逸般UPOプレイヤーがNWOをプレイする話   作:LR44(ゆっくり)

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<追記>
 以前は『レッツゴー陰陽師』の替え歌載せてたんですが、歌詞使用ガイドライン改めて読んだところ、替え歌の掲載NGみたいなので削除いたしました。


閑話 とある昼下がりの『喫茶すてら☆あーく』

 ユニーク称号4thが実装された週の土曜日。丁度客が少ない時間帯なので現在店にいるのは俺とナギ、ユキさんとセナさんに藜さんしかいない。そして次の水曜から期末テストということもあり5人全員が何かしらの勉強をしている。

 ゲーム内なのでカリカリという音は無く、仮想キーボードなのでカタカタという音も無い。そんな静寂の空間に、国語の問題を解いていたナギの呟きが響いた。

 

「何で幼馴染って負けヒロインなんだろう」

「「「「ん?」」」」

 

 一体何なんだとナギが解いている問題を見てみると国語の幼馴染の失恋シーンを題材にした問題だった。でも、

 

「確かにラノベとかだと幼馴染が負けヒロインな確率高いな」

「え~っと、@w●kiの情報なので多少の誇張は入ってそうですがラノベ原作アニメでの幼馴染ヒロインの勝率は0%だそうです」

「そんなに低いの?」

 

 ユキさんが片手間に調べた情報に俺は耳を疑った。原作の方では幼馴染が勝っていたラノベがアニメ化されたのを知っているのだ。流石に何かの間違いだろうと思ってセナさんへの返答に耳を傾けると、

 

「どうやら、原作では幼馴染勝利エンドな作品でも負けちゃってるらしいぞ。幼馴染の見せ場の前にアニメが終わってたり、アニメオリジナル展開だったりで。他にもアニオリ展開で性格が改悪されてたり圧縮展開で原作優勢だったのが負けヒロイン化したりもしてるみたい」

「アニメスタッフは幼馴染に怨みでもあるの!!?」

 

 セナさんの悲痛な叫びが店内に響き渡った。まあでも確かに何か怨みでもあるのかってくらい酷い展開だな。ハッピーバースデー歌いながら主人公とヒロインを金属バットで撲殺して第四の壁超えて話しかけてくる幼馴染ヒロインとか(違)

 

「私としては、負けてくれても、よかったん、ですけどね」

「なにおう!?」

 

 狼と鷹のキャットファイトが始まる……? それも面白そうだけど何かユキさんが必死に助けを求めるような表情でこっちを見ているから助け船を出すことにしよう。そうだな……

 

「……つまり極振りがアニメ化したら藜さん勝利エンドとか『選べない』からの逆レエンドもあり得る?」

「極振りがアニメ化することなんてまず無いのでそれはあり得ないですね」

「「……何の話してるの?」」

「「ちょっと電波を受け取ったんで」」

 

 多分空間認識能力の影響だろう。この電波確実に第四の壁の向こう側から来てたよな。

 

「話を戻して、幼馴染が負けヒロインになる理由ですか……そうですね、作品の導入と後から出てくるメインヒロインの引き立て役に丁度良かったとかですかね? ああ、後家族みたいに育ってきたから恋愛対象として見れないってテンプレは割と心理学的にも正しいって見かけた気がしますね」

 

 前者の方はまあ俺も反論は無い。ユキさんの言う通り幼馴染というのは導入にも、所謂ミーツ系とか言うんだったか、そういうヒロインを引き立たせるのにも打ってつけのキャラだろう。だた、

 

「後者に関してはここに反例が2組もいるんですが? 後俺の知り合いにも1組」

「……俺と飛燕さんは割と特殊な例ですよね。後は……幼馴染ざまあ物の幼馴染は、ざまあするためだけに幼馴染という設定を付け足された赤の他人くらいの印象のキャラが多いですね」

「……ユキくんそんなの見たことあるの?」

「ざまあ系ってどんな感じなのか少し気になって。殆どがツッコミどころ多すぎて楽しめなかった上、ちょっと読んでると気分が悪くなってすぐ読むのやめたけど」

 

 まあ、例外は例外という事で置いておこう。幼馴染ざまあについては本題からズレすぎるから今回は置いておいて、ふむ。

 

「少し調べた感じだと、飽きられたとか母数が増えて相対的に負けるのが増えたとか、成長を描けないから減ったとか幼馴染がリアリティがなくなったとかいう意見があるな。後、信憑性は微妙だけど幼馴染ヒロインが勝ちヒロインの代名詞だったのは1990年代だけって研究が」

「90年代……“コナン”とか“うしとら”とかかな? 確かにその頃が全盛期って感じがするね。その頃の影響で負けヒロインの安易な属性として乱用された結果、って感じかな?」

 

 ナギの考察は割と的を射ている気もするけど……

 

「下手したら大学の卒論に出来そうなくらい調べられそうだから、今のところはそれでいいんじゃないか? それより」

「それより?」

「ナギお前、テスト勉強はいいのか? さっきから手が止まってるぞ?」

「……あっ」

 

 藜さんはあまり話に入ってきておらずセナさんも話しながらも手は止まっていなかった。ユキさんは元々2つ3つのマルチタスク程度何も問題なく、少し調べ物をした俺も一応ユキさん程ではないがマルチタスクはできる。

 だがナギは考察に夢中になるあまり勉強の手が止まっていたのだ。流石に来週テストだというのにそれはマズい。記憶が正しければUPOにかまけすぎて最低限の提出分の課題すら終わるかどうか微妙だというのに。

 

「やばいやばい、早くやらなきゃ」

「あ、そこ間違ってる。それ重複組み合わせの問題だから」

「え~っと、え~っと……こう!」

「そう。今朝の朝刊で見たけど重複組み合わせって大学入試で出ることもあるみたいだから覚えといて損は無いぞ」

「へ~……ねえ飛燕、こんなの習ったっけ?」

「ああ、それは一つ基準を決めちゃうと解きやすいぞ。ところでここの英文についてなんだが」

「ああ、そこのdoは強調のdoなんだよね。だから訳すときは」

「成程、こうなるのか」

 

 テストまで後5日。流石に赤点を取ることは無いが良い点を取るに越したことはないからな。




 銀鈴さんのエイプリルフール小説読んでから、プリヤの雪花の誓いの主題歌聞いてたら『イオリとロイドに見送られながら家を出るアヤメとそのお隣さんのアイン。それに挨拶するご近所さんの愛鈴。片目片腕片足無くて補聴器付けてて車椅子のモロハとその車椅子を押すエウリ。四人と待ち合わせをしているユキセナ藜』っていう学パロの光景が頭に浮かぶようになりましたが流石に2作品同時に書く能力は私には無いので書くのは諦めます。

<今回のオリジナル要素&ネタ解説>

・幼馴染の見せ場の前にアニメが終わってる、アニメオリジナル展開
 @w●kiに書いてあったことなので詳しくは分からないが、調べた感じ恐らく前者は『りゅうおうのおしごと』の『空銀子』、後者は『SHUFFLE!』の『芙蓉楓』か『鋼の錬金術師』の『ウィンリィ・ロックベル』だと思われる。

・ハッピーバースデー歌いながら主人公とヒロインを金属バットで撲殺して第四の壁超えて話しかけてくる幼馴染ヒロイン
 ネタバレが大丈夫な方だけ『ととの。』で検索してください。

・空間認識能力の影響で第四の壁の向こうから電波を受け取る
 『何となくロリスミっぽいあの空の下で神楽舞いそうなのとガチ勢の話』におけるアヤメちゃんの反応から空間認識能力はかなりヤバ目の代物であることが推測できる。(空間認識能力に対して『虚ろで、空虚で、歪で、迂闊に探ると深淵に飲み込まれてしまいそうな虚無に満ちた視線と気配。』とか『こんなものに視られているくらいなら、墜星の視線の方がまだマシだ。』とか言ってる)なので本作では這い寄る混沌さんが開発に関わってるとし、第四の壁の向こうを知覚できかねない代物とした。閑話みたいなギャグ回でしか使わない設定。ランさんがレンさんと対等にやり合ったり、運営をキルしたりしたような感じ。
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