逸般UPOプレイヤーがNWOをプレイする話   作:LR44(ゆっくり)

13 / 84
 ユニーク4thを早く出したいので頑張って書き上げました。


第10話『今何時だと思ってるの!?』

 NWO第二回イベントの翌日。本条さんがゲーム内での癖をリアルでもやってしまうという非常に恥ずかしい目にあった日。

 

 ──カンッ

「──という事がありましてね」

 ──カンッ

「まあ、確かに俺もリアルでも爆弾が欲しくなったりしますが、流石にそれは恥ずかしいですね」

 ──カンッ

 

 1・2年合同体育として男子は()()()()()()、女子はドッジボールをしている。因みに俺はクラスにも先輩にも碌に仲のいい人がいないので幸村先輩しかする人がいませんでした。

 

「ところで、メダルでの交換スキルにはどんなのがあったんですか?」

 ──カンッ

「各種ステ1.5倍とか30%での追撃とかがありましたね。ナギは至近距離での与ダメと被ダメに補正がかかる【インファイター】と拳で攻撃を受けると被ダメが減少する【堅き拳】ってのを取ってましたね。後StrとVitが1.5倍になる【怪力】【フォートレス】です」

 ──カンッ

「あの運営にしてはまともなラインナップですね。飛燕さんは何を取ったんですか?」

 ──カンッ

「指定アイテムの制作にボーナスが入る代わりにそれ以外の制作にペナルティが入る【特化制作】の毒薬と矢弾を取りましたね。後StrとDexが1.5倍の【怪力】【技巧】です」

 ──カンッ

「これまた悪用とかはできそうにないラインナップですね。話は変わりますが、今週はNWOもメンテの予定なんでしたっけ?」

 ──カンッ

「そうですね。ただ、UPOは土曜からですがNWOは土曜までなので丁度入れ違いになりますね」

 ──カンッ

 

 と、幸村先輩と雑談しながら打ち合っていると幸村先輩の友人と思しき先輩が呆れたような表情で一言

 

「何でお前らラケットの()で打ち合ってんの?」

「「出来るからですが?」」

 

 そう。俺と幸村先輩はカンッカンッっという音を響かせてラケットの()で打ち合っていたのだ。空間認識能力のおかげでこんな無茶も何の苦労もなく出来るようになってしまったのだ。本当に空間認識能力って凄い。

 そんな感じで、後ろで本条さんが顔面でボールを受けてぶっ倒れたり狼と鷹を後ろに背負った二人がちょっとよく分かんない速度でボールを投げ合ってたりするのを尻目に時間いっぱい打ち合い続けたのだった。

 

 ◇

 

「はい。お集まりいただきありがとうございます」

「はい。じゃあ早速光蟲狩りに行こうか」

 

 NWOメンテ明けの土曜日朝0時0分。確か正子とか言うんだったか。まあ、メンテ明けた直後にナギとサリーさんをNWOに呼び出していた。

 

「今何時だと思ってるの!? こんな時間に呼び出すとかどいうつもり!?」

 

 サリーさんに怒鳴られたが、逆に聞きたい。というか怒りながらも来てくれるサリーさんはいい人だな。

 

「むしろサリーさんは今日が何の日か分かってるのか?」

「ギルドシステム実装の日でしょ。それがどうしたの?」

 

 サリーさんはこの時間に呼び出された理由が分かっていないようだ。ならば仔細教授しよう。……何となく頭に浮かんだけどこの台詞使う場面じゃ無いな。

 

「じゃあまずは今回のアプデで追加されたギルドシステムについておさらいするぞ。時間がもったいないからフィールドに移動しながらだが」

「今回のアップデートでフィールドに『光蟲』ってモンスターが現れるようになったね。で、『光蟲』を倒すことで街中にある建物の購入権利を手に入れられて、建物を入手するとギルドを作ることが出来る訳だね」

 

 今回のアップデートで追加されたこの仕様。サリーさんはこの仕様を見ながら呑気に土日かけて光蟲を取れると思っているのだろうか。オンゲ舐めてるのか? 

 

「まず今回の仕様の問題点は光蟲の数だな。光蟲は街の建物の数しかいない。んで、以前正確な地図のために街中の建物の数とかを調べたことがあるんだが、その時のままだとすると割と【集う聖剣】と【炎帝ノ国】が本気を出せば狩り尽くせる数だったんだよ」

「ついでに一人が複数の光蟲を手に入れる事も出来るからトップギルドが狩り尽くすのが割と現実的なんだよね」

 

 湧き率や湧き方がまだ分からないから確かなことは言えないが、現時点での最新コンテンツであることも加味してその辺りを厳しめに考えても月曜まで残っているとは考えにくい。

 

「「つまり、今のうちに手に入れておかないとしばらく入手できない可能性が高い」」

 

 と、そんな風に説明している間にフィールドに着いた。辺りを見回してみると割と【集う聖剣】や【炎帝ノ国】、その他トッププレイヤーと思しきプレイヤーが相当な勢いでモンスターを狩っていた。

 

「飛燕、調べた感じ低確率ランダムポップっぽい」

「じゃあ湧き率上げるためのスローター……は必要なさそうだな」

「だね。どうする? 手分けする?」

「……手分けした方がよさそうだな。流石にソロ討伐が無理ゲーとは考えにくいし」

 

 

 とまあ、そんな感じで何だかんだ3時間程狩りをしてから街に集まった結果、

 

 

「案の定全員持ってくるんだな」

「まあ、全員最低ランクなんだけどね」

 

 サリーさんの『光蟲を手に入れた』というメッセージで集まると、物の見事に全員が最低ランクとは言え光蟲を入手していた。

 

「どうする? メイプルのギルドに入るなら2つはいらないよね?」

「競売にでも掛けたらいいんじゃないか? 確かギルドホーム買うためにトップ鍛冶師の装備一揃いくらいの値段がしただろ」

「え~っと、最低ランクのギルドホームが大体500万で最低ランクの購入権利書が大体200万だね。私も飛燕も汎用スキルの買いすぎで金欠だけど2つ分+少しの金策で十分足りそうだよ」

 

 ◇

 

 そんなこんながあった次の日。極振りがやらかしたせいか今日の0時までの予定だったのが正午までに伸びたメンテが終わった直後、

 

「え~っと、後は来月に王都防衛イベントが開催決定とか新大陸の新エリア解禁とか新ワンダリングボスの追加とかだな」

 

 昼食を取りながら俺の家でUPOのホームページから今回のメンテの内容を確認していた。

 

「じゃあ遂に」

「今回の目玉要素の確認だな」

 

 俺とナギがワクワクしながら確認しようとしている今回の目玉要素、それは

 

『新称号4thの実装』の実装なのだ。

 流石に自分たちが入手出来るとは思っていないがそれでも期待だけはしてしまうもの。精神ポイント50くらい回復しそう。そんな風な淡い期待と共に公式のお知らせを開くと、

 

「よおぉぉぉしゃぁぁっ!!!」

「ぃぃぃぃやったぁぁっ!!!」

 

 そこには、こう書いてあった。

 

【狙撃手】飛燕

【戦闘狂】ナギ




 今回ユキと飛燕がラケットの縁でバドミントンしてますが、中学校時代やってみたことがあるんですが打つのすら一苦労だし狙ったところに飛ばないしで打ち合う事なんて全くできませんでした。つまりあの二人は異常。

<今回のオリジナル要素&ネタ解説>

・オリジナルメダルスキル
  至近距離にいる相手への与えるダメージ1.05倍。至近距離にいる相手からの受けるダメージ0.95倍【インファイター】拳で攻撃を受けた場合、受けるダメージが0.9倍になる【堅き拳】。
 指定アイテムの制作にボーナスが入る代わりにそれ以外の政策にペナルティが入る【特化制作:毒薬】と【特化制作:矢弾】。Dex1.5倍の【技巧】。【怪力】はネットで見つけたけど効果詳細が無かったからStr1.5倍スキルってことにした。

・光蟲が月曜には残っていないという予想
 オンゲだしどっかが独占するだろう、という予想。因みに飛燕もナギもNWOは未知の装備やメイプルのチートさ等に対する不平不満が全く存在しない謎のゲームだという事を完全に忘れている。

・ギルドホーム購入権利書の値段
 適当に決めた。正直今回はこっちじゃ無くてラストのユニーク称号4thがメインなところある。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。