逸般UPOプレイヤーがNWOをプレイする話 作:LR44(ゆっくり)
「ってな感じのことがありましてね」
「結局2日ほど遊んで終わったんですよね」
NWO第4回イベントが終わった翌日、俺とナギは
因みにだが、イベント概要としてはまず1年前の極振りを再現したNPCと戦える復刻極振り塔(最上階のみ)。特に勝ったからと言って報酬がある訳でもない完全なチャレンジ要素だ。因みに俺とナギもNWOのイベントに参加する前に挑戦してみたのだが、戦闘特化の極振り達には完敗。辛うじてユキさんには勝つことが出来たのだが、ユキさん側は1年前のデータで高性能とは言えただの再現NPCなのもあって誇れることじゃ無いんだよな。っていうか運営の本気のAIよりよっぽど高性能な
イベント概要2つ目として、こちらが今回のメイン。全100階の超高難度ダンジョンだ。5層ごとの中ボスと10の倍数層の大ボス、敵のレベルは上層でさえ新大陸レベルだしトラップは殺意マシマシ。現在50階を攻略中なのだが、既に少しヒヤッとする場面も何度かあり、これは本腰をいれて臨まないといけないと感じさせる内容に仕上がっていた。
「成程。それにしても、NWOの運営さんはバランスとか考えているんでしょうか?」
「考えてたらそんなポンポンぶっ壊れ実装するわけ無いじゃん、お姉ちゃん」
「ですね、それも条件を満たされることを考えていない隠し要素として。イースターエッグって言うんでしたっけ? オフゲーならともかくオンゲーでやる事じゃない気がしますね」
「何かVRMMOが空想の産物だった頃の無双系VRMMO小説みたいな印象ですね」
「シルクちゃんってそんなの読むの? 何か以外だね」
「知識として知ってるだけですよ。VRMMO小説自体は好きですが、きちんと細部まで作りこまれているものが好みですね」
ダンジョンアタックのメンバーは俺、ナギにオーロラさん、ロウさん、リーフさんの3姉妹。それとシルクさんの計6人だ。ナギとロウさんが前衛。支援はシルクさんとオーロラさんに一任して俺とリーフさんは後衛で火力役に専念している形だ。
「そう言えば、ここにいる全員がギルド未所属ですね」
「というか、私と飛燕が交流ある検証勢の大半がギルド未所属なんじゃない?」
ふと思ったことを口に出したところ、ナギから訂正……というか補足? が飛んできた。
「確かに、飛燕くんもナギちゃんも。私たちもレグルスさんもアーテルさんも未所属ですね。確かシルクちゃんとリンちゃん、後ウルス君も未所属でしたよね?」
「そうですね。私たちはともかく飛燕くんにナギちゃんは引く手数多だと思うけど、どうして入らないんです?」
まあ……確かにギルドへの勧誘は死ぬほど来たんだが……
「どこも自分達のギルドにユニーク持ち入れて箔付けたいって考えが透けて見えてたんですよね」
「そういう事考えてないギルドは基本メンバーが固定されちゃってますからね。今すぐにギルドに入らないといけないって訳でもないんで後回しにしてる形ですね」
結局最初の以外ギルド単位でのイベントは開催されてない上に、他ゲーではよくあるギルドメンバーのステータス永続アップアイテムも去年の極振り塔でしか手に入らない。
結局ギルドに入ることによるメリットがそこまで大きくないんだよな。現状よく交流してる検証勢もディ●コで情報交換してるからギルドが無くてもそこまで困ってないし。
「それなら、私たちでギルドを作ってみませんか?」
「確かに、それなら半分身内団ですから余計な面倒も無いですしね」
……!! 確かに、ディス●鯖が実質ギルドチャットみたいなことになってたから失念してたけど、
「それなら面倒な勧誘も無くなるし、新しく立ち上げるんだったら変なやっかみを受けることもないだろうし」
「私もいい案だと思うよ。ギルド名とかどうする?」
ギルド名か……どうせメンバーは検証勢ばっかになるんだろうし、検証関係の名前を付けたいな。だとしたら……
「『検証の館』とかでいいんじゃないか?」
「いえ、ここは『検証勢交流所』くらいにしておきましょう」
「それなら、『検証勢の集い』とかでもいいんじゃない?」
俺、オーロラさん、シルクさんが五十歩百歩な案を出す。ロウさんとリーフさんは他に任せると言うような雰囲気で1歩引く。ナギは少し考える素振りをして、一言
「じゃあ、『月下の門』なんてどう?」
「「「「「『月下の門』?」」」」」
『月下の門』? どっかで聞いたことある気がするが……確か、漢文だったか?
「検証したことは攻略サイトにまとめるでしょ。で、攻略サイトに纏める時には推敲をちゃんとしなきゃだから、推敲の元になった漢文から取って『月下の門』」
あぁ、そうだ。推敲は『僧は推す月下の門』を『僧は叩く月下の門』に改めたって話から来てるんだったな。成程、それで『月下の門』か。ふむふむ……
「いいんじゃないか? 他のギルドとも名前は被ってないはずだし、語感もいいし」
「私も賛成です。安直すぎもしませんし、分かる人が見れば検証勢に繋がらなくもない名前ですし」
「いや、流石にこの名前から検証勢につなげるのは難しいんじゃないかな、お姉ちゃん? あ、私も賛成ですよ」
「私も賛成だね。社ちょ……レグルスさん達には私の方から連絡しておくね」
「右に同じくです。折角ですし私から交流のある検証勢の方たちに入らないか連絡送っときましょうか?」
「いいの? 助かるよ、シルクちゃん」
満場一致で賛成だし、ギルド名は『月下の門』で決まりだな。じゃあ、次は……
「ギルドマスターはどうします? 俺は他の人に譲りますけど」
「私も遠慮するよ。セナちゃんの話聞く限り結構面倒そうだし」
「もう社長でいいんじゃないんですかね」
「私もいいと思いますよ。まとめ役とか向いてるでしょうし」
「姉さん、名案だね。じゃあそういう事でメッセージ送っとくね」
「私も異論はないです。というか、適任という意味ではレグルスさんか飛燕くんナギちゃんのどっちかでしょう」
こっちも満場一致でレグルスさんに押し付けゲフンゲフン任せる事に決まったな。まあ、リアルでも社長とかしてるし検証勢の中では一番向いてるだろ。
後、俺とナギがギルマスに適任だって、多分ユニーク持ちだからって理由だろうけど、それなら次期ユニークがほぼ確実って言われてるレグルスさん、アーテルさんに任せるぞ、俺は。
「ところで、誰が集まりそうですかね? ここにいる6人とレグルスさん、アーテルさんは確定でいいとしてウルスさんも来そうですかね」
「え~っと、グリモアちゃんもそろそろギルド入りたいって言ってたから来るかもね。後は常夜ちゃんとサニーちゃん*1とリンちゃんももしかしたら来るかもね」
そっか、来るとしたらそのくらいか。……いや、ユニーク持ちとかユニークほぼ確実な人多いな。*2
「はい、おしゃべりはそのくらいにしてボス部屋に着きましたよ」
おっと、ちょっと話し込みすぎてオーロラさんに怒られたな。
それにしても、この層はギルド立ち上げの話をしながら攻略できるくらい楽だったが、そういう場合は大抵ボスが厄介だったりするんだよなぁ。一体どんなボスが出てくるやら。
やっぱりNWOに比べてUPOの方が筆が進む進む。
<今回のオリジナル要素&ネタ解説>