「・・・ああ、兄様。・・・ああ、兄様、兄様、すみません、マレニアは敗れました。」
私の名はマレニア、だが、その意識もなくなる。
名も知らぬ褪せ人に敗れ、その身は朱き花となって・・・
もし、生まれ変わりというものがあるならば、私は・・・
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「大丈夫ですか!?この人、あいつらの仲間じゃないよな?」
私はその声で目が覚めた。
ゆっくりと起き上がり、周りを見回すがそこは私が知る世界とは全く違うということがすぐに理解できた。
建造物、地面、空気、あらゆるものが違う。
「ここは、どこだ?」
「お、目が覚めた。大丈夫ですか?」
「あぁ、だが、ここはどこだ?私が知っている場所と違う。もう一度聞くが、ここはどこだ?」
私は目の前にいる変わった服装の男に尋ねる。
「えっと、話が通じるから聞くけど、あんた、今ここを襲ってる連中のことは知ってる?」
「ここを襲っている者たちだと?いや、知らないが・・・」
「そうか・・・・・・・・・う~ん、あんた、見た目が騎士みたいだけど戦うことはできるか?」
「できるが・・・」
「よし!いきなりで悪いんだが、民間人を避難させる手伝いをしてくれないか?今は人手が足りないんだ。頼む!」
男は初対面の私に対して頭を下げ、頼み込む。今がどういった状況なのかはわからないが見ず知らずの私に対して頭を下げる程ということはかなりまいっているようだ。
「わかった。」
「助かる!早速で悪いんだけど、今の状況、なんとかできる?」
のんびり話をしている間にどうやらかなりの数の敵に囲まれているようだ。
「全員殺しても構わないのか?」
「あぁ、できるか?」
「無論だ。」
私は立ち上がりながらそう答える。
私は右腕の義手刀を構え、目の前の敵に斬りかかる。
目の前の敵は褪せ人とも違う、だが、人の形をとっているのであれば殺すのは簡単だ。
だが、如何せん数が多い・・・仕方ない。
「おい。」
「え?ちょっ!なんでこっちに来てるの!?これだと囲まれる!」
「構わない。それが狙いだ。」
「うおおおお!?」
私は男を抱え、飛び上がり、空中で義手刀を構える。
「え、う、浮いてる?」
「口を閉じろ。舌を噛むぞ。」
急降下し、下の敵を斬り刻む。続けざまに連続して周囲にいる敵を斬り刻む。それを何度か繰り返すだけで周囲にいた敵の殲滅は終わった。
「脆い、脆すぎる。こちらの人はこうも脆いのか?」
私は抱えていた男をおろす。
「敵は殲滅したが、これからどうする?」
「あ、あぁ、助かった。これからこの周囲一帯に逃げ遅れた民間人がいないか捜索するから手伝ってくれ。」
「わかった。それよりもいいかげん名前を教えてくれないか?」
「そういえば、まだ名乗ってなかったな。俺の名前は伊丹耀司だ。で、あんたの名前は?」
「私はみけ………いや、マレニアだ。よろしく頼む。」
「よろしく。」
こうして、私はこの伊丹耀司という男とともに行動することとなった。