートしていた時があってな。セラピー効果でもあったのか、その少し後くらいには悩みを解決していたよ。

 ……ん、どうしたんだい?」

「刀太君、なんで急に落ち込んでるんスか」

 

 龍宮隊長の言ったその肩書、どう考えても大河内アキラそのものである。つまり何? ネギぼーず、本編外で最低一回は大河内アキラとデートしてる、だと…………? いやでも確かに親愛の情的な意味でネギぼーずに対してだいぶ入れ込んでいた彼女であったし(オコジョ妖精式好感度ランキングの計上で十点越え)、長谷川千雨に告白できていない状況で、その状態で全知全覚コンビと契約までした上でと考えると、確かに色々と頭を悩ませてどうしようもなくなっている状態によくなっていたことだろう。メンタルケアもかねてのその包容力は非常にこう、グッと来るものがあって歯ぎしりしたら血が噴き出しそうである(残当)。

 でもネギぼーずの立場とチェンジされようとはとても思えないので、仕方ないと言えば仕方ない(マジレス)。「ネギま!」幸福ルートの延長上ならいざ知らず、代わろうとも思えない立場と言うものはこの世にいくつか存在するのだ。一読者の立場でなら今の「私」の立場は羨ましがるかもしれないが、実際体験した後で考えれば果たしてどう答えるものやら。釘宮ではないが、胃が痛い……。

 

 そしてさりげなく横から抱きしめて来るマコトはやはりこう、夏凜あたりから他の面々以上に色々聞いているのではないかな? もっともちょっと照れている様子なので、そうなるくらいなら止めたらどうかと聞きたいのだが。一応それとなく言うと「で、でもここで頑張っとかないと個性が……」とか言い出して来ていて、一体何を言っているのやらという話だった。

 

「えっと、とりあえず真面目に話すんでちょっと…………、まあ、ありがとうッス」

「りょ、了解ッス」

「……ん、仲良きことは美しきかな。ただ一応、人払いの結界を張ってあるからこそだろうがね。公衆の面前だとか、そういうことは多少考えた方が良いぞ? 今時は」

 

 その辺りはむしろどこぞの夏凜あたりに言ってやれ。

 

 しかし願い事ねぇ…………。特に願いらしい願いというものは無いのだけれど、割とこの龍宮隊長はシビアな時はシビアに動くところが有るので、今回のコレを貸し一つ、のように見るのは流石に無理があるだろう。おそらく彼女もまた、ネギぼーずの孫であるところの近衛刀太を相手にした、それこそ純粋な保護者的好意に基づくものなのだろうから。つまりは、お年玉を上げたがるお祖父ちゃんお祖母ちゃんの発想である(語弊)。

 ならばそれなりに、ある程度の良識の範囲を持って考えるべきだろう。

 

 …………はて、良識とは(哲学)。(???「浴びて来たストレスに精神やら感覚やらが大分ヤられてるねぇ……」)

 

「じゃあ、えっと…………、ハグしてください、とかって可能ッスか?」

「ほ、ほぅ……?」

「うえぇ!? 何言ってるんスか刀太君、やっぱりエッチさんッスか!?」

 

 いや、そういう訳ではなくどのあたりまでのラインなら願うことが可能かと言うのの探りである。龍宮隊長がどういったことを想定しての発言だったかというのを踏まえた上でのチェックを兼ねての質問だったのだが、果たして彼女は視線を斜め上に逸らした。

 

「あー、そのだな。一応、私はネギ君と一緒に仕事をしていたこともある訳で…………、そ、そのだね、色々拙いだろう?」

「そう言われてもどんなもんなんスかねぇ」

「いや別に悪い訳ではないが。ネギくんの孫というなら私たち(ヽヽ)にとっても子供のようなものだし。ただ、君の方からそういう提案をするのは色々洒落にならないというか……(エヴァンジェリンに蹴散らされそうだ)」

 

 今カアちゃんの名前がボソボソなんとなく上がったのは聞こえたが、咳払いをして「他にないのかい?」とごまかす龍宮隊長。こころなし少し頬が赤いのは一体何だというのか。只それが可能ということは、おそらく雪姫などと口裏合わせが必要な範囲以外なら情報の確認なども出来るだろうと判断することができる。少なくとも彼女のボーダーは心理的なそれ以外にはなさそうなのだ、最悪頭を撫でてもらうだけでも良いかもしれない。(???「なんでそうキティの地雷を踏み抜きに行くのかねアンタは。原作だって忘れてる訳でもあるまいに……」)

 

「あー、じゃあ一つ気になってることを……。今回のっていうか、先日までのアレって、龍宮隊長じゃ何とか出来なかったんスか? カアちゃんの愚連隊の一員だったんッスよね」

「嗚呼、渦の7人(ボルテックス・セブン)だな」

「…………ん、ボルテックス? 7人の侍(サムライ・セブン)とかじゃなかったんスか? チーム名っていうか何ていうか」

「アレはエヴァンジェリン、雪姫が勝手に決めた名前だからな。珍しくネギ君も納得いっていなかったんだよ。彼はボルテックス・セブンの方を推していたし、センスも良いから私もそちらを使っている」

 

 大方モノクロ映画でも見て思いついたんだろうと肩をすくめる彼女だったが、ふと「……そうか、君まで隊長呼ばわりするのか」と苦笑いを浮かべた。

 

「まあそれは良いか。で、その質問に関しては…………、残念ながら私がここの学園長代理に就任した時期の問題になりそうだ。

 元々は君の祖母にあたる奴が『仕方あらへん、お祖父ちゃん仕事中途半端で逝ってまうんやもん。結界の維持くらいはできるし、ウチ引き受けたるわ!』とか言って十数年はアイツの管轄だったんだが、二十年……までは行かないか? くらい前の頃に、宇宙に長期遠征してしまってな。その間からずっと代理をしてたんだが……、既にその時点で『ああなっていた』ようで、私も直に視なければ捕捉すらできない状態だった」

 

 そもそも木乃香が張っていた学園結界内部ですら事件を引き起こせるのだから、もっと前からそうなっていた可能性もあるが、と少し申し訳なさそうに頭を下げる龍宮隊長。おそらく水無瀬小夜子が祟神になったかなっていないか、というニュアンスの話なのだろうが、そう言われてしまうと何も言えないところはある。

 それでも時折起きていた「トイレのサヨコさん」関係のことを思えば、もっとやりようは有ったのではないだろうか。もうちょっと学園の雰囲気というかを2000年代初頭くらいのノリに戻せればとか。……いや、まあ水無瀬小夜子の事件自体は当時に起こってしまっているというのは除外するとして、現在みたいにあからさまに格差やらいじめやらが残っていないような形にするとか。

 

「私もそれはそう思っていたが、痛し痒しだな。

 学園の方針についても、近年の魔法公表によって学園結界の維持は複数人で行う態勢に理事会が移行させたからな。学園長の発言力はさほど高くなくなった。おまけに私も所詮は雇われ学園長だ。

 結果、近年になるに従い社会情勢をより反映して、苦学生受け入れ制度の撤廃を始め色々と私も納得がいかないところが多いよ」

「理事会ねぇ……。…………ん? あれ? えっと、発言力と学園結界とがイコールで結ばれてるっぽいんスけど」

「実際そうだよ。木乃香の祖父、君にとっては…………、ん? あれ、何と言うのだか。ちょっと思い出せないが、彼の頃の結界自体は学園全体で循環する世界樹の魔力をベースに、旧学園長本人が管理調整する形で維持していたらしいが。世界樹に集まる魔力の周期が不安定になってからは、木乃香がほぼ一人で切り盛りしていたからな。自分の魔力で無理やり世界樹から絞り出すようなイメージが正しいか……。

 そして私に、そこまでの魔力はない」

「フツーそれ無理じゃないッスかね。いや、世界樹の魔力ってあのダイダラボッチクラスのでしょ?」

「嗚呼、だからまぁ…………、孫の君に言うのもアレだが、アイツもちょっとおかしかったんだろう。伊達に刹那の変態を娶っていない」

 

 わざわざせっちゃんがヘンタイさんであること言う必要あったんスかねぇ(白目)。

 

 しかし、神霊? クラスの「感知できない」レベルの超高レベル帯魔力を無理やり引きずり出して使用することが出来る人間…………。実際問題このちゃんがそのレベルだとすると、前回、私たちは一体何とどうやって戦っていたのかという疑問が湧き起こる。あからさまにやる気が無かったのは感じ取っていたが、もし本気で襲い掛かられたら………………。

 なお、顔色が悪くなってる私の隣で、同じように顔色が悪くなり始めるマコトである。

 

「……って、あれ? 私、これ聞いて大丈夫な話ッスか? 大丈夫ッスよね?」

「あー、まぁ、オフレコにするんなら大丈夫なんじゃないッスかね。そうッスよね」

「フフ、確かにそう杓子定規なことは言わないさ。少なくとも今の生徒会のようにガチガチとは言わないよ。ときおり私の方にまで色々と直談判しにくるくらい杓子定規な子らだからなぁ今の生徒総会は」

「なんて命知らずな…………」思わず素が出た。

「……フフ、当事者相手に中々度胸があるね。まぁ、それはそれとしてだ」

 

 すっ、と彼女が右手をこちらに向けるモーションをした瞬間に「妙な感覚」――――。

 当たり前のように黒棒を抜いて構え、マコトを庇うように前に出る。当の龍宮隊長の手には、古いタイプの拳銃。生憎私はミリタリー系に詳しくないので正体は不明だが、少なくとも連載当時においては最新型のそれであったはずだ。

 

「安心しろ、エアガンだから峰打ち出来るよ」

「いや、そもそも何で拳銃向けて来たかって話なんスけど」

「えっ? えっ? えっと、何、起きてるんスかコレ? あの――――」

「――――血装っ」

 

 思わず彼女から感じる微妙な剣呑さに、死天化壮発動前がてら血装術でドームを形成。というのも、瞬間的に彼女の足の動きが妙なことになったのが視えたので、間違いなく瞬動術で接近してくるだろうと推測が立ったからだ。

 案の定、私にシャイニングウィザードを叩き込もうと動いていたモーションのまま、血の壁に阻まれる。「ほう?」と少し楽しそうにする彼女に向けて黒棒を振るい、ドームを切り裂く――――。当然のように血のドームが散り切る前にそれを足場として虚空を走る彼女。ある程度の距離を稼いで、私の方を面白そうに見ていた。

 

「それが、噂に聞く死天化壮(ネクロスメタボルァ)か。…………形成に一秒もかからず、か。だいぶ慣れてるようだ」

「いや何でラテン語なんスか、普通に死天化壮(デスクラッド)って言ってくださいよ……」

「こだわりがあるのか? ……まあ中学生だものな。ネギくんでさえネーミングは色々頑張って付けていたようだし、男の子はそんなものか。フフ」

 

 ニコニコと微笑む様は大層美人に違いはないが、その表情のまま収納アプリより両手に拳銃を取り出す様は控え目に言ってサイコパス感が強い。というかどうも何が切っ掛けなのかは不明だが、彼女的には原作通り近衛刀太を試すモードに入ってしまったらしい。

 マコトに「危ないから階段の下の方に行ってて」と言うと、彼女は彼女で「それ痛くないんスか? 大丈夫なんスか?」とか「胸と背中からめっちゃ血、出てたッスけど、本当に大丈夫ッスか!?」となんだかカトラスめいたリアクションをしてくれていた。なお脳裏に響いた星月のアドバイスに従い、サムズアップとウィンクで無問題を強調してから、移動を促す。

 

 流石に空気を読んでくれたのか、龍宮隊長もその最中に攻撃は加えてこなかった。

 

「いやー、とりあえず聞くッスけど、なんでこうバトる感じの流れに? 脈絡も何もあったもんじゃないでしょう」

「おや? 君くらいの年頃の男の子は、いきなり問答無用な流れでもバトル展開は自然と燃えると思っていたのだが」

「今、2080年代ッスから……、そーゆーのはそれこそ80年以上前の少年漫画ノリでは。コミマスの漫画とか読んでます?」

「なん、だ……、と……? いや、コミマスというか『アイツ』の漫画はそれはそれで年代とかノンジャンルらしいが、しかし拙いな。美空に『お前もババァだ!』とゾンビ映画みたいなノリで引きずり込まれてしまう」

 

 これでも未だに赤ちゃん産める身体なんだが、とかジェネレーションギャップに対して抵抗を試みている龍宮隊長である。というか、コミマスをアイツ呼ばわりとか、あれ? 意外と親しい人間…………? 未だに週刊月刊問わず受け持っている数多の連載状況から言って、旧3-Aの早乙女ハルナではあるまいし(下手すると亡くなってる)、一体どういった繋がりなのか。

 さて、とすると彼女自身の興味本位という可能性も高いが、誤魔化しから最初に入ったとなるとまた別な用件が存在しそうである。そしてつい数週間前まで一緒に行動していた相手を思えば…………。

 

「…………ひょっとしてカアちゃんから何か言われてます?」

「……フフ、聞きしに勝るな。確かに、妙に察しが良いね刀太君――――」

 

 そしてそう話しながら、全く調子を変えずに襲い掛かってくる龍宮隊長。原作補正もあるのだろうが、この状況だと色々と逃げるのもどうかと言う流れである。痛いのは嫌なのだが……、ハンドガンで私の足場やらに狙いを付けて狙撃してくるものを、死天化壮および内血装を併用して避けながら、瞬動もどきで接近。

 

「――――あっ、クソッ……」

「その歩法…………、瞬動(クイックムーブ)というよりは、活歩(ヽヽ)だな。(クー)を少し思い出す」

  

 もっとも下から切り上げようとした黒棒は、その柄をグリップの底で叩き伏せるように受けられ、なんならそのまま足払い――――。

 

「――――ッ、動かないな」

「生憎『座標を固定してる』もので。……小・尸血風(しょう・しぃけっぷう)

「おっと?」

 

 ポケットに入れていた左手を出して、指先からわずかに死霊属性の血風を小さく放つ。とっさに左手の拳銃を投げて右腕を庇う彼女だが、ぶつかった瞬間に飛び散った血がその左手の指に一部付着した。

 血装術を経由し、その尸血風に「指先の動きの妨害」とオーダーをして彼女から離れる。

 途中、右手だけで繰り出される狙撃は、半自動のまま〇鎖斬月(オサレ)千本桜景〇(オサレ)を叩き落としていた超高速乱舞がごとく叩き落しながら距離を空け――――。

 

「創天はちょっとオーバーキルすぎるか……。じゃあ、血風――――」

 

 何をするかと言えば決まっている。滅〇師基本戦術(仕様通りの攻撃)だ。

 再び超高速乱舞がごとき剣閃を振り回し、それに合わせて血風を乱雑に放った。両手で狙撃しようとしても左手の人差し指は思うように動かず、想定したとおりに乱射できていない。流石にその異常に気付き、龍宮隊長はちょっと楽しそうにしながら後退していく。

 

「銃弾への対処が出来ているというより『自動で対処できる能力を作った』というところかな? 自分の不足分を開発した技で補うというのは、ネギくんらしくてちょっと可愛いところがある。

 ただまだツメが甘い、というより研鑽した方がいいかもしれないね――――」

 

 まぁとは言え、と言いながら、彼女はその大きく開いた胸の谷間に右手の指先を入れ――――――――それ(ヽヽ)を、取り出した。

 

 

 

「――――――――来たれ(アデアット)超電磁投射砲(レールガン・アド・カイロス)

 

 

 

 

 そのお手々に握られていたのは、原作「ネギま!」本編ではお目に掛かれなかった、幻の大人版での、マシン的なライフルを構えた仮契約カードだった。何その仮契約カードッ!? 誰と契約したんだアンタ性格的に絶対誰とも生涯しないタイプだろ絶対! 操を護る的な意味に近いニュアンスでさぁ! 今の実家はどうしたんだよ今の実家はよォ!

 

 …………すいまっせぇん、神楽坂(わたしぃ)なんですけど、またぁ~知らないガバが生まれてたんですかね~?(???「何だこの男は……」)

 

 

 

 

 




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