逸般UPOプレイヤーがNWOをプレイする話 作:LR44(ゆっくり)
《ダンジョン『徘徊する狂気の寺院』》
《現在の当ダンジョンの踏破者 : 0》
《現在のダンジョン内にいるプレイヤー : 8》
《ダンジョン難易度 : 12/10》
《ダンジョン踏破率 : 65%》
「ふぅ、かなり疲れましたね。リソース消費もかなり激しかったですね」
「だね。クトゥルフ知らなかったら突破出来なかったんじゃないかな?」
「その可能性は十分にあり得ますね。まあですが、クトゥルフは有名ですし、ティンダロスの猟犬も有名どころですしね。あそこで詰む人はそうそういないと思いますよ」
「それはそうですが、索敵系ペットがいない限りは初見突破は絶望的という難易度設定は少々乱暴にも思えますね。一応、話に聞く昔のソシャゲよりは幾分か優しいのでしょうが」
「犬より鮫が美味しかったですね。次はどうでしょう」
「リンさんはもう少し食べること以外も考えてくださいよ……あ、装備の消耗が激しい人は言ってください。応急処置程度ではありますがここでも修理は出来ますから」
ここは『徘徊する狂気の寺院』第4階層と第5階層の間の階段。
ロウ・リーフ・オーロラ・シルク・リン・ウルスの6人はゾンビアタックを繰り返すことで第3・第4階層の地図を完成させ、ついさっき第4階層を突破したのだ。
尚、現在イベントは4日目であり。飛燕とナギはとっくの昔にボス部屋にまでたどり着いているのである。
それを知らない6人は、『第5・第6階層も第3・第4階層ぐらい難しいのなら攻略には時間がかかるはずだし、自分たちが素早く攻略すればまだまだチャンスはある』と思っているのである。
「さて、今までのパターン的には第5階層からはまた登場する敵が変化するんでしょうね。何が出るんでしょうか」
「クトゥルフ系ならミ=ゴとかグールとか、後は精々星の精クラスだと助かるな。今回みたいなティンダロスクラスは正直勘弁してほしいや」
ロウの問いかけに、うんざりした顔をしながらリーフが答える。流石に今までより難易度が下がることは無いだろう、と分かってはいるがそれでも
「私としては、そうですね……無形の落とし子なんかが出てこられたら今の構成だと絶望的なので、それだけはやめて欲しいですね」
「私知ってますよ。そういうのをフラグって言うんですよね」
「そのセリフが無ければフラグにならなかった、と言う見方も出来ますね」
最悪の場合を想像するオーロラと、それ自体がフラグになりかねない不吉なやり取りを行うシルクとウルス。
果たして第5階層に出現したのは──
「「「「「あっ」」」」」」
「……この中で属性特化ペット育ててる人は?」
「いなかったはずだよ」
「……出直しましょうか」
「それがよさそうですね」
「新しいペットの育成は間に合わないでしょうから、既存ペットの進化で対応する感じですかね。もしくは装備か」
「美味しくなさそうですね。残念です」
──純物理ダメージに対する完全耐性を持つ、無形の落とし子──【Formless Spawn】──であった。
こうして、フラグは一瞬にして回収されたのであった。
◇
《ダンジョン『徘徊する狂気の寺院』》
《現在の当ダンジョンの踏破者 : 0》
《現在のダンジョン内にいるプレイヤー : 8》
《ダンジョン難易度 : 12/10》
《ダンジョン踏破率 : 89%》
世の中には生主、
その中でも、バーチャルなガワを被って配信するような人を、Virtual ●otuber ──略してVtuberと言います。
「後続どれだけ来てるか分かる?」
「後ろから2体と右から3体。それ以外はこっちが駆け込む方が早い!」
「了解……って、あっぶな!!」
そんな前置きは置いておいて。私とLRさんは現在『徘徊する狂気の寺院』第6階層の探索中だね。
誰が一番早く攻略できるかという勝負を【月下の門】内でやっている以上、流石に配信は出来ないけど、この様子は二人とも録画しているから後で編集して投稿するつもりだよ。
『徘徊する狂気の寺院』第6階層の出現モンスターは第5階層と同じく【Formless Spawn】。ただし体力が通常個体の約8割な代わりに、その他ステータスが通常個体の1.5倍ほどある特殊個体だよ。
体力0.8倍だけど、VitもMinも1.5倍あったら実質体力増えてるよなもんだし意味ないんだよ。
それと、このダンジョンは階層を進むほどフィールドが狭くなるようになっててね。第6階層は第1階層の半分ほどしか広さが無いんだよね。
それでもってモンスターの湧き率はほぼ変わらないどころかむしろ若干増えてる気がするから本当に厄介なんだよね。
まあ、何が言いたいかというと……
「ぜんっぜん手が足りない!!」
「だな。まあ6人推奨のダンジョンを2人で攻略しているから当然っちゃあ当然なんだがな」
この一言に尽きる。高耐久高火力モンスター相手に攻撃型の憑依型と防御型の憑依型1体ずつって言うのは分が悪すぎるんだよ。
【Formless Spawn】が火属性弱点かつ物理攻撃しか使用しないおかげで、火属性強化がメインの私の『ドラマル』と、MPが続く限り物理攻撃をほぼ完ぺきに無効化し続けられるLRさんの『マーズ』って組み合わせで何とか先に進めるけどさぁ。多分、この組み合わせじゃ無かったら不可能だったんじゃないかなぁ。
「階段見えたよ! 前に3体湧いてるけど!!」
「はぁ!? 無理無理キツイキツイ。ただでさえリソースカツカツだってのに!!」
「アレ使っちゃっていいかな? いいかな!?」
「……しゃーないか。ボスへの挑戦はまた明日だな」
「よ~し、じゃあいっくよ~」
これ使うのすっごい楽しいんだよね! まあ、強い分デメリットも酷いんだけど、それはそれで楽しいからヨシ! 。きっと某猫だって指をさして片足上げてヨシ! って言ってくれるはず。どうしてヨシって言ったんですか? (事前に言っておく)
「【ソウルドライブ】!! からの、天下烈刀斬!!」
「よっし、じゃあこっちも……
【ソウルドライブ】。ドラマルのペットスキル【まだ見ぬ未来】が進化する際変化したもの。【
デメリットも特大だけど、それに見合うだけのとんでもないメリットのあるスキルだよ! あ、因みに【魂の晶石】を前提条件とするスキルってのはドラマルの場合だと【真・連刃】と【
因みにLRさんのやってる事はただのスキルの全開起動なんだよね。っていうかLRさんが意識してるのは
「あとちょっと、あとちょっと……これ間に合う? 大丈夫?」
「ギリギリ駆け込みセーフ行けると思う……っとあっぶねぇ。ちょいと背中失礼」
「ちょっ!? LRさんの方がAgl高いんだか──あ、そっか。今は【ソウルドライブ】分で私の方が高いのか」
そんなこんながあってどうにかこうにか転がり込んだ最下層は──
「せっかくここまで来たし、ボスの名前だけでも覗いていく?」
「そうだな。少しでも情報を集めておくか」
《ダンジョンボス : 鍵にして門たる外なる邪神Lv120》
《現在のPT人数 : 1 挑戦しますか? Y/N》
《注意:このボスは超大型ボスです。10~20人前後のPTで挑むことが推奨されます》
「「……コレ、ムリでは?」」
──更なる絶望が待ち受けているのであった。
=========================
Name : ディアナ
Race : 付喪神・神打
Master : リーフ
=========================
Name : ツル
Race : 付喪神・神打
Master : ロウ
=========================
Name : ノヴァ
Race : メテオヴルム→ジークヴルム・ノヴァ
Master : オーロラ
=========================
Name : シラト
Race : トキシック・シルクワーム
Master : シルク
=========================
Name : 葉
Race : 付喪神・神打
Master : リン
=========================
Name : ヴァルカン
Race : アイアンパペット・ブラックスミス
Master : ウルス
=========================
Name : マーズ
Race : プラネデス
Master : LR44
=========================
Name : ドラマル
Race : テンカフブ
Master : グリモア
《ペットスキル》
【憑依】【信仰の力】【
【天下布武】
自身のHPが減少するほど火・無属性威力上昇。最大2倍
自身の攻撃の威力を、その攻撃が持つ属性の数×15%上昇させる
自身のHPが減少するほど火・無属性消費軽減。最大50%
自身の攻撃の消費を、その攻撃が持つ属性の数×5%軽減する
【ソウルドライブ】
24時間の間、【魂の晶石】とそれを前提条件とするスキルの効果を無効化し、HPを現在値の90%消費することで発動。
3分間全ステータスを300%上昇させ、以下の6つの効果から1つ選んで発動させる。
・相手全体に1000%のダメージを与え、HP0になっても復活可能な場合その回数を1回減少させる
・相手全体に500%ダメージを与え、与えたダメージ分最大HPを減少させる
・自身のMPを現在値の倍にする。この際最大MPを超過してもよい
・相手全体の
・自身のHPを最大値の120%まで回復させる。この際最大HPを超過してもよい
・15秒間、相手全体の
《スキル》【火炎の力】【幸運の翼】【あなたと共に】【忠誠ノ誓イ】【覚醒】【魔力核】【魔力核Ⅱ】
《装備枠》
頭:【
体:【
足:【
靴:【
=========================
Name :
Race : 八咫烏
Master : 飛燕
Lv 60/60
HP 2000/2000
MP 3000/3000(6000)
Str :150 Dex :150
Vit :10 Agl :600(590)
Int :50 Luk : -500
Min :10
《ペットスキル》
【憑依】【凶兆たる黒鳥】【太陽に住まう鳥】【月夜烏は火に祟る】【濡羽色の体】【カラスの行水】【三ツ足ノ神鳥】【信仰の力】
【太陽の使者】
火属性強化25%
火属性消費軽減25%
《スキル》
【魔力核】【魔力核Ⅱ】【魔力核Ⅲ】【魔力核Ⅳ】
【あなたと共に】【忠誠ノ誓イ】【火炎の力】
《装備枠》
足1【駆爪】Agl +30
足2【駆爪】Agl +30
足3【駆爪】Agl +30
=========================
正直、今回前半に登場した6人は口調で他のキャラとの区別が出来ないので、キャラ設定考えた時の自分を殴りたかったです。
飛燕くんとかナギちゃんとかはメインキャラなので自然と設定もキャラも出来上がってきて。常夜さんは特徴的な喋り方してて。グリモアさんやレグルスさん・アーテルさん、サニーさんも書き分けられるけど……今話前半の6人はセットで書くことが多い面子なのに書き分けが出来ない! 無理!! 昔の自分を殴りたい!!!
《追記》
何となくこの作品読み返してみたらグリモアさんの口調が“初登場時&最大ダメージイベント時&今話”と“閑話グリモアのVtuber/ゆ実者活動”でブレてますね……配信モードとそれ以外ってことで何卒。
<今回のオリジナル要素&ネタ解説>
・話に聞く昔のソシャゲ
具体的には極端に環境の変化が激しいゲームや廃課金勢しかまともにイベントを完走出来ないようなゲーム。ガ●ダムト●イヴはピンキリのキリのキリのキリみたいな例だとしても、妖●ウ●ッチぷ●ぷにとかパ●ドラとか。パ●ドラは聞いた話しか知らないけど()。
因みに、個人的にはミストレが非常に面白いソシャゲなのでおススメです(隙自語)。サ終してなければ凍京ネクロおススメしたんですがね()。
・ソウルドライブ
元ネタはバトスピの同名能力。6つの能力はテンカフブのソウルドライブを元ネタに、戦国六武将のソウルドライブをイメージした能力にした。流石に6つ全部は強すぎるのでどれか1つだけ。
テンカフブは背景ストーリーでバーニングソウルドラゴンと同一個体と思われているアルティメット。