JK農家のふぁんたじーな日常生活~異世界から帰ってきたら何故か幼女魔王がついてきた。それでも私は農家を目指す!~   作:ボコォ

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6 ステータスと禁忌魔法

「……ステータス、見たいですか?」

 

 受付嬢さんは、目をキラキラさせながら私達に聞いて来る。私はステータスにあまり興味がなかったのだ。

 

「私は、どっちでもいいけど……琴音ちゃんはどうするの?」

「我は……今の自分の力を知りたいのじゃ」

 

 琴音ちゃんの意外な答えに、受付嬢さんは石板みたいなものを出してきた。

 

「ステータスなんですが、この石板に手を置いていただくと、職業やステータスが表示されます」

 

 琴音ちゃんはちょこんと、石版に手を載せた。すると、ステータスが石板の上部に表示される。

 

=====

柊 琴音ひいらぎ ことね

職業:魔女

レベル85

 体力:860

攻撃力:810

防御力:800

 魔力:999

素早さ:810

 知力:980

 能力など:【魔力操作】、【禁忌魔法】等々、全20個

=====

 

「えっ! レベル85! すごいですね!」

 受付嬢さんが驚くのも無理はない。なぜなら……。

「冒険者登録をする際、たまにレベル20を超えてる人はいるのですが、最初からレベル85もあるのはどういうことでしょうか。ここに来る前、どこか別の場所でレベル上げでもしてたんですかね」

「我に聞かれても分からんのじゃ」

 

 私が説明することが面倒だと察した琴音ちゃんは、異世界からやってきたということは黙っておいてくれた。そんなことがバレたら……色々面倒くさいことになるのを、琴音ちゃんも分かってくれているようだ。

 

「……【禁忌魔法】?」

 

 琴音ちゃんのステータスを眺めていると、ふとその文字が目に留まった。

 

「あ、それは効果が強力すぎるが故に法律で使用を禁止・又は制限されている魔法のことですね」

 

「使用を禁止……?」

 

 ファンタジー系の世界には、お決まりのように魔法という要素が存在する。

 魔法は基本、あらゆる物理法則を捻じ曲げる事ができ、人類が進化と共に手にした「科学」では到底追いつけないものである。

 例を挙げるとすれば、何もないところから炎や水を生み出したり、怪我や病気を瞬時に治したり……ケースにもよるが、人を蘇らせることもできる。そんな、「非科学的」な存在の魔法は、不可能を可能にするのだ。

 

 過去に戻りたいと言って時間をさかのぼり、逆に未来に行ったり……と「時間」を移動すれば、歴史の改変が可能である。また、瞬間移動や空中歩行……移動の「制限」を無視することで、人類は自らの足で海を渡ることも可能になるのである。

 

 果たして、ここまでの自由が許されていいのだろうか。答えは否。許されていいわけがない。だから魔法を手にした人類は、きちんとルールを作ることにしたのだ。

 

「こんな感じで出来たのが<禁忌魔法>……という認識でいい?」

 

 受付嬢さんの説明が20分以上もあり、長かったのでざっくりとまとめてみた。一緒に説明を聞いた隣の琴音ちゃんも、関心している表情をしていた。

 

 それを補足するように、受付嬢が説明を続けたのだ。

 

「えっと……現在<禁忌魔法>に指定されているものをいくつかご紹介します」

 

 若干不安そうな顔で説明する受付嬢に、私も釣られて不安を感じてしまう。それは、<禁忌魔法>が非常に危険な物だと示唆しているからであろう。だが、説明する時ぐらいは不安にさせないよう、プロ精神を見せて欲しいと思ったのだ。

 

「発動した瞬間に相手の息の根を止める事ができる【即死魔法】。物を瞬時に移動させる事ができる【ディメンション・ムーヴ】。対象を自分の思うがままに操る事ができる【心変わり】」

 

 説明される<禁忌魔法>に私は恐怖しか覚えなかった。まさに、チート魔法……こんな魔法を使われたら、どんな相手も敵わないであろう。むしろ、そんな魔法の存在自体が、バランス崩壊を起こすのではと考えていた。

 

「時を止める系の物。過去や未来と言った「時間」を移動する物」

 

 インフレ度が前半の比ではなかった件。やはり、時間に干渉する系の魔法は、何かと制限とかされるのだ。

 

「あとは、天候操作系の魔法……ですね」

「???」

 他のと比べてなんかめっちゃふんわりした単語に、私の直感が警笛を鳴らしたのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

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