あと、お察しの通り作者は魔法が大好きです。
「ねぇーとーちゃん」
「ん?」
「俺もとーちゃんみたいなスゲー魔導師になれるかな?」
「ったりまえだ!なんてったって俺の息子だからな!頑張ればできる!」
「うん!」
ある親子のごく普通の日常。それがたった一つの些細な変化で、とてつもなく大きな変化が起きてしまう。
「オメーの親父、本当にツエーのかよ?いつも酒場で飲んでるじゃんか」
「そーだぞ、実はメチャ弱かったりして」
「「アハハハハ!」」
「笑うな!とーちゃんはスッゲー魔導師なんだぞ!」
「じゃあ証拠みせてみろよー」
「見せてみろよー」
「今にみてろよ!」
自身の誇りである父を貶され頭に血が上りとっさに買ってしまったケンカ。本来ならばここで父にすごいクエストに行ってもらいに走って行くのだが…彼は本来より少しアグレッシブだった。
「オラァ!」
「グヘッ!」
「何するんだよ!」
「俺が強いからとーちゃんも強い!」
「なんだよそれ⁉︎」
「うるせぇ!食らえ!」
父の強さを証明するために自ら戦いを挑んだ。そして…
「ハァハァ…」
「やっと倒れた…」
「こっちは5人掛かりだぞ…」
「何てヤツだよ…」
「くそッ、口が切れた…」
敗れてしまった。流石に数が違いすぎた。子どものケンカは力より数なのだから。
「ほらな!お前もヨエーからお前の親父もヨエーんだよ!」
「……」
彼は立てなかった。何度も立ち上がろうとしたができなかった。心が折れてしまったから。
「アレ?ナツ、あそこに寝てるのってロメオじゃない?」
「お?本当だ。てかなんで道の真ん中で?」
「バカ!倒れてるのよ!そんなことより早く助けてあげないと!」
「そ、そうだな。ロメオ、どうした⁉︎」
「…ナ、ナツ兄…」
「大丈夫か⁉︎何があった!」
「…俺…悔しい」
「⁉︎」
「…とーちゃんのこと…バカにされたのに何もできなかった…」
「‼︎」
「…強くなりたいよ…ナツ兄…‼︎」
「…そうか」
ナツはそう言うと優しくロメオを抱き上げギルドへ走って行った。
「じっちゃん!」
「なんじゃあ、騒々しい。また、お前宛に被害届がでとるぞ!」
「そんなことより治療を頼む!ロメオが!」
「ロメオじゃと?…‼︎誰にやられた?」
「ケンカらしいんだけど、相手が多かったみたいだよ」
ハッピーはナツが走り去った後、目撃者がいないか探し回っていたのだ。
「ロメオがどうかしたのか⁉︎」
「マカオ…」
「!…こんなにボロボロに…誰にやられたんだ!知ってんのかハッピー!」
「近所の子どもたちだよ。5人とケンカしてたみたい」
「5人掛かりだと⁉︎俺が張り倒してやる!」
「待つのじゃマカオ。子どもの喧嘩に親が手を出しちゃいかん」
「だがよぉ、マスター!」
「…そうだよとーちゃん」
「ロメオ⁉︎」
「…そんなことしたらとーちゃんがもっとバカにされちゃう」
「俺がバカにされる?」
何故自分が出てくるのかまったく分からず困惑するマカオ
「ロメオはな、マカオをバカにされてケンカを買ったんだ」
「俺のとーちゃんは弱くないって叫んでたんだって」
「そうか…マスター」
「なんじゃ」
「なんかクエストあるか?」
「…ハコベ山でバルカン討伐の依頼がきておる」
「それ、俺が受ける」
「俺も手伝うぞ!」
「いや、いい。俺一人でやらなきゃなんねぇ」
「…そうか」
ナツの申し出を断り、マカオは一人でギルドを出て行った。
息子の誇りを取り戻すために。
今回は短めですが、次からはもう少し長くなる予定です。
がんばってネギまも更新しますのでよろしくお願いします。
感想・ご指摘・アドバイス・評価お願いします