小説を読んだことがなく、アニメとWikiの知識で書いているので、そのようなミスがあるかもしれません。
ただ、今までこれで書いてしまっているので、このまま続けようと思います。
これからも1人称がいろいろと違うかもしれません。すみません。
だんだんと暑くなる街の一角。
広場にあるクレープ屋の屋台の前に、安倍と美琴は並んでいた。
美琴は早く自分の番が来てほしいのか、貧乏ゆすりをしながら、前に並ぶ安倍を睨む。
(なんだかなー)
安倍は天を仰ぐ。
きれいな青空が広がっていた。
安倍がどっかに行こうと言ってから。
まず初めにそれぞれ自己紹介。
その後、安倍、固法、美琴、白井、初春、佐天の6人は、街中を歩いていた。
その最中にここのクレープ屋さんがビラを配っていたのである。
ビラをもらった美琴が、足を止めてここがいいと騒いだため、今ここにいるのである。
安倍が全員の分を買ってくるといったのに、美琴はついてきて、今ならんでいるのである。
他の4人は木陰のベンチで場所取りをしている。
(しかしなあ)
安倍としては非常に居心地が悪い。
さっきから美琴が睨んでくるからである。
安倍は美琴がなんでここがいいのかといった理由の想像ができていた。
今日、数量限定、先着順でストラップを配布しているからだろう。
故に、さっき歩いていた時から、美琴には勝負の勝ち負けのことで睨まれ続けていたが、今はそれに、ストラップのことが足されて、にらみが一段と強化されている。
(意外と子供っぽいんだな)
初春ははしゃいでいたが、安倍にとってもレベル5と認定されている人間と会話をするのは初めてである。
レベル5は人格破綻者が多いというが、まあこんな奴もいるのかと、新鮮だった。
(それにしてもすごい人の数だな)
なぜかものすごい人の数が多い。
しかも、学生ではなく、その保護者の様な年齢の人も結構いるのである。
なぜだろうと安倍が考えていると、その答えが聞こえてきた。
「休憩は一時間です。あまり遠くに行かないでくださいねー」
バスガイドらしいお姉さんが声を張り上げる。
どうやら、学園都市見学会の人たちのようだ。
「お待たせしました。ご注文はいかがなさいますか?」
周りの観察をしていたら、安倍の順番が回ってきたようだ。
「あ、ああ。それでは、チョコバナナ1つに、イチゴの生クリーム1つ、納豆と生クリーム1つに、マロンを2つに、抹茶を1つ、お願いします」
「かしこまりました」
面倒くさいので後ろの美琴の分まで注文を終わらせておく。
美琴の方を振り向くと、もらったゲコ太ストラップを持って、はしゃいでいる子供に羨ましそうな目を向けている。
安倍がやれやれと思っていると。
「はい。どうぞ」
お姉さんが6つのクレープを渡してくる。
安倍は指の間に起用に入れると、左手で4つ、右手で2つ持つ。
「あと、こちらも」
そう言ってお姉さんがゲコ太ストラップを渡してくる。
「最後の1個ですよ」
何気なくもらった安倍の耳に、人が倒れるような音が後ろから聞こえてくる。
振り返ると美琴が両手を地面について嘆いていた。
「(すいません。ちょっと協力してください)」
安倍はストラップを1回店員さんに戻す。
「おーい。御坂ちゃん」
呼びかけにロボットのように首をぎこちなく回してこっちを見る。
「悪いんだけどさ、今、クレープで両手がいっぱいなんだ。御坂ちゃんの分も持っているから、店員さんからストラップをもらってくれる?そのままもらっていいから」
たちまち美琴は顔を輝かせ、がばっと立ち上がる。
「いいの!?ほんとにいいの!?」
「では、どうぞ」
「わぁ」
美琴の顔が輝く。
ゲコ太ストラップを持ち、その場でくるくる回りだす始末だ。
店員さんもあきれたような苦笑をもらす。
「ほらほら、はしゃいでないで行くよ」
「はしゃいでなんてないわよぅ」
もはや言うべき言葉の見つからない安倍は、待っている4人のもとへと行く。
「ごめんごめん。待たせたね」
「いえ、ありがとうございます」
佐天は、初対面の安倍をパシるということにちょっと抵抗を覚えたようだ。
「いいのいいの」
安倍はそれぞれにそれぞれのフレーバーを配る。
「安倍君、いくらだった?」
「ああ、いいですよ。さっきのバトルで時間をくった代金ってことで」
「え、そんな」
「いいんだよ、初春ちゃん。気にしないの」
「ですけど・・・」
「まあまあ、白井さんも。安倍君はこうなったら話を聞かないから、ここは彼のやりたいようにしておきましょう」
「そう言うこと」
固法もフォローに入り、お代は安倍持ちとなった。
クレープを食べることしばらく。
白井は聞きたかったことを口にした。
「そういえば、レベル0の先輩が、なぜお姉さまの雷を防げるのですの?」
「えっ!?やっぱり、さっき、ジャッジメントの支部で聞いた通り、安倍さんってレベル0なんですか!?」
レベル5と戦って勝てるくらいだ。
ああれは聞き間違いで、能力者だと思っていた。
さらに言うなら、レベル4はかたいと思っていた。
「ああ、あれねー」
「そうよ。なんでアタシの雷が聞かないの?」
「そうですよー。御坂さんはレベル5ですよ?」
安倍のあまりの気のない返事に、初春も質問する側に回ってみる。
「それじゃ、問題です。僕はどうやってあれをやっているでしょう?」
「わからないから聞いているんでしょうが!」
「ほら、御坂さんー。怒らないでー。安倍先輩が変なのは今に始まったことじゃないんですよー」
「そうですわ。先輩はそういうわけのわからない人なんですわよ」
「・・・」
「ほら、安倍君。泣いたふりなんてしないで」
「2人とも、先輩に対してずけずけ言いすぎじゃ・・・」
「佐天さんにそんなこと言われるなんて、心外ですね」
「いや、初春。さっきのは結構ひどいと思うけど」
「・・・誘電率だよ」
泣きまねをしていた安倍がぼそりとつぶやく。
「誘電率、ですか?」
初春はわけのわからないというように首をかしげる。
「空気に電気を通すのに、抵抗が発生しないと思っていたのかい?」
「発生しますわね」
「そう、ならば、それよりも低い抵抗のものを発生させればいいということさ」
「それより低いもの?なんですか?」
「空気の薄い場所だよ」
「「「「「・・・へ?」」」」」
あまりにあっけからんとした安倍の言葉に、5人ともフリーズする。
「空気がより少なければ電気を流しやすい。ならば、刀の切っ先だけ、かなりのスピードで振り回し、空気を薄くする事ができれば、雷はそっちへと誘導されるってわけさ」
「いや、それは、普通にやるより、不可能なことでは、ありませんか?」
驚きのあまり、初春の言葉はとびとびになる。
「僕の剣術流派は『終月流』。神速の剣術を真髄とするんだ」
「そう言えばそんなこと言ってたけど・・・。可能なの、安倍君?」
「できるよ。ついでに言うと、白井ちゃん」
「はいっ。何ですの?」
「君のテレポートも空気をテレポートさせれるようにできたら、こんなことができるようになるよ」
平然と言う安倍の言葉は、いまだに信じられないようなものばかりだ。
「しかし、この抹茶、意外といいな」
唖然とする4人を置いて、クレープを食べている安倍。
固法も一足早く復活し、クレープを食べ始める。
安倍は、言葉遣いも激しくなく、あんな戦闘の仕方をような人間には思えない。
腰の刀を除けば、どこにでもいるような中学生だ。
「このマロンも意外と行けるわよ」
「へえ、一口貰っていいですか?」
「どうぞ」
「それじゃあ、こっちも」
固法と安倍はそれぞれのフレーバーを交換しだす。
それを見た白井の目が怪しく光る。
「ほら、お姉さま。私たちも」
白井は美琴の口の方へと自分のクレープを近づけ始める。
「いらないわよ」
「そうおっしゃらずに、ほらほら」
ちょっと引き、逃げ始める美琴を白井は追いかけ始める。
「いらないって言ってんでしょ!何よ、トッピングに納豆と生クリームって!」
「ほらほらぁー」
「いらないって!」
美琴と白井が追いかけっこを始める。
それを見ていた初春がポツリとつぶやく。
「よかったですね」
「え?」
「御坂さんですよ。思っていたようなお嬢様ではなかったけれども、親しみやすくて」
「どーなんだかねー」
「何?初春ちゃんと佐天ちゃんは、御坂ちゃんがもっととっつきにくいと思っていたの?」
「まあ、レベル5って言われてるものね」
初春と佐天の会話に、安倍と固法も混ざる。
4人の目線の先には、子供たちに好奇の目を向けられながら、白井にアイアンクローをかましている美琴の姿があった。
美琴はこっちの視線に気が付き、自分の手元のクレープを見る。
その後、何か納得したような顔になり、近づいてくる。
「はい」
佐天へと自分のチョコバナナクレープを差し出す。
「はい?」
「味見でしょ?どうぞ」
ちょっとずれているような美琴の発言。
「お姉さまぁぁぁぁ!!」
「ん?」
美琴がいぶかしげな眼を後ろに向けると、そこにはムンクの叫びのようになった白井がいた。
「お、お姉さまはわたくしというものがありながら、さ、佐天さんと、か、間接的なキッスをぉぉ?」
「違うわよっ!」
またもや、白井と美琴の追いかけっこが始まる。
「あんたの友達にはついていけないかも・・・」
「あはは・・・」
佐天の言葉に、初春は乾いた笑いをこぼす。
ふと、初春の目に、厳しい表情をした安倍がうつる。
「どーしたんですか?」
「いや、あそこの銀行」
安倍は道路の反対側にある銀行を指さす。
「昼間っから防犯シャッターが下りている」
そう言って安倍はクレープの最後のひとかけを口に放り込むと、指を舌でなめる。
その後、腰の刀へと手を伸ばす。その時。
ドォォォォン!