ディストピアゲーに転生したら行政側だった件について   作:我等の優雅なりし様を見るや?

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ハートフルです。


【幕間】親子水要らず

夜の空をかき分ける様に聳え立つ無数のビル。

 

いずれ人が滅び、全てが消えたその先においても文明の墓標として遺るであろう鋼鉄の立方体の中ではこの巨大な国家を動かす為に数多の人々が蠢いていた。

 

現在のプロパガンダと矛盾する過去の記録の改竄、日本の支配下にある地区の住人同士の分断を煽る秘密工作に、その地区に“嗜好品”として中毒性のある飲料を配給する目論見、そして日本中のあらゆる通信の監視。この国を存続させ、更に巨大化させていくための試みが人倫を無視した最大効率で稼働する。

 

『官邸は先日の旧共産主義連合地区において行われた浄化作戦について、“大戦の遺物の排除は全ての国民の安定と未来に繋がる”との談話を発表し─────』

 

夜の都市に煌々と輝く立体映像の中でニュースキャスターは、和やかな笑顔で原稿を読み上げる。帰路に歩く者達が信号を待ちながらその映像を見上げているが、その浄化作戦が何を浄化したのか、それを知る者達はこの中にはいない。

 

都市の空気は澱んでいた。無論、空気そのものは生存においてなんの問題もないが、この都市には何かが腐乱しているような、そんな甘く饐えた臭いが漂っている。

 

それはこの日本という巨大な怪物の身体が壊死しつつある証拠なのか、はたまたこの国の栄華の下に這う無数の死の残り香か。そんな事を考えながら、焔は夜の闇に炎の軌跡を刻む。

 

前方を先導するかのように浮遊する銀色の球形のドローンはすぐ背後で燃え盛る炎の色を反射し、あたかも船乗りを導くセントエルモの火であるかの如くに煌々と光を放っていた。

 

背中に背負う炎の翼が火の粉を散らしながら揚力を生み、雲ひとつない夜景の輝く空を駆け抜ける焔を妨げる物は何もない。赫赫たる軌跡を夜空に引きずりながら、可憐なる不死鳥はこの国の更なる中枢を目指していた。

 

“官邸”。ただそう呼ばれる黒鉄の伏魔殿。

今や世界の中心の一つであり、あらゆる策謀の震源であり、そして畏れを以て語られるこのビルこそが彼女の目的地である。

 

窓一つなく、夜に沈み込んでしまいそうな程に滑らかな漆黒によって作られたそのビルの内部を窺い知る事は外部からは不可能。

 

凡ゆる銃火器、ミサイル、異界由来の怪異、そして戦略級の異能ですら弾くその外壁に守られた文字通りのブラックボックス。

 

それに吸い寄せられるように降下するドローンを追い、夜を切り裂く様に羽ばたく紅蓮の翼が一際大きく広げられる。

 

真昼の如くに周囲を照らしながらビルの正面へと着地すれば、焔の来訪を見慣れた顔達が出迎えた。

 

「身分証を拝見します、閣下。」

 

光のない瞳に、個人という物を徹底的に削ぎ落とした無個性な顔つき。その顔がズラリと一列に並ぶ異様な空間の中から一歩踏み出した1人の男が、揺らぎのない感情の起伏を感じさせない声で告げる。

 

彼女の義理の弟にあたる朱羽亜門と同系統であるクローン兵へと手首に嵌めたデバイスから投影した半透明の身分証を提示しながら、焔はため息を吐く。

 

赫羽焔(あかばねほむら)、官邸から呼び出しを受けて来たわ。」

 

普段接している彼と同じ顔ではあるが、根本的に何かが違う。それは自由意志の有無であり、柔軟性の有無であり、そして何よりも死の香りの差だろう。

 

身分証明書を確認したクローン兵が即座に姿勢を正すと共に居並ぶ全員が鋭角的な───機械的な敬礼を行う。

 

完全武装の兵士達が己よりも一回り小さい焔へと敬礼を行うその様は何処か微笑ましさを感じさせる光景ではあるが、其処に漂うものは戯れの気配ではない。

 

「失礼致しました、閣下。どうぞお入りください。」

 

絶対の忠誠と服従。鋼鉄のように、雨風に晒され続けた巌のように、硬く頑ななその意思を体の全身から放出しながら、クローン兵達は一糸乱れぬ動きで門の前から左右へと分かれ、焔へと道を作る。

 

門へと続くその道へと足を進めようとした焔は、足を止めると共に何かを思い出したかのように振り向いた。

 

「貴方達、ケーキは好き?」

「仰られている事が理解しかねます。小官等に摂食は必要ありません。」

「実は全員、デフォルトでショートケーキが好きって設定されてたりしない?」

「我々の思考パターン及びこれへのプログラム内容は機密となっております。」

 

銃を胸の前に構え、虚空を見つめながら告げるその無機質な声にやれやれとため息をつきながら焔は苦笑を浮かべる。

 

「そうよね、聞いてみただけ。お勤めご苦労様。」

 

その言葉を最後に赤い燃えるようなツインテールを靡かせ、焔は伏魔殿へと歩み出した。

 

「クローン、クローン……所詮は別の生き物を人間っぽく見せてるだけの大量生産の模造品。じゃあ何なんだかね、彼奴は……。」

 

いつの事だったか、彼奴は仕事終わりに何をしてるんだと気になって法務省の職員用の部屋に踏み込んだ事がある。

 

『課長、これは私のものです。欲しければご自分で甲金フーズからデータを買ってください。……差し上げませんからね。』

 

プラスチックのフォークを握り締め、合成素材のショートケーキを前に微かな拒絶の意思を全身で示しながら立ち上がっていたあの人間臭さは一体どこから来たものなのか。

 

通常のクローンならば無味のカロリーチューブで済ます食事を態々(わざわざ)料理という手間を挟んでから摂取している事に人間味のようなものを感じるし、無表情に無機質な声は変わらぬというのに、行動だけでこうも印象は変わる物なのかと当時は驚いたものだ。

 

密かに甘党である己の弟の事を思い出していれば、焔を迎え入れる巨大な怪物の口のように門を閉ざしていたゲートが無音でなめらかに開き────

 

「……まーた何か企んでるわね。」

 

そしてその奥にある巨大なエントランスホールは静寂に満ちていた。数多の職員が行き交っている筈の国政の中心地はいつの間にやらテナント募集中の憂き目にあっていたらしい。

 

空虚だけが詰まったエントランスホールの天井から吊り下げられた、『強靭な支配、無敵の国家』という真っ赤な文字のスローガンが静けさの中で空々しく翻っている。無人のエントランスホールに漆黒の継ぎ目のない床へと焔の靴が触れるカツリ、カツリという音が響き渡っていた。

 

誰も居ないホールを横切れば、中央に設けられた円柱状のエレベーターのボタンへと触れた瞬間に待ち構えていたかのように開いた鉄扉の中へと乗り込む。

 

そしてまたもや当然の如くに行先のボタンも押さずに発進したエレベーターへと身を任せ、壁に貼り付けられた此方へと指を差しながら和やかに密告を呼びかけてくるポスターと睨めっこをすること十数秒。

 

チーン、という間の抜けた音と共に扉が開いたその先には、何処までも続く星空が煌めいていた。空に思い切り星屑を撒いたかの様に満天の星々が煌めき、星空の天蓋の下にどこまでも続く漆黒の空間が広がる。

 

そしてその非現実的な空間の中にただ一つ設けられた人工物である真っ白な安楽椅子に、魔神は悠然と腰掛けていた。

 

流れるような黄金の髪。華奢なその身体を包む薄桃色のネグリジェの裾から覗く手足は手折れる程に細く、まるで作り物であるかのような儚き美しさを湛えたその肉体は芸術の如くそこにあった。

 

安楽椅子の肘掛けに気怠そうに肘をつき、手を片頬に当てながら目を瞑るその様は、危うげな美しさと未成熟な可憐さを兼ね備えた天性の美とでもいうべきもの。

 

しかし、目の前の“コレ”はただそう見せているだけの擬態である事を彼女は知っている。

 

ゆっくりとその瞼が開かれ、紅玉の如き瞳がその下から現れる。ただそれだけの動作でありながら、常人ならば胸を掻きむしって果てていたであろう威圧を伴うその視線を焔は同じく真紅の瞳で見つめ返した。

 

「……おや、折角の親子の再会だというのに随分とテンションが低いじゃないか。ママの胸に飛び込んでこなくていいのかい?」

「遠慮しておく。だいたい、飛び込むほどないでしょ。」

 

吊り上がった嗜虐的な笑みに魔神の桃色の唇が弧を描き、それをピシャリと焔の言葉が打ち返す。

 

「なんとも可愛げのない娘だ。お前がこんなに小さくて試験管の中で揺蕩っていた頃は素直で良い子だったんだが。」

「受精卵の時に素直って何……?」

 

人差し指と親指をくっつけながらヘラヘラと笑うその様にげんなりとしながら、焔はいつの間にやら用意されていたもう一つの安楽椅子へと腰掛けた。この魔神のいうことを一々本気にしていたら日が暮れるどころか宇宙が熱的死を迎えかねない。

 

「私をここに呼んだって事は何かあったんでしょう。異能調整局の局長としてじゃなくて、魔神としての事が。」

 

その言葉に応えるように魔神が指を鳴らす音が響き渡る。

 

「先ほど、氷峰調整官に新たな任務を下してね。私とエリザ以外の魔神の反応があった神宿駅への突入及び、不完全に受肉した魔神のなり損ないの確保を命じた。」

 

虚空に浮かび上がった投影映像に映し出された己の部下に焔は眉を顰めた。氷峰裁歌、大戦時の戦争犯罪人にしてレジスタンスの現指導者である氷峰憐歌の妹。

 

姉と同じく戦略級の異能行使者として超常国防の一端を担う人材であるものの、過去のトラウマと強迫観念により精神的に不安定な彼女を単独で任務に?それも彼女の得意とする殲滅戦ではなく、調査と捕縛とは。

 

「……無茶じゃないの?」

「無茶だねぇ。私も成功するとは思っていない。だがこちらも君の活躍で向こうの駒を一つ手に入れている。いやはや、最序盤で落ちるような駒ではなかったのでね。エリザが駄々を捏ねまくるものだから、こちらも不利な手を一手打ってあげたのだよ。」

 

やだーーーー!と両手を振り回しながら地面を転げ回るゴスロリの魔神を脳裏に幻視しながら、焔は拳を握りしめる。部下が捨て駒扱いされている事に思うところが無いでも無いが、今更それを言っても詮なき事だ。

 

「あれは私じゃないわよ。亜門のやったこと!それも慣れない潜入用の義体で……。」

「ああ……あれは実に良かった。ルールを破って時間遡行して生で見る事を悩むほどに良かった。くふ、ふふふふふっ!あー、実に良かったなぁ、あれは……。」

 

頬を赤らめ、過去の記憶へのトリップを開始した魔神へと呆れ果てた視線を向けながら焔の頭に違和感が掠める。幸福、至福の絶頂にいるようでいて、この魔神の纏う雰囲気にはどこか怒りのようなものが混ざっているような気がする。

 

「ああ、本当に良かったよ。そして、彼をその後すぐに氷峰調整官に同行させた。」

「……え?ちょ、ちょっと待ちなさいよ!あいつは任務を終えたばっかりじゃない!そんな続け様に───」

「だが!」

 

安楽椅子から立ち上がり、詰め寄る焔を遮るように魔神の手の下で肘掛けが砕け散る。

 

「その彼が私の視界から外れた。世界を俯瞰するこの私の視界から消え失せた……!」

 

焔は息を呑む。魔神から怒気と共に生命に否を突きつける絶死の気配が漏れ出ている事にではなく、その意味することに。

 

「それ、は。」

「私の全知が及ばぬものは三つだけ。一つは私、もう一つは未来、そして───魔神の影響下にあるもの。全く悉く想定を超えてくる男だ。早々に魔神の墓を暴くとはな。」

 

焔は椅子を蹴飛ばすように立ち上がり、先ほど自分が降りたエレベーターへと走り出した。冗談ではない。本当に死んでしまう───自分の家族が!無能無敗、最強の量産品。そう喧伝こそされているが、彼は無敵ではない。

 

法務省異能調整局第一課は異能による犯罪防止、及び異能戦を担当する攻勢部隊。その中でも朱羽亜門は一対一に特化した戦闘員だ。あらゆる環境、あらゆる状況、そしてあらゆる敵との戦闘において彼は理論値を超えて勝利し続けてきた。それでも、限界はある。

 

己が魔神と共に生活し続けてきたからこそ分かる。魔神とは、規格外をそのまま形にしたようなものだ。限りなく全能に近く、限りなく全知に近い。万象を支配し、空間を歪め、人心を操り、そして何よりもその存在の強度があらゆるものを凌駕している。

 

スケールが違う。ゴリアテとダビデどころの話ではない、蟻と巨人の戦いが成り立たないのと同じように、もし仮に神宿駅の内部に魔神がいたのならば────彼は、間違いなく死ぬ。

 

だが、救援に向かおうと伸ばした手は空を切る。魔神が指を鳴らした瞬間にエレベーターは黒板から文字を拭いとるように消え失せていた。ゆっくりと振り返る焔の周囲から火の粉が湧き立つように舞い上がり、その瞳が爛々と赤き光を放つ。

 

「……なんのつもり、ママ。」

「逸るな、我が愛しき娘よ。お前をここに呼んだのは救援に向かわせるためではない。というか、そんな事であれば連絡で事足りるだろう。例えばお前が全く活用してくれない家族のグループチャットとか────」

「良い加減にして!もし仮にあの異界の震源地が魔神だったとしたら、それがたとえ亡骸でも死ぬわよ、亜門は。」

 

「死なないさ。あいつは死なんよ。死ぬものか。何度、彼は絶死の予言を受けた?くふふっ、そうとも。死に瀕するは彼の独壇場の合図に過ぎないことを忘れたのかね?」

 

悠然と足を組み、虚空を見詰める魔神へと焔は(かぶり)を振る。

 

「それとこれとは話のスケールが違うわ。相手は────」

「では我が真名、アマイモンにおいて告げよう。彼はいつものように勝つ。故に私は彼を血族に迎え入れたのだから。」

 

厳かに魔神は告げる。名とは実存を縛る楔であり、魔神において真名とは絶対遵守の宣言となる。真名において告げた言葉は真実であり、それが未来の事柄を指し示した時には心からの確信を示す言葉として発せられるのだ。

 

即ち、この少女の形をした魔神は───天威喪音は、心の底から亜門という存在が魔神を打倒すると信じきっている。一切の曇りも翳りもなく、心の底から。

 

「それに、彼奴にはお前の先代の忘れ形見がついている。魔神の亡骸如き、容易く調理されるだろうよ。」

 

その誓いを立てるのであれば、彼女から言えることは何もない。深々とため息をつきながら蹴り飛ばした椅子を立て直し、どさりと腰掛けながら思い出したように問う。

 

「ん……?じゃあなんで私、ここに呼ばれたのよ。」

「我が娘ながら鈍いことだな。暇つぶしに決まっているだろう。」

「はぁ!?」

 

そして再び椅子が蹴り飛ばされ、宙を舞う。

 

「そんな事のために態々ここに呼んだの!?しかも官邸の内部を丸々異界にして!?」

「そんな事とはなんだ、死活問題だぞこれは。考えてもみろ、私にとってはどこを見渡してもほとんど全てが既知であり、つまらん事物だ。その清涼剤たる彼は私の視界外に失せてしまった!全くもって退屈この上ない!」

「チェスでもしてなさいよ、お友達の魔神と。」

「私の手番はもう終わった。全く、知識を支配領域にする*1のは辛いものがあるな。討たれる前に退屈で死ぬぞ。」

 

なまじ朱羽亜門というイレギュラー中のイレギュラーの観察に慣れてしまったせいで、今の彼女にとっての退屈しのぎのハードルは天井知らずである。呆れたように頭を掻きながら、焔は虚空を指さす。

 

「じゃあ、もう片方の魔神のなり損ないでも見れば良いじゃない。彼奴だったらママの全知の対象外でしょ!」

「行動原理が脳筋すぎて飽きた。氷峰調整官にジャーマンスープレックスをかけていたところまでは笑えたが、展開がワンパターンでつまらん。」

 

その言葉と同時に焔の首筋を誰かの指が這う感覚が伝う。撫でるように、愛撫するように、這いずる蛇の様に焔の首筋をなぞり、鎖骨へと降りてきた真白く細い指の持ち主である魔神はビスクドールと見紛うほどに───病的なまでに整ったその顔を焔の耳元に寄せ、吐息混じりに囁いた。

 

「もう、私の言いたい事は分かるだろう?私に何か未知を見せてくれ、我が愛しき娘よ。この飢えを、この渇きを、満たしてくれ。」

 

魔神、アマイモンは彼女を愛している。それは自らの血肉を培養して作り出した命だからではない。元よりそんな真っ当な親としての愛など持たぬが魔神という種族である。

 

魔神の分け身を素体として生み出された故に、アマイモンの権能たる全知の範疇にない赫羽焔とは彼女にとって”興味のある”存在。どこまでも広がる退屈な世界において手慰みで遊べる代物が彼女の娘なのだ。

 

愛している。彼女は焔がもたらす未知を愛している。自分の体から生まれ落ちたものが如何に成長し、如何に歩むのかというその未知を。だがそれは同時に、焔が彼女の予想の範疇に留まった時点で消えてなくなる愛でもある。

 

彼女が愛しているのは予測不能という要素であって、赫羽焔という少女ではないのだから。

 

そして赫羽焔はその愛の本質を知っている。どれだけ親として振る舞おうが、心がある様に振る舞おうが、魔神という存在が人の理解の中に収まる存在ではないことも知っている。

 

美しき少女の形をしたこの存在が語る愛は”興味”であり、容易く消え去る代物であることを彼女は知っている。だがその上で、焔は自身の母親として振る舞うこの魔神を愛していた。

 

己と同時に魔神の血肉から生み出された数百人の姉妹達。そのどれもが魔神の全知の範囲になかったが、全知を持たずとも魔神とは超越者。全ての知識を司ると謳われる魔神にとっては全てが予想の範疇であり、それが確認された者達から殺されていった。

 

その果てに得た愛を、失い続けた果てに得た家族を、彼女は薄氷の上に成り立っているものであると知りながら愛している。

 

「──────いいわ、ママ。まだ私を”愛させて”あげる。」

 

刹那、その髪よりも赤き炎が燃え盛り、ツインテールを束ねていたゴム紐が灰となって風の中に消えて行く。火の粉が舞い散り、焔の名の通りにその身体を生命の象徴の如き紅蓮で包み込めば、その炎の只中で魔神は大笑と共に手を打ち鳴らす。

 

「くふっ、くふふふふ!本当に生意気で愛おしい娘だよ、お前は。では─────」

「じゃあフェニックス一発芸やるから見てなさい。」

「嘘だろうお前、この流れでそれか?」

「なによ、第三課の連中を酸欠に追い込んだ鉄板ギャグ見たくないの?」

 

夜は更けていく。歪な愛を、歪な関係を、さりとてどちらもそれを知りながら続く異質な愛を交わしながら、母と娘の団欒のひとときが過ぎていく───────。

*1
アマイモン、あるいはアモンは未来と過去の知識を司る悪魔




これが歴代で1番長いです。なんでだ……。

亜門くんと春音ちゃんのハートフルで胸キュン()な物語は次回を予定しています。お楽しみに。
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