今回ちょっと短め&やっぱりたぶんギャグ回です(震え声)
ST150.Unwavering Love
『って、何故
「……何故、妹呼びなのかはよく判らないですけど個体名『サークレット』、そんな準備をしている暇が無―――――ぶっ」
『あわー!? 義妹ぉー!!?!? あとそれから、フェイト様につけて頂いた
夏凜から延々と殴られ続けているディーヴァ(流石に絵面が酷い)。そんな彼女の隣に唐突に出現した、薄い金髪(黄緑?)で褐色の少女の幻影。側頭部には大きな角が生えており、恰好はそれこそ「ネギま!」で見た当時のまま
そして正直やることが無くなりつつある自分としては、傍観しているだけで大分暇だった。いくらこの空間を保持する術者たる「環」が出てきているとしても、実体ではなくどこか遠い所にある本体からの映像投影でこちらを監視している状況である。こちらから手出しはできないので、本当に何かやることが有るわけでもなく出来ることが有るわけでもない。
そして「止めてくださいー!」と絶叫している環に、夏凜は視線をそちらに向けた。……いやもはやほぼ肩紐のフリフリしか残っていない哀れビキニだったものの残骸な恰好のディーヴァ、所々打撲痕とか唇のはしの血とか生々しすぎるわ! ジャンル不明すぎる一体どこの需要に応えたのやら……。さっきから涙目だったこともあって色々洒落になっていない。まあ
「ならばこの空間を解除してください。基点となる座標特定にも時間がかかりましたが、同様の作業をこちらでするつもりもありません」
『そ、そんなことをしたら大変なことになるではないですか……、最悪フェイト様にこんな情けない姿を見られることに……し、しかしフェイト様の妹をそのまま捨ておくわけにも……、あぁー! せめて暦だけでも一緒に来てくれていたらッ!』
まぁ確かに時間/空間双方の
気絶しているディーヴァをこちらに投げて寄越す夏凜……、とりあえず死天化壮を形成しその裾を大きく広げる。具体的には
と、私の方を見て優し気に微笑んでくる夏凜であるが、一体何だその表情の裏側にある感情というか何というか。
「何ッスか? あのー」
「いえ、やはり『殺しはしない』のだなと思って」
「…………まあ、そりゃあ。でもホルダーに持っていくつもりとかないっスよ? たぶん簡単にポンポン復活したってことは、向こうにとって軽い扱いか逆に凄い重い扱いかってことなんでしょうし」
「どちらにせよ良い話ではありません、か。……本人が納得しないので、続きは■■■のベッドで―――――」
「だからストレート剛速球エッチで殴ってくるの止めろ(震え声)」
フフフ、と冗談だとでも言わんばかりにくすくす笑う夏凜だが、口頭で「冗談です」と否定されるまで警戒を解くつもりはないぞ私は。
「そうですね、そういう話は後にしましょう。まずはここを脱出する必要がありますか。
ふむ…………、察するに『亜空間』の類のように思いますが、いかがでしょうか?」
『そんなの聞かれて教えると思っていますか? まあ、仮にそうだったとしても貴女たちには対処できないでしょうがね!』
「あっそういえばアンタ、さっきから足元気になってたッスけど、今パンツ履いてないんじゃないッスか?(セクハラ)」
『いえこう変化する関係もあって種族的な理由で履けな――――ハッ! な、何を言ってるんですかネギ・スプリングフィールドの孫ぉー! アナタも変態の種族ですか!』
バッ! とスカートを押さえにかかった彼女だが、そのリアクションでなんとなく察した。……いや履いているか履いていないかという話ではなく(真顔)。なので夏凜は「ふむ……」と自分のスカートを見て何やら思案するの止めろ、私にそのテの趣味はない(震え声)。
察したこととしては、現時点の環のリアクションについてだ。本人的には大したことはないと考えているせいもあるのだろうが、よっぽどのことでなければ「本当のことを」を聞かれた際に口走ってしまう。「違っていること」を言われた場合はおそらく下手に誤魔化すのだろうが、よほど今のこの空間の扱い方に自信を持っているのだろう。
つまりは、夏凜の指摘も私の指摘も間違ってはいないということだ。履いてないのだ(再セクハラ)。
「と言う訳で、なんか夏凜ちゃんさんの指摘はあってるっぽいッスよ?」
「何が『と言う訳で』なのかよく判らないのだけれど、刀太……。まあいつもの感じからして、相変わらず何かを察したのでしょうけど。
しかしそうなると…………、ふむ、色々方法はありそうだけどあえて『切り札』を切る必要があるとまでは思えないし……………………」
口ぶりからして何か、この状況を打開する技とかがあるということなのだろうか。考えてみれば「異空間」への直接侵入とか中々頭のおかしいことをやってのけた夏凜なので、俄然期待は高まるが――――。
と、夏凜はディーヴァを拘束し抱える私の手前まで来て、そして聖なる光の拳でディーヴァを殴りつけた――――って何やってんだアンタ!? 拘束消し飛んだし。
『ちょ――!? 何をやってるんですか貴女!!?』
「サークレット、と呼ばれていましたが、環さんと呼べば宜しいでしょうか?」
『そんなことはどうで……、いや良くないので環とお呼びください。ってそうじゃなくて! というかそのままネギ・スプリングフィールドの孫まで殴りつけてるしっ!!?』
はい? と声を上げる前に夏凜の手が私の死天化壮を蹴散らした。そんな状態のまま夏凜本人もブレザーを脱ぎ始め――――。
「よく聞きなさい環さん。貴女がこの空間を解除しないと言うのなら、今から三人で■■■■■■■■■■■■■■■■します(※自主規制)」
『マジで!? 止めなさいぃーッ!!?』
「貞操を人質にとるなっ!(戒め)」
無能先輩の無能の晒し方としては過去最低レベルの無能っぷりだった(無能)。やろうとしていることが完全に敵側で低OSRに足を踏み入れかねないのでそういうことは止めろというかシャツのボタンを外すな(戒め)。裂け目の向こうから九郎丸が絶叫あげてるような姿が視える…………、半眼向けられてないだけマシと思っておこう(末期)。
なお思わずツッコミでチョップを入れようとしたのだが、立ち位置が悪く夏凜の下着姿な上半身のお胸に一発。意外と弾力のある感触でうち返され揺れる…………、そうか揺れる柔らかさなのか……ってそんな話ではない(思春期)。というか「ひゃぅぅッ」とか頭ふわふわな声を上げるな顔を赤らめるな感じ入るな(思春期)。そのチョップした手をガシッと掴んで胸元に誘導するないい加減襲うぞ!(思春期)
…………いや襲わないが(正気)。(???「性欲に恐怖心が勝って我に返ったようだねぇ」)
「いや、一体何の目的でそんな冗談を―――――」
「彼女に対して、戦略的に効果があると判断したまでです」
「効果あっても普通はやらないのでは……(震え声)」
「……に対して、戦略的に効果があると判断したまでです」
「えっ、何? 今、何に対してって言ったッスか?」
「とりあえず、まずはキスから始めますか―――――」
「判断が早すぎる(震え声)」
『何考えてるんですかぁー! 少年少女が見てるかもしれないんですよー!?
というか意識のない義妹相手に何しようとしてるんですか!』
メタ流石に色々と夏凜の行動が彼女のキャパシティを超えたのか、目の前のホログラフィックのような幻覚が消えて、遠方で『ギャオオオオオオ――――!』みたいな壮大な叫び声が聞こえた。……これは、ちょっと本気で怒ってるやつですね。
と、それを聞いて夏凜は上半身下着姿の上から直接リグを装着しはじめ……。
「さぁ、あとはこちらに来るでしょう本体をどうにかすれば何とかなるでしょう。
挑発行為も十分効いたようだし、」
「あのレベルのアレを挑発と本気で言い張るつもりッスか?(震え声)」
ここまでくれば作戦? の意図は判ったが、それにしたってもっと何かこう……。要は環を動揺させ、自らこちらに来させれば良いというものだったのだろうが、上手く行ったから良いものを、という感想しか出てこない。……いや私も何か良い案があったかと言えばそういう訳ではないので、これ以上はあまり文句を言うべきではないのかもしれないが(震え声)。
ごうごう、と空気を切り音を超える速度で物が接近してくる音が聞こえる(疾風迅雷時とか割と起こるのでなんとなく判る)。果たして遠方になんとなく見えたのは、鳥のような毛のフワフワとしたシルエットを持つ竜のようなもの。それこそ原作「ネギま!」で非常に見覚えのある、竜人である環のドラゴン形態だ。ただ戦績は…………、まあそのまま本人が怒りのままに殴りにくるよりは遥かに戦闘力は高いだろうが、ある意味我を見失って接敵するということを許してしまった時点で夏凜の作戦勝ちなのかもしれない。そういうことにしておこう(遠い目)。
そんな夏凜は「
と、へくち、と気絶しながらもくしゃみをするディーヴァ。血装でとりあえず適当に掛け布団的なものをつくってかけてやって……、いや本当ならスーツのジャケットとかそういうものでも良かったのだが、先ほどの夏凜の一撃で私も上半身裸なのだ。いくら作戦のため「これからおっぱじめるわよ(意訳)」の説得力を持たせるためとはいえ、こちらの着衣までぶっ壊すのはどうなんでしょうかね……。眼帯も無くなっちゃったし、もう少し手加減して演技しろ(白目)。
…………本当に演技だよね?(震え声)(???「今日はずっと声が震えてるねぇアンタ」)
『―――――あれ!? 無事ですかぁ! って、わわっ!』
音速で接近してきた環だが、我々から数メートル先の時点でその飛行が急停車。ディーヴァの無事を確認する、および自分の衝撃でダメージを与えないためということなのかもしれないが、そのストップが命取り(?)。ハンマーに聖属性でジェットを吹かすと「
これはひどい(マジレス)。
「…………おや? これは、解除されませんね刀太」
なお倒したところで、状況は好転せず継続する模様。私的には元祖「ネギま!」的な理由で察しはついていたが、こればかりは仕方ない。
環の
一方後者は、いわゆるこのアーティファクトのベースになった魔法そのものが出来た年代、それに紐づいた「物理学的な」理論的裏付けが問題となってくる。まあ早い話、「空間の歪みが閾値を超えた」超重量物質もしくはブラックホールそのものが結界内で発生すると、結界自体がその状況に対して対処する術を持たないが故に、内部的な魔法のロジックが破綻して状態を維持できなくなるのだ。
夏凜の場合、本人を気絶させただけなのでオンオフについてどうこうという話がなかった。それが現状に繋がっている訳だが………………。
「…………あー、もっとシンプルに考えれば良いか」
「刀太?」
とりあえずディーヴァの拘束をし始めた夏凜に少しだけ肩をすくめた後、折れた黒棒の先端で円を描く――――縁に沿い血装を延ばし、血の円形を生成。その四方から十字のように伸ばし、ついでに
見ようによっては血の魔法陣の中心に彼女が置かれている状態だが、ここに死霊属性の尸血風を混ぜて流す――――。大血風自体にそれが浸透したのを確認して、そのまま血装を用い環の全身に「付着させた」。絵面としては魔法陣がドロドロと黒なんだか赤なんだか紫に輝いたと思ったら、収縮して彼女の全身を這うようになってる絵面なので、見た目だけで言えば相当に酷いものがある…………。
とはいえ、効果は折り紙付きだ――――アーティファクトが潜在能力解放に関連しているというのならば、つまるところ形態としては「術者の全身から」放たれている魔力が基点となっている。そこに、その魔力の制御を乱す血風、それどころか制御を奪い取る尸血風が入り込んだらさてどうなるか…………。
空間全体にロジックエラーを引き起こすのとは違うが、これもまたアーティファクトを成立させている魔法理論を壊す行為に違いあるまい。
果たして、パキン、という音と共に。
私の目の前には仮契約カードが一枚落ちて、ピシリピシリと空にヒビが入り、砕け――――。
「…………はい?」
――――会場に戻った私が見たのは。九郎丸たちすら含めたほぼ全員が、各々その場で「深い眠り」についている姿。
誰しもが目を閉じ、どこか幸福そうな顔をしている人間もまばらに…………、いやおおむね会場の中心あたりに源五郎がいるのはまだ判らないでもないが、一緒にいるあの眼鏡にエプロンドレス風な彼女は……?
い、いや、なんかそれにはツッコミ出すと色々面倒事が起こりそうなので一旦スルーしておくとしても、会場の中心に立つ、見覚えのない、紫色のローブ姿の誰か。横顔に見えるその表情はわからず、ややリアル調な猿を模した仮面で隠されており――――。
「フンッ。オティウスの馬鹿女もこれで身の程を知るだろう。自らの失敗を俺に尻拭いさせられるのだからな。
これで、アガリ・アレプト様の第一秘書の座は! この俺『先見』のグサイン様のもの―――――――――って、誰だ貴様らッ!? いつの間に出て来た!」
「……‥……」
だから魔界関係は本当、もうちょっとなんとかなりませんかねぇお師匠様…………。
活動報告に質問コーナー的なのを作りました。前回のアンケ企画に近い形を取ろうかと思うので、詳しくは[光風超:設定&質問コーナー的なアレ]の記事をご参照ください・・・締切日注意汗