転生しちゃったみたいなので元いた時代を作りたい 作:Cucu
あれから2日が経ちました。
昨日は休養しました。だいぶ落ち着いたように感じます。
そして今日は計画をします。カエルちゃんと一緒にです。今後は私の配信であの世界を作り、カエルちゃんの配信では自由に、雑談やゲームで遊ぶ配信をすることになりました。
そしてなんと、カエルちゃんがリアルで私の家の隣に住むことになったのです。ちょうどお隣さんがアパートでで、そこに住むそうです。私にはアパートなの?って思うくらい四角くてよくわかんない見た目してますけど。
そんな簡単に引越しとか決めていいのかなど話したのですが、そこはカエルちゃんが止まらなかったです。その話をした時にはすでにそこに住むことになっていましたし....まあ、その方が常にコラボやゲームするのに楽だということで。でも、私にとても嬉しいことです。この世界について分からないことがあったら教えて貰えますしね。でも、一緒にやっていこうと約束はしましたが、まさかここまでなるとは思っていなかったですね。
ということで、今日は配信無しでカエルちゃんの引越しのお手伝いと、あっちの世界の準備をする予定ですよ。
ところで、この世界では買い物は行かず、ほとんどがネットの通販サイトで買えてしまうそうです。なので、私も本当の食べ物を食べたいと思っていたので、まずそのために冷蔵庫や電子レンジ、包丁などの調理器具が欲しいと思いました。でも、そもそものキッチンがないことに気づいてしまいました....他の道具たちも需要が無さすぎて売ってなかったし....植物がないんだから野菜とか動物とかもいないよね....当分、普通の料理は食べれなさそうです。ん?では無いあの謎のスティックは何でできた食べ物なんだ?と、謎が深まったところで、玄関のベルがなった。
「はーい」
「こんにちは〜!ミルちゃん!」
「こ、こんにちは?か、カエルちゃん、ですか?」
「うん、そうだよ!」
玄関のドアを開けると美少女が立っていた。外国人のような青い瞳に、綺麗なサラサラな髪の毛。整った顔立ちと少し高めの鼻。
「外国人....?」
「ん?私はこの国の人だよ?」
「そ、そうなんだ。」
「あなたほんとに別人?ミルちゃんにしかみれないんだけど。」
「本当ですか?というか、ミルちゃんと会ったことあるんですか?」
「あるよ!なんなら毎週のように遊んでたくらいね!」
「ま、毎週ですか....」
元気なカエルちゃんなら有り得そう。さらに、このカエルちゃんちゃんも一緒だったのならミルちゃんもかなり元気っ子だったのでは?
「今のミルちゃんは...やっぱりお姉さんって感じする。」
「あなたは想像より妹って感じがしますよ。」
「ええ〜、これでもミルちゃんのお姉ちゃんキャラでやってたのに〜!」
カエルちゃんがぴょんぴょん飛び跳ねながらもんくをいっている。
その元気っぷりでお姉ちゃんキャラはかなり厳しいかと思うのですが....
「あなたの中のお姉ちゃんキャラがどんなのかは知りませんが、もう少し大人のお姉さんを意識した方がいいかもですよ。」
「う〜、そっか〜....」
「あ、そういえば引越し終わりましたか?」
「ん?まだだけどあんなの一瞬じゃん。」
「え?引越しが一瞬!?」
「うん、あ、え?」
カエルちゃんが首を一瞬傾げて、はっと思い出したように手のひらを合わせる。
「あぁそっか!昔って引っ越しどうやってたの?」
「え〜と、引越しは引越し業者さんに頼んで、人力で丁寧に家具を運んでましたね。で、引越し先までトラックで運搬です。」
「は?え?あんな重いのを人力!?ありえないでしょ!?なんでボタンで収納して運ばないの?」
「ええ...マジですか...」
「?マジです。」
この後、カエルちゃんの部屋に行き、ポケットから取り出したボタンを押すと家具が出てきて、自動で配置されるのを目の当たりにし、驚いてしまう私であった。
◆
とりあえず、引越しも終わったということで、計画を立てることにします。いろいろ決めることがあるので結構時間をかけてじっくりと練りたいと思ってます。
「まず、どこに何を作るかですね...」
「え、そんなのどこも同じじゃないの?」
「あー、えっと、確かにこの時代はどこに行っても同じような家だったり、建物、風景が続いてるかもしれませんが、昔の世界は「都市」、「街」、「田舎」みたいな感じで、結構違ったんです。」
「へぇ、そうなんだ。ん〜、都市は分からなくもないけど、他の場所はどんな風になってたの?」
「まず、「街」は人々が住んでいる、いわゆる住宅地やそれに伴ってその人々が住みやすいようなお店や施設があると言った感じですね。住み良い感じです!」
私はこんな感じの場所を求めている。その方が私にとって住みやすいだろうし、楽しいだろうし。
「んー、イマイチイメージわかないなぁ。」
「多分、この辺りも住宅地なんじゃないですかね。」
この辺は窓の外の風景を見た限り、高い建物がそう沢山並んでいる訳では無いので、多分住宅街、都市部とは言わないけど、その近くにある場所的な場所だと勝手に考えていたんだけど....
「そうかな?全部こんな感じでよくわかんないや。ねぇねえ、田舎って何?」
「田舎はですね....なんっもない場所です。」
「なんっもないの?そんな場所行く人いるの?」
「いえ、観光地がない限り、そこに行く人はほぼ居ませんかね。でも、植物や動物、海や星空など自然が豊かで何も無くてもとても楽しい場所ですよ。」
田舎にはなんっもないのが定番ではないだろうか、ちょこちょこっと民家が数軒建っていて、近くに畑や田んぼ、川や海や山があり、たまにしか電車が来ない無人駅。虫も沢山いて、夏にはセミの大合唱、秋になるといい音を届けてくれる。ああ、田舎に住むのもいいな。ゆったりと満喫してリラックスできそうだ。
「自然かぁ...それも想像できないな。木を見た事があの桜の木しかないし....」
「そうですよね、まあ、その辺は私がいろいろネットに潜って写真とか見つけてきますんで。」
私が携帯電話で検索をかけようとすると、カエルちゃんにとめられる。
「ありがとう。でもまず、この世界に作る範囲だったっけ?を決めなきゃじゃん。」
あ、そうでしたそうでした。元々の目的を忘れるところでした。
「あ、そうですね。じゃあ、えっと書くものあります?」
「え、タブレットは持ってないな〜。」
「紙とペンでいいですよ。」
「紙って何?」
あー...
まさか紙までもこの時代では消え失せてるとは....確かに昔もそういう傾向があった気がするけど....
私はまたこの時代とのギャップに恐怖を感じるのであった。