守護霊はゴースト   作:修司

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( ´-`)ちら


(´ー`)ちら



誰も見てないな・・・・よし。
リハビリとして投稿します。


新たな非日常

「あれ?今日占いの館も営業してない」

 

『?ミツエさん留守かな』

 

「うーん、体調崩したのかな・・・」

 

二人と一体がシャッターの閉じられた店を横目で見ながら呟く。いつかは受けてみたいと思いつつ登下校時に眺めていた占いの館。しかし最近は普段営業している曜日であるにも関わらずしまっているのを見て全員がオーナーのミツエを心配した。

 

『ご高齢ってのもあるし何もないと良いけど・・・。これについて聞きたかったんだが・・・』

 

(うわ・・・あれ持ってる・・・)

 

例の目玉を握りながら何かを呟く彼にみこは思わず距離を置きそうになる。

結局彼はこの目玉をあれ以降使っていない。戦い方もいつものように妖剣や徒手を使ったものだしそれほどの強敵もいない。みことしても彼の身の安全的な意味でも使う機会なんてなければ良いなと思わずにはいられない。

 

(それに・・・・・)

 

ニカイ

あの時いた狐のような何かが言っていた言葉の意味。あと2回という事だろうか?2回使うとどうなるの?

そして、また彼に対処できないことが起こってしまったら・・・

 

(なんとかしないと・・・)

 

数珠は粉々に粉砕してしまったけど、逆にいうとなんらかの効能があるという意味でもある。そう言った意味でもなんらかの力を持ち、彼について何か知っているであろう占い師にも会いたかったのだが。

 

『セイ!!』

 

わたしにふらふらと近づく何かに対してビンタを叩き込む彼。何かは頬を抑えながら彼を見つめるものの、覗き込む彼に恐れをなして後ずさって行く。

 

『なんでどいつもこいつも女子高生に近づくかな・・・』

 

逃げてく何かを腕を組みながら見つめる彼。そんなコメディな様子を見て思わず肩を落とす。

 

(やめよう。あんまり難しく考え続けても気が滅入るし。)

 

大体あそこまでの何かはこれまで見たこともなかったしそんな事態にしょっちゅう巻き込まれていたらそもそも生きていけるはずもない。少なくともまたあんな目に遭うことはしばらくないだろうし今は様子を見ることにしよう。例の大福を買って帰ろうと走るハナを追いかけながらそう決める。

 

走る二人を早足に追いかける一体。

そしてそんな様子を眺める第三者の存在に、彼女らは気づくことはなかった。

 

 

 

 

 

『おわ〜今日体育館すごいな。落ちてる王冠のせいか?』

 

いつも通りあらかじめ倒しておこうと訪れた体育館には普段よりも多く敷き詰められた何か達がいた。

殆どがそこまで脅威となるやつではなかったものの中には有害な奴も紛れており仕分けが大変そうだ。

 

『とりあえずカシャで追い出すとしますか。もう直ぐみこちゃんたちも来るだろうし』

 

ベルトから召喚されたバイクは周りの様子に気づくと勢いを上げて体育館内でアクセルターンを行い、その勢いを利用して何か達を吹っ飛ばしていく。

そうして飛び出した奴らの中で危ないと感じた奴らを殴り飛ばしていくと体育館は静けさを取り戻していた。

 

『ったくこんなところに捨てて・・・』

 

王冠は一箇所に念動力でまとめておく。一体誰がこんなところに捨てたのだろうか。あいつらは光るものに対して集まることもあるからやめて欲しいものだ。

 

『お、みこちゃん来たな』

 

 

チャイムがなる前に集まってきた生徒達。時計を見ると授業が始まる時間となっていた為変身を解いて空中を漂う。

下を見るとバレーの準備を始めておりボールの入った籠を倉庫から取り出している。

 

体育館の中は春過ぎで暖かさを感じさせこれから行うバレーのいろんな意味でのしんどさを予想させる。授業というものを受けた記憶はないもののきっと自分ならだるさに愚痴をこぼしていただろう。

 

『にしても元気だな女子高生。若いってすごい・・・』

 

まぁ年齢わかんないんだけど。

自分の宿主であるみこちゃんは割とおとなしめの性格をした子なのであまりこういった運動を目にする機会は学校くらいしかない。だからこそ目の当たりにするフレッシュさに思わず眩しいものを見るかの如く目を細めてしまった。

 

『いや、だめだめ。幽霊とはいえ元気に行かなくちゃ。若さは心からってね』

 

そうして時折自身の横を通るボールを眺めつつ武命は授業の終了を空中で待つ。今日も何事もなく一日は終わる。そう思っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なのにーーー

 

 

 

 

 

「あなた、私の守護霊になりなさい!」

 

 

『・・・・・』

 

 

なんでこんなことに・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私の名前はニ暮堂ユリア。

私にはこの世ならざるものの姿が見える。それがいつの頃からなのかは覚えていない。しかし私にとっての世界とは、人に紛れて存在してはいけないものが跋扈する世界だった。

 

(今日もマザーは休みか・・・)

 

他人にはない特別なチカラ。 このチカラを 持って生まれたことには意味があるはず。

いずれ除霊とかできるようになって人々から羨望の眼差しを向けられるようになる。

完ペキな人生設計!

 

そんな私にはゴッドマザーという師匠がいる。マザーは商店街で占いの館を経営している方でその正体は最高峰の霊能力者だ。

しかしそんなマザーなのだが最近休業でお店を開かない日が多い。

 

(一体何があったのかしら。もう1週間もお店開けてないし・・・)

 

道の先にある店を見る限りどうやら今日も休みなようで店先に同じ学校の二人が集まっている。

 

「・・・・ん?」

 

 

いや、どうも見る限りもう一人。否、もう一体何か普通とは違う存在が立っている。

 

 

『?◾️◾️◾️◾️◾️』

 

 

(え・・・・・何あれ。コスプレ?)

 

女子高生の背後にいる存在。それは普段見ている人ならざるものでもなく、普通の人とも思えない存在だった。

全身を覆うクリアな外骨格。それらに走るオレンジのライン。一つ目のようなベルトをつけて顔はオレンジの人魂のような色をした仮面。

まるで特撮ヒーローのような存在が立っていた。

 

 

(ふ、不審者・・・!こんな朝から⁈ていうかなんであの二人は気づかないの⁈)

 

慌ててカバンから携帯を取り出して通報の準備をする。相手に見つかってはダメだ。ここは慎重に行動をーーーーー

 

『◾️◾️!!』

 

ベチッ

 

(ッ⁈・・・ッ⁈)

 

 

しかしその通話は不審者と思われる人物の行動によって止められた。

 

(今・・・守った・・・?)

 

そう、同じ学校の同級生と思われる二人に近づいた幽霊に向かってビンタしたことにより。

というよりよく見るとあの不審者、影がない。しかも全身黒いとはいえよく見るとところどころが透き通って見える。

 

ドクン

 

思わず心臓が高鳴る。

目の前にいる不審者、否戦士は人間ではない。かといってそこいらの幽霊とも違う。それを自覚した時、私は運命という言葉を思い浮かべた。

 

 

 

 

 

 

 

どうしてこんなことに・・・

突然目の前で自分の守護霊になれとか言ってきた金髪の少女を見ながら思わず考えてしまった。

あの後例の王冠がばら撒かれた倉庫に一人入っていく少女を見かけ気になって見てみたらそこには仁王立ちしてこちらを明らかに認識している少女がいた。

 

『うーん、とはいえこっちの言葉は通じてないみたいだしなぁ・・・』

 

「あなたみたいな存在については知ってるわ。まさか幽霊としても存在しているだなんてね」

 

得意げになりながら喋る少女を見下ろし思わず頭を掻く。どうやらこの子はミツエさんの弟子らしく何かを見ることができるらしい。

あと王冠ばら撒いたのも彼女っぽい。

 

『どうしたものか・・・』

 

「人知れず人を守るその姿。まさに都市伝説の彼らと同じ存在だとわかったの。とはいえそれでも一人で活動するには限界がある」

 

とはいえ言わんとしたいことはわかる。要は自分の守護霊になれっていう勧誘だろう。正直生きてる人に見えないってのもいろんな意味で不都合があるのも事実。しかしーーー

 

 

『でもこいつは見えてないっぽいんだよなぁ・・・』

 

 

ア・・・・アァ・・・・

 

ボコボコになって横になっている何かの存在に気がついてない様子を見るに、どうやらこの子の見えるものには区別があるらしい。自分自身もダークヒーローのような見た目をしているはずなのにどうも彼女には違って見えるらしいし。

 

『というか俺もうみこちゃんの守護霊なんだよなぁ・・・』

 

「どう!悪い話ではないはずよ!」

 

ドヤ顔しながいう言葉を聞きながらため息をつく。

仕方ない。少し怖い思いをするかもだけどこの子の今後の安全のためにも一つ芝居を打つことにしよう。

 

ジェスチャーで彼女の後ろを指差す。

テンションが上がっていた彼女はそんな様子に疑問符を浮かべると指差された方を振り向く。

 

「?何もいないけど・・・」

 

そして彼女にわかりやすいように両手を狐の形にするようジェスチャーする。

 

「え、と・・・これとこれを。組み合わせる?」

 

困惑しながらも真似して同じ形を作ったのを確認すると今度はそれらを組み合わせて窓の形とする。

 

そうして出来上がった御呪い。

『狐の窓』を組み立てると彼女は指差す方へ視線を向けた。

 

「これが一体・・・・」

その瞬間彼女の窓越しに写ったのはーーーー

 

 

『ダイカイガン!オレ!オメガドライブ!!』

『◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️⁈』

 

 

 

 

 

 

やはり彼は私の思った通りの存在だった。

 

仮面ライダー

 

人間の自由を守るため、日夜戦う戦士の都市伝説。ある時はバッタを模したマスクを被り、ある時は神秘的な力を宿し、ある時は人喰いの怪物と戦う。

さまざまな姿の違いこそあれどその姿はやはり仮面ライダーのそれだった。

私もかつて彼らの在り方に憧れたこともあったが歳を重ねるにつれてそんなものはいないと考えるようになってしまっていた。

しかしこうして目の前にして、その活躍を見ると都市伝説が真実だったのだと確信する。

 

(罠にかかったあいつらからみんなを守るその在り方。間違いない・・・!)

 

ビール瓶の蓋をばら撒いたのはあいつらがジメジメしたものや光る性質のものに吸い寄せられるから。

そうして一足先に体育館を覗くとそこには剣や拳、蹴りであいつらを追い出す彼の姿があった。

 

 

『◾️◾️◾️◾️◾️◾️』

 

「人知れず人を守るその姿。まさに都市伝説の彼らと同じ存在だとわかったの。とはいえそれでも一人で活動するには限界がある」

 

言葉こそ何を言っているのかわからないものの通じてはいる様子。

普通からの脱却。そして非日常への期待を込めて彼を眺めるとふと彼が何やらジェスチャーをし始めた。

 

「え、と・・・これとこれを。組み合わせる?」

 

困惑しながらも真似して同じ狐をを作る。すると今度はそれらを組み合わせて窓の形とする。

 

(これって確か・・・狐の窓?)

 

オカルトの情報に載っているそれに疑問符を浮かべ彼の通りに真似をする。

その窓の先に映っていたものはーーーーー

 

 

なにかが

 

はじけ

 

  飛び散っていく瞬間だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️ッ⁈⁈」

 

 

 

 

「え?!何⁈」

 

「大変!倉庫で誰か倒れてる!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

目の前で何かが弾け飛ぶ瞬間を見た少女は声にならない悲鳴をあげて気絶した。

 

『ほんとにごめん・・・。でも完全な形で見えていないのにこういう事に関わるのは危険なんだ』

 

 

変身を解いて運ばれる少女を見ながら呟く。やったことは簡単。狐の窓を彼女が覗き込んだ瞬間エーテルを込めたキックで何かを消し飛ばしたのだ。故に彼女には突然目の前で肉片が破裂したかのような景色が見えただろう。

ある程度トラウマになってくれないと今後も関わろうとするかも知れない。

 

 

『これミツエさんに知られれば怒られないかな・・・・』

 

そんな事を想像しながら思わず頭を抱える。

これから訪れるであろう一種の災難に思い悩むのだった。

 

 

 

(彼何かしたの・・・・?)

 

「どうしたんだろ・・・貧血かな?」

 

「うーん、なんともないといいんだけど・・・」

 

 

 

 

 

 

目が覚めたらそこはベッドの上だった。

普段あまり見ない清潔そうな空間にしばらくぼーっとした後何があったのかを思い出して身を震わせた。

 

(あ、あんな近くに強大な奴がいただなんて・・・・!)

 

そう、自身の真後ろに狐の窓越しに見えた化け物であった。

 

「た、たすけてくれた・・・」

 

しかし同時に思い出す彼の姿に今度は思わずワクワクで震えさせてしまった。

あの時彼に術を教えられる際不意打ちで私の後ろに近づいていたであろう怪物を彼はあっという間にライダーキックで倒してしまった。

 

 

「くッ・・・ふふ・ふ・・・!や、やっぱりまちがいないわ・・・!」

 

そう、間違いなかった。彼は気づいていなかった私のために、後ろから襲ってきた奴を倒した。他の奴らではあり得ない行動ーーー人を守ったのだ。パーカーをたなびかせながら戦う彼の姿を思い出し口から不気味な笑みが溢れていく。ある意味仕方ないことではある。

こんなにも、こんなにも劇的な自分が変わるきっかけが転がり込んでくるなど想像もしてなかったのだ。

 

(おそらく彼はこの辺りを守るために戦っている・・・!であればまた必ず出会うこともできるはず!)

 

 

そして彼との今後を考えて色々な好奇心が浮かんでは消える。

あのベルトで変身するのか、ということは変身前の姿もあるのか、そんな彼と背中合わせで今後戦う事になるのか。あの時教えた技こそ今後のことも考えての技なのか。

非日常へのワクワクが止まらない!

そんな思いを噛み締めて、やがて搾り出すように今はいない彼に向けて呟いた。

 

「この借りは必ず返してあげる・・・!待ってなさい、

仮面ライダー

ーーーーーー

 

 

 

ゴースト!!」




実写化おめでとうございます。


そして放置すいませんでしたm(._.)m
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