逸般UPOプレイヤーがNWOをプレイする話   作:LR44(ゆっくり)

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 投稿開始1周年記念に急いで書き上げた謎の話です。
 後、登場キャラが多すぎて作者本人にも色々ぐっちゃぐちゃになってます。


1周年記念閑話超久々のNWO回?

 

 ある日のNWO(New World Online)。【楓の木】ギルドホームには【楓の木】メンバーに加え、別ギルドのメンバーも集まっていた。

 

「皆さん、本日はお集まりいただきありがとうございます」

 

 話を切り出したのは、このメンバーをここに集めた張本人にして【楓の木】中核メンバーの一人、サリー。

 

「そもそもよくこんな面子集められたな……」

 

 続いで口を開いたのは、【楓の木】メンバーの中でも数少ない常識人枠、クロム。

 

「本当に錚々たる顔ぶれだな」

 

 続いては同じく【楓の木】メンバーの数少ない常識人枠、カスミ。

 

「そうよね。私以外は全員、第1回イベントの上位陣だもの」

 

【楓の木】で異常側と常識側を反復横跳びする鍛冶師、イズはこの場にて唯一の非戦闘系プレイヤーである。

 

「まあ、こちらとしてもこういった場を設けて貰えるのは有り難いからね」

「同ギルドのメンバーがこうして対策を話し合わなきゃならない程のプレイヤーってのもにわかには信じられん話だがな」

「今まで散々負けて来たし、この間のイベントに至っては普通絶望的な人数差つけて負けてるんだけどねぇ」

「俺としちゃぁ、スキルも無しに見つけられちゃぁ、面目丸つぶれなんだよな」

 

 お次はペイン・ドラグ・フレデリカ・ドレットの、【集う聖剣】主力4人。

 

「そもそも、あいつらの対策など存在するのか?」

「物量で押しつぶす……のはこの間無理だったんだよな」

「罠も何故か避けられたしね……特別なスキルとかは無いんだったよね」

「本人たちがステータスとスキル構成を公開してますからね。完全に自分たちの技術だけであれだけ強い訳ですね」

 

 そしてミイ・シン・マルクス・ミザリーの、【炎帝ノ国】主力4人。

 

 第4回イベントでは、100人がかりで飛燕とナギに敗北したNWOのトッププレイヤー達である。

 

「さて、じゃあ改めて今回集まってもらった理由を改めて説明するね」

 

 この12人が集まった理由とは──

 

「今回は、『ナギ・飛燕・シルク・リンの対策を話し合う会』と称して、【楓の木】でも例外的な強さを持った4人をどうやったら倒せるかについて話し合うよ」

「そうは言ってもだな、サリー。あの4人相手に対策を立てることなど出来るのか?」

 

 ──【楓の木】に所属する、異常側通り越して人外側な4人『ナギ・飛燕・シルク・リン』の対策を話し合うためである。

 サリーの言葉に対して、カスミが根本的な疑問を投げかける。

 

「い、一応本人たちが言うには最上位帯にはいるけど、その中でも総合的に見れば中の上程度だから付け入る隙はいくらでもある……らしいけど」

「流石に無理だろ。PvP大会の動画見たが、あのレベルの戦闘なんて出来る気がしないぞ」

 

 サリーのセリフにクロムがツッコミを入れる。訓練も無しにUPOレベルの戦闘を行うことなど、NWOトッププレイヤーと言えど不可能なのである。

 

「じゃあ取りあえず先ずは4人の情報について整理するわよ。

 あの4人はUPO──Utopia Onlineで検証勢ギルド【月下の門】に所属してる、UPOのトッププレイヤーね。UPOの方じゃ、新大陸組って言う相当な上位層にいるプレイヤーらしいわよ」

「後、あいつらが定期的に長期間ログインしなくなるのは、UPOの方で優先したい用事が出来た時らしいな。新しく検証したいことが出来たとかイベント前の準備をしたいとか」

「その上、あの4人の強さの大半はそのPS(プレイヤースキル)が占めている。NWOをプレイしていないからと言って、足踏みしている訳では無いのが厄介だ。いつまで経っても追いつけない」

「装備に関しても、基本あり合わせで事足りるらしいから私の仕事も殆ど無いのよね。飛燕くんなんて検証作業ついでに大量に確保した初期装備をフル強化して使ってるもの」

 

 サリー、クロム、カスミ、イズが口々に4人についての情報を言っていく。

 

 そもそも、普通MMORPGと言うものはプレイ時間が強さに直結すると言っても過言ではないジャンル。それにも関わらず、プレイ時間の短さを別ゲーの技術でカバーする4人が異常なのは言うまでもないことである。

 まあ、そもそもの話ユニーク要素1つで初心者がトッププレイヤーを圧倒出来る程強くなるこのゲーム(NWO)において()()()M()M()O()について語るのは無意味と言わざるを得ないだろうが。

 

「UPO? なあフレデリカ、知ってるか?」

「話に聞いたことがある程度よ。Crescent Moon社ってところが作ってる色んな意味で頭のおかしいVRMMOだとか」

「その噂なら俺も知ってるぜ。何でも、明らかに人間やめてる奴等がうじゃうじゃいるらしいぞ」

 

【集う聖剣】メンバーにはUPOについて詳しいプレイヤーがいなかったようで、ネット上のうわさ程度の知識しかなかったが、それでもUPOプレイヤーの異常性はナギたち4人の十分理解したようだ。

 

「UPO……成程、その経験が彼らをあそこまで強くしているのか。自分もプレイするのもアリかな?」

「言っとくけどUPOプレイするのはお勧めしないわよ。どうしてもって言うんなら、公式が投稿してる去年のPvPイベントの動画見て、あれだけの動きが出来そうならどうぞご自由に」

 

 ペインが安易にUPOをプレイしようとしたところを、サリーが止めに掛かる。

 これ以上ライバルに力を付けられたらたまった物じゃないというのもあるだろうが、純粋にペインの精神を案じての忠告である。

 

「おいおい、UPOの【月下の門】って言えばトップもトップ。そこより上のプレイヤーなんざ数えるほどしかいないとか聞いたぞ?」

「UPOを知っているのか? シン」

「UPOやってる知り合いから話を聞いたことがあるって程度だね。さっきサリーが言ってた新大陸組ってのはエンドコンテンツエリアをメインに活動してるって意味らしいな。検証勢とかは初耳だけど」

「検証勢……確かに掲示板の噂じゃ飛燕って人は検証ばっかりしてるらしいけど」

「私が普段参考にしている攻略サイトも、思い返してみれば編集者の名前は飛燕さんかシルクさんしか見かけたことがありませんね」

 

【炎帝ノ国】でもシン程度しかUPOを知ってるものはおらず、そのシンでも知り合いから聞いた程度の知識であった。

 NWOでトップをしている以上(UPO)を見ている余裕はない、ということだろうか? *1

 

「それじゃあ、次はそれぞれのプレイスタイルね。

 ナギは所謂グラップラースタイル、直接殴り掛かってくるタイプのプレイヤーね。

 攻撃を躱したり受け流したりで、ダメージを最小限に抑えるのが得意ね」

「飛燕は支援役も出来るアーチャー……だったんだがな。何故か今は弓矢を使って近接戦闘をしてくるな。

 耐久は紙なうえに常時HP1を維持するタイプだが、その分攻撃を避ける技術はこの4人の中では飛びぬけて高いな」

「シルクは……耐久にもそこそこ振ってる支援特化キャラだな。UPOの方では大量の蟲を操って状態異常を駆使して戦うタイプらしい。

 この4人の中ではやってる事は地味だが、その分パーティーにいる時の厄介さは桁違いだな。それと、例にもれずシルクも回避技術は高いな」

「リンちゃんは【食人鬼】なんて呼ばれてるプレイヤーね。自分自身や他プレイヤーを物理的に捕食することでバフをかけるっていう珍しいスキルを持ってるわね。

 この前のイベントで捕食しまくった結果、プレイヤーを捕食する仲間が増えたらしくてね。ナギちゃんは『翡翠墜ちした』なんて言ってたわね。

 プレイスタイルとしては、短弓を武器にした回避タンクって感じね。UPOじゃ火力インフレが酷くて、回避タンク以外のタンクに人権が無いとか言ってたわね」

 

 サリー・クロム・カスミ・イズが、ナギ・飛燕・シルク・リンの順にプレイスタイルを告げていく。

 因みにだが、調べればこれよりも詳しい情報を()()()()()公開しているので、ライバルギルドのメンバーにばらしたとしても大した問題にはならなかったりする。

 

「で、彼らの対策だが……どうすればいいんだ?」

「技術で劣る以上スキルか数で勝るしかないが……スキルでは勝っていても勝てない事は今までで重々理解している」

「とは言っても、この間のイベントでは数で勝っててもどうにもならなかっただろ?」

「そうでも無いわよ。UPOと違って全力出せないNWOじゃ3桁後半のプレイヤーに襲われたら多分負ける、って言ってたわね」

「それ、逆に言えば全力が出せるUPOじゃNWO上位層が3桁後半集まっても絶対負けないって言ってるようなものだよね……」

「一度動画を見てみれば分かるが、UPOは本当に基準がおかしいゲームだからな」

「まあ、流石にそれだけの人数を集めるのは非現実的だから無しだな。他には何かあるのか?」

 

 普通であれば3桁後半相手に勝てる可能性があるというのはにわかには信じられない話ではあるが、以前のイベントにて実際に100 VS 2で敗北した経験があるため自然と信じられている。

 

「そうだな……飛燕とリンは広範囲攻撃魔法をばら撒かれるのに弱いって言ってたな。流石に数人ならともかく大人数で撃たれると対処しきれないとか」

「逆に、ナギとシルクはVitにも振ってるからちょっとやそっとの魔法じゃ削り切れないみたいだな。【楓の木】(うち)のカナデが愚痴を言っていたな」

「広範囲魔法……そもそもそれ自体が激レアものである事を除けば、それが一番現実的だろうな。私のものは準備に時間がかかる以上、ほぼ確実に回避されるであろうがな」

「私は多重系で固めてるから範囲系は持ってないのよね。流石に多少時間かけてでも取った方がいいわね」

「俺の【崩剣】でも代用できないかとも思ったが、普通に乱戦でも回避されてたから無理だろうな」

「あちらの火力が高すぎる以上、私の回復は余り役に立たないんですよね……リンさんを相手にした時にはあえて手加減してバフの持続時間を延ばす、という動きをされましたしね」

「アレはただ単に食べられる時間を伸ばしたいってだけだと思うわよ……」

*1
脊髄で書いてたので正直何言ってるか自分でも分かりませんby翌日読み直した時の作者




 本編書き上げた後、深夜テンションで登場キャラ12人なんて話書くのはやっぱり良くないですね。
 ぐっすり寝てから改めて読んでみると自分でも何が何やらさっぱり分かりませんでしたよ。
 って言うか防振りキャラ書くの2~3ヵ月ぶりな気がするな。……防振り二次としては到底あり得ないセリフだよな、コレ。

 因みに、防振りキャラの出演が久々すぎて防振りキャラ達の口調を完全に忘れちゃってました。
<今回のオリジナル要素&ネタ解説>
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