~アリーナ~
今日のパートナーはラファール・リヴァイヴ2号機だ。
あゆみ「よろしくね。」
ラファール2「こちらこそ。」
あゆみ「じゃあ、始めるよ。」
箒「剣道で鍛えた腕を披露するときだ。」
1時間ほど訓練したが、
箒「はあ、はあ、つ、強い…。」
打鉄6「うう、まるで駄目だわ。」
篠ノ之さんの息が上がっている。
あゆみ「当たらない攻撃は怖くないからね。」
ラファール2「そうだよね~。」
坂上は、私の攻撃が当たらないよう、間合いを常に保ち続けた。その結果、私は一撃も与えることが出来なかった。
あゆみ「篠ノ之さんは剣道をやっているから、近接戦は相当強いと思う。だけど、勝ち進んだらそれは当然分析される。となれば、得意の近接戦で挑むのは、やむを得ない状態に追い込まれた私ぐらいだと思う。」
箒「やはりそうか。であれば、どうすればよいのだろうか。」
あゆみ「距離を取らせなければいいんだよ。それには、
箒「分かった。しかし、いいのだろうか。」
あゆみ「何が?」
箒「私が何か一つやるたびに周りが騒ぐ。大人しくしておいた方がいいのだろうか。」
あゆみ「それは違う。篠ノ之さん、織斑君はハーレムを築ける体質だと思う?」
箒「え、えーと、話が飛び過ぎていてよく分からないのだが。」
あゆみ「黒一点、これほどハーレムになりやすい環境はない。でも、織斑君はそれを実現できるような度量があるかってこと。」
箒「…。無理だな。あいつは私と同じでそんな器用なことは出来ん。」
あゆみ「そう。ハーレムは男が全員を幸せにしないといけない。さもなくば全員、不幸になってしまう。だけど、彼の雰囲気を見るに、中途半端にその気にさせて、勘違いする子が多数出る。それを防ぐためにも、本命は誰かはっきりさせて、勘違いさせる子を出さないようにしないといけない。」
マナさんやはるかさんみたいに周りの修羅場を上手く収める能力がない人がハーレムを作ると大変なことになる。この2人には、方向性は違えど、本人が特に意識せずとも発する、周りの者をメロメロにする力があった。だけど、織斑君にはそれがない。
箒「本命…。」
あゆみ「そうだよ。それには、幼馴染である篠ノ之さんが一番近い存在。」
箒「よし、厳しくはあるが、なんとしても優勝せねば。そして、私だけを見てもらうのだ。」
あゆみ「その意気だよ。幸い、セシリアさんは織斑君に興味ないようだし、優勝できる確率はかなり高いよ。」
箒「フム、それは有り難い。では引き続き行くぞ。」
私達はアリーナの使用終了時間まで訓練を続けた。
箒「はあ、はあ、もう動けん…。」
あゆみ「私もだよ。」
箒「懐かしいな。こうして倒れ込むのは何年振りだろうか。」
あゆみ「いい汗かいたってことだよ。」
ダリル「おや、誰かと思ったら坂上ではないか。」
あゆみ「あ、ケイシ―先輩、サファイア先輩。こんばんは。」
フォルテ「名字で呼ばれるのはなんか変っス。名前で良いっスよ。」
あゆみ「じゃあ、ダリル先輩、フォルテ先輩。」
ダリル「ん、それでいい。クラス代表決定戦見たぞ。良い動きだった。」
あゆみ「あ、その節はありがとうございます。お陰でクラス代表になれました。」
フォルテ「見ていて痛快だったっス。クラス代表戦もぜひ優勝するっス。」
あゆみ「はい、頑張って優勝目指しますね。」
先輩にも知り合いがいるとは、坂上は本当に凄い。
~シャワー室~
シャーッ
2人で並んでシャワーを浴びる。
箒「なあ、坂上。」
あゆみ「何かな、篠ノ之さん。」
箒「名前で、呼んでもいいか。」
あゆみ「いいよ。私も箒さんでいいかな。」
箒「ああ。しかし、お前が羨ましい。誰とでも仲良くなれて、それでいて自分らしさをしっかり持っていて、ぶれることが無い。」
あゆみ「友達の影響かな。中学の時の私の友達、皆そんな感じの人だったから。」
箒「そうか。」
私と箒さんはシャワーを浴び終える。
あゆみ「…。」
箒「どうしたのだ?」
あゆみ「うーん、それだけは箒さんが羨ましい。」
あゆみが私の盛り上がった部分を見つめる。
箒「男が大きい方が好きだからか?言っておくが、本人からすると結構大変だぞ。特に肩こりがな。分けられるなら、少し分けたいくらいだ。」
あゆみ「そ、そうだね。」
~食堂~
箒「私はきつねうどんだ。」
あゆみ「私は洋定食で。」
ジーッ
箒さんが私の定食を見つめる。
あゆみ「食べたいの?」
箒「え、あ、その…。」
あゆみ「はい。」
パクッ
あゆみ「どう?」
箒「わ、悪くないな。」
本当は一夏にやってもらいたかったが。まあ、いずれ頼むとしよう。
「ねえ見た見た?」
「見たよ、今の。」
「篠ノ之さんって、本当は坂上さんが好きなんじゃないの?」
「だとしたら、チャンスありね。」
箒「気にしない、気にしない。」
あゆみ「そうだよ。それが一番。」