逸般UPOプレイヤーがNWOをプレイする話 作:LR44(ゆっくり)
後、今までの傾向的に今話でUA10000行くと思うので、フライングで言っときます。UA10000ありがとうございます。
いよいよ始まったNWO第4回イベント。イベント仕様上ひっきりなしにプレイヤーが襲撃してきて休む暇もないことも予想されたのだが……
「暇だな」
「暇だね」
【楓の木】の拠点となっている洞窟前で門番役をしている俺たち2人は、完全に暇してしまっていた。まあ、何故そうなったかと言うと……
『とても恐ろしい 集団心理である……』
プレイヤー!! プレイヤーはまだかーー!!!
なぜ来ないー!!! 一体どうなってるんだーー!!!
プレイヤーが!! 遅すぎるぞォォーーーー!!!
早く……来てくれ……イベントが……
『なぜなら!!! もうお分かりだろう!!!』
『誰も・・・ 襲撃をしようとしないのである!!!』
消防車コラをがっつり地面に書けるくらいにはプレイヤーが来ていないのだ。もうすぐ3日目になるというのに、ほとんどのプレイヤーが俺らの姿を見た瞬間逃げていく。たまに挑んでくるプレイヤーもお話にならないレベルで弱すぎる。お話にもなりませんねっ(CV:月下夏樹)
少し不安だった矢の数も、とっくの昔にイベント中使う分には不安が無いくらいに作れちゃったし。
「結局ゆうべの楽しそうなイベントも、昼間の楽しそうなイベントもリンさんに取られたしなぁ」
「だねぇ。【集う聖剣】【炎帝ノ国】とかが連合組んで襲撃してくれたらちょっとは楽しそうなのにねぇ」
『ゆうべの楽しそうなイベント』ってのは、サリーさんからメイプルさんに死ぬかもってメッセージが送られた時の話だな。
それを見た瞬間、リンさんが、
『ちょっと食べ足りなかったんです。行ってきます』
って言いながら、暇しすぎて矢を作りまくっていた俺たちの横を駆け抜けていったんだよな。
後、これはサリーさんから聞いた話なんだが。曰く、【集う聖剣】の部隊に囲まれて絶賛大ピンチだったサリーさんの耳に、
『おいしそうですね。いただきます』
っていうとんでもなく場違いなセリフが聞こえたんだと。
したら、次の瞬間フレデリカさんの右腕がちぎり取られて、それを咥えながら弓をつがえてるリンさんが現れたそうな。で、
『
なんて言葉が聞こえたと思ったら、次の瞬間には【集う聖剣】の部隊が5人ほど頭を打ち抜かれてリスポーンしていったらしい。しかもそれをやった本人は、フレデリカさんの腕を食べ終わったかと思うと、
『綿あめですか。メインディッシュというよりはデザートですね。最後に取っておきましょうか。《影縫い》』
って、味の感想まで言い出したとか何とか。俺らからすればまあまあ見る光景だけど、【集う聖剣】の人達とかサリーさんにとっては衝撃的だっただろうな。
因みに《影縫い》ってのは【弓術Ⅲ】で使用可能になる影に向かって矢を放つことで少しの間対象を拘束できる技だ。
『ふふっ、食べ放題です。本当にいいゲームですよね、食べてるだけで強くなれるなんて』
ってな感じで瞬く間に【集う聖剣】の人達を殲滅して、最後には
『では、食後のデザート。いただきます』
ってフレデリカさんを完食してからサリーさんをお米様抱っこ*1して帰還したんだとか。
「それにしても、俺たちを見た瞬間逃げていくプレイヤーがあんなに多いなんてな」
「だね、想定外だよね。【集う聖剣】とか【炎帝ノ国】にはもっとプレイヤーが来てるみたいなのにね」
「一体どれだけ俺たちはやべー奴だと思われてるんだろうな。【極天】とか【すてら☆あーく】に比べたらまだまだだってのに」
「そこで比較対象にその辺りを上げれるのは十分化け物じみてると思うけどね」
まあ、確かにそれ言われちゃ何も言い返せないんだけどな。
「門番役じゃ無かったら、【炎帝ノ国】の相手しに行きたかったんだけどなぁ」
「暇つぶしくらいにはなっただろうね。リンちゃん曰く歯ごたえは無かったけどおいしかったとか」
「その歯ごたえがどっちの意味か、地味に判別に困るんだよな」
今日あった【炎帝ノ国】襲撃も、門番として人を
で、結果としてどうなったかと言うと、シンさんがオーブを持って逃げるまでの時間稼ぎに来たミイさん・マルクスさん・ミザリーさん相手に、
『え~っと……ここですね』
『罠を見破ってる……というより直感……でも無いな。どうやって罠を避けてるんだ?』
『見ればわかりますよ。あなたが罠を仕掛けた所は何て言いますか、違和感があるんです』
マルクスさんの罠をUPO仕込みの空間認識能力を活かし避けきり、
『カメノテですか。珍味ですね』
そのままマルクスさんを実食。因みにカメノテは食べれる部分が少なくて取るのが少し面倒だけど、結構珍味で美味しかったりする。
『【炎帝】さんはイチゴですね。かわいらしいです』
そして、そのままミイさんを捕食。イチゴ味だったらしい。フレデリカさんと言い、このゲームで有名な純魔プレイヤーは甘味になる決まりでもあるのか?
『あなたの回復のおかげで存分に楽しめました。ありがとうございます。そして、いただきます』
と言って、勝ちの目を信じて回復をしていたミザリーさんも捕食。因みにお味はアサリだったそうな。
そういや【魔砲少女】の射手子さんも、ちゃんとしたプレイヤーネームはミザリーさんだったな。
で、その後は本陣の方にシンさんがいるのを感じ取ったみたいで、
『丁度食べ足りなかったんですよね。食後の運動がてら行きましょうか』
って言いながら本陣に向かって走って行って、オーブを回収しようとしていたシンさんに
『いただきます』
って言って腕両方食いちぎってサクッとリスポーンさせてから、食後の運動part2として周囲のギルドを軽く荒らしまわってから帰って来たんだと。
「確か、明日から上位10位以外のギルドを壊滅させて順位の固定を図るんだったな」
「だね。私たちもようやく暴れられるみたいだし、待ち遠しいよ」
「どうせなら中小ギルドが連合組んで反撃するくらいしてくれた方が面白いんだけどな」
「確かにね。こっちじゃ全力って訳にはいかないから200、300とかの数で来られたら少しは手こずるだろうしね」
ここで少し今回のイベントの問題点について話しておこう。今回のイベントは各ギルドが自陣のオーブを奪い合うギルド対抗PvPイベント。中小ギルドは大規模ギルドに比べてポイントの増減が大きいようになっている。
このイベントの問題点1つ目はアイテム持ち込み数の制限。中小ギルドであればあるほどポーションなんかの基本的なアイテムが厳しくなる。その上、この仕様では普段戦闘力を消費アイテムに頼っているプレイヤーは終盤には置物以下の価値になってしまう。投擲武器や弓矢を使っているプレイヤーなんかがそうだな。現に俺も【特化制作:矢弾】が無かったらイズさんに相当負担をかけていたと思う。
問題点2つ目は死亡回数に応じてステータス減少がされ、5回の死亡でリスポーン不可になることだ。こちらはゾンビアタックを防ぐためであろうが、この仕様では3~4回死んだプレイヤーは肉盾にすらならないだろう。ピンチからの逆転が不可能というのは上位層を固定させる要因になりかねない。そして、3つ目と組み合わさって相当不味い仕様となってしまっている。
問題点3つ目は上位10ギルド全てに同じ報酬が配られることだ。これは本当に何を意図しているのか分からない。せめて直接は攻略に関係ない物――例えば効果のない称号のようなものであったとしても報酬に違いを出し、より上位を目指すよう煽らなければ不味いだろう。
これらの問題点のうち2つ目と3つ目がかなり不味い。これのせいで上位10ギルドは自分たち以外を全滅させることでトップ10の固定を図るのは目に見えている。現に【楓の木】はそれを狙っている訳だしな。
とまあ、色々ととりとめのない話をしていると、何者かが【楓の木】の拠点に近づく気配を感じた。
「……誰か来るな。人数は100……いや、50が2組だな」
「だね。片方は【炎帝ノ国】で、もう片方は【集う聖剣】かな?」
何となく覚えのある気配が混じってるな。最低限の防衛部隊を残してこっちに攻めに来た、って感じか?
少なくともこの2ギルドは協力関係って訳じゃなさそうだし、そこを突けばかなり楽につぶせそうだな。
と、そんなことを思っていると背後の拠点出入口からものすごい勢いでシルクさんが駆け出して行った。そしてフレンドからメッセージが届いたという通知。そのメッセージにはこのような文面が書かれていた。
| From:リン 本文:ポイント変動見た感じ、11位以下のギルドが上から相当数連合組んだみたいです。ちょっと行ってきます。 |
因みに飛燕はツバメの巣、ナギはフカヒレの味です。飛燕はまんま“燕”から。ナギは中国三大珍味繋がりで。
<今回のオリジナル要素&ネタ解説>
・お話にもなりませんねっ(CV:月下夏樹)
サービス終了してしまったソシャゲ『凍京ネクロ SUICIDE MISSION』のキャラ『ノーリ』が
・プレイヤーに味
モンスターに味があるくらいだから多分プレイヤーにもあるでしょ、ってことで出来た設定。本話のために第4回イベントの時系列把握しようと防振りWeb版流し読みしてたら初期案ではメイプルは食人鬼だったって知って本当にプレイヤーにも味があるんじゃないかって思った。
・カメノテ
久々に食べたくなったのでマルクスさんの味に採用。結構おいしい。
・イチゴ
赤いから。以上
・アサリ
回復→かい(ふく)→貝→アサリ。以上
・第4回イベントの問題点
正直に言って、2つ目3つ目は上位10ギルド以外の全滅によるトップ10の固定をするための設定な気がする。原作者が、5日分のイベントを考えるのが面倒になったんじゃないかと踏んでる。