戦わない最強戦士   作:223系新快速

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第15話 箒さんの告白

キーンコーンカーンコーン

 

昼休みになる。

 

箒「坂上、一緒に食べないか。」

あゆみ「うん、いいよ。」

 

セシリアさんは今日は一人で食べるつもりか、先に食堂に行っている。

 

~食堂~

「「「織斑君、一緒に食べよう。」」」

一夏「おう、良いぜ。」

箒「...。」

 

篠ノ之さんはずっと織斑君の方を向いている。

 

あゆみ「気が気でないって感じだね。」

箒「この前はあんなこと言ったが、やはり私の中で一夏が占める物は大きい。何だろう、もやもやするものは...。」

あゆみ「嫉妬、だね。」

箒「そう、なのか...。はあ、やはり私は駄目だな...。」

あゆみ「別に気にすることはないよ。誰もが持つ感情。大事なのは、それにどう対処するか。暴走してヤンデレ化するか、上手く活用してライバルを蹴散らすか。」

箒「わ、私はそんな器用ではない。」

あゆみ「そっか。だったら、最高の対処方法をしよう。」

箒「な、なんだ?」

あゆみ「告白しちゃうんだよ。」

 

私は篠ノ之さんの耳元で囁く。

 

箒「な、何を突然...。」

 

箒さんが耳まで真っ赤になる。

 

あゆみ「篠ノ之さんが織斑君の彼女だって皆が認識すれば、そう簡単には近づけなくなる。」

箒「しかし、再会したばかりでいきなり…。」

あゆみ「早くしないと他の子に取られちゃうよ。それに、幼馴染というのは中途半端に近いがゆえに、恋人まで距離を詰めるのが難しいよ。」

 

六花さんも、真琴さんが転校してきたときにマナさんと急激に距離を詰めたことに危機感を覚えたそうだ。箒さんの場合、私以外ほぼ全員がライバルだから六花さんの比じゃない。

 

箒「くっ、ならば仕方ない、今すぐにでも。」

あゆみ「ちょっと待って。」

箒「何だ。」

あゆみ「どう告白するつもり?」

箒「好きだ、付き合ってもらう、だが。」

あゆみ「それじゃあ伝わらないよ。」

箒「何故だ。」

あゆみ「彼朴念仁だから、箒さんの恋心に気付いてない。」

箒「うっ、なら、どう言えばいいのだ。」

あゆみ「『お前のことずっと好きだった。昔は幼馴染として、今は異性として。幼馴染から恋人に関係を発展させたい。』なんてどうかな。」

箒「なんか回りくどいな。」

あゆみ「じゃあ、『愛している。恋人になりたい!』ってごり押しするのは?」

箒「ス、ストレート過ぎる。恥ずかしいではないか。」

あゆみ「でも、これくらいはっきり言わないと彼は鈍いから分かってくれないと思うよ。」

箒「ううむ、悩みどころだ。」

あゆみ「それと、どこで告白するかも考えないとね。校舎裏に呼び出してこっそりやるか、それとも公衆の目前でやるか。」

箒「な、なぜそんな提案を...。」

あゆみ「これ以上ないほどはっきりするからね。でも、リスクもあるし、告白すること自体も含めて箒さん次第だよ。」

箒「そ、そうか。でも、お前はいいのか。一夏は優良物件だぞ。」

あゆみ「私?私はね、今は恋よりも大事なことがあるから。」

箒「そうか。ということは、そのうちするという事か。」

あゆみ「うーん、どうだろう。しないかもしれない。私の親友も、異性への恋が実った例は少ないんだ。大体邪魔が入って破局する。後、実は女の子でした、なんてこともある。」

 

りんさんは3回も恋を駄目にされているし、つぼみさんといちかさんは女の子に恋して成就せず。なぎささんと咲さんは憧れの年上が相手で中々関係が進まないし、他の人はまず異性に恋することがない。いおなさんだけは例外だけどね。

 

 

セシリア「今日はいけますか。」

放課後の訓練のことだ。

あゆみ「うーん、今日も難しいかな。」

セシリア「あゆみさん、昨日からどうしたのです。急に付き合いが悪くなりましたけど。」

あゆみ「ゴメン、今箒さんの告白イベント発生中だから、それを最優先しないといけなくて、それ以外のことがどうしても疎かになっちゃうんだ。」

セシリア「イベントって、ゲームみたいですわね。」

あゆみ「あ、ちょっと例えが悪かったかな。」

セシリア「まあ、言いたいことは分かりましたわ。余裕が出来ましたら、また一緒に。」

あゆみ「うん。」

 

さてと、篠ノ之さんが分からないように、少し離れて後を付ける。すると、自室に入っていった。近くで様子を伺うと怪しまれるので、適当に近くを行ったり来たりする。やがて織斑君が入っていった。

 

~1025室~

いよいよ勝負の時だ。勝負着ということで、剣道着を着て一夏を待つ。

 

一夏「ただいま。あれ、箒、先に帰っていたのか。」

箒「ああ。は、話がある。」

一夏「何だ?」

箒「一夏は私のこと、どう思っているのだ。」

一夏「好きだぜ。」

箒「それは、幼馴染としての好きか?それとも…。」

一夏「箒は幼馴染だぜ。」

箒「そうか。やはりそこらへんは変わらないな。」

一夏「箒?」

箒「私は、お前のことを、異性として好きなのだ。だから、その、つつつ、付き合ってもらえないか?恋人として。」

一夏「おう、いいぜ。」

 

やった。一夏は私の物だ。もう誰にも取られる心配はない。

 

~廊下~

清香「今の聞いた?」

神楽「聞いた聞いた。」

静寐「抜け駆けなんて許すまじ。直ぐに新聞部に報告よ。」

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