ついにガバが玉突き事故を始める…(いつもの) 例によって独自解釈多数ですのでご注意汗
ST124.lanterna magica
「そんなの有りかよ……」
出現したアーティファクト……、レールガンとか言ってた超包子印なそれを構えてこちらをインサイトし、そのまま引き金を引く龍宮真名。まずアーティファクト登場と同時に、本気で嫌な感覚が私の前方に発生したような気持ち悪さ。超の一部関係者だということを思い出し、咄嗟に
何が起こったかと言えば、次の瞬間には「勝敗が決していた」。
血風が彼女の弾丸を受けた次の瞬間、私自身すら目の前が一瞬真っ暗になり、気が付けば龍宮隊長に拳銃を突き付けられていた形である。そのまま引き金を引かれた結果は当然のように敗北だが、いやあまりにも展開が一瞬で変わりすぎていてどうしようもないと言えばどうしようもない。
「まあ、敵によっては初見で対応しきれないものを使ってくる事もあるということだ。今の状態に満足するんじゃなくって、もう少し色々な対応が出来るよう手数を増やすことを勧めるよ。
どうやらそちらも『奥の手』のようなものは使わなかったようだし、ね」
「いや、アレ最悪こっち裏切ってくる可能性があるんで…………」
おそらくは疾風迅雷状態のことを言っているのだろうが、大河内アキラビジュアルの星月への態度を考えれば、件のチュウベェがしれっと龍宮隊長側につく可能性もないわけではないので、そのあたりはまだ安心して使用できないのはともかく。
アドバイスを言いながら呼び出した魔法具(?)を召還する龍宮隊長だったが、いや現象自体に心当たりはないが、おそらく「ネギま!」学園祭編での
どういう原理原則かはともかく、おそらくその弾丸か何かで短時間だけ未来に跳躍させられ、彼女の眼前に引き寄せられたと見るべきか。
手合わせの目的が何であるかはともかく、個人的にはインチキ技術も大概にしろと言いたい。
「えっと、学園長? 刀太君、ちょっとヘンな顔してるんスけど……」
「負けず嫌いと言う訳ではないだろうが、ん? 大方、女の子の前で『ええかっこしい』出来なくてナーバスになってるのではないかな?」
「ええかっこしい?」
「ん、伝わらないか。これはジェネレーションギャップと言うべきか……」
「あー、いや、ちょっと想定外の展開だったんで、こう、どうなったもんかなーと。たぶん転移か何かさせられたってオチだとは思うんスけど」
「フフ……、答え合わせはあえてしないよ。そのうち機会もあるだろうし。
しかしまぁ、私に
吸血鬼スキルといえば、君、影操術とかは使えるのか? あっちもあっちで色々と使い勝手は良いと思うが――――」
「あ、いやコレ独学ッス。影はなんか全然操れる感じがしねーっていうか」
「ほう…………? なるほど、なるほど。戦闘センスと言う意味では
いやだから重ね重ねせっちゃんがヘンタイさんであると言及する必要が(以下略)。
「って、明石?」
「フフフ…………、詳しくは君の
そう言って龍宮隊長は私の後方に目をやり何かアイコンタクトをすると、そのまま私の身体をそっと押して後ろに倒し、マコトが抱き留める形に。いや何だその連係プレイ。私の背中が柔らかい以外の意味が分からないのだが? あと顔が近いというか、ほとんどほっぺとほっぺがくっついてて柔らかい。あと熱い。
「あ、わわ…………、刀太君、ちょっと冷たくって気持ち良いッス」
「えーっと、その…………?」
「ハグして欲しかったのだろう? 少年。そーゆーのはデートしてる当事者にしてもらうのが吉だな。私からするのは色々と方々に角が立つよ」
「いや特にそこまで関係進んでいない相手にそれ求められたりやられたらドン引きですよね(マジレス)」
「君のそれは肉体目的というより『承認されたい』、ような形に視えるがね。そこを察してどう振舞うかは個人個人の経験に依るだろう。時には尻を蹴り飛ばすことも必要だが、時には支えて上げることも必要なものさ」
「――――――――」
確かにそういう側面は無い訳ではない、かもしれないが。夏凜もそうだがどうしてそう、スパスパ言い当ててくるものか。私の視線を感じたのか、龍宮隊長は肩をすくめて鼻をつついてきた。
「自分でも経験がある場合は、なんとなく判るものさ」
「あっハイ……」
「学園長?」
「さて、そうアレな話をするのもどうかと思うからな。手を出したお詫びと言う訳ではないが、君もついて来るか? 伊達マコト」
少し話があると促されて、彼女の後をついていく――――――のと同時に、後方に何やらさっきまで感じなかった違和感というか、存在感。ちらりと振り返るが特に何かの存在感が有るわけではなく…………。
いや居たわ。人払いを龍宮隊長が解除しても、テラスの上の方の一か所だけ微妙に人払いが継続しているような状態の箇所。そして諸々の原作のラブコメ的発想から察するに、さては出歯亀してたな? 九郎丸たち。果たして何人くらい居るかは不明だが、さっきまで感じなかったことを前提とすると、おそらく最初は一空が監視カメラか何かで中継してた後に、人払いによってカメラが機能しなくなったりして様子を直に見に来たと。
「刀太君、どうしたッスか?」
「いや、何でもないッスけど」
私の腕を少し揺さぶって確認してくるマコトに適当に応じて、同じく足を止めてこちらを見ていた龍宮隊長に半眼でアイコンタクト。と、こちらの意図を察したのか元々気付いていたのか、彼女は軽くウィンクしてサムズアップを返してきた。……って、サムズアップではなく、親指で自分の後方、いわゆる旧麻帆良本校の校舎の方へクイクイと指している。別に問題ないから全員連れてこいということだろう。
まぁ概ね原作展開からして予測がつくので、ここはお言葉に甘えさせてもらおう。おそらく、そう大きく外れるようなものでもあるまい。…………、ここにガバがあったら流石に泣こう(限界)。
※ ※ ※
どうやら泣かないで済んだようだ。
少なくとも、隊長の方については。
「まほら武道会というのを知っているかい? 次回はアマノミハシラ祭と裏オリンピックが同時期だから、それに合わせて決勝戦は塔のてっぺんで開かれるぞ?」
「はえぇ~、スポンサー特権ッスか?」
「裏オリンピック……?」
「新五輪のことだね、九郎丸ちゃん」
「そーいえばアンタ、意外と箱入りなのよね九郎丸」
「いや、ってことは宇宙? マジかよ、確かに時期被るッスけどなァ……」
「その分色々と競技の規模とかが凄いことになりそうですね、夏凜お姉ちゃ――――あっ! か、夏凜先輩っ」
「ふむ…………」
「というより、私たちってついてきた意味ある? ダイゴくん」
「まあ、こういう場合は流れに身を任せるのも一つの手だと思う」
「諦めの極致なんだよなぁ…………(遠い目)」
「……ん、いや、流石に全員招いたのは失敗だったかな?」
コメントに収拾がつかない、と学園長のデスクで肩をすくめて足を組む龍宮隊長であった。
学園長室に入る手前の時点で流石に隠蔽させたたま尾行させるのも無理が出て来たので、ネタ晴らしがてら声をかけて早々である。九郎丸、一空、キリヱ、三太、忍、夏凜に釘宮と成瀬川ちづの犬上従兄妹コンビ。ある意味で現時点のフルメンであるが、いやそんな大所帯でお前ら一体どうした一体、そんな覗いたところで面白くも何ともないだろうが。
お前までもかといくらか気恥ずかしさのこもった目で睨むと、「勘違いするのは止せ」と釘宮は眼鏡のつるを押さえた。
「俺がいなかったら、ファミレスやカラオケの時点で突入を受けていたし、盗聴すら許していたと思うよ。流石にプライバシー上問題があると思ったから、それはストップをかけたけど」
「いィィ!?」
「それは、あー、真面目に助かったわ……」
「俺も巻き込まれた側のようなものだから、そこのところは仕方ないと思ってるけど。まあ最低限、色々思う所はあるからね……」
二人そろって何とも言えない目をしてお互い同情しあった。この感じからして、どちらかというと覗きに協力したのは成瀬川ちづの方がメインのようだが、はて? と思って彼女を見れば、何故か忍と仲良さそうに色々話している。まあマシンがどうのこうのという早口な彼女についていけず何とも言えない顔をしていそうだが、ふと違和感と変な納得感が湧いてくるのだが、これは…………?
「えっと、ん……? あの二人のつながりがイマイチ不明な気がする」
「知らないのかい? 近衛」
「知ってるのか釘宮」
「あの二人は――」
「従姉妹らしいですね」
いや、ぬっと私の背後から釘宮との間に頭を突っ込んで現れてくる夏凜はこう、なんというかいつも通りで逆に安心できる(新しいガバがない的な意味で)が、釘宮がまた遠い目をしてこちらを見てくるのには半笑いする他なかった。既にこの辺りの微妙なところはボカしてではあるが相談したり愚痴を溢したりし合っているので、私の側の心境もお察しなのである。
というか従姉妹? いやお前それは流石にちょっと待て。
「えっ、マジで? だいぶ距離離れてね? 出身地的に」
「……詳しくは知らないけど、浦島側の血筋らしいね。あの忍さん」
「えぇ…………」
「青山とか他にも親戚の筋はあるけど、忍さんは前原の血筋だったかな?」
「いや何でそう詳しいんスかねぇお前さん」
「まあ、俺からしても一応従兄妹だしね」
とはいえ、その発言を聞いた時点で思わず口籠もってしまう私である。こう、何というか妙なフラグの気配というか、下手しなくても「ラブひな」関係の相当業の深い情報でも得てしまいそうな気配を感じたというか。というか青山って、素子はん(大河内アキラ似の彼女)確か思いっきり愛人枠狙ってたような気がするしそこから導き出される答えは……、いやどうなったか知らないし知りたくもないが!(濃密な熟成ガバの気配)
しかしそう考えると、成瀬川ちづと結城忍が揃っているこの絵面というのは、しっくりくるのは確かに間違っていない話ではあるのか、そっかー……(遠い目)。そしてそんな私の思考停止しかかった心境に応じてか、夏凜が両肩を持って抱き寄せてくる。ハッ! とした顔で九郎丸、キリヱ、マコト、忍がこちらを見てくるが、もう何というか、何ともならないっすかね………………。
閑話休題、多少ゴタゴタした後気を取り直して。
「十年前の魔法公式公開後もアマノミハシラ祭の中でも撮影禁止区画のみでの学内公開のみだったから、知名度はネット掲示板の眉唾レベルの情報が精々だろう。
魔法、錬気、忍術、呪法、聖霊遣い、超科学、エトセトラエトセトラ……。
人間、亜人、妖魔混ざり、魔族、戦闘サイボーグ、エトセトラエトセトラ……。
基本的に裏社会や魔法世界などで流通していた技術を解禁した公式大会となる。そして来年、次回の分からは学内関係者限定ですらない、もっと広範囲に一般公募する形でのイベントとなる。
開催時期を被らせたのか、議会やらウチの理事会もノリノリでね。共同開催となる裏火星との協議で、軌道ステーションでの中継はこの太陽系における人類圏全土に中継されるだろう」
「なるほど……」
「その反応だと、知らなかったか? 刀太君」
「あー、いや、地方だとまだあんまり話題に上ってないよーな……。決定って結構前ッスよね。こっち来てから少し調べたりしましたけど」
「学内だとポスターが貼ってあったりするからね」
「そうだね、二人とも」
「んー、刀太君と九郎丸ちゃんは遠いところから来てる感じだから、疎いと言えば疎い方ですかな?」
「何その語尾は一空……」
「いや、むしろ広報に力を入れるべきという話だな。地方向けにも中継方法など考えるべきか……」
地方中継……、それこそ朝倉とか他の連中が騒ぎそうな印象があるが、さておき。完全に他人事で聞いている私に、龍宮隊長は他の面々も見遣り「何人か出てみないか?」と言ってきた。なお彼女の手前のホログラフィックディスプレイには、かつての大会映像として古菲だったり綾瀬夕映だったりの「ネギま!」でお馴染みなメンツの大会映像が流れていたりする。宣伝映像としては結構古いものだろうに、解像度自体は結構高…………、って、あっ! 大河内さん客席にいるじゃねーか大河内さん!(歓喜) あと隣にまき絵とかも居て、さらに隣のぼやけてるけど髪を適当に縛ってる彼女は亜子か? って、そんな思わず早口になりそうな話は置いておいて。
「えーっと……、あー、話が見えない感じなんスけど? わざわざそれを紹介するためだけに手合わせして、さらにこっちにまで誘導する作意がわかんねーんスが」
「……フフ、やっぱり察しは良いようだね。おおむね基本的な疑問よりもそちらを先に聞くか」
「基本的な疑問って言っても、殺傷禁止っぽいから不死身だって隠して出れば問題ないとかそんなオチですよね多分」
「は、話が早すぎて少し調子が崩れるな」
嗚呼、と言わんばかりに九郎丸をはじめ一部の面々が何度か頷くが、はて?(すっとぼけ)
まあ真面目な話、イベントの趣旨としてのガバ自体はさほど大きく起こってはいない(面子が多すぎることとか時間とかマコトがいることとかは目を背ける)ものの、だからこそ展開に無理がある気がして思わず聞いてしまうのは流石に仕方ない。
だが、返答には納得せざるを得ないものがあった。
「実態としては雪姫、エヴァンジェリンとお互いに頼み頼まれがでね。こちらの要望もあるが、大会出場はそのついでという側面もある」
「「「「「ついで?」」」」」
「ダイゴくん、ステイ、ほら逃げないっ」
「いや、こう、持病の胃痛が……」
釘宮が嫌そうな顔をして後退しようとしているのを成瀬川が止めに入っているが、彼の危機察知能力から考えるとつまり面倒ごとである。まあ展開的には予測がつく。原作「UQ HOLDER!」の展開からして、一番可能性が高いのは当然、エントリーネームにネギぼーずことネギ・スプリングフィールドの名前があると言う話で――――――。
「――――――この学園都市に最近流通し始めている薬物がある。もとは火星の合法薬物だったらしいが、タイミング的に前回のアレをより加速させるために使われた物だろう。この流通経路の特定と解決を要請したい。大会参加者予定の者たちが現在篩にかけられているが、人数があまりに雑多だからな。この中に紛れているとウチの高性能AIが試算を弾いた。
既にエヴァンジェリンにも話は通っているが、先に概略について――」
「えっ」
思わずそう言ってしまったのは仕方ない、仕方ない。素で口があんぐりしてしまった。全然ネギぼーず関係ない事件だし、おまけに水無瀬小夜子関係の余波かよ!? 話題の内容から三太が気合を入れた表情になり、マコトが「あれぇ、私すんごい蚊帳の外ッス……?」と私みたいに困惑している。
と、九郎丸が手を上げて質問をした。そういえばこの中で唯一の裏火星出身者、件の薬物とやらに何かあるのだろうか。
「あの、それって一体どんな薬物なのでしょうか」
「ん、君は裏火星出身だったか。なら名前くらいは聞いたことがあるだろうかな? 最近は全身麻酔などに流用するなどで色々とトラブルになっている、魔界由来の精神系『魔法薬物』。幸福の
そして続けて出てきた名称に、私は顔面の筋肉から表情が削ぎ落とされた。
「――――――――あるいは、『幻灯のサーカス』という」
「…………」
どうやら世界は私を泣かせたいらしい。
ってそれザジしゃんの
活報の[光風超:感想1000件(大体)突破記念募集] の方もまだまだ内容募集中ですナ!