ディストピアゲーに転生したら行政側だった件について 作:我等の優雅なりし様を見るや?
男は生まれながらに非凡な存在だった。
何がどうしてそうなるのか、動くのか、それを突き止めたくて堪らなかった。身の回りにあるもの全てが気になって仕方なかったし、それを理解するだけの洞察力があった。両親は彼を神童と呼んだし、周りもそうも持て囃した。
だが悲しいかな、少年は予想以上に早熟だった。万年筆の仕組みも、車の仕組みも、人間の仕組みさえも、幼年期には全て理解していた。国に定められた最初の義務教育の6年間は、彼にとって苦痛で仕方がなかった。人よりも動物に近しい思考レベルの者達の幼稚な社会の中で、彼は砂を喰むような日々を過ごした────その頃にはもう、彼を神童と呼ぶ家族は居なかった。神に見紛う才覚も、度が過ぎれば化け物に見えたのだろう。
しかし、幸運にも彼は退屈さを感じることは無かった。形あるものへの理解に飽きた私は、その目を次に向けるべき先を知っていた───つまる所、世界。この世界を運営する法則、宇宙を宇宙たらしめる理屈。これまで幾千もの先達が挑み、知恵の殿堂に名を連ねてきたそこに、彼もまた足を踏み入れた。
彼の叡智は言葉を選ばずに言うならば、常軌を逸していた。稀代の天才であるフォン・ノイマンが火星から来た男と称されたのと同じように、彼もまた人の領分を逸脱した頭脳を以て、数多の発見と革新的なブレイクスルーを成し遂げたのである。
彼を知る者達はこう嘯く。もし仮に彼がローマ時代に生まれていたならば、その十数年後には蒸気機関の発見が為されていただろうし、中世に生まれていたならば、原子力は人類の手に数百年早く収まっていただろう。そして、現在に生まれた彼が作り出す世界は想像もつかない───と。
だが。だが、しかし。彼の叡智はもはや、この宇宙が持て余すものであったらしい。
彼は解き明かし続けた、世界の理を。挑み続けた、まだ見ぬ境地に。果てなく広がる未知へ手を伸ばし、処女雪のようなそれに自らの手で触れ、輪郭を確かめ続けた。
だが、見えてしまう、感じてしまう。彼の頭蓋の内側に揺蕩う、たかが数千グラムの呪わしき
知れば知るほどに世界は狭くなっていく。昨日まで未知であった現象も、その構造を解き明かしてしまえば、既知の法則に従うありふれた事象へと成り下がる。あれほど心を躍らせた世界が、あれほど果てなく広がっていたはずの未知が、気がつけば手の届く範囲に存在しなくなっていく────それは、凡人には理解し得ぬ絶望の形。
人類が幾千年もの歳月を費やしてなお、その片鱗に触れることさえ叶わぬ深淵。世界の真理、宇宙の理。無数の才人が人生を賭して挑み続けた難題の数々を、彼は次々と解き明かし、既知という名の墓標を立て続けた。止まることのできない知識欲という餓狼を飼い慣らす事もできず、さりとて己を止められる難題も見つからず。
無論、彼は全知ではない。未発見の天体も、未観測の現象も、未解決の技術的課題も幾らでも存在するだろう。空の向こうには幾千億もの銀河がある。そこには人類の知らぬ惑星があり、人類の知らぬ物質の組成があり、或いは人類の想像すら及ばぬ天体現象が存在するのかもしれない。幾千、幾万の未読の本が並ぶ手付かずの書庫。だが、しかし。
光の速度に限界がある以上、恒星間の距離とはあまりにも絶望的だった。近隣の星系に探査機を送り込むだけでも途方もない歳月を要する上に、ましてや銀河の彼方に足を伸ばすなぞ今の地球の技術では夢物語に過ぎない。
それらの問題も彼が提唱した理論のいくつかを用いれば解決も視野に入るはずだった。だが、彼の技術をそんな
アメリカがアポロ計画で月に降り立って以降、人類は未だこの惑星から他の星へと人類を到達させることができていない。あれは冷戦という世界情勢と政治が生んだ、宇宙開発競争による産物でしか無く、単なる知的好奇心だけでは人も、金も、世界も動きはしない。
彼は人間という種の性質を理解していた。知恵の実を食し、原罪を背負ったとされながらも尚、その知恵は真理の探究ではなく即物的な事にしか用いられない。だが、それを責めることはしなかった。彼には自らこそが異端であることを理解するだけの客観性と分別が備わっていた。彼は世界を攻めるのではなく、部屋に篭り、ペンを紙に走らせ、プログラムを弾き、頭蓋の中で旅に出る事にした。宇宙の果てを目指せないのなら、宇宙の始まりへと至るために。
宇宙マイクロ波背景放射には初期宇宙の情報が刻まれ、軽元素の存在比は宇宙が歩んできた歴史を饒舌に語る。この様に宇宙とは実に律儀なもので、己の歩んできた歴史を観測可能な現象として、地面に点々と落とされたパン屑のように散りばめてくれている。ならば、その痕跡を辿れば良い。地球という小さな惑星に身を置いたまま、宇宙の歴史を逆算することが彼に残された最大にして最後の未知だった。
宇宙の起源。有史以来、幾千もの哲学者と神学者、そして科学者が挑み続けた永遠の難題。何故、何も存在しないはずの場所に、万物が生じたのか。何故、時間は始まり、空間は広がり、物質は存在するに至ったのか。
そして何より───何故、この宇宙は存在するのか。
宇宙の膨張から初期条件を逆算し、時空の幾何学的構造を解析し、量子論と重力理論の接続を試みた。幾度となく仮説を立て、検証し、棄却した。既存の理論に不備があれば修正し、必要とあらば新たな数学的枠組みすら構築した。────そして、彼はこの宇宙という一冊の学術書の最初のページに記されている事を知ったのだ。
結論から言えば。彼が構築したあらゆる理論、あらゆる仮想環境、あらゆる計算において、
彼の研究はビッグ・バンそのものを否定し無かった。宇宙がかつて極めて高温高密度の状態にあったことは、数々の観測結果が裏付けている。問題は、そのような状態が如何にして成立したのか、という点にあった。時間も空間も、物質もエネルギーも。
この宇宙を構成するあらゆるものが、何故そのような初期条件を持つに至ったのか。既存の物理法則をどれほど精緻に組み合わせても、その根源だけは導き出せなかった。まるで、何者かが宇宙という方程式に、外側から勝手に初期値を書き込んだかのような────
────図らずとも、碩学の天才は超常なき世界で超常を立証した。
物理法則を絶対とするこの世界の起点こそが、法則からの最大の逸脱。その矛盾を彼が認識した時点で、絶対法則という定義は既に崩壊した。例外のある
するりと内側から微かに亀裂の入った世界の壁を越え、魔神の触手はこの世界に伸ばされる。そして、囁いたのだ。
『この宇宙で最も進んだ知的生命体は君達さ。君達人類よりも遥かに進んだ異星文明も、知性を獲得した未知の生命も、何処にも存在しない。今後百年、一千年、いや……少なくとも君の存命中は、この宇宙において“未知”と接触することはないよ。』
彼にとっては毒にも等しい、甘露の一言を。
◆
────新宿駅。
1日で305万人が利用する超大規模駅であり、都市という巨大な生命の隅々に人間という最小単位を行き渡らせるための心臓が如き場所。一国の人口に匹敵する利用者を抱えるその駅は、始発から終電まで常に喧騒に満ちたものであるはずだった。
だがそこに今や人影は残滓すら見てとることは叶わず。列車の車両は無惨にも地面に横転し、そこかしこに破壊の痕跡たる
「はぁっ、はぁっ……!」
かつてホームがあったはずの場所。冥府もかくやと言わんばかりに無数の死体が転がるその場所は、血錆の臭いと黒煙によって接見されていた。屋根はひしゃげ、
かつては人に満ち、されど今は死の静寂に満たされた廃墟に膝をつき、息を荒げる少女。その身を包んでいた白色の荘厳な装いはそこかしこが破け、体からは名状し難い
かつては美しく結い上げられていたであろう紫髪も今やざんばらに解け、されど尚も薄れぬ美が宿る
「……それだけの力がありながら、無辜の命を顧みないとは……!恥を知りなさい!」
その視線に応えるは、黄金を戴く二柱の
「おやおや。心配せずとも、彼らは私達が殺したことにはならない。この記念すべき瞬間は後ほど過去となり、剪定させて貰うのでね。そうだな……列車事故というのはどうかな?ベタだがね。」
小馬鹿にしたような笑みを浮かべ、肩をすくめるは、矮躯を黒スーツに赤ネクタイという外見に見合わぬ堅苦しい装いで包む魔神。その身を包む闇夜の帷をそのまま引き裂いて纏ったかのような黒衣は人の技では到底作りえぬ代物であり、一見すれば
「あはは、138億年もここに引きこもってた割には結構やる方じゃない!でもでも、百億年ぶりの
それに返すように鈴を転がしたかのような無邪気な笑いを漏らすは、全身を赤と黒のゴシック・ロリータで包んだ魔神。スーツの少女と同じ美しい黄金の髪をツインサイドアップに結い上げ、片手に畳んだ日傘を携える様は名家の令嬢を思わせる。
アマイモン、そしてエリザベート。両者が泰然自若とばかりに気ままに振る舞うその様は、満身創痍で地に膝をつく少女との対比によって、何よりも如実に勝者と敗者のコントラストを織り成していた。
「ハッ、招かれざる客に尽くす礼儀なぞありませんわ。特に、貴女方のような不埒者達には……!」
「……一つ、尋ねても宜しいですの。」
「おお、何なりと。」
「────此処にはどうやってお越しに?」
もはや誰も名を知らぬ、彼女の生前の存在。時間の概念すら超越せし遥かなる太古、幾千万の宇宙を灰燼へと還しながら行われた壮絶なる魔神同士の
そも、魔神とは思考する法則。意思を持つ概念。一度顕現すれば、その世界の法則を不可逆に書き換える大災害にすらなり得るもの。だが、“それ”は魔神の死体───高濃度の異界法則の具現であり、されど死したが故に意思を持たぬ概念。それが隕落した場所はよりにもよって、未だ何の現象をも経験していない無垢なる虚無の世界であった。
虚無へと流れ込んだ魔神の亡骸は、自らが本来司り、世界を占有するはずであった法則を喪ったままに、競合する法則や世界すらない概念の真空地帯へと身を置く事になる。意思を持たぬ概念、思考せぬ法則───それは無垢なる
その瞬間こそがあらゆる存在の始まりであり、そしてやがて来る終末を逆説的に決定づけた
敷かれた法則は“無”。故にそれは万物に本来の振る舞いを許す事となると同時に、それを超える一切の超常を許すことなき絶対的な法則として、長らくこの世界を席巻してきた。故にこそ、彼女は問う。
その超常の化身たる魔神が、いかなる外法を以てこの世界に顕現せしめたか?
死してなお、魔神故の不死性を以てその存在を保ち、この世界を見守り続けた存在として───この世界において唯一の法則を律法せしものとしての自負と責任を宿したその瞳は、
───されど。その問いに答えたのは少女の予想に反して、可憐にして残酷なる魔神達ではなかった。
「私が招いたのさ、旧きモノ。……我等が大母にして、我等の旅路を阻し怨敵よ。」
死と超越者のみが支配するこの場において、差し挟まれるはずのない第三者の声。血で湿ったバラスト*1を踏み締めるくぐもった足音と共に、その男は現れた。
「なっ……!人間……!?」
血生臭い風に靡く白衣で痩身を包み、酸鼻を極める光景にあっても泰然自若。学者然とした出で立ちで、殺戮の場に映えぬ
「おやおや、もう来てしまったのかい?魔神の戦いに巻き込まれれば君とて死にかねないというのに。」
「そうだよ〜?センセー。貴方に死なれたら私達だって困るんだからね!」
それらを無視して此方へと歩みを進める身からは超常の片鱗すら感じ取れず、体躯から見て取れる身体能力も常人のそれを逸脱しない只の男。少女の目に映る人物は、どこまでも等身大の人間─────
(………いいえ。)
されど、その目だけが。此方を見据える蜂蜜色の瞳だけが、尋常ならざる意志に滾る。視線に物理的力が含まれているならば、とうに満身創痍の少女をすり潰しているのではないかと思えるほどに。
「……彼に何をしたのです。これほどの情念、人の身に収まるはずが……!」
「ハハハ!傲慢なことだ、無名の魔神よ。全ては彼が発端だ。おお、讃えようとも。この私にしては珍しく、心の底からの賛辞を以て彼を讃えよう!」
必然、思い至るは魔神による何らかの介入。だが少女の予想とは裏腹に、アマイモンは芝居がかった手つきで男を指し示しながら告げる。ケラケラと笑う顔には、しかし。この魔神の人となり……いや、神となりを知る者にとっては全くもって信じられない事に、敬意とすら呼べるものが微かに見てとれた。
それを見てとった少女は瞠目する。目に映るもの全てを嘲笑し、唾棄し、嘲弄せんとするこの魔神が、片鱗とはいえその類の感情を向ける───紛れもない異常事態に。だがその驚愕は、次いでアマイモンが放った言葉が齎した物に比べれば、足元にも及ぶべくもない衝撃であることを彼女は知る事になる。
「君も褒めてやりたまえよ。何せ君の世界の造物だ。彼はあろうことか超常の片鱗をも許さないこの世界で、独力で我々に─────」
静かに、しかし断固とした声色。決してよく響くような声ではなく、声量も声を張っているわけではない。だがそれでも、多弁な魔神の言葉を遮るには十分すぎるほどの何かが込められていた。男はゆっくりと人差し指を唇に当て、目線を少女から逸らす事なく言葉を続ける。
「私に話させてくれるかな?……私の事は私の口から話したい。」
魔神の言葉を常人が遮る。それも、陳情ではなく命令の形で。寸毫の瞬きの先に男がこの世界から消え去る事になる未来を幻視した少女は、それを止めるべく満身創痍ながらも手を伸ばさんとして────そして、その手は虚空で止まる事になる。他ならぬ、驚愕によって。
「……仕方あるまい。確かにこの場の花形は君だ、譲るとしよう。」
「やーい、マモちゃん怒られてやんの〜!」
軽く鼻を鳴らし、同胞たる魔神から揶揄されながらも、憤怒の気配を見せる事なく。魔神は驚くほどあっさりと舞台の主役に中心を譲るかのように一歩後退した。少女は呆然と、眼前に立つ男を見上げる。
「……何者ですか。私の前に立つと言うならば名乗りなさい、人間よ。」
血ぬれた顔を上げ、見下ろされる立場でありながら見るものにそれを一切感じさせぬ毅然とした佇まい。王器なるものが存在するならば、彼女こそがその模範であると万人に言わしめるであろう佇まいを前にして、されど桃色の髪を無造作に伸ばした男は頓着する事もなく淡々と言葉を続ける。
「……この瞬間を一日千秋の思いで待ち侘びていた、
柳のような男だった。その体は今にも吹き飛びそうなほどに細く、目を離せばかき消えてしまいそうな気配すらある。されど、その煮え滾るような意志を湛えた蜂蜜色の瞳は尋常のものではなく。背後に二柱の魔神をまるで従えるかのように立たせ、男は───新たなる未知を求めんとする碩学の狂人は、まるで何でもない事であるかのように言い放ってみせた。
「────私は羽曳冬光。人の黎明の為に死んでくれ、原初の魔神よ。」
◆
「それでだな!そこからグワー!となって、ドーン!だ!あの金色の魔神達が私をぐぃーんとして、私はバラバラにされたんだ!あの冷酷ピンク頭によって!」
地面に描かれていたのは棒人間……棒人間?いや、線がぐちゃぐちゃだから棒ですらないか……ヒモ人間?何はともあれ、ソフ子(そう呼ぶ事にした)の画伯っぷりを遺憾無く発揮している絵と呼ぶのも烏滸がましいナニカが地面をのたうっていた。
あれから数分。俺たちの詰問に答え、ソフ子が自分の身の上話を図説を交えながらしているのだが、これがもうマジで何を言っているのか要領を得ない。何だよグワーとなってドーンって。子供か。……なんかこうして話してると三頭身くらいのちびキャラ作画に見えてくるな、ポンコツすぎて。見た目は紫陽花とそっくりなんだがどうして……。
「……どう思う?」
「どう思うとは?」
「あの子の事だよ!頭に電気流しすぎたんじゃないの……!?」
「それは否めんな……」
こっそりと俺の脇腹を肘で突いてくる春音のあまりにもご尤もな指摘に、俺も渋々と頷く。この錯乱具合は確かに俺にも責任の一端があるかもしれん。
「こらっ!そこ聞いてるのか!?今、私が頑張って説明してただろう!」
「あ、あはは……ちゃんと聞いてるよ、ソフちゃん。えっと……やっぱり人違いじゃないかなって思うんだよね。貴女のお話聞いてると、そのピンク髪の男の人ってすっごく悪い人なんでしょ?私のお父さん、全然そんな人じゃないもの。」
こちらを指さし、やいのやいのと騒ぎ始めたソフ子に対し、困ったような笑みを浮かべる春音。
「誰にでも優しかったし、何ならお人好しすぎたくらいで……確かにピンク色の髪って珍しいけど、全然いないわけじゃないからさ。やっぱり他の人だよ。」
「む、むぅ……確かにそう言われれば、君もあの鬼畜桃色男の娘にしては優しい、か……?」
うーん。……どうだろうなぁ?春音の父親って作中では殆ど設定が明かされないからなんとも言い難い。回想シーンで出てくる時は温厚な親馬鹿学者って感じなんだが、実際に過去にアマイモンをこの世界に呼び込んでるのはほぼ間違いないっぽいし。
うんうんと唸るソフ子の頭を、微笑ましい物でも見るかのように春音が撫でているのを視界の端に捉えつつ、俺は頭をひねる。こいつの要領を得ない説明ではこの場所の真相も、こいつの素性も明らかになるまでは何年かかるかわかった物ではない。とりあえずは敵ではないようだし、よしんば敵対された所で何の実害もないと保留────
─────ぞくり。
刹那、俺の背筋を慣れた悪寒が這い上がる。それは死の気配が脊椎をなぞる感覚。この世界で誰よりも死を知るが故に至った、ある種の虫の予感。これから俺が命を失うことを宣告する、死の先触れ。
もしやと思いソフ子に視線を向けるも、こちらに敵対する気配は露ほども感じられず。となれば、未知の脅威からの襲撃と見て間違い無いだろう。……まぁ、いつもの事だがこちらから先手を打つことは難しいらしい。この生は情報収集に回るしかないか。
「……JDACS、全周警戒────」
少しでも“次”に繋げられるような情報を得る為、周囲の状況を確認せんとしたその瞬間。
────俺の目の前で、柘榴のように春音の頭部が弾けた。
死の巡礼、開始。