逸般UPOプレイヤーがNWOをプレイする話   作:LR44(ゆっくり)

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 執筆BGM:RISE OF SOULS(バトスピ バーニングソウルOP)

 後、お気に入り100人行きました。ありがとうございます。


第42話『名付けて、天下烈刀斬! なんちゃって』

 

「さあ行くよ、ドラマル!」

『承知』

 

 ドラマル──左腕に乗せた、鎧を纏った小さな竜の姿をしたペットに話しかける。

 防具は和服をイメージした服装備、右手にはユニーク装備の杖を持ってて、腰には杖みたいな鞘に入った刀を差してる。

 ついこの間完成した、ペット・ユニーク称号込みの戦闘スタイルのお披露目だよ! 

 

「ドラマル、【憑依】!」

『承知』

 

 ドラマルが、身体に溶け込むように消えていく。

 それと同時に、竜の羽と尾が生える。

 更に、全身が黒と赤を基調に金で縁取られた鎧兜に包まれる。

 兜には炎を思わせる飾りがついている。

 最後に、手に持っている杖が薙刀のような形状へと姿を変える。

 

 これが今の私の全力全開。【戦国龍皇】って言う『発動中被ダメージを25%減少する鎧を纏い、武器が与ダメージを25%上昇する薙刀に変化する。発動中は10秒ごとにMPを5消費する』ペットスキルを発動した状態。

 ちょっと魔法少女じゃなくて武士って言った方がいい見た目な気もするけど、細かいことは気にしない!! 

 後、【月下の門】でペット使うと竜人(ドラゴニュート)状態になるのはナギちゃんがいるってのも気にしたら負け!! 

 

「先ずは鎧を剥がすんだったよね」

 

 鎧を剥がすべく、銃撃を避けつつ接近する。

 Aglは装備分しか無いけど、散々飛燕くんとかナギちゃんとかとPvPの練習したんだしこのくらいは軽い軽い! 

 

「《クローズバースト》《イフリートブロウ》!」

 

 魔法の射程を近接攻撃レベルまで落とす代わりに威力を上げる《クローズバースト》。私の戦い方だとデメリット無しの強化になってるから凄い嬉しいね! 

《イフリートブロウ》は私のお気に入り。素の射程がそこまで長くない代わりに、威力の高い火属性上級魔法。ゼロ距離まで近づく私なら射程は問題じゃないからね! 

 

「よしよし、ちゃんと鎧は剝がれたね」

 

『ブレイク・ザ・アーマー』の鎧がはがれた事を確認した私は、刀を抜き放ち──叫ぶ。

 

「【真・連刃】!!」

 

 発動したのは、これまたペットスキル。2本の武器を両手に装備している状態なら与ダメージ上昇25%、2体の敵を同時に相手しているなら更に与ダメージ上昇25%ってスキル【真・連刃】。

 今回は後者の効果は発動しないけど、それでも火力増強手段としては打ってつけだね。

 

「畳みかけるよ! 《マナバレット》《バーニング》《ボルケーノ》!!!」

 

 火系統や無属性の上位魔法を連打して、畳みかける。適当に自傷効果付きの魔法も使いつつ、腕を優先的に狙って隙を作る。

 

 何で自傷効果付きの魔法を使うのかって言うと、それもドラマルのペットスキルの関係。

(ソウル)燃ゆ】ってペットスキルの効果で、HP50%以下ならアーツ・魔法の威力が50%上昇するんだよ。

【爆炎統べる皇】ってペットスキルで火属性威力+25%、【魂炎魔法】を使ってるなら更に火属性威力+25%かつ無属性魔法強化+50%だから火力はさらにドン!! 

 

 自他ともに認めるネタビルドな私だけど、今なら【月下の門】の皆にも決して負けてないって胸を張って言える!! 

 

「行くなら……ここ! 《エンドオブザワールド》!!」

 

『ブレイク・ザ・アーマー』に刀を突き刺したタイミングで、【無属性魔法】最強の攻撃魔法を使う。それも、発動の起点を()()()()にして、だ。

 現在の10割かつ最低1000のMPを消費するっていう酷く燃費の悪い魔法ではあるけど、その分威力は一級品! 

 減ったMPは【戦国龍皇】維持のために、即座にポーションを踏み割って回復する。

 内側から、超火力の魔法を打ち込まれた『ブレイク・ザ・アーマー』は大きくのけぞり、隙が生まれる。

 

「よ~し、とっておきも使っちゃおうか! 【覚醒】【オーバードーズ】」

 

 そう言いながら、インベントリから炎を思わせる意匠の刀を取り出す。ペットスキルでの強化も全開にして、全力全開の一撃を放つ! 

 

「《クローズバースト》《バーニングブレイド》《インフェルノ》」

 

《クローズバースト》で射程を落とした火属性最上級魔法を、刀の周りを起点に発動する。

 持続時間が長めの2つを選んだから少しの間このまま燃え続けるその様子は、火属性の魔法剣を使ったみたいだけど、その威力はただの魔法剣とは段違い。

 

 最上級魔法2つ分の威力、とくと受けてみるがいいさ! 

 

「セイ、ハァァァッ!!」

 

 裂帛の気合と共に刀を振り下ろす。『ブレイク・ザ・アーマー』に直撃すると同時に、貯めこんだ炎が解放される。

 炎がボスを飲み込み、フィールドにも大きな傷跡を残す。

 

「名付けて、天下烈刀斬! なんちゃって。前からやってみたかったんだよね、技名叫ぶの」

 

 ◇

 

「っていう感じだったんですけど、最終的にはドラマルに【幸運の翼】*1*2覚えさせて最初に一発貰うのが一番スコア出ましたね」

「成程……やっぱり今日のボスは皆大差ない感じの戦法ですね」

 

 グリモアさんの映像は、前二人とそこまで変わらないものだった。

 取り合えず軽い一発で鎧を剥がしたら、全力で高火力攻撃を連打する。言ってしまえばそれだけだ。

 

「まあ、今日のボスのギミック的に仕方ないんじゃないですか?」

「だよね、結局シンプルイズベスト。これが最適解に近いんだし」

 

 まあ、確かにロウさんとリーフさんの言う通りこれが最適解なのは間違いないんだがな。

 

「んじゃあ、とっとと攻略サイト編集しちゃいましょうかね」

 

【ブレイク・ザ・アーマー】

 ~~~~~~~~~~~~~~~

 ~~~~~~~~~~~~~~~

(ⅳ)対策:

 ①火力を連続して出す

 欠点……ビルドによっては不可能

 ②ダメージ超過持ちスキルを使う

 欠点……ビルドによってはゼロ距離まで近づく*3のは困難

 ③気合や根性や勇気でどうにかする

 欠点……これでどうにかできるプレイヤーが極端に限られている

(Ⅴ)ビルド別tear(暫定):

 一般的なアタッカーであれば、極端に尖ったビルドで無い限りそこそこのスコアは出る。

 椎ていえば火力を出すためにそれなりの下準備が必要なビルドは、火力が出にくい。

 


 

<おまけ>

 ====================

 前々々回のおまけのあらすじ:ヘイルロブスターまで

 ====================

 

「え~【ヘイルロブスター】の次は……【機天・アスト】だそうだ」

「機天……名前からでは見た目が想像できないな。機械系か?」

「機械の天使、らしいぞ。4枚の羽を備えた天使の少女だと書いてある」

 

【機天・アスト】。UPO第三エリアのボス。その性能は──

 

「本体の耐久はそこまででも無いんだが、最初は4枚の羽がダメージカットなんかのバフを大量にかけてるせいでダメージが通らないんだと」

「という事はつまり、その翼を先に落とすボスだな」

「そうなるみたいだな。一応、防御無視の超ダメージ出せば翼落とさずにワンパン出来るらしい」

 

 ──防御無視超ダメージ攻撃、主に抜刀術でワンパンされる、周回要因であった。

 

「翼を落とすほど攻撃が激しくなっていくそうだ。で、翼を4枚全部落とした時に使ってくる『ステラレイ』って攻撃をノーダメージで凌ぎきるのが目標だって書いてあるな」

「その『ステラレイ』とは一体?」

「レーザーでの攻撃らしいんだが……その……何だ? 100発×5回だと書いてあるな」

「は?」

 

 まだ序盤終わりから中盤頃だろうに、100発を5回、計500発のレーザーを放ってくると聞き、カスミの脳は一瞬フリーズする。

 

 因みにUPOではこれをノーダメで凌げるくらいでなくては上位プレイヤーの影も踏めない、と書いてあるのはクロムは見なかったことにした。

 

「で、その次は【虚構舞踏会(マスカレードパーティー)】というクエストに入り浸るのがおすすめ、だそうだ」

「虚構、舞踏会……? 少々嫌な予感はするが、そのクエストの詳細は?」

「プレイヤーのコピーと戦うクエストだそうだ。ステータスは完璧なコピーで、動かすのは相当高性能なAIらしい」

 

 かの幸運極振りでも、初回挑戦時は相打ちが関の山だったこのクエスト。NWOでも第2回イベントで似たようなギミックは存在したが、これはその完全上位互換と言っていいだろう。なんせ──

 

「相当高性能、とは?」

「基本的にそのクエストがあるエリアに辿り着けるレベル帯のプレイヤーなら、余程の例外を除いて技術の差で圧倒出来るレベル、らしい」

「……どうやってクリアするのだ?」

「パーティーで挑んで、有利な相手と戦い続ける事を意識するのがポイント、だそうだ。後は余程の例外になるくらいだと」

 

 ──NWOのモノはプレイヤーの()()()()と戦うものだったのに対し、UPOのモノはプレイヤーの()()()()と戦うものなのだから。

 

「余程の例外、と言うと……」

「極振りクラス、らしい。少なくともこのクエストが発見された当初の」

「具体的には?」

「展開時間0.3秒の障壁を100枚単位で精密操作する奴が、最初は相打ちにしかならなかったらしい」

「一般人には不可能に決まっているだろう!?」

*1
食い縛り(1回)のペットのスキル

*2
『ペットスキル』と『ペットのスキル』は別物。詳しくは極振り本編読んでください。掻い摘んで説明すると、『ペットスキル』は種族固有のもので『ペットのスキル』は汎用って感じ

*3
ダメージ超過持ちのアーツの大半は射程がゼロ距離




《追記》作者が熱出したので、来週の投稿はお休みするかもしれません。

<今回のオリジナル要素&ネタ解説>

・ドラマル
 元ネタは勿論バトスピ。見た目はそのままバトスピのドラマルのイメージ。但し種族は『バーニングソウルドラゴン』。進化前は『ソウルドラゴン』*1で、進化したら『テンカフブ』になる。
 スキルも殆どバトスピから取ってる。
 因みに【戦国龍皇】発動したら『バンリ・ソラ』がバニソの鎧纏ってバニソの武器装備してバニソの翼と尻尾が生えた感じのイメージ。

・炎を思わせる意匠の刀
 炎龍刀オニマル。ソウルコア回収は上手くいかせれば化ける気がするカード。主君縛りがネックか?

・天下烈刀斬
 ウエハースイラストの天下烈刀斬がカッコよくて、当時のカードひっくり返してデッキ組んだのでグリモアさんの必殺技に採用。

*1
ソウルドラゴンとバニソは同一個体じゃないって? 演出的な都合だよ!

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