逸般UPOプレイヤーがNWOをプレイする話 作:LR44(ゆっくり)
《ダンジョン『徘徊する狂気の寺院』》
《現在の当ダンジョンの踏破者 : 0》
《現在のダンジョン内にいるプレイヤー : 10》
《ダンジョン難易度 : 12/10》
《ダンジョン踏破率 : 100%》
《ダンジョンボス : 鍵にして門たる外なる邪神Lv120》
《現在のPT人数 : 1 挑戦しますか? Y/N》
《注意:このボスは超大型ボスです。10~20人前後のPTで挑むことが推奨されます》
「さて、今回はいけるかな」
「どうだろうね。流石にこれ以上は無いと信じたいけど……」
「この間の黒龍の事があるからな。一応最悪を想定しとく方がいいだろ」
「それもそうなんだよねぇ。そろそろ皆追い付いてくる頃だし、終わらせちゃいたいんだけどね」
ダンジョン『徘徊する狂気の寺院』最下層。俺とナギはボスである【鍵にして門たる外なる邪神】に挑む前の最後の確認をしている。因みに俺はヒエンでの挑戦だ。こいつが一番序盤は相性が良かった。
難易度限界突破ダンジョンに相応しい凶悪極まりないボスだったため何度も何度も、挑んでは死んだ後、行動パターンを覚えまた挑む、というサイクルを繰り返す羽目になっていた。
因みに“この間の黒龍の事”ってのはボスが復活してきたことを指してるぞ。流石に特例中の特例だとは信じたいけど、あれを他のボスも使ってくるんならリソースの吐き方も変えなきゃならないし、ダメージ超過攻撃がより重要になってくるし。後、モチーフがモチーフだけに何してきてもおかしくないってのもあるな。
「準備は……大丈夫そうだな」
「だね。じゃあ行こうか」
一応ナギに確認を取り、ボス部屋への突入ボタンを押す。
転移した薄暗い部屋には、5本のHPバーを持ち、玉虫色の球体が集まったおぞましい姿のモンスターが鎮座していた。
「初動退避!!」
「言われなくても!!」
その姿を確認すると同時に俺とナギは左右に散開する。
それと同時につい数瞬前まで俺たちがいた場所を、ヨグ=ソトースから放たれた
「何度見ても厄介な攻撃だな」
「【空間認識能力】への映りも薄いしね……っと、SAN攻撃来るよ!」
辛うじて予兆もあるSAN攻撃も避けれるようなものでは無いし、衝撃波攻撃に至っては一切の予兆がありゃしない。そして何より厄介なのが、アクションが全体か単体かの見分けがつかないのだ。
単体攻撃は耐久型ペットの体力を余裕で半分以上持っていくくらい火力が高く、全体攻撃は単体攻撃程痛くないがそれでも無視できないレベルのダメージを与えてくる。
どちらも非常に厄介な攻撃であるし、そんなものを序盤の通常攻撃としてポンポン連打してくるのだから掛け値なしに厄介と言えるだろう。
因みに初手は確定でこちらの出現位置に全体衝撃波なので知ってれば避けられる。前回の黒龍と言い、最近の運営は初手でこっちの出現位置に攻撃飛ばすのが流行ってんのか?
「打ち合わせ通りナギはリソース温存!」
「分かってる! 序盤の削りはヒエンに任せた!!」
打ち合わせ通り行動パターンが変わるまでは俺の方がHPを削る。【空間認識能力】に集中しつつボスに近づき、両足で掴んだ双刃剣で斬りつける。
斬って避けてまた斬って。衝撃波も【空間認識能力】に集中していれば避けれないレベルじゃないのでとにかく最小限の動きで最大限のダメージを与えるように。ただ……
「SAN攻撃は避けれねぇよぉ!!」
「こっちもちまちま殴ってるから、頑張ってね~」
因みに双刃剣の銘は『ハヤテ』。ウルスさん謹製の品で、鳥系ペットが両足で掴んでヨシ。嶺になって両手でぶん回してヨシの優れものだ。
StrとDexに大きめの補正をかけた上で、攻撃に風属性付与しつつ風属性の強化もしてくれる優れものだ。因みにこいつを作るためにワンダリングボスが3体犠牲になっているぞ!
削って削って、たまにSAN攻撃でピンチになって。不可視の衝撃波を避けきれずにピンチになって。15分程経った頃、1本目のHPバーが半分になった。
「耐久のターン来るぞ! ナギ、ダメコンは大丈夫か?」
「問題ないよ。無被弾だし、どの攻撃にあたるのかもちゃんと覚えてるし!」
耐久のターン。このボス【鍵にして門たる外なる邪神】は、各HPバーが1/2になった時にまるで弾幕シューティングのような攻撃を行ってくる。それも、紺珠伝ルナティックを超えるレベルの鬼畜弾幕を、だ。
ただし、この攻撃中は毎秒HPが減少していく。そして、5分経過しHPが1/4になったタイミングでこの攻撃は終わり、HPバーの残りを削り切られるまで攻撃しなくなる。
まあ、このボスがただ攻撃しなくなるだけって甘い話は無くて。この残り1/4を削るのにかかった時間が長ければ長いほど、次以降の段階に高い倍率のバフがかかるという中々に初見殺しな仕様をしている。因みにこの仕様を解明するまでに何もわからず殺された回数は実に2桁に上る。ペットは基本【鑑定】【看破】出来ないからアイコン出ないタイプのバフデバフは分からないんだよ!!
「弾幕っ、シューティングはっ、得意じゃっ、無いんだよっ!!」
「それにはっ、全面的に、同意するよっ!!」
くそぉ、今まで弾幕シューティングに触れてこなかったせいでこういうのに慣れてないから辛いや。
今後こんな敵が出てきた時に備えて、ちょっと弾幕シューティングにも触れておくか。プレミアついてるようなのは無理だけど、流通量も多い東方win版とかなら5000円くらいで手に入ったはずだし。
それと、定期的にSAN値削ってくるのが本当に嫌らしい。ゲージ1.2本目くらいだとそこまで問題にはならないけど、ゲージ4.5本目になった時にかなりの確率で不定入るんだよなぁ。
SAN値保護手段がほぼないペット用に抑えめなんだろうけど、それでも運が悪けりゃ折角削ったのになすすべなく負けるのは大分精神的にキツイ。
「よぉっし、弾幕シューティングモード終わったぁっ!!」
「打ち合わせ通り【覚醒】切るよ!! 目標3分以内!!」
耐久のターンが終われば、次は兎にも角にも殴り続ける。5分以上かけると最後の段階が無理ゲーに近くなるから、それより若干短めに目標を設定して殴る。
ここで一番重要なのがナギのペットであるフォンセのHPとMPのバランスだ。HPが20%以下だとステータスにバフがかかる【熾凍ノ逆鱗】という、所謂背水系のスキルを発動させないと5分以内に削り切るのは難しい。
だが、3段階目以降はまだノーダメが安定しないため、あまりにもHPを減らしすぎると不意の事故で即死する危険性があるのでバランスが難しい。一応フォンセには確率食い縛りスキルがあるから運ゲー攻略も出来なくは無いけど、流石にそこまで試行回数稼ぐのはやりたく無い。
一心不乱に殴り続け、目標を少しオーバーして3分17秒で1ゲージ目を削り切り2ゲージ目。
「作戦通り俺はヒバリで」
「じゃあ私は隅っこで隠れてるね」
2ゲージ目ではボスは、地面から2メートル程度の辺りに霧を展開してくる。
この霧に触れてる間は1ヒット3000程度の超多段ヒットダメージを受けるため、実質的に飛行禁止となっているのだが──
「この段階は楽でいいなぁ!!」
「だね。私はリソース温存温存」
──ここで鍵となるのがヒバリのスキル【燕雀安くんぞ鴻鵠の志を知らんや】。2000~5000の与・被ダメージを無効化するこのスキルは、この段階の特性に非常にマッチしており。
霧によるダメージはスキルで完全無効。MPを消費すれば状態異常を全回復するスキルもあるため偶に放ってくる状態異常攻撃も被害はほぼ無し。
この絶妙な噛み合いによって、2本目のHPゲージは俺一人で削り切れる。ここでナギのリソースを節約できるのは非常にありがたい。
なんせ、この後待ち受ける3・4ゲージ目はこれまで以上に厳しい戦いとなる以上、主力であるナギのリソースは温存しとくに越したことはないからな。
「弾幕のターンだ! 最悪俺を楯にするつもりで!!」
「了解! 私はここでは無被弾を目指すんだったね!!」
順当にHPを削って2度目の弾幕シューティング。弾幕の密度は濃くなってるが、さっきまで展開されていた霧は晴れてるし、2度目の弾幕は他と比べて格段に避けやすいからどうとでもなる。
2度目の弾幕は所謂大玉弾という奴がフィールドを覆い尽くすほど大量にばら撒かれるというもの。大玉弾は見た目は大きいが外周部には当たり判定が無いという特徴があり、それはこいつの弾幕に対しても同じことで。
他の弾幕では調子か運が悪いと最悪何回か死ぬことになるが、この弾幕
これが非常にありがたい。これに気付いた瞬間、これ以降の攻略がとんでもなく楽になったんだよな。
「よっし、次3本目!!」
「調子いいよ! 調子いいよ、今回!!」
2本目のHPバーの残り1/4を3分5秒で削り切り、ついに鬼門である第3段階へと入ったのだった。
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Name :
Race : アイアンウイング・ユニオンホーク
Master : 飛燕
Lv 60/60
HP 2500/2500
MP 3000/3000
Str :600(625) Dex :600(625)
Vit :10 Agl :25
Int :75 Luk :200
Min :10
《ペットスキル》
【融合炉心】【劔之身体】【空ヲ翔ケル】【不朽不屈】【風を纏いて】【刃の翼】【自己スキル強化+1】【自己スキル強化+2】
【刃金の風見】
風属性強化
風属性消費軽減
《スキル》
【チャンバー】【斬れ味強化】【あなたと共に】【忠誠ノ誓イ】【覚醒】【オーバードーズ】
【切れ味強化Ⅱ】
《装備枠》
体:【
足:【巧爪】Dex+25
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Name : ヒエン
Race : スタータイト・スパロー
Master : 飛燕
《ペットスキル》
【融合炉心】【不朽不屈】【疾風の翼】【
【魚目燕石】
MPを100消費し、30秒間敵のヘイトを引き付ける自身の分身を作成する。このスキルは自身の速度が一定以上でなければ使用できない。クールタイム1分。
《スキル》
【チャンバー】【あなたと共に】【覚醒】【忠誠ノ誓イ】【疾風の力】【オーバードーズ】
【疾風の力Ⅱ】
《装備枠》
体:【
足:【駆爪】Agl +30
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1話で終わらせるつもりだったボス戦が、何故か2話に膨れ上がる良くある様子。
因みにほぼ脊髄*1で書いてるので変な文章になってるかもしれません。
<今回のオリジナル要素&ネタ解説>
・ハヤテ
見た目のイメージはバトスピの『疾風の双刃カムイハヤテ』。パックから当たったけど緑【
因みに作者が好きなソードブレイヴは『白夜の宝剣ミッドナイトサン』と『天空の光剣クラウンソーラー』と『紫電の霊剣ライトニングシオン』。ミッドナイトサンは昔ミッサンエンター使ってたから*2。クラソは言わずもがな*3。シオンはククルでお世話になってます*4。