逸般UPOプレイヤーがNWOをプレイする話   作:LR44(ゆっくり)

64 / 84
 リンバスカンパニー楽しい!!(執筆ほっぽり出してリンバスカンパニーやってる人)(ロボトミとルイナは数年前に買うだけ買って積んでるのにリンバス始めた人)


第51話『これは探索しない訳にはいかねぇな!!』

 

 ウルスさんに作ってもらった装備の使い心地を確認したり、ナギと合流方法を打ち合わせたりしてる内に時は流れてイベント当日。

 

 前回のイベントと同じくログハウスのような部屋を経由し、割と人気があったらしい某あなたはそこにいるか聞いてきそうな金色のケイ素っぽいNPCからのイベント説明を経て、イベントフィールドに梟の姿で降り立った。

 因みにNPCの名前はアルヘノテルスだった。他にもリヴァイアサンとかディアブロとかエウロスとかいそう(小並感)。

 

「え~っと……音響探査使って……マップをツールに読み込ませて……」

 

 何故育成対象のヒバリや嶺ではなく、探索特化ペットの響でイベントを始めたのか。

 それには今回からの仕様変更が関係している。

 

 前回イベントでは1プレイヤーあたり6匹までのペットを1集団とし6集団まででパーティーを組めたものの、ペットの切り替えは操作中のペットが死亡した時のみ行うことが出来た。

 だが、今回イベントからは数秒間無防備になるものの、好きなタイミングで自由に操作するペットを切り替える事が出来るようになったのだ。

 これによって、元々『ヒバリ・嶺・白・香・刻・ヒエン』を1集団とするつもりだったのを『ヒバリ・嶺・白・香・響・ヒエン』を1集団とて探索することにしたのだ。まあ、つまり刻を抜いて響を入れたってことだな。

 

 響を入れた理由としては2つ。まず、単純に索敵と探索が非常にやりやすくなるという点。そして、【音響探査:○○】系を網羅しているため半径550m圏内のマップを一瞬で埋められる点。

 特に後者は、オーロラさんが息抜きに作ったという、現在のマップ情報と前回イベントのマップ情報を照合するツールによってナギとの合流がやりやすくなる可能性があったからな。

 

「っと、該当箇所無しか。流石にマップは変更されてるか」

 

 当たり前と言えば当たり前なのだが、イベント用マップは変更されていた。

 まあ、前回イベントでは極振りの人達が色々やらかしちまったからなぁ。ダンジョン崩壊させたり*1、最高難易度ダンジョンをサクッとクリアして肩慣らしにもならなかったとか(のたま)ったり*2、ダンジョンを侵食して食べ放題始めたり*3

 流石にマップがそっくりそのままって訳にはいかないだろうとは思ってたけどな。

 

「じゃあマップ埋めつつナギとの合流用の目印になる場所を……あ?」

 

 合流ポイントを探しつつ移動していると、面白そうなものを見つけてしまった。

 

「……ダンジョン『徘徊する狂気の寺院』か。“徘徊する”はワンダリングモンスターが存在する事、“狂気の”はSAN値を削ってくるモンスターとかギミックとかがある事を表してるんだったな」

 

 前回のダンジョンでは基本的にダンジョン名を構成する単語は、見た目を表す単語2つとギミックを表す単語1つだった。

 なので、見た目を表す単語1つにギミックを表す単語2つと言うのは少し気になったのだが……

 

「他にサンプルが無いから何とも言えないな。軽く入り口近くの出現モンスターだけ調べて、移動するか」

 

 今は情報を集めるのを優先しよう。そう思い、軽くダンジョンに入るだけにしたのだが……

 

《ダンジョン『徘徊する狂気の寺院』に侵入しました》

《現在の当ダンジョンの踏破者 : 0》

《現在のダンジョン内にいるプレイヤー : 1》

《ダンジョン難易度 : 12/10》

《ダンジョン踏破率 : 1%》

 

「……は?」

 

 侵入したダンジョンの入り口は、正に寺院の入り口とでも言うべき様子だった。

 内部は真っ暗であり、明かりか暗視系のスキルでも無ければ満足に探索も出来そうになかった。

 だが、それ以上に目を見張るのはダンジョン難易度。上限が10にも拘らず、12という数字が表示されている。これは……

 

「難易度が限界突破したダンジョン……?」

 

 もはや、そうだとしか考えられなかった。

 イベント開始直後故、このダンジョンに侵入しているのは俺一人。つまり、このダンジョンは俺が1番乗りということだろう。

 

「これは探索しない訳にはいかねぇな!!」

 

 検証勢云々以前に、1MMORPGプレイヤーとしての血が騒ぐ。

 軽く掲示板を確認してみた所まだ誰も報告していない、難易度限界突破のダンジョン。こんなもの、探索しない訳にはいかないだろう。

 

「操作は……索敵重視で響のまま隠密してればいいか。敵が近づいてきたらヒバリか嶺辺りに変える感じで」

 

 そうして俺は、真っ暗な寺院の中に足を踏み入れたのだった。

 

 ◇

 

「で、こうしてあっさりと死に戻りしてきたと」

「いやぁ、流石難易度限界突破。ありゃぁフル育成のフルパーティーでもなきゃ無理だわ」

 

 結局、あの後30分も経たずに死に戻り。現在、【月下の門】ギルドハウスにてナギと情報交換中だ。

 ユキさんのダンジョンに配置されていた【The heavenly will‐o'‐the‐wisp】の上位種、【The sacred will‐o'‐the‐wisp】。第1階層から、それが7体セットで編隊を組んで巡回していたのだ。

 どうにかこうにか敵を避けて階段までたどり着いてみれば、第2階層では【The sacred will‐o'‐the‐wisp】が7体から14体に増えており、巡回ルートもより隙が無くなっていた。もう死ぬしかねぇだろ、あんなん。

 

「ステルスでどうにかなるのは第1階層までだな。第2階層からはちゃんと戦って勝てるだけの戦力がいるな」

「でも、ワンダリングモンスターと言っても1年前のモンスターでしょ?」

「14体セットの編隊で襲ってきて、それが次々チェインしてどんどんモンスターが増えていくんだぞ?」

「……最終的に何体くらいいたの?」

「ゆうに100は超えてたな」

「うわぁ……」

 

 いくら1年前のモンスターとは言え、それだけの数で来られたらそう易々とは対処できない。

 その上、ペットを操作している都合上戦闘力でいえば普段よりも格段に落ちているのだ。

 

「今回実装された、新しい段階の進化をしたペットのフルパーティーでどうにか、ってレベルじゃないか?」

「確かに聞く限りそんな印象だけど……ちょっと面白く無いよね」

「だな。暫くは2人で何とかならないか試してみるか?」

「そうだね。そうしよっか」

 

 となると、問題になってくるのが火力と耐久力だ。

 基本的に火力と耐久力、その両方に長けたペットというのは存在しない。

【魔力のベール】*4のような例外もあるが、あれは上手く噛み合っても10回までしか耐えれないし、なんなら特大ダメージ喰らったら普通にワンパンされるから結局のところ根本的な解決にはなってない。

 

 俺のペットもその例に漏れず、火力がある組は耐久が死んでおり、逆もまた然りといった具合である。

 例えば、俺のペットの中であのレベルのモンスターをテンポよく倒していけるのは白と香くらいのものだが、そのどちらも耐久力という面ではそれこそ極振りとどっこいどっこいといったレベルだ。

 それに、俺のペットの中では耐久がある方の嶺とヒバリも、あくまで耐久が()()()と言うだけである。嶺はHPとMPが共有な事に由来する体力の暴力で耐えているだけ。ヒバリも耐久は多少マシ程度で、ガン上げした回避任せの一種のゴリ押しである。

 

「あ、いいこと思いついたんだけどさ」

「ん? 何だ?」

 

 ごにょごにょと耳打ちしてくるナギの言葉は、目から鱗が落ちるものだった。

 

「成程、それなら何とかなりそうだな」

「だよね! じゃあ、これを実行するためにも今いるペットを進化させちゃおうよ」

「そうだな。運良く近くにスポーンしてたから合流も楽だし、情報出てるダンジョンの周回でもするか」

 

 尚、この後向かったダンジョンにて運悪くにゃしいさんの爆裂に巻き込まれて再度の死に戻りを経験したことはここに記しておく。

 


 

 Name:フォンセ

 Race: エンシェントドラゴン・カラミティ

 Master:ナギ

 Lv 60/60

 HP 4000/4000

 MP 4000/4000(6400)

 Str :600 Dex :10

 Vit :600 Agl :300

 Int :10 Luk :10

 Min :10

 

《ペットスキル》

【我ハ汝汝ハ我】【竜ノ翼】【魔法ハ不要】【竜王ノ五ツ指】【主人ノ僕ハ我1ツ】【竜の首の玉】

【熾凍ノ双角】

 火属性強化15%

 火属性減衰無効

 氷属性強化15%

 氷属性減衰無効

【熾凍ノ逆鱗】

 火属性強化15%

 氷属性強化15%

 HPが20%以下の時、自身のステータスを3つまで2.5倍にする(選択中:Str、Vit、Agl)

 HPが10%以下の時、自身の全ステータスを1.5倍にし、火・氷属性を50%強化する

【熾凍ノ対玉】

 両腕に、接触ダメージを発生させる炎と氷を展開する

 火属性強化30%

 火属性消費軽減

 氷属性強化30%

 氷属性消費軽減

《スキル》

【魔力核】【魔力核Ⅱ】【魔力核Ⅲ】

【オーバードーズ】【覚醒】【火炎の力】【氷結の力】

【チャンバー】【あなたと共に】【忠誠ノ誓イ】【幸運の翼】【悪食】【肉風船】

【火炎の力Ⅱ】火属性強化25%

【氷結の力Ⅱ】氷属性強化25%

 

《装備枠》

 装備不可

 

 ==================

 

 Name : ヒバリ

 Race : スカイラーク・ファンタズマ

 Master : 飛燕

 Lv 60/60

 HP 1500/1500(1200)

 MP 3500/3500 (5600)

 Str :10 Dex :500

 Vit :250 Agl :600(785)

 Int :10 Luk :10

 Min :250

 

《ペットスキル》

【憑依】【信仰の力】【幻身】【ユメマボロシ】【燕雀安くんぞ鴻鵠の志を知らんや】【雀百まで踊り忘れず】【雲散霧消】【雲雀骨】

【幻体】

 回避率+10%

 10秒ごとに【幻体】カウントを1獲得する

 ダメージを受けた時、【幻体】カウントを1消費しダメージを1000軽減する

 

《スキル》

【魔力核】【魔力核Ⅱ】【魔力核Ⅲ】

【あなたと共に】【忠誠ノ誓イ】【幸運の翼】【魔力のベール】

 

《装備枠》

 体:【駆翼】Agl+35

 足:【駆爪】Agl +30

*1
にゃしいさん

*2
アキさん

*3
翡翠さん

*4
現在MP以下のダメージを最大HPの1割まで軽減するスキル




 ペットイベは2話くらいで終わるつもりだったのに、そこそこの長さに膨れ上がりそうなんですよね。
 多分受験終わってがっつり時間できたせいですね。おのれディケイド(完全に冤罪)

<今回のオリジナル要素&ネタ解説>
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。