プロローグ 戦うということについて
戦士は望む、望まざるにかかわらず、戦う存在。当たり前すぎて、ほとんどの人はそのことについて深く考えたことなんてない。
でも、私は考えた。もし、戦うことに全力を注ぐ戦士の中で一人、戦わない戦士がいたら、どうなるんだろう、と。
え、仮定の話なんかしてもしょうがないって?そんなことないよ。だって、その戦わない戦士って、私のことだから。
話を戻すね。
そもそも、戦いっていうのは、自分の主義主張を通すために実力行使すること。だから、力がある=強いと思っている人が多い。だけど、どんなに強い力があっても、戦う人間の気持ちが弱かったら、それを使いこなすことはできない。従って、戦闘では勝てなくても、相手の心を折って、戦意を喪失させることができるなら、戦いに勝つことができる。
そんな夢みたいなこと、果たしてできるのか、そう思う人もいる。だけど、私は自信をもって答える。それは十分可能だ、と。それは、この世界の兵器の特性ゆえ。この世界ではインフィニット・ストラトスというパワードスーツが最強の兵器。天才科学者篠ノ之束が開発した物で、女性にしか動かせないという欠点はあるけど、既存の兵器をただの鉄くずにしてしまうくらいの性能を持っている。元々は宇宙開発に使われるはずだったのに、兵器として使われているのは残念だけど...。
さて、ここからが重要な部分。インフィニットストラトスは世界で467機しかない。即ち、質が完全にものをいう戦いに変わった。それで、もしインフィニット・ストラトスの操縦者が戦意喪失したら?数が少ないからそれをカバーすることができずに、戦いに負けてしまうことは十分にあり得る。
え、随分回りくどいやり方するなあって?いろいろ事情があって、私にはこうするのが一番。私の友達なら、普通に力でのごり押しとかするけど、私はそういうのは得意じゃないし、過去のことがあって、そういうのはしないと決めた。それに、インフィニット・ストラトスは本来は宇宙開発に使うべき存在。それを兵器として使うことの愚かさを皆に知らしめるためには、こうするほうがいい。
え、私は誰かって?それはまだ内緒。一つだけ言っておくと、私がこのシリーズの主人公ということ。私が誰か分かる人がいたら、活動報告に書いて欲しい。もっとも、そう簡単には分からないと思うけど。作者がネット上のとある百科事典でキーワード検索したら、割とあっさり出てきたようだけど。戦わないタイプの変身ヒロインはいっぱいいるけど、私みたいに周りが皆戦う存在で、1人戦わないというのは、やっぱり珍しいみたい。
活動再開について詳しく知りたい人は、活動報告を見てください。