~IS委員会イギリス支部~
幹部全員が集まっての緊急会議が開かれていた。
「この雑誌の記事は本当か。」
「裏は取っています。間違いありません。」
「只の一般生徒に代表候補生が負けるとはイギリスの恥さらしだ。セシリア・オルコットを代表候補生から降ろす。」
~ピット~
あゆみ「今日のラファール・リヴァイヴは…。」
ラファール5「ラファール・リヴァイヴ5号機だよ。よろしくね。」
あゆみ「こちらこそ。」
今日も私達は特訓していた。
あゆみ「コツはつかめた?」
セシリア「ええ、今日こそは出来そうな気がしますわ。」
だが、それでも中々曲がってくれない。
あゆみ「こうなったら、奥の手だよ。」
セシリア「奥の手、ですか?」
あゆみ「ピットにいったん引き揚げるよ。」
セシリア「は、はい。」
私達はピットに引き上げる。
あゆみ「ラファール、オルコットさんが
ラファール5「オルコットはまだブルー・ティアーズと息を合わせられていないんだ。それができないうちは、どんなに練習しても
あゆみ「じゃあ、まず会話するところからだね。」
ラファール5「そうだね。」
セシリア「一体何を呟いていますの?この前もそうでしたわね。」
あゆみ「これは独り言じゃないよ。ISと話していたんだよ。」
セシリア「なっ、ISが話すのですか!?」
あゆみ「進化して、自我を持つようになったみたい。自分のISと話してみる?」
セシリア「え、ええ。」
私はオルコットさんの手を握る。
ブルー・ティアーズ「オルコット様、聞こえる?ブルー・ティアーズよ。この人を介して会話しているわ。」
セシリア「ええ。何だか私に似ていますわね。」
ブルー・ティアーズ「ISは進化の過程で操縦者に性格が似るようになったので。それで、何か?」
セシリア「私は
ブルー・ティアーズ「だったら、まず私のことを良く知って欲しいわ。」
セシリア「貴方のことを、知る?」
ブルー・ティアーズ「付き合いは長い…とか思ってない?300時間程度じゃ全然だよ。」
セシリア「なっ…。」
ブルー・ティアーズ「人間でいう幼馴染なら、10年間一緒なら10000時間以上なんてざらね。」
あゆみ「そうだね。私も中学の時のパートナーと息ぴったりだったけど、24時間一緒だったから、300時間は2週間でクリアできる時間。」
セシリア「じゃあ、絶対的時間不足ですの?」
ブルー・ティアーズ「そうとは限らないわ。今こうしてお互いを理解するきっかけを作ったから、お互いが努力すれば
セシリア「分かりました。行きますわよ。」
あゆみ「そうだね。」
全員、ピットを飛び出す。
あゆみ「いつでもいいよ。」
ブルー・ティアーズと息を合わせる。今まではそんな風に考えたことありませんでした。ですが、今なら分かります。
ビュン
クッ
あゆみ「今、ちょっと曲がった?」
セシリア「でも、的に当たっていませんわ。」
あゆみ「じゃあ、もう一回。」
セシリア「今度こそ、今度こそ!」
ブルー・ティアーズ「命中させるわ!」
オルコットさんがレーザーを射出する。
ググン
パシィ
レーザーが曲がって的に命中する。
あゆみ「ま、曲がった!」
セシリア「成功ですわ!」
あゆみ「やっぱりオルコットさんとブルー・ティアーズは凄いよ。これならイギリス本国にいる人達も見直してくれるよ。」
セシリア「ええ!」
ブルー・ティアーズ「当然ですわ。」
そこへ、本音さんが来た。
本音「あゆみ~ん、セッシー、大変大変。」
あゆみ「どうしたの本音さん。」
本音「今入ったニュースだよ。オルコットさんを代表候補生から下ろすっていう仮決定がIS委員会のイギリス支部で承認されたんだって。」
あゆみ「仮決定?」
本音「うん、正式に決まるのはIS委員会の本部が承認してからだって。」
あゆみ「オルコットさん、これは一刻を争うよ。」
セシリア「ええ。取り敢えず、異議申し立てをしますわ。」
あゆみ「私も行きたいけど、織斑先生が許可してくれるかな。ううん、友達の立場が守られるか失われるかの瀬戸際なのに、そんな小さなこと気にしてられない。私も行くよ。」
セシリア「坂上さん...。」
あゆみ「兎に角、少しでも精度を上げるよ。」
セシリア「はい!」
アリーナの使用期限まで訓練を続けた。
セシリア「大分と動かせるようになりましたわ。」
あゆみ「これなら実演を求められても大丈夫だね。」
セシリア「では、私は部屋に戻って会議について調べてきますわ。」
あゆみ「じゃあ、私も部屋に戻ってから準備して行くね。」
~セシリアの部屋~
あゆみ「オルコットさんの処遇を決める会議の日程は?」
セシリア「学生である私に配慮して、授業のない日曜日に行われますわ。」
あゆみ「それなら私も付き添えるね。」
・・・・・
・・・・
・・・
・・
・
昨日のニュースで、オルコットの代表候補生としての地位が危ういことが報じられた。本人に注意しておいた方がいいだろう。
千冬「オルコット、ちょっといいか。」
セシリア「何でしょうか?」
千冬「処遇を決める会議のことは知っているか?」
セシリア「ええ。」
千冬「まあ、ここまで騒ぎになった以上、処分取り下げはまずないと覚悟しとけ。」
セシリア「ご心配なく。取り下げさせますわ。」
千冬「何?」
セシリア「代表候補生に相応しいと認めざるを得ない技術を習得しましたから。では。」
一体、何があったのだ。