学園戦争   作:黒猫黒

1 / 2
夢で見た物語を小説に落とし込んで行きます。
いつ終わってもおかしく無い物語。


始まりのピエロ

ーーー退屈な授業、退屈な夜学

 

「ここは、次のテストでも出るので、しっかり書き写しておくように」

 

「えー書く所多いし」

 

「ねー」

 

それ程多く無い板書に、文句の声を上げるクラスメート達

このクラスで唯一良かったのが仲の良い事だった。

 

「ここが黄色で、ここが赤で、うわっ間違えた消しゴム貸して」

 

「はい、って言うか桜のノートカラフル過ぎじゃないの」

 

「でも、黒板と同じ様にしなきゃ」

 

「馬鹿なの?」

 

思わず出た言葉は、本心だったがそれでもクラスメート達の笑いを誘ったらしい

 

「あははははは」

 

「居るよね、黒板通りに色変える奴」

 

「出たクロの毒舌」

 

授業中の私語もお構いなしなのが、低偏差値の夜間学校の特徴の一つかも知れない。

 

もう一つこのクロと言うのは、自分の事で髪の毛も目も黒い事からそう呼ばれている。

 

現代日本では当たり前の黒髪黒目だが、それが夜学と言うだけでとても貴重な存在となる。

 

クラスメート達は、とてもカラフルな髪の毛や目をしている。

 

染髪、カラコン当たり前なのである。

そこで黒髪黒目の上毒舌と言うか、口が悪い自分が浮かない、いじめられないのが、この十数名のクラスの唯一の良い所の明るさ、フレンドリーさなのである。

 

ーーーピンポーン

 

「えっ」

 

「インターホン?」

 

「放送じゃ無いよね?」

 

「静かに、先生が出ます」

 

板書していた先生が、久しぶりに口を開いたと思ったらインターホンを覗きに行く。

 

この学校は、インターホンの番号を押すと、押したクラスに繋がる仕組みなのである。

 

「えっうわっ」

 

インターホンを覗き込んで居た先生が、驚きの声を上げる。

 

前の方の自分の席から飛び出し、数人と一緒にインターホンを覗きに行く。

 

そこに写っていたのは、ひび割れた画面とピエロの様なマスクを被った人物が、ゴルフクラブでインターホンを殴っている光景だった。

 

「えっヤバくね」

 

「こわっ」

 

生徒の怖いと言う声に正気を取り戻したのか、先生が震えながらインターホンにでる。

 

「もっもしもし、こちら2−3組ですが」

 

先生の勇気を振り絞った声に対する返答は無く、インターホンから聞こえて来るのは、気味の悪い笑い声だけだった。

 

「へへへっ」

 

尚も画面を殴り続けるピエロに、先生が静止の声を上げる。

 

「何のつもりか分かりませんが、止めなさい警察を呼びますよ!」

 

その声にピエロは、ピタリと止まり先生はほっと息を吐く。

ーーがピエロはまた画面を殴りだす。

 

「呼べるもんなら、呼んで見ろよ!」

 

ピエロがそう言うのが早いか、インターホンが壊れるのが早いか、ピエロの叫び声とほぼ同時に画面が消えた。

 




ゴルフクラブを持ったピエロって怖いよねって言う話。
ピエロじゃ無くても怖い。

ヒロインほしいのですか?

  • 欲しい
  • 欲しくない
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。