とある転生者の術式構築《プログラミング》   作:一狩り行ってきます

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頑張ってもうまくいかない現状に絶望してました。
でも投稿。


3話

「はー…快適快適」

 

 夜中に雷が落ちたらしい。

 俺の部屋にある電化製品がほぼ使い物にならなくなっていた。普通だったら夏だし暑いんだろうが、俺の部屋はかなり涼しい。

 

「いやー、9年間努力してよかったなぁ…。エアコンがなくても壊れても涼めるんだから」

 

 転生?してから約9年。その間はひたすら努力を続けた。もう周りからは浮いてたよ。誰とも遊ばずに能力の訓練とか、体を鍛えたりとかしてたからなぁ…。それが実ってレベル5になったが、エアコンがわりに超能力使うのってどうなのかと思ったり思わなかったり。

 もうひとつの力の方の研究も進んだが、めっちゃ使いにくかった。応用はかなりできるが、これを使うのはかなり面倒くさい。いっそ上条みたいに分かりやすいやつが良かった。異能の力相手ならほぼ無敵だからなあれ。不幸なのには同情するが。

 

 ちなみに部屋を冷やす為に使っているのは|冷たい炎(・・・・)だ。炎の温度上げられるなら、下げられないかなーなんて冬に炎出して温まっている時に、ふと思いついて、もうひとつの能力を応用しながらやってみたら出来た。あの時は寒かったな。部屋の気温が多分0度下回ってた。

 

「あ、そういえば今日は補習か…。ん?補習といえば、今日が原作開始の日だな。安全ピン用意しとこ」

 

準備は万端。さて、|隣の部屋(・・・・)へ突撃といきますか。

 

 

_________________________________________

 

 

「おーい、上条いるかー?いたらドア開けろー」

 

 さてさて、あの神のせいで俺は原作に否が応でも介入させられるからな。俺の部屋の位置が上条の部屋の隣なのがいい例だ。なら準備万端にして迎え撃たねば。それとラッキースケベのあたりにはしっかりと混ざっておかないといけないだろう。これは外せない、絶対に。

 

 …上条の悲鳴だ。あいつ、何やってやがるんだ。仕方ない、自分で開けるか。

 

「開けてくれないから、自分で開けたぞー。なにやってんd          」

 

……………上条が、裸の女の子、に、噛み、つかれ、てい、る?

一瞬思考停止した俺は悪くないはず。俺は二人に気づかれているか?上条の方は気づいたが、女の子の方は気づいていない。ここで俺がとるべき行動はひとつ!

 

「………………失礼しました」

 

バタンっ!

 

 全力でドアを閉めることだ。そして上条がドアを開けに来るのを待つ。

 

「空さん、入ってもいいですよー…」

 

 ものすごく疲れた様子の上条に一言。

 

「ロリコン野郎」

「…」

 

ドサッ

 

 上条をノックアウトすることに成功した。俺をあんなイベントに巻き込まないのが悪いんだ!はっ!

 

「まあ、法律に引っかからない程度にしとけよ?うん。裸にしたりとかしやがって」

「そもそもそんなことしてねぇって!右手で触れたら服がバラバラになってしまっただけな んですがーっ!!」

「そうか、それなら安全ピンやるよ。これで服を一応留めておけるだろうしな。それと事情説明プリーズ」

「お前安全ピンなんて持ち歩いてんのかよ!まあいいか、実はな…」

 

_________________________________________

 

 

 今毛布にくるまって上条がバラバラにした服を安全ピンで直そうとしている少女――|禁書目録(インデックス)を裸にした経緯はだいたい原作と同じだった。

 神様殺しの槍に貫かれた聖人を包み込んだ布地、トリノ聖骸布を正確にコピーした『歩く教会』という|法王級(ぜったい)の防御結界を、上条が右手で壊したのだ。いくら強かろうと異能の力。上条の右手の前では無力だった。

 ちなみにインデックスは、10万3000冊の|魔道書(ヤバイ本)を記憶している。

 

「痛ったー……。あちこち噛み付きやがって、合宿ん時の蚊かお前は?」

「……、」

「はぁ……、自業自得だ上条」

 

 原作に見事に巻き込まれたな、俺。巻き込まれに行っただけかもしれんが。

 

「できた」

 

 と、ようやくインデックスが修道服を直し終わったっぽいな。大量の安全ピンがぎらぎら光っているけど。

 

「………………………………………………………………………………………………(汗)」

「えっと、着るのか?」

 

あ、上条余計なこと言うな!

 

「………………………………………………………………………………………………(默)」

 

ほらインデックス黙っちゃったじゃないか!

 

「着るのか、そのアイアンメイデン?」

 

 だからやめてやれって!面白そうだから口には出さないけど。

 

「………………………………………………………………………………………………(涙)」

 

 あ、ちょっと涙でてる。

 

「日本語では針のむしろという」

「う、ぅぅぅううううううううう!!」

 

 あ、テレビの電源コード噛み千切られかけて上条が土下座した。プライドなんてかけらもないな。まあ、こいつ金無いし当然か。うん。

 

「着る!シスターだし!!」

 

 インデックスが布団の中で修道服を着始めた。俺は後ろを向いたが、上条は思いっきり見ている。

 

「おい上条、後ろ向いてやれ」

「え?」

「着替えをじろじろ見るなんてお前変態か?」

 

 あ、ちゃんと後ろ向いた。

 さて、と…

 

「じゃあ、俺は自分の部屋に戻るから後はよろしく」

「ちょ、ちょっと待て空!」

 

 あ、いきなり立ち上がったせいでふらついて壁にぶつかりやがった。相変わらず不幸なやつだ。

 

「じゃあな~」

 

 俺はゆっくりと立ち上がり、上条の部屋を出た。




楽しんでいただけていたら幸いです。
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