【妹が】猿だと思っていた妹に猿だと呼ばれた件について【魔法使い】   作:かりん2022

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タグ追加しました。すみません。TSGLBLフルセットです。


ハピエンハピエン

「というわけで、上層部の手のものより早く傑を確保する。いいね?」

「おう!」

「わかったわ」

「了解です」

 

 

 五条先生は一年生達にそう指示を出し、お役人に紛れて潜入をした。

 依頼を山ほど任されたが、そんな時間稼ぎはガン無視である。

 都庁は占拠されており、魔法の建物と化していた。

 動く階段等あったが、そこは呪術師。そもそも、普通の人間の役人が普通に出勤しているのだ。スルスルと潜入し、そして安堵のあまり脱落した。

 

 呪霊に守られ、暖かくしてぐっすりと眠る傑の姿がそこにあったからだ。

 

「傑」

「ん、んん? 悟?」

 

 はっと傑は目を覚ました。

 

「わ、私を殺しに来たのかい? いいよ、心の準備は出来てる」

「……傑が主犯な訳?」

「そ、そうだよ。私は、呪術師の呪術師による平和な世界を作りたかったんだ。過労死とか絶対しない、その、いや、いいよ。話すことなんて何もない」

 

 傑は、それらが言い訳や命乞いのように思えて口を閉じた。そもそも寝ついたばかりで頭が働かない。まだ眠りたいと全身が訴えかけるかのようだった。

 

「話してよ。大事なことだ。それって七海が記憶喪失になってスッキリして帰ってきたことと関係ある?」

「呪術師だけの平和な村を作ったけど、誰もいつかなかったんだよ」

「今回の件については」

「村を作るのに協力してもらったから、今度は魔法使いの支配を試す番。もう、オブビリエイト……毎日忘却呪文を掛けるのは嫌なんだってさ」

「そっちも過労死が嫌だから?」

「そう」

 

 そう、究極的に考えるとそうなのだ。

 

「そうだよ。私達は、過労死しない世界を望んでるんだ」

「今んところすげー裏目に出てるけどな」

 

 眠たいからこそ本音を溢す夏油にため息を吐き、そして五条は夏油を抱え上げた。

 

「眠そー。寝てていいよ」

 

 そうして、夏油傑は確保された。

 

 

 

 

 

一方その頃、優も親友の魔法界最強に確保されていた。

眠気には勝てなかったのである。仕方ないじゃない、大儀式後で疲れていたのだから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「悟?」

「傑。おはよ」

「うん、目覚めたのが予想外だったよ。私は死刑になるんじゃないのかな?」

「なんで?」

「なんでって……日本に宣戦布告したんだよ?」

「優がな。お前は人々を助けただけだろ」

「悟。流石にそれは通らないよ。通るわけがない」

「通した」

「は?」

「もう、明らかになっちゃったからな。今、日本政府に他に裏から干渉してる組織がないか問い合わせしてる。呪術規定は変更されて、魔法使いと交渉中。引き渡しの話とか出たけど、結局それぞれの組織で保護観察処分って事で」

「そんなの許されるはずがない」

「普通だったら許されないけどな。助命嘆願沢山来てたし、混乱酷いし、多少はな。オブビリエイトする分の労力を呪霊対策に回してもらう契約を結ぼうと頑張ってる所」

「という、事は……」

「お仕事、減るよ。過労死しない程度に減るといいな?」

「うん、悟……」

「その代わり、その。魔法使いと呪術師で、政略結婚する事になってさ」

「うん?」

「お前の相手、桜って魔法使いな。俺の相手は優」

「わ、私はいいけど……! 悟、君がそんな」

 

 私は焦った。何せ、相手はマグルと見下してくる魔法使いだ。うまくいくはずがない。

 優のマグル蔑視はものすごく酷い。

 

「調査の最中、日本転覆させる目的の魔法使いやら呪詛師やらが見つかって余裕ないんだよ」

 

「悟……私が、私のせいで」

 

 悟は優しく微笑んだ。

 

「傑。貸し一個だからな」

「わ、わかったよ。なんでも一個、君のいう事を聞くよ……」

「今、なんでもするって言ったよな?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「傑には、術式も見える目も捨ててもらう。猿になれって事だ」

 

 夏油傑はその言葉に、ゴクリと唾を飲み込んで、それでも当然の罪と受け入れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 そうして、五条悟と夏油優、立花 桜と夏油傑の結婚が決まり、ダブル結婚式が行われたのだった。

 

 

 夏油傑は、立花桜に縋り付く。

 

「桜ぁ……これはちょっとその無理があるんじゃあ」

「なんでもするって言ったでしょ」

「言ったけどさぁ」

 

 

 頭を掻いて、困惑した様子で夏油優は五条悟に訴える。

 

「悟! これはいくらなんでも、その」

「なんでもするって言ったよな」

「言ったけど!」

 

 なお、血のつながりのある者は魂的なあれやこれやをする魔法と相性が良かったりする。

 しかも夏油傑と夏油優のそういう魔法の相性は抜群だった。

 故にうまくいった。いってしまった。

 

 翌年、生まれた子供は呪術師で魔法使い。

 

 そして、美々子と菜々子は呪専に入学し、両者の宥和に努めた。

 

 そのご魔法使いの血が呪術と相性が良い事が発見されて、無事両者の血は交わっていくのだった。

 

 

 呪霊も魔法も公になり、不思議の国日本として独自の発展を告げるようになるのは、後の話。

 

 

 

 

「サールっ」

「うるさい、元サールっ」

「「喧嘩しないっ」」

 

兄妹喧嘩はいまだに絶えない。




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マシュマロ
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