逸般UPOプレイヤーがNWOをプレイする話   作:LR44(ゆっくり)

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 最近極振りらしさが足りないと感じ、『私立稀世学園高校トンチキトラブルシューター部』を読んでいたので初投稿です


第15話 タイトルに丁度いいセリフが無かった回

 何だかんだ準備してるうちに迎えた8月頭の王都防衛イベント。初日・二日目に防衛に参加し、レイドボス相手に2人で時間稼ぎしつつ体力を4割ほど削るとかいう自分でも意味不明なことが起こった翌日の8月7日。

 俺と夕凪はバスに乗って俺の母親の墓の最寄りのバス停に来ていた。朝6時にバスに乗り、10時に着いた駅で乗り換えて、ここに着いたのが11時という大移動。因みに新幹線を使わない理由は、単なる節約のためだ。最近ちょっと入り用で、節約できるところでは節約していきたいからな。

 

「ねえ飛燕、この後はどうするんだっけ?」

「早めに昼食にしてから徒歩で1時間半だな。んで、1時間くらい墓参りと整備してから帰るって感じだな」

「ってことはバスの待ち時間考えて……8時すぎに着く予定、かな?」

「だな」

 

 でも、流石に節約のためとはいえ往復10時間は時間かけすぎだったな。

 

「それにしても、従兄さんが仕事で車出せなくなっちゃったの残念だね」

「まあ確かにな。っていうか今さらだが夕凪まで付いて来て貰ってよかったのか?」

「本当に今さらだね。おばさんには私もお世話になったし、それに将来的には毎年一緒に来るようになるんだし、同じことだよ」

 

 若干聞いてて恥ずかしくなったが、まあそういうことなら問題ないだろう。

 

「さあ、そんなことより早く動こう。時間が勿体ない」

「ふふっ、そうだね」

 

 ◇

 

 朝作って来た弁当を食べた後1時間半ほど歩くと、現在時刻は13時前。俺と夕凪はとある山裾にポツンとある墓に来ていた。確かこういうのをみなし墓地とか言うんだったか。まあ、つまりは俺の母親の代々の墓なわけだ。

 因みに父親の方にも代々の墓っていうのは存在するけど、父方の祖父が『可愛い孫娘を殺した相手と同じ墓に入りたくない』と言い出したのでこうなっているのだ。

 

「いやあ、流石に1年も来てないと大分荒れてんなあ」

「まあそれは仕方ないね。取り合えずお参りは草を刈って、お墓綺麗にしてからかな」

「だな。じゃあ整備するか」

 

 夕凪の言う通り墓参りの前に整備した方がいいだろうと判断し、持ってきた荷物から軍手やごみ袋、水入り2Lのペットボトル数本とか雑巾とか、後バケツとかを取り出した。

 

「俺は草抜くから夕凪は墓石の掃除頼めるか?」

「分かった。終わったら手伝うからね」

 

 

 そんな感じで整備を始めたのだが──

 

「えっちょっ、何この汚れ。全く取れないんだけど」

「すまん。こっちも草抜きが終わる気配が無い」

 

 1年分の汚れが予想以上、かつ普段以上であったがめに、現在帰りのバスに間に合わなくなりかけているのだ。

 

「うん、よし。もうこっちはこれでいいや。飛燕、そっち手伝うよ」

「助かる。正直普段の6割も整備できてないのはマズい」

 

 結局墓石の整備を適当な所で中断し、周囲の整備に力を入れる事になったのだが結局1時間半ほどかかってしまった。

 そんなこんなでようやく墓参り。この1年間であったこと──無事に高校に上がれたことやゲーム内の知り合いが先輩だったこと等を報告した。なあ、母さん。雲雀(ひばり)を──妹を巻き込んだ事は許せそうにないが、少なくとも俺ら家族がおかしくなる前はいい母親だったことくらいは、認めてやれるかもしれないな。

 

 ◇

 

「ねえ、飛燕?」

「ん? どうした?」

 

 結局掃除が長引いたせいでバスに間に合わず、次のバスを待っている時に夕凪にそう話しかけられた。

 

「やっぱり、おばさんが雲雀ちゃんを巻き込んだのは許せそうにない?」

「……まあ、な。あいつはあんな所で死んでいい奴じゃなかったんだ。それこそ俺なんかより──」

 

 夕凪の言葉に俺が思ったままを答えると──前に回り込んだ夕凪に、頬を両手で挟まれた。

 

「場所が場所だからだろうけど、大分考えがマズい方向行ってるよ。俺()()()は禁止! 分かった?」

「お、おう。すまん」

 

 そうだった。あの時夕凪と約束したもんな。

 

「分かればよろしい。……やっぱり来ない方がよかったんじゃない?」

「あんなんでも一応は母親なんだ。せめて命日くらいは墓参りに来ないとな」

 

 許した訳ではないが、()()()()()()()()。だってそうだろ。何もかも忘れられず、何もかも割り切れない。そんなんじゃ人は生きられないさ。まあ、割り切れてないことが多すぎる俺が言えたことじゃ無いだろうけどな。

 

「うん、そっか。じゃあこの話はこれでおしまい。それよりさ、ちょっと小腹空いてこない?」

「そう言われれば……」

 

 時計を見てみると3時半を過ぎていた。そりゃあ小腹も空いてくる頃か。次のバスは4時過ぎなので……帰るのは9時過ぎになるのか。早いとこ免許が欲しいな。

 

「じゃあさ、はい」

 

 そう言いながら夕凪が出したのは保冷バッグに入った、タッパー入りの三色団子だった。

 

「三色団子か。雲雀の好物だったな」

「うん。今朝作って来たから一緒に食べよ」

「喜んで。いただきます」

 

 その後は団子を食べつつ喋りながらバスが来るのを待ち、今度は乗り遅れることなく帰宅したのだった。

 翌日には朝一番で雲雀の墓参りに行ってきた。こっちは徒歩ですぐに行ける距離にあるから時々行ってるのもあって整備にも時間を取られず、無事朝の襲撃に間に合ったのだった。

 

 因みに俺とナギがいなかった日の襲撃は、朝の方は【アルムアイゼン】の作った『ツクヨミ』『ヒルメ』『タケハヤ』という三隻の活躍で被害は最低限で済み、夜の方は仕事が早めに終わったレグルスさんが参戦してレイドボスの攻撃と『ヘル・アンド・ヘヴン』で真正面からぶつかり合った結果特殊装備が全損してしまったらしい。そのためレグルスさんは現在新しい特殊装備──まあぶっちゃけジェネシックを作っているそうだ。




 飛燕の母親と雲雀は、死亡確認されたのが日付をまたいでズレたので、命日も1日違います。
 ダンバインって面白いですね(唐突なダイマ)(富野由悠季監督による異世界召喚ロボアニメ)(父親が持ってたLD借りた)(奇跡的に生きてるLDプレイヤーが家にあった)

<今回のオリジナル要素&ネタ解説>

雲雀(ひばり)
 飛燕の妹。故人。『燕雀安くんぞ鴻鵠の志を知らんや』という漢文より、飛『燕』の妹なので雲『雀』。因みに飛燕と夕凪の名前はTRPGの命名表で決めた。見た目はバトスピの『リューネ・マト』を幼くした感じをイメージ。全くの余談だが、もしも生きていた場合は『ヒバリ』という名前でAglDexの準極で鎌使いとしてUPOをプレイしていた。その場合には見た目はリューネ・マトそのままのイメージ。
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