逸般UPOプレイヤーがNWOをプレイする話   作:LR44(ゆっくり)

63 / 84
 ここらへんで一回NWO描写挟んだ方がいいかとも思ったけど、どんな話にするか全く思いつかなかったのでUPO編まだまだ続行です。


第50話『俺のペット、鳥ばっかだな』

 

 文化祭も無事……無事? ……無事でいいや。無事終わってから1週間半ぐらい経った頃。

 

「《旋刃》《追衝の一矢》《チェインアロー》《雨垂》《チェインアロー》《爆焔》《チェインアロー》《獄火》──吹っ飛べぇっ!!」

 

 昨年の今頃行われたイベント『探索! 従魔大森林 -β版-』。自身の所持するペットを操作し、数多くのダンジョンが配置された森を探索するイベント。そしてペットたちに新たな進化が実装されたイベント。

 そして、定期開催とか言っておきながら今の今まで2度目が開催されていなかったイベント。

 

 その2度目が今、開催されようとしていた。その名も『探索! 従魔大森林 –恒常イベント化前最終チェック版-』。

 なんと、定期開催の予定が恒常イベントに変更されるようなのだ。ペットでの戦力補強を積極的に行っている身からすると非常にありがたい。後、ペットのHP増加アイテムを無限にほれるようになるとあってシルクさんも大喜びしていた。

 

 

 そんなイベントが開催される前日。俺は黒アスト相手に新たなペットのレベリングをしていた。流石に黒アストの相手はまだ安定してなくて、2回に1階はペット枠の残機を使わされるがやはりその経験値効率は非常にいい。

 極振りの人達みたいに経験値の黒アスト貯金が出来るくらい……は流石に厳しいのでイベント期間中にこのペットをカンストさせられる程度には経験値を稼いでおきたいのだ。ついでに既存ペットにも新しい進化が実装される可能性があるのでそちらも経験値を割り振っておきたい。

 

 そういや、NWOの方にもUPO(こっち)のペットみたいな要素があるにはあるけど、メイプルさんサリーさんが先行配布分を手に入れた以外にはそれらしきものは知らないな。

 先行配布から……そろそろ半年になるのか。正式実装は一体いつになるんだろうな。あれがあれば大分ビルドの幅が広がるんだがなぁ。今のままじゃ結局UPO(こっち)で鍛えた技術でのゴリ押ししかしてないし、出来ないからなぁ。

 ユニーク要素……UPO(こっち)でやってるような頭のネジを吹っ飛ばしたムーブをNWO(あっち)でもやれば手に入れられそうではあるんだよな。リンさんみたいに。ただ、何と言うか……若干抵抗があるというか……今の汎用要素+UPO(こっち)で培った技術のまま最上位に居座るのが楽しいというか……

 まあ、ここでNWO(あっち)でのことを考えても仕方ないか。

 

 ◇

 

 とまあ、延々と黒アストを周回しましてかれこれ黒アストの特殊泥も5個と、相当な数溜まった頃。ようやく新しいペットの育成が完了した。その性能がこちらだ。

 

 ====================

 Name : ヒバリ

 Race : スカイラーク・ドリーマー

 Master : 飛燕

 Lv 55/55

 HP 1000/1000(800)

 MP 3000/3000 (4800)

 Str :10 Dex :400

 Vit :200 Agl :500(665)

 Int :10 Luk :10

 Min :200

 

《ペットスキル》

【憑依】【信仰の力】【幻身】

【ユメマボロシ】

 MPを100消費することで、3秒間実体が無くなりダメージを受け無くなる。クールタイム30秒

【燕雀安くんぞ鴻鵠の志を知らんや】

 ダメージを与えた、もしくは受けた時そのダメージが2000以上5000以下であった場合、そのダメージを無効化する

【雀百まで踊り忘れず】

 回避率+25%。物理ダメージに対しては更に回避率+25%

【雲散霧消】

 MPを100消費し、状態異常全回復、10秒間回避率+35%。クールタイム30秒

【雲雀骨】

 HP-20%

 Agl+20%

 

《スキル》

【魔力核】【魔力核Ⅱ】【魔力核Ⅲ】

【あなたと共に】【忠誠ノ誓イ】【幸運の翼】

 

《装備枠》

 体:【駆翼】Agl+35

 足:【駆爪】Agl +30

 

 ====================

 

 最近近接戦闘を行うようになったので、防御の一切を捨てたたこれまでのプレイスタイルの弱点が目立ってきた。

 そのため、耐久不足を補えるように育成したのがこの『ヒバリ』。回避率を大きく底上げしてくれるので万が一避けきれなかった攻撃もシステム的に回避できる可能性が出てくる。

 そして特に大きいのがペットスキル【燕雀安くんぞ鴻鵠の志を知らんや】。2000~5000の被ダメ&与ダメを無効化するというユニークな効果となっている。これでカス当たり程度ならノーダメに抑えられる。あ、因みに今のUPOで2000以下のダメージとか狙って出さなきゃ出ないから実質5000以下のダメージを無効化するスキルだな。与ダメの方も俺はStrDexの準極だからダメージの基礎値自体が高いし、ダメージは無効化でもダメージ判定自体は出るから殴ってバフデバフを積むのは問題ないし、元々PvPとかワンパンで沈めるのが前提の立ち回りしてたから何も問題ないしな。

 

「え~っと……今回は俺とナギ、レグルスさんとアーテルさん、常夜さんとサニーさんがペア。オーロラさん達3姉妹とリンさんシルクさんウルスさんの非ユニーク3人組が1パーティーで、グリモアさんはLRさんと一緒に配信っと」

 

 ちょうどいいタイミングだったのでペットイベに参加するギルドメンバーの予定を確認する。

 ウルスさんは生産メインなので今回のイベントには参加しないと思いきや、生産補助特化のペットを育成しだしたので参加するとのこと。

 何でも、未だに非常に珍しい完全に人型のペットを手に入れたとか何とか。で、それを生産補助特化に育てている、と。まだ完全人型ペットは数が少ないからこうして趣味と実益と検証を兼ねた育成をしてくれるのは助かるな。

 

「レグルスさんとアーテルさんは予想してたけど、常夜さんとサニーさんがペアで攻略するのは意外だな。記憶が正しけりゃ、あんま接点無かったはずが……?」

 

【黄泉還り】のユニーク称号を持ち、死亡時の挙動を主に検証している常夜さん。【畏れよ、我を】のユニーク称号を持ち、狂気神話呪文関連の検証を主に行っているサニーさん。

 俺の知る限りでは、少なくとも【月下の門】設立までは二人だけでパーティーを組むような関係では無かったはずだが……? 

 

「接点が出来たとしたら【月下の門】設立後か。同じギルドに入って接点出来て、馬が合って、イベントでペア攻略するくらい仲良くなって、ってとこか?」

 

 結局憶測でしかないが、多分こういう事なんだろうな。

 タンクしつつサブでアタッカーもこなせる常夜さんと、基本的にバフデバフ撒きつついざとなったら自分も殴れるサニーさん。こうして見ると割と相性いいんじゃないか? 

 

「っと、ギルドの事より先ずは俺のことだな。俺のペットは……索敵特化の梟、『(きょう)』。弓の付喪神な『(はく)』。武器特化融合ペットの鷹、『(こう)』。憑依ペットの(からす)、『(こく)』。同化タイプの幽霊、『(れい)』。防具特化融合ペットの燕、『ヒエン』。そしてさっき育成が終わった憑依ペットの雲雀(ひばり)、『ヒバリ』……」

 

 攻撃面の補助をメインとするのが白と香と刻とヒエン、防御面の補助をメインとするのが嶺とヒバリ。そして探索面の補助をメインとするのが響。

 改めて所持しているペットを全て列挙してみて、気付いたことがあるのだが……

 

「俺のペット、鳥ばっかだな」

 

 梟、鷹、烏、燕、雲雀。実に7分の5、7割以上が鳥系のペットなのである。

 いやまあ、“飛燕”なんて名前してるから鳥系ペットには割と思い入れあるけどさぁ。まさかここまで偏ってるとは思わなんだ。

 

「育成優先度は……年末にほぼ確実にPvPイベントがある事考えたら、嶺とヒバリが最優先だな。次点が白と香とヒエン。刻も育てたいけど余裕があったらでいいな」

 

 PvPを対策するならメインは耐久力、次点で火力って感じになるだろうな。

 火力補助ペットの中では【弓闘術・流星】と相性がいいヒエンと、特定の属性に特化してない香、それとオーソドックスな付喪神ペットな白が優先だな。

 刻は火力補助の中でも火属性特化だからな。【弓闘術・流星】のアーツは、名前にこそ属性が入ってるけど実際には属性ダメージは入って無かったはずだし、俺の使えるアーツは大半が純物理だし。

 ……改めて考えてみたら、何で刻を火属性特化で育てたのかよく分かんねぇや。

 

「響は……便利なのは確かなんだが、そのうちペットイベが恒常イベントになること考えたら急いで育成するほどでも無いな」

 

 響は索敵特化だからな。便利なことは確かなんだが、こいつを育てたとして戦闘力に直結しないのが悩みどころだ。

 そもそも索敵能力なら今のままでも不便は無いし。レベルが上がれば範囲も増える訳だから育成しといて損は無いんだが、恒常イベントになるまで育成放置でも問題は無いだろうな。

 

「ナギのペットは……同化タイプのドラゴン、『フォンセ』だったな」

 

 イベントでパーティーを組むので、ナギのペットについても考えておく。

 ナギのペットは黒いドラゴン。ペットスキル【我ハ汝汝ハ我】によってプレイヤーと同化するタイプのペットで、ナギ本人の戦闘力を強化するのが主な役目だ。

 

「俺の嶺とヒバリもそうなんだが、同化ペットって基本的にプレイヤーの強化に特化してるせいで単体戦闘力は微妙なんだよなぁ」

 

 フォンセは【主人ノ僕ハ我1ツ】というペットスキルにより、大量のスキルを取得できる代わりに他のペットを取得できなくなっている。そのためナギはペットイベントでは確定でフォンセを使用することになるのだ。

 そして、俺が育成したいのは同化ペットの嶺とヒバリ。そうなるとダンジョンアタックをするには若干不安が残る戦闘力となってしまうのだ。

 

 はてさてどうしたものか……と考えていたところで、ナギからメッセージが入る。

 

「ん? 何々……」

 

 俺はナギからのメッセージを見て、つい苦笑する。

 

「『ウルスさんが、イベントに持ち込んでペットが使う専用の装備を【月下の門】の全員分作るってさ』か。さっきまで悩んでたのがバカみてぇだな」

 

 さてさて、どんな装備を作ってもらおうか。嶺もヒバリも耐久面は元から強いし、攻撃面を伸ばす装備が良いだろうな。で、人型の幽霊な嶺は問題ないとして、鳥型のヒバリが持てそうな装備となると……何だ? いや、マジでちょっと直ぐには思いつかないな。

 ギルドハウスに戻る間に、ちょっと真面目に考えとくか。




 定期開催の予定って文言すっかり忘れてたんでペットイベ挟んでおきます。
 ついでにチマチマ考えてた【月下の門】メンバーのペットのお披露目会も兼ねてます。

 ……記念すべき50話がこんなんでいいんだろうかとも一瞬思ったけど、かといって他に書くことも特に思いつかなかったのでこのままでいきます。

<今回のオリジナル要素&ネタ解説>
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。