「じーちゃん、すげぇ魔法教えてよー」
「ダメじゃ、今から定例会に行くんじゃ」
「帰ってきたら教えてよね!」
「わかったわかった、なんでも教えてやる」
「へへっやったー!」
出発直前にやって来たロメオを適当にあしらい約束をしてしまうマカロフ。
「では行ってくるぞ」
「いってらっしゃい、お気をつけてくださいねマスター」
そしてミラにデレデレしながら定例会に向かった。
「ねぇ、S級魔導士はまだ帰ってこないの?」
「うーん、エルザならそろそろ帰って来るんじゃないかしら?」
早くギルドに入りたいロメオは毎日ミラにS級魔導士の行方を聞き、ガックリしながら帰るのをくりかえしていたが初めていい情報を聞けてテンションが上がった。
「本当⁉︎じゃ、誰か換装使える人知らない?」
「換装?ビスカなら使えるわよ」
「ビスカ姉だね?ありがとう!」
「元気ねぇ…」
エルザと聞き、ならば換装について教えてもらおうとしたが最低限使えないといけないと思い発動はできるようにしたいようだ。
「ビスカ姉!換装教えて!」
「な、なによ突然。エルザに教えてもらえばいいじゃない」
「そうだけど、今はビスカ姉じゃないとダメなんだ!」
「あ、あんたねぇ…」
「ビスカ⁉︎」
ロメオの意思は伝わるのだが言葉的に問題があり近くにいたアルザックが少々慌てた。
「いいけど、もう少し言葉を考えてから喋って…」
「え?」
ロメオは天然のようだ。
「まず換装はね、別の空間に保管してある武器とかを手元に呼び出しす魔法なの。例えば…家に置いてある剣を山の中で呼び出して使ったりね」
「…ふむふむ」
「それで、何を呼びたしたいの?」
「え?…考えてなかった」
「何よそれ…まぁ、とりあえず私の銃かしてあげるから呼び出してみなさい」
「うん!」
ロメオはビスカが呼び出したライフルを受け取りアルザックに渡す。
「え、え?」
「ちょっと持っててアルザック兄」
「う、うん」
突然渡され困惑するも大人しくもっている。
「えっと…どうやるの?」
「銃に自分の魔力をマーキングしてそれを目印に来いって呼び出すの」
「…来い!」
ポンッ
「あれ?弾だけ来ちゃった」
「呼び出せるだけでも凄いわ…」
ちなみにビスカは呼び出せるようになるまで時間がかかっていた。
「戻すのは?」
「いっしょよ、戻れってするの」
「戻れ!」
ヒュッ
「おおー」
「…凄すぎるわね」
弾はちゃんとライフルに戻ったようだ。
「今度こそ…来い!」
シュン
「やった!出来た!」
「…天才なのかしら?」
なんと二回のチャレンジで換装が出来てしまった。
「あとは何を呼び出すか決めるだけね」
「うーん…」
「焦らずゆっくり考えればいいのよ、呼び出す物は逃げないわ」
「そうだね。ありがとうビスカ姉!」
「構わないわ」
次の日フェアリーテイルはいつもより騒がしかった。
「た、たいへんだぁ!エルザが…エルザが帰ってきたぁ!」
「「なにぃ!」」
…ずーん…ずーん…ずーん、ずーん!
「やべぇぞ…」
「ああ、やべぇ…」
ナツとグレイが顔を真っ青にして震えている。
「エルザって誰⁉︎」
ルーシィは周りの慌てように怯える
「エルザってのはフェアリーテイル最強の女魔導士だ…」
「最強⁉︎」
「ああ、最凶だ…」
「何か違う気がするんだけど…」
「帰ったぞ」
「エルザさんお帰りなさいませ!」
「お帰りなさいませ!」
謎の連携によるフェアリーテイル式お出迎え。
「ミラ、マスターは?」
「今、定例会に行ってるわ」
「そうか…ナツ、グレイ、仲良くやってるか?」
「お、おう、俺たち仲良くやってるぜ…」
「あ、あい」
「ナツがハッピーみたい⁉︎」
あまりのキャラの変わり様に驚くルーシィ。
「うむ、喧嘩するのは仕方ないが仲良くしてるのが一番好きだぞ」
「あ、あい」
あのナツが怯える程の人物エルザ・スカーレット。人呼んで妖精女王「ティターニア」「最強の女魔導士」そして…
「カナ、なんて座り方してるんだ。酒は程々にしろ」
「むう…」
「ワカバ、吸い殻がおちているぞ。ビジター、踊るなら外で踊れ」
「…なんか凄いわね」
「風紀委員」と呼ばれている。
「ん?みない顔だな」
「わ、私この前入ったルーシィです」
「ほう、噂は聞いてるぞ。なんでも傭兵ゴリラを倒したりメイド奴隷を連れているとか」
「なんか色々間違ってるー⁉︎」
「エルザ姉!」
「お前は…マカオのところの…」
「ロメオだよ」
「そうか。それで、どうした?」
「フェアリーテイルに入ってもいい?」
「なぜ私に言う?マスターに言えばいいだろう」
「じーちゃんがS級魔導士の許可が無いとダメだって言うから…だからお願い許可して‼︎」
頭を深々と下げ拝み倒すようなロメオの突然のお願いにも戸惑うことも無く落ち着いて対応するエルザ。
「ふむ…少し待っていろ」
そう言ってエルザはナツとグレイの方へ向かった。
「ナツ、グレイ、手伝ってもらいたいことがある」
「エルザが俺たちに頼み⁉︎」
「ああ、帰ってくる途中に気になる名前を聞いたものでな。
「
「あい、それにエリゴールは暗殺系の依頼ばっかり受ける危ないヤツなんだ」
「あいつら法律無視だからおっかねーんだよなぁ」
「ナツがそれを言うんだ…」
「それで奴らが何かを企んでいるようでな、手伝ってくれ」
「おうよ」
「エルザに頼まれちゃしかたねぇな」
「すまないな、明日の朝駅に集合してくれ」
エルザは言うだけ言うと踵を返しロメオの方へ戻ってきた。
「またせたな、詳しくきかせてくれ」
「うん。それでね、入るにはS級魔導士の許可とその証が要るんだ」
「証か…例えば?」
「魔法を教えてもらって直接じーちゃんに見せるよ」
「そうか、では教えてやろう。着いて来い」
「うん!」
エルザはロメオを引き連れ華麗に去って行った。
「…とんでもない人ね」
「あい、それがフェアリーテイルです」
換装についてはオリジナルです。映画でSAOみたいな感じでやっていてよくわかりませんでしたので。
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