逸般UPOプレイヤーがNWOをプレイする話   作:LR44(ゆっくり)

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 共テも終わって学校が午前中授業になったのでがっつり書いて行きますよ(こんなん書かずに二次の勉強しろ)


第47話『第68回学園祭、開会式をこれにて終了します!!』

 

 月日は流れ、ナギがPvP連勝レコードを倍くらいに伸ばした頃。ついに文化祭が始まろうとしていた。

 とは言え、外部の人間を招いて大々的にやる明日とは違い、今日は前夜祭……というか前日祭? で。学生と教員だけで騒ぐ日だ。

 

「さて、何見て回ろうかね」

「うちのクラス含めて、飲食物系は今日はやって無いしね」

 

 軽いホームルームが終われば、ステージ発表の時間までは自由行動。

 やって無い店も多いとは言え、お化け屋敷みたいな店はちゃんと営業してる訳で。

 

 そういうのを見て回るのも楽しいんだろうなぁ、とか考えながら暫くぶらついてると一つの店が目にとまった。

 

「ん? あの店、変な名前だな」

「え~っと、何々? 『よく分からないけどよく分からないものが集まったくじ引き』?」

 

 何故店名に2回も“よく分からない”が入っているのか。そもそも何が“よく分からない”のか。

 

 まあ、とにかく興味をひかれたので覗いてみる事にした。

 因みに何となく気になったので何年の出し物か確認したところ、3年のだった。それならこれだけおかしな店名なのも、さもありなんといったところか? 

 

「はい、いらっしゃい。くじ引き1回500円だよ」

「何が当たっても返品は受け付けないよ。やってくかい?」

「じゃあ……1回ずつ?」

「そうしよっか」

 

 店にいたのは……見かけたことある先輩だな。

 確か……内藤先輩と九頭先輩、だったっけ? 

 

「はい、1000円頂きました」

「じゃあ、そこにある『名状しがたいガラポンのようなもの』を回してね」

「……なんかSANチェックが発生しそうだな」

「1/1d6くらいかな?」

 

 ガラポンとは、気合入ってんなと思ったのもつかの間。

 先輩方がカバーを取ると、何やらおどろおどろしい色合いと模様のガラポンが現れた。

 

 と言うか、カバーの四隅におもりがついてるのが見えたんだが? 

 いや何? そんなカバーが風で飛ばされないよう対策しなきゃいけないようなものなの? このガラポン。

 

 そんな一抹の不安を覚えながら回すと、中からは歪んだ五芒星の内側に炎の目が描かれた球が出てきた。

 いや、コレ明らかにエルダーサインじゃねえか!? 

 

「え~っとこれなら……このアミュレットだね」

「魔避けの効果があるはずだよ」

 

 渡されたアミュレットには、明らかにエルダーサインが書いてあって。

 いやまあ確かに魔よけの効果はありそうだけど……

 

 後、今先輩“はず”とかちょっと怖いこと言いませんでした? 

 

 明らかに厄ネタ寄りの物ばっか入ってそうだなぁ。とか思いながら夕凪が回すのを眺める。

 中から出てきたのは普通の球。書いてある数字も155とこれまた何の変哲もない数字。

 これは厄ネタ系じゃないって方の意味で当たりか? と思っていると

 

「はい、じゃあ君にはこれだね」

「これ当てるとは運がいいね」

「「は?」」

 

 夕凪に渡されたのは……何だこれ? 

 無理やり言い表すなら……ぬめぬめしたツインテール? 

 そんな、神話的そかそういうのとは別で名状しがたい物体が手渡された。

 

「これは『パムねゅん』だよ」

「正直こっちもこれが何なのか分かって無いんだよね」

「「ちょっと待って! そんなもの景品にすんな(しないで)!?」」

 

 いや、ホントこれ何なんだ? 

 何で出来てるのか、そもそも何の目的で作られたものなのか、見当もつかないんだが? 

 

「良かったらうちの店、友達にも進めてみてね」

「この店名とガラポンの見た目のせいでお客さんが逃げちゃってね」

「「そらそうでしょうよ」」

 

 そもそも、明らかに神話的な()()()に耐えられそうな友人なんて……いたわ。【月下の門】の人達とか明らかに耐えられそうだわ。

 

「……これでよしっと」

「ノータイムで【月下の門】交流用ディスコ鯖におすすめの店として載せるのどうかしてるよ?」

 

 おっと、こっそりディスコードに書き込んだ内容がバレテーラ。

 まあ、速攻でバレるって事は当然──

 

「夕凪だって同じことしてるじゃないか」

「ちょっと律さんと葉さんが回したら何が当たるか気にならない?」

「それはそう」

 

 ──夕凪も同じこと考えてたって事なんだけどな。

 

 ◇

 

 その後も色々見て回りまして。3年のお化け屋敷が明らかにクオリティが違いすぎたり、胡蝶さんから明らかに邪神を(かたど)ってると思しき像を当てたって報告が上がってきたり。幸村先輩から魔導書の断片らしきを引き当てた報告が送られてきたりした後。

 

「「お前らー!! 盛り上がってるか──!?」」

「「「「「Yeeeeeah!!」」」」」

 

 体育館でのステージ発表の時間となり、体育館に生徒たちが集まっていた。

 司会進行の2人の先輩の呼びかけに、生徒たちが答え。主に2年3年の先輩方の熱狂により体育館が震えた。比喩ではなく本当に。

 

「先ずはこいつら!! 

 エントリーナンバー1! 一昨年舞台上でマンマンミでガチホコなバトルをして出禁になった癖に、去年は先生方の許可を取りつけてきた奴ら! 美術部&書道部合同、大規模ライブペインティングが今年もやって来たぞ!!」

「「「「「Yeeeeeah!!」」」」」

「今年も当然、先生方の許可は取得済み。前列で見たい人たちはビニール傘を受け取って下さいね」

 

 謎技術で宙に浮いてる箱から飛び出してきた先輩方が、筆やらローラーやらワイパーやら弓矢やらを引っ提げてライブペインティングする映像が流れた。ゲームのトレーラー風の奴が。

 この学校の技術力どうなってんだ? 

 

「エントリーナンバー2! こちらもお馴染み! 学年が上がるほどに狂っていく我が校随一のヤベー奴ら! 演劇部は今年もAR技術を引っ提げての参戦だぁぁぁぁ!!」

「「「「「Fooooooo!!!」」」」」

 

 幸村先輩から話は聞いていた演劇部。二年三年の先輩方は頭のネジが外れた演目をすると聞いて楽しみにしてたのだが。

 

「演目は

 1年【百物語から一を引いたら(はく)物語になるんだよな】

 2年【47都道府県の怪談を集めた所、48番目の都道府県が出てきたと思ったら47都道府県の怪談が集まらないんだが?】

 3年【平和な国で銃撃事件が起こったんだが、何故か魔女裁判に発展してる件について】

 でお送りします。毎度のことながら頭キマってんねぇ!! 1個、下手すりゃ各方面から怒られそうな話題がありますが、まあ何とかなるでしょう!! 

 それと、この演目の後が休憩時間となります。花を摘みに行きたい方はこのタイミングでどうぞ」

 

 ステージ後ろのスクリーンに演目が映し出される。幸村先輩から聞いてたけど、やっぱり1年生は置いてけぼり喰らってる人が大勢いるんだな。俺らみたいなノリにノッてる人も大勢いるけど。雉も撃ちに行かせろ! とか叫んでる人がいるし。

 

 って言うか、この演目で先生方がよくOKしたな。

 

「エントリーナンバー3! 2年連続の全国出場とはめでたいな、吹奏楽部! いつも通りハッチャケたラインナップで登場だ!!」

「一昨年は仮面ライダーOPメドレーだったそうですね。今年は何になるのか、楽しみです」

 

 これまた幸村先輩から話には聞いていたハッチャケた吹奏楽部。何でも、ダンス部顔負けのキレッキレの変身が見られるとか何とか。非常に楽しみだ。

 

「エントリーナンバー4! 今年も来たぞ軽音楽部! さあお前ら盛り上がっていこうぜ!!」

「こちらもお馴染みですが、軽音楽部以外の人員によるバンド演奏も予定されています。一昨年のテスラコイルとバグパイプ、去年のタイプライターと灯油ポンプに引き続き、今年も謎の楽器を購入したらしいです。物凄く高かったので学校に必死で頭下げたとか風の噂で聞きました。一体何買ったんでしょうね」

 

 またまたまた幸村先輩から聞いていた軽音楽部&外部バンド。先生方からも事実上黙認されてるトンデモ楽器による演奏、楽しみだったんだよな。

 

「エントリーナンバー5! ダンス部新体操部等による合同パフォーマンス! 去年のダンスは少し奇抜すぎたが、今年はどうなる!!」

「今年はハンサム体操でも踊ってくれること期待してますよ」

「そこまで人間やめるのは流石に無理だろ……」

 

 先輩方から何かとんでもない発言が聞こえたな……

 いやまあ、この学校の先輩方ならそのくらいやってのけても不思議じゃないんだけどさぁ……

 

「そしてラストエントリィィィ! 正体不明! とは言え、2年3年の連中は想像ついてるんじゃねーか!? 今年も大トリは最高に盛り上げてくれそうだぜ!!」

「前夜祭は以上のプログラムで構成されています。では」

「「第68回学園祭、開会式をこれにて終了します!!」」

 

 いやぁ、やっぱこの学校の先輩方はいい意味でも悪い意味でも狂ってるなぁ。

 と、そんなことを考えていると夕凪がこちらに話しかけてきた。

 

「いやぁ、話には聞いてたけどとんでもなく愉快な学園祭だね」

「だな。俺らも来年にはあんな先輩方の仲間入りを果たしてんのか……」

「正直今のままでも十分あっちの同類な気はするけどね……」




<今回のオリジナル要素&ネタ解説>

・内藤先輩と九頭先輩
 極振り本編では2年だった先輩。なので本作では3年生。
 因みにフルネームは『九頭宮阿』ちゃんと『内藤ホテプ』くん。正体はお察しの通り人外側の奴。
 『第138話 文化祭(当日)』の後書きに登場した。

・パムねゅん
 昔読んだ漫画に登場した名状しがたい()()()
 キャラが何やかんやあって、サンタになるための修行で、子供に送るプレゼントを紙に書いてあるのから1つ選べって言われて
ハイパーヨーヨー
ゲーム
おかね
やきゅうぼう
じてんしゃ

ってラインナップから、縦読みで『ハゲおやじ』を送った時のツッコミ『じゃあ3列目の『パムねゅん』って何だよ』に、『『パムねゅん』ならありますよ』と返答するワンシーンより。

・美術部&書道部合同、大規模ライブペインティング
 極振り原作にも登場した某イカゲーの奴。丁度良く新作が出てたのでそっちスタイルに。

・47都道府県の怪談を集めた所、48番目の都道府県が出てきたと思ったら47都道府県の怪談が集まらないんだが?
 四八(仮)。2007年のKOTY(クソゲーオブザイヤー)にて大賞を受賞した伝説のクソゲー。47都道府県の怪談を見て行き、全ての都道府県が100%になったら48番目が現れる……のだが、東京都だけがどうやっても100%にならず止まってしまうため、絶対に完全クリアが出来ない。
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