光る風を超えて   作:黒兎可

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私生活都合もあってちょっと重い展開でイベント消化することが(メンタル的に)難しいので、色々省略してギャグ調に展開することにしました汗


ST188.原作の暴走特急

ST188.Jump through time and space

 

 

 

 

 

 基本的にこういう場合、自分一人で抱え続けるとロクなことにならない。前世? 的な理由でもそうだし、熊本時代のことを思い出してもまさにそうだ。

 以前、あちらの朝倉清恵を主体としたグループにいじめられたことがあったという話があったが、四人組を巻き込むまいと手をこまねいていたら、段々とエスカレートしていったことがあった。究極的な解決手段としての暴力も検討していた頃。

 あの時、決して表にストレスを出したことはなかったはずだが、それでも四人組のうち最低一人は違和感に気づいた。野和 武来人(のわ ぶらいと)だったか、名前からして非常に宇宙世紀を感じるものだとずっと思っていたが、その印象にたがわず、それこそあの白木馬(ヽヽヽ)の艦長のごとく、思い切りこちらの頬を叩いた。……まぁ雪姫に当時すでに鍛えられていたこともあり、反射的に殴り返してしまったので結果的にお互い適当な殴り合いの軽い喧嘩になってしまったが。一通り気が済んでお互い倒れた状態のとき、彼はこちらに苦笑いしながら言った。

 

『親父だって()ったことのない俺の、初めての拳だ。少しは反省しろよ、刀太。

 ……俺達は、友達だろう。だったらそんなに、一人で迷惑とか考えるな。迷惑とか、恩義とか、そんなもので決まるものではないだろう友達って』

『――――――――いや、普通それ『親父にも打たれたことないのに』とかじゃ』

『よその家とか宇宙世紀の事は知らん』

 

 名前がそれっぽい自覚はあったのか、とか思わずツッコミを入れていまいち締まらないあたりは、まあいつも通りと言えばいつも通りだったが。

 考えてみれば、あのあたりからか。社会人経験もあった私の記憶において、友人というのはそれなりに「軽い」というか、さほど信用度が高い立ち位置に存在する物では無かった。……まあ混濁した記憶の内、スラムの子から「友達を助けたい」と言われてノコノコついていったら死にかけたとか、そういう他にも色々ブラックな経験値が前提として存在したせいもあるだろうが。それ故に、野和を始めとした田中肉丸やら4人の「友人」たちの存在は、私にとって大きかったと思う。

 その後、クラスの出し物企画などで彼女たちの発言よりも「五人で」かなり練ったものを提案したり、コストパフォーマンスやら何やらいっそ中学生らしくないくらいの勢いで仕上げたり、空回ったり、それでまた朝倉たちと喧嘩をしたりと、それはそれで青春らしい生活を送っていたのだろう。

 

 だからこそ、その後しばらくして朝倉が所謂チーマーの一団に攫われるのを発見した時、いっさいの躊躇いも躊躇もなく踏み込むことが出来た。

 乱暴(ヽヽ)をされそうになったのを私たちで食い止めて、なんなら「中学生らしくないくらいの」徹底抗戦をして彼らを警察に突き出したり、報復に来た他のチームたちを雪姫が拳で沈めつくしたりといった色々アレな展開もあったりはしたが、だからこそそういった横のつながりは大きいのだ。

 

「とはいえ、話しようもないがな……」

 

 一応「本来なら」師匠から聞いた通りのノリで、連絡が全くつかないと言う訳ではない(特定の日のみでそれ以外はリアルタイムではない)のだが、それ故にチャットの返信速度とかも色々微妙というか。とはいえ「現在修行中」くらいは通達しているので、連絡はまばらでもあっちはあっちで納得していたことだろうから、相談そのものは出来ない訳でもない。

 問題は、事態があまりに混迷を極めていることか。

 

「まず雪姫がエヴァちゃんだって知らないだろうからな…………。知ってたとしても私個人に関する情報があまりにセンシティブというか、際どすぎて色々問題がある」

 

 ひとえにそれである。このあたり原作刀太もまた、熊本組に自らの詳細までは教えていなかったので、私もそれに倣っているのだが。だからこそ、こういう場合に相談するにも相談できない。

 現実問題、下手すると「そう言う情報を」知っていると言うだけで何かしらの調査対象とかにされる可能性もある。現状、おそらくフェイトあたりが手を回して何かしらサポートしている可能性も無きにしも非ずだが、それはそうとして巻き込みすぎるのは良くない。

 

 いかに私と彼らが友人であるとは言え、私の認識が人間であるとはいえ――――いつかの南雲が言っていた通り、私は不死身の化け物の側なのだから。

 

 

 

 そして、そうやって現実逃避するくらい、眼前で展開されるキティ(ヽヽヽ)の魔法連撃は熾烈を極めていた。

 

 

 

「リク・ラク ラ・ラック・ライラック。

 ―――― 魔法の射手(サギタ・マギカ)収束(コンウェルゲンティア)連弾(セリエス)氷の17矢(グラキアーリス)!」

 

 空中で浮遊、待機しているこちらへ向けて、エヴァちゃん……というよりキティちゃんと言うべき彼女は、多数の氷の矢を圧縮して放ってくる。なんならそれぞれの矢に「影」の糸が紐づいており、踊りでも踊るように弾道を制御して、確実にこちらを殺しに来ている。

 私は私でそれを往なすでもなく、今のところは躱すくらいしかできないのだが。

 

 黒棒も()べばすぐに出てきたし(魔法具は時空を超えて現れてるので若干そのあたりがファジーだ)、血装術にも問題はないが。黒棒を黒棒らしく(というか斬〇(オサレ)らしく)使用すると後々タイムパラドックスが起こってしまいそうなので、この場合その選択肢はナシだ。黒棒も意外と空気を読んで黙っていてくれるので、そこは感謝である。

 そもそも雪姫が最初に黒棒の事を知ったのは、今までの流れからすればおおよそクウネル・サンダースが「ネギま!」から「UQ HOLDER!」の間の空白期間で作っていたのを見たあたりだろうし、そういったわかりやすいガバは見逃さない。

 

 わかりやすいガバを見逃さないからこそ、私は現在「姿形を変えて」、キティちゃんの猛攻をしのいでいる。

 全身赤黒い恰好なのは血装術にて臨時で造り出した衣装だからだが、その延長上にSECRETブーツのような形で身長やら体格を延長し大男に、道中合羽と編み笠というなんとなく北風小僧でも思わせそうな衣装。顔も雑な仮面で覆っており、口から出す音声も「物理的に」血装術のフィルターをかけることで年齢をより高いものにしている。年齢詐称薬に頼らない、緊急回避的な身分詐称である。

 

 そんな私に、キティちゃんは舌打ち一つ。

 

「ええい、猪口才なっ!

 伊達や酔狂で魔女の知り合いという訳ではないのだなッ」

「オイオイお嬢ちゃん(ヽヽヽヽヽ)、意中の坊やと()とを間違えた羞恥で八つ当たりするにしても、流石に責任転嫁が過ぎるのでござらんか?」

「うるさいッ!」

 

 顔を真っ赤にしながら追加で詠唱を始めている彼女に、血装術を巡らせつつ、さてどうしたものかと私は内心でため息をつきながら「疾風迅雷(チュウベェの術式兵装)」で加速した。

 

 

 

 話せば長く……、いや全然長くないな。割と雑な経緯でもって、私はこの時代この時間――――私が目撃した原作刀太と思われる彼とキティちゃんとが話し合った「40年後」、彼からすれば2、3日ぶりなそのタイミングである。

 

 この時間に飛ばされた直接の原因はメイリンだ。

 メイリン本人が悪いと言うより、これは「狭間の城」、お師匠のこの拠点が「時空間SF」的な話で不安定なことに由来する。

 

 夕食を終え、それなりに落ち込みながらも久々に帰って来た雷子(チュウベェ)を携帯端末に仕舞い、しかしネットワークが混線してて酔ったなどと宣いながら出て来た奴を肩に乗せて自室へ向かっていた時。

 バチバチと何やら放電やら光やら、明らかに危険というか、まるで異次元から機械などで別な世界へと渡航して来たみたいな音(我ながら比喩が酷い)が聞こえた。正直に言ってしまえばター〇ネーターなタイムスリップ音とか、バ〇クトゥザフュ〇チャーのごとき音である。

 

 また何か厄介事かと思い念のため確認しに行ったのが、私の敗因だ。

 

『…………やった! やったよ、私、ついに来れた……。これで私たちは無駄じゃなかったんだ、うん』

 

 そこには当初に目撃していた、あの独特のコンバットスーツに身を包んだメイリンがいた。ちゃんと玉虫色のアーマーも残っており、個人的な感想を言えば「新品のように」色の反射に曇りが無い。まるで新品である。

 そして、そんな彼女が出現した「光る裂け目」のようなそこから、周囲へとランダムに放電するみたいにエネルギーが迸っており――――直感で直撃はヤバいと察したが、いわゆる「第四の目」に関係するような「悪意」を持っていないタイプのそれだったために、反応が遅れた。

 

 コソコソ隠れていた私へと直撃するその迸ったエネルギー。

 そして私は、気付けばいつの間にやらこの時間に居たのだ。

 

 場所はテラス……ではなく、そのはるか上空である。なにせ「気が付けば落下状態」であり「頭上に狭間の城が見え」「高速で接近してきている」ときていた。

 

「いや、もう少し超展開するにしても何かありませんかね…………、死天化壮(デスクラッド)

 

 速攻で仮契約カードから黒棒を呼び出すと、全身を覆うように球状の血を張り巡らし、血装。当然のようにそのまま落下と地面への激突を回避できるくらいの練度はあるため、頭から地面へ激突してスプラッタな光景を発生させること自体はなかったのだが。

 その落下中に、いそいそと眠気眼を擦ったキティちゃんが出て来たのを目撃したからこそ、事情は変わる。

 

 血装のドームにおいて、わずかにチラリと映った私の顔、というより「近衛刀太の顔」を見てしまったキティちゃんは、そこでぱあ、と喜色を浮かべて、こちらに駆け寄ってきた。

 

 流石にそれに素直に応じられる立場でもないので、血のドームをさらに拡張して全身を覆い、そのまま現在の恰好へと「変身」した訳だ。

 そして一度血のドームを爆発させて彼女の視界を潰し、すぐさま疾風迅雷で遠方に回り、彼女の背後からそそくさと刀太と全然違う声、違う振る舞いで、バレない程度に声をかける。

 

『おうどうしたお嬢ちゃん、意中の男の子と出会えたと思ったら目の前でぶっ殺されたみたいな顔をして、どうしたでござるか? ん?』

『――――――――ッ!

 殺すッ!』

『おいおい、いきなりすぎではござらぬか?』

 

 

「その結果が現状、と。メイリンに関しては、おそらく『初めてあの場所へと到達した時の』、一番過去のメイリンでござろうし……。本当、時系列がしっちゃかめっちゃかである。そこは流石に師匠の側の問題として――――」

「何をブツブツと言っているッ!」

「おっと」

 

 ぶん、と手を振った彼女の足元から出現する、数体の球体関節人形。最前線に手遊びでもするような簡単な人形が立っており、嗚呼その顔立ちやら何やらを見れば、いわゆるチャチャゼロと茶々丸の原型になる人形かという納得があった。原作においても刀太の特訓を見るために、ああして何体か用意していたことがあったか、それぞれが槍やら剣やらで武装してこちらに斬りかかってくる。チャチャゼロ(おそらく魂の入っていないチャチャゼロ)もまた同様に包丁めいたそれを持って斬りかかってくるのだが。

 

 生憎と「スピードが足りない」。

 

「チュウベェ」

『ふみゅー!(アイアイ、ビッグブラザァ)』

 

 姿かたちを変えた時点で、既に疾風迅雷は術式兵装として取り込んでいる状態だ。故に仮面だけではなく私の髪自体も、元の髪色ではなくなっている。二重の意味で容姿を誤魔化している状態になっているが、当然これは見た目だけを誤魔化している訳ではなく。

 既に発動している死天化壮・疾風迅雷(サンダーボルト)のチャージを使用し「加速する」。そのまま「第四の目(ザ・ハートアイ)」を発動し、降り注ぐ氷の矢を掻い潜り、人形たちの襲撃を往なし、剣の先を杖のように血装術で変形させた黒棒で応戦する。

 

 ……いや、羞恥心と殺意に紛れて物凄い心が悲しんでいるのは本当になんというかスマン(語彙不足)。

 私を襲撃しているキティちゃんは、前回の後のキティちゃんなので「本来ならば」「はるかに時間が離れて」「自分もそのタイミングを忘れて」会うことが出来なくなっているだろうと思っていたはずの彼女だ。故に、それでも近衛刀太の顔を見た時の心の盛り上がりぶりと言ったらなかったろう。

 それを正面から叩き潰すような「私」と言う存在が問題なのであって、彼女が決して悪いと言う訳ではないのだ。

 

 …………それはそうとして、キティちゃんと私は相性が悪いのか何なのか。ここまで最悪のタイミングでの過去転移と遭遇とが重なってくると、流石に誰かしらの悪意を感じなくもない。まあそれが可能だろう師匠は「あえて」エヴァちゃんを曇らせる趣味はないはずだし、本当とこととん縁が薄いと言うか、それはそれで私の胃に負担がかかる。いっそ本格的に、戻ったら釘宮に良い薬でも教えてもらうべきか。

 

「……っと、これは良くないでござるな」

「捉えたッ」

 

 ぼうっとしながら戦闘していたのが悪いのだが、影に紛れて魔力糸をこちらに放っていたらしい。状況的には「ネギま!」で桜咲刹那相手にしていた拘束の類をこちらに仕掛けたという状況だ。違うのは、糸自体は縦横無尽に張り巡らしているというわけではなく、人形たち(茶々丸からすれば姉にあたる人形たち)それぞれから伸びており、糸を伸ばすこと自体に意志が介在していなかったせいで上手く出し抜かれた形になっていた。

 ぐいぐいと引っ張られる我が人体。……かなり想像の上をいったことに、これは「純物理的な力で」私の身体を引っ張っている。魔力糸というくらいだから魔法エネルギー的な何かが働いているのかと思いきや、それは接着部分のみで、稼働制限やら矯正やらについては最終的に物理的な引っ張る力が強いときていた。

 つまり、死天化壮経由の私の血の干渉の効果が薄い――――魔法の拡散効果が発動せず、結果的に死天化壮中だというのに良いようにされていた。

 

 キティちゃんは今度こそとマウントをとった女王様のように、人形に椅子を整備させてそこに座り、足を組んでわざわざ椅子を持ち上げさせこちらを見下していた。

 

「ククククク。

 あの魔女の知り合いというからには、それなりに色々と知っているのだろう?

 せいぜいこの私に許しを請いながら、つまびらかにこちらの問いに答えよ」

「知ったところで勝てる訳がないから純粋に死一択でござるが、仮に弱点を知ろうとしても…………。それに、今回はもう何をしてもお前さんの彼氏には会えないのだから、無駄な抵抗でござるよ、お嬢ちゃん」

「誰が彼氏彼女かッ!?

 そ、そんなものではないわいっ」

 

 あっ可愛い(思考停止)。

 両手をぐーで握ってこちらに「うがーっ!」と怒鳴り散らす様はなんとなくキリヱ大明神やら「ネギま!」のアーニャやらアスナやらを思い出させる所作であり、どこか本来のエヴァンジェリンよりも幼い印象が…………、いや、あれ? クウネル=サンダースあたりに色々好き勝手されてた時もこんなリアクションだったか。まあ我がカアちゃんながら、根底の部分は大して大人にはなっていなかったらしい。

 現時点の彼女に求めるような話ではないだろうが。

 

「まあ、それについては後ほど懇々と頭蓋の内側に刻んでやるとして。

 そのふてぶてしい態度の面を拝ませてもらおうか」

 

 どうやらこちらの血装術で作った雑な仮面(UとQのアルファベットを変形させて顔のようにしたもの)を剥がすつもりらしいが、流石にそれは色々困る。即席のシークレットグローブもどきとシークレットブーツもどきで色々誤魔化しはしたが、厳密には人体形状自体の変形はさせていないので、仮面を剥げばそこには近衛刀太(オレンジ頭)がコンニチハすることになる。

 

 現状、ちょうど疾風迅雷もチャージが切れている、よって私がとれる選択肢は――――――――。

 

「クク、あの魔女の知り合いなのだ。容姿もさぞ色々と隠すだけの理由があるものなのだろうがなぁ。

 やってしまえ、貴様ら――――――――、む? お、おいどうしたお前たち。いっせいに私の椅子を取り囲んで!?

 いや、どうしたお前たち!? 椅子の足を持つなこら、私の言うことを聞けぬかっ! ええい……、い、糸の制御を受け付けていない!!?」

 

『『『わーっしょい、わーっしょい』』』

『ケケケ』

 

 複数の人形たちに胴上げされながら涙目で絶叫するキティちゃんと、その頭上でニヤニヤ笑う手のひらサイズの操り人形。

 

 私から伸びる糸が人形に繋がれているのが、彼女の敗因だ。

 瞬時に血装術で人形の内部へと侵入し、内在するキティちゃんの魔力を「尸血風」を起こして干渉。内側から制御系そのものを乗っ取った上で「分身の意識を配置」して乗っ取った。明らかに私の意識レベルよりも処理が高速で行われているので、ここは星月が頑張ってくれたんだろう。ありがとう(素直)。

 

「………しかし、チャチャゼロまでは乗っ取れなかったか」

 

 意外と言えば、現状においてあの小さい人形、黒棒の言っていることが正しければ将来的にエヴァちゃんが自らをコピーして改造して作った人工精霊を憑依させて完成するはずのチャチャゼロの元になったマリオネット人形だが、こちらの分身を配置することに関しては完全に拒否してきた。

 

 というより、チャチャゼロに関しては「最初から」キティちゃんの魔力操作がほぼ働いていなかったというか。これは……、割とオカルト案件なのでは? 「第四の目」で視ても意志が存在しないと言うに、かなり明瞭に、自らの主人を馬鹿にするような笑い声をあげているのだから。

 

「あるいはそこまで強い意識を持って居ない、付喪神な理屈でいってもまだまだ赤ちゃんくらいってことか? チュウベェ」

『ふみゅー?(こっちに聞かれたって俺っちに判るのはチェダーチーズと腐った牛乳の違いくらいだぜ?)』

 

 それはそれでちょっと気になるセリフだが、さておき。

 ひとしきり遊ばれたせいで(胴上げから社交ダンス、からのロ〇クソーラン節で目を回させたり無駄に疲れさせたりした)、人形操作を維持できるだけの精神エネルギーを消費させきって膝をつかせられている彼女。

 

「だ、大体……、貴様は、何なのだ…………」

「通りすがりの魔人? というのが正しいっぽいが…………、そうだな」

 

 周囲を見回し。私の服装と、人形をあえて操作したことやら、おそらく「ネギま!」時空で出てこないだろう名前のラインを考えて。

 

「カイン・コーシ、とでも名乗っておくでござる」

 

 果心居士、外法の幻術使いあたりの名前を適当にもじってとりあえず名乗って置いた。

 これで身バレの可能性は低くなる……、はず。

 

『フラグじゃないかな、相棒……』

 

 低くなるはず…………、そこでそういうこと言うと本当にフラグになるから止めてくれないですかね大河内(星月)さんよぉ!

 

 

 

 

 

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