逸般UPOプレイヤーがNWOをプレイする話   作:LR44(ゆっくり)

11 / 84
 本話は『キャラ紹介(裏)』の内容に言及しているので苦手な方がいるかもしれません


第9話『流石に6徹はキツイや』

 ==========

 五日目。

【炎帝ノ国】の主力部隊と遭遇。【アローレイン】からの【スナイプ】でマルクスさんを落とし、ナギの【ワイバーンストレート】でミザリーさんを落としてから、ナギがシンさんを俺が瞬殺してから増援が来る前に離脱。戦果は金メダル3枚に銀メダル5枚だった。これで金7枚に銀5枚。ナギがクロムさんに持ちかけた交換がメダルを失った扱いなら合わせて金メダル8枚分。それとマップが結構埋まって来た。

 ==========

 六日目。

 もうメダルは十分だと判断し、マップ埋めに集中することにした。ほぼほぼ丸一日走りっぱなしだった甲斐あってマップは埋め終わった。とは言え、やっぱり真面目に探索しないと隠されたアイテムなんかは見つからないようで、6日間で1つも見つからなかった。メイプルさん辺りは探す気が無くても次々見つけてそうな気がする。後、夜中に流石に休もうと思って入った洞窟でメイプルさんと出会った。

 ==========

 

 ◇

 

「ふぁ~ぁ、流石に6徹はキツイや」

「特にすることも無いし仮眠でも取れば? 何なら膝枕でもしようか?」

「頼む……1時間経ったら起こしてくれ。交代する」

「分かった。3時間くらいで起こすね」

 

 休もうと入った洞窟でメイプルちゃんと出会い、そこにメダル集めから帰還したサリーちゃんと身を隠そうとやって来たカスミさんも合流し迎えたイベント最終日。

 6徹って聞いて他の皆が変なものを見るような目でこっちを見てるけど気にしない。膝の上の飛燕の頭をゆっくりと撫でている内に自然と頬が緩んでくる。

 

「ほんっと二人とも仲いいわよね。確かそれで付き合ってないんだっけ?」

「そうなのか? とてもそんな風には見えないが」

 

 メイプルちゃんはあまり興味がなさそうだけど、サリーちゃんとカスミさんは私たちの関係に多少なりとも興味があるようで。

 

「まず最初に断っておくけど、幼馴染だからそういう目で見れないとかそういうのじゃないよ。私も飛燕も、お互いに両想いだってのはちゃんと理解してるから」

 

 私と飛燕は年頃の異性同士なのだ。好きでもない相手にはこんなことはしないだろう。少なくとも私はしたくない。

 

「まず知っておいて欲しいのは私と飛燕は小学校高学年から中学校2年頃までかなりひどいいじめを受けていたってこと。理由は……話が逸れちゃうから割愛するけど、ありがちな理不尽な奴だよ」

「……それは私が聞いていい話なのか? リアルの話なのだろう」

「カスミさんは別に口は軽くないでしょ。それに、メインでやってる方のゲームだと私と飛燕の関係が割と()()なのは有名な話なんだよね」

 

 【長命種】オウカさん(異世界人エルフニキ(無性))の手によってユニーク称号エキシビション午前の部決勝(大惨事正妻戦争)をリアルタイム実況されたユキさんとセナさんのように私たちの方もいつの間にか有名な話になってしまっていたのだ。……気を付けてはいたんだけど、会話に出ちゃってたかなあ。

 

「で、このいじめは中2の夏休みに主犯格に……まあ、色々あって冬頃自然消滅したんだよね。で、問題なのがその後。大体中3の頃の話だね」

「確かにその頃の話ってナギから殆ど、というか全く聞いたこと無かったけど」

「それだけ仲もよく、両思いだと分かっていながら付き合わないだけの出来事か。マナー違反だとは分かっているが気になるな」

 

 正直いじめられてた頃よりこの時の方がつらかった記憶がある。というか現在進行形でその時の感覚が残ってるんだよね……

 

「簡単に言っちゃうと飛燕が色々思い悩みすぎちゃって私から距離を置こうとしちゃったんだよね。で、私もそれを受け入れかけちゃった」

「「えっ!?」」

 

 二人が信じられないという顔をしている。まあ、これだけ仲が良さげなのだから考えにくいだろうが、むしろ逆なのだ。関係が深すぎたのだ。それこそ依存と言って差し支えない程に。

 

「そして、何だかんだあって私が本当にギリギリで思いとどまって何とか飛燕を留めることに成功したの。これが中3の始め辺りの話」

 

 ラノベ1冊分以上はあるだろうとんでもないドラマを繰り広げながら、周りにも色々迷惑かけながらどうにかこうにか私と飛燕の関係は繋がったのだ。それこそ首の皮一枚のレベルで。

 

「それで、後から思い返して飛燕は私から離れようとしたこと、私は飛燕が離れようとしたのを受け入れかけちゃったことに自己嫌悪しちゃって。両想いだとは分かってても付き合ったり、そういうのはちゃんとお互いに自分の中で整理できるまでやめとこうって話になったの」

「そう……そんなことが」

「軽々しく気になるなどと言ってすまなかった」

「別に隠してる訳じゃ無いし、気にしなくていいよ。あ、ただ一応人に言いふらすとかは勘弁してね」

 

 そう言って、飛燕の方に目を向ける。小さい頃から見慣れてて、ずっと隣にいるのが当たり前みたいに思ってた人。これを失う事を受け入れかけたなんて、あの頃の私は本当にどうかしてたよ。

 

「え~っと、後2時間半くらいかな。そのくらい経ったら飛燕を起こそうかな?」

 

 ◇

 

 ナギの宣言通り3時間が経ってから起こされた後、同じようにナギを3時間程膝枕してから適当に将棋なんかで時間を潰した結果、3人から化け物を見るような目で見られながらもイベント終了の時間になった。ちょっと空間認識能力全開で一局打っただけなのに。解せぬ。

 

「お、銀が5枚増えてるね」

「じゃあ交換でもメダルを失った扱いになるのか。……プログラマー見逃してたか?」

「流石にこの運営でも談合を普通に許すとは思えないしね。それが妥当かな?」

 

 予想が当たり最初から持っている人同士でのメダル交換で銀メダル5枚を入手できたので俺たちのパーティーは金メダル8枚。最初から持っている人全員が失っていたとしても総メダル数は金メダル換算73枚だから、

 

「俺とナギで全体の1割のメダルを独占してることになるのか」

「メイプルちゃん達とカスミさんの分も合わせると15%を超えてるだろうね」

 

 あ、因みにカスミさんとメイプルさんにもメダルの交換をして貰ったから俺達だけの不具合とかじゃないことは証明されてるぞ。そんなこんなありながら、メイプルさんが『今までのプレイ全部よりも内容濃いかも』とか言ってるのを尻目にメダル交換の内容を記録する用意をしていると、

 

「二人はどうだった? 楽しかった?」

 

 とメイプルさんに話しかけられたので一瞬手を止め考えて、

 

「結局延々と地図埋めしてただけだし、楽しかったかと聞かれると微妙だな」

「内容の濃さで言ったらメインでやってる方のゲームが濃すぎてね……」

 

 俺たちの脳裏には、ちょっと森がキャンプファイヤーになってたり町が丸っと爆破解体されたり、ボスを務めた9人のプレイヤー(極振り達)の手によってサーバーが落とされたり戦闘機と戦車と列車砲とアドラステア(バイク艦隊の旗艦)によってボスが攻略されたり核と爆裂と極光の斬撃によってボロボロのフィールドを尻目にバトロワそっちのけでダンジョンに挑戦する光景が浮かんだ。いや、最後のはナギは初手核で即死したから経験してないけど。

 




 今話書いてる最中、カク●ムで幼馴染との純愛系ラブコメ読んでたらNTRものの広告が表示されてました。広告にあそこまで殺意抱いたのは初めてでしたよ。因みに中の人が読んでるラブコメは9割がた幼馴染ものです。
 後、昨日追加された『凍京NECRO<トウキョウ・ネクロ>SUCIDE MISSION』のメインシナリオ14章を今日終わらせました。とても熱い、いい展開だったのでどっかでネクロネタ使いたいと思ったんですが原作ゲーム持ってないし、最近金欠でしばらく買えそうにないんですよ。そもそも去年買ったシルヴァリオ3作を未だに積んでるような状況ですし

<今回のオリジナル要素&ネタ解説>

・飛燕とナギの関係が重めなのがUPOでは有名な話
 本人たちは隠せてるつもりだけど会話や行動の節々に現れちゃってる。

・ラストで飛燕とナギの脳裏に浮かんだ光景
 極振りでのイベントのハイライト。第2回はネタが浮かばなかったので割愛。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。